MENU

[10年敵無し]メタルにオススメギター音源V-METAL 使い方

<景品表示法に基づく表記>当サイトのコンテンツには、広告を掲載している場合があります。

この記事のまとめ

メタルに合いそうな太く重いギター音源が欲しい!という人は間違いなくV-METALがオススメです。V-METALはどのギター音源よりも容量が大きく、その分細部まで作り込まれた究極のメタルギター音源です。

この記事では使い方や音の特徴、間違いやすい設定、V-METALを3倍かっこよくするアンプシミュの設定方法について動画と画像を使って説明しています。

根性の入ったギター音源欲しい!

だとしたらV-METALがオススメ!

多くのギター音源の中でも太さとリアルさの次元が違うとProminyのV-METAL。しかしリアルさゆえに多少使い勝手が複雑と言われています。

ですが、実際触ってみたら「慣れの問題」といえるレベルです。、むしろ、これだけリアルなのにこんなに使い勝手がいいのか…と思う人も多いです。

総合評価
音質
操作性
価格 
購入のしやすさ
エンジンの安定度
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
タップできる目次

V-METALとは

日本が世界に誇るデベロッパーProminyが作り出した究極メタルギター音源それがV-METALです。ProminyはV−METAL以外にも、ストラト音源に特化した「prominy sc electric guitar」究極のアコースティックギターと評価されている「Prominy Hummingbird」唯一無二のゴリゴリベースの「SR5 Rock Bass2] ながあり、どれもがプロアマ問わず高い評価を受けています。

私は今まで次のギター音源メーカーを使ってきました。

  • MusicLab
  • Orange tree
  • IMPACT SOUNDWORKS
  • UJAM
  • AMPLE SOUND
  • etc

それぞれ一長一短があるので「万能のギター音源」というものは未だに巡り合っていません。この10年で色々なギター音源が出てきましたが、深い歪でも存在感があるギターサウンドを奏でてくれるのはV-Metalだけです。

メタルで困ったときはこれ!というくらいの信用度で使っています。

V-METALの特徴

闇の力を纏った究極のヴァーチャル・メタル・ギター音源 – EMG®ハムバッカー・ピックアップ搭載 ESP® Alexi Blackyの約19GB*、26,000サンプルに及ぶアグレッシヴな超リアル・サウンド

「闇の力を纏った」というキャッピコピーがかっこよすぎますが、間違っていません。ギターのピックアップの中でも太さと言えばこれ!というピックアップEMGを搭載したギターをサンプリングしています。

容量19GBもあるの?

大丈夫!設定にもよるけれどだいたい1.3GB程度だよ

ネット上では「メタルっていうから買ったら歪みが入っていない騙された!」という発言をたまに見かけます。最近のギター音源はエフェクトが搭載されているモノがありますが、V-METALはあくまでアンプシミュを使って音作りをするのを想定しているのでクリーン音色しかありません。

チューニングはドロップC

キーボードで演奏する分にはそれほど問題になりませんが、V-METALのチューニングはドロップCになっています。全体的なチューニングとしては開放弦6弦から C、G、C、G、A、Dという順番になります。

V-METALの価格

メーカー希望価格は22,000円程度ですが、セール時にもう少し落ちます。しかしセール時以外でもAMAOZNや楽天では値引きセールをやっていることがあるので頻繁にチェックしていると思いがけないラッキーセールにあたることがあります。

Prominy
¥21,967 (2024/04/20 13:32時点 | Amazon調べ)

V-METALの使い方

基本的なアーティキュレーションはキースイッチ

V-METALは他のギター音源同様にキースイッチの切り替えで様々なアーティキュレーションを演奏することが可能です。

その中で多用するのが以下の「プレイキー」と呼ばれるキースイッチです。

V-METALは発音させると基本音が鳴り続けます。これはリアルなギターであれば一度発音した音は弦を押さえることで発音が停止する。その部分を再現した形になります。プレイキーはどのように音を止めるのか?という部分をコントロールする部分になります。

使い方のポイントは発音させた後にストップキーを押すことで機能します。

Hold Key 1* [F0]: ピック・ストップ・ノイズ&フィンガー・リリース・ノイズ
ホールド・キー、;F0 を押さえたままノート・オフするとピック・ストップ・ノイズ(弦の振動を弦に当てて 止める時になるノイズ)およびがフィンガー・リリース・ノイズ(弦を押さえた指を浮かせる時に鳴るノイズ) が鳴り、音が止まります。

Hold Key 2* [F#0]: グリス・ダウン
ホールド・キー、F#0 を押さえたままノート・オフするとグリス・ダウンが鳴った後、音が止まります。

Hold Key 3 [G0]: フレット・ノイズ&ポジション・チェンジ・ノイズ (リリース・インストゥルメント) ホールド・キー、G0 を押さえたままノート・オフするとフレット・ノイズおよびポジション・チェンジ・ノイ ズ(ネックを握り直した時などに発生するノイズ)が鳴った後、音が止まります。

Stop Key 1* [G#0]: ピッキング・ノイズ
ストップ・キー;G#0 を打鍵するとピッキング・ノイズが鳴った後、音が止まります。

StopKey2[A0]:ブリッジ・ミュート・ノイズ (リリース・インストゥルメント) ストップ・キー;A0を打鍵すると、ブリッジ・ミュート・ノイズ(ブリッジに手を置いた時に鳴るノイズ)が 鳴った後、音が止まります

Stop Key 3* [A#0]: リピート・キー ストップ・キー;A#0を打鍵すると、直前に弾いた音と同じ音が鳴ります。

*naturalharmonics,FX1–scrape,slides,noises,FX2–whammybar,FX3–whammybar, FX4–whammy barのうちのいずれかのインストゥルメントが選択されている時はプレイ・キーにより音はリリースされますが、 新たなサンプルはトリガーされません。

プレイ・キーはカスタマイズ可能です。詳細は、‘プレイ・キー(ホールド・キーとストップ・キー)’ のセ クションをご参照ください。

マニュアルより引用

そして次に重要なのが、アーティキュレーションのキースイッチです。

E0: power chord リアルタイム・レガート・スライド

D#0: sus4 Realtime リアルタイム・レガート・スライド

D0: add9 リアルタイム・レガート・スライド

C#0: picking tremolo

C0: octave リアルタイム・レガート・スライド

B-1: trill (whole step) 全音トリル

A#-1: trill (half step) 半音トリル

A-1: 6th-dyad chord リアルタイム・レガート・スライド

G#-1: #5th-dyad chord リアルタイム・レガート・スライド

G-1: 5th-dyad chord リアルタイム・レガート・スライド

F#-1: flat 5th-dyad chord リアルタイム・レガート・スライド

F-1: 4th-dyad chord リアルタイム・レガート・スライド

E-1: major- 3rd-dyad chord リアルタイム・レガート・スライド

D#-1: minor 3rd-dyad chord リアルタイム・レガート・スライド

D-1:singlenotenolegato レガート無し

C#-1: single note リアルタイム・ハンマリング&プリング

C-1: single note リアルタイム・レガート・スライド

B-2: unison bend ユニゾン・チョーキング

A#-2: double bend ダブル・チョーキング

A-2: other chords (‘Rush chords’)

G#-2: major 3rd vibrato

G-2: natural harmonics

F#-2: FX1 – scrape, slides, noises

F-2: FX2 – whammy bar

E-2: FX3 – whammy bar

D#-2: FX4 – whammy bar

間違えやすいのはC0:octave リアルタイム・レガート・スライドとC-1: single note リアルタイム・レガート・スライドです。C0:octaveはオクターブ奏法になっているので、ソロをより目立たせたい場合に有効。C-1: single noteは単音なので5thコードやパワーコードとのリフと組み合わせて使うと効果的です。

画像
画像

ミュートはベロシティorモジュレーション

メタルゾーンの楽しみの一つが図太い音のパームミュートです。このパームミュートはベロシティで変化させるか、モジュレーションホイールで変化させるかの2つ方法から選べます。

画像

ベロシティにすると設定した数値以下のベロシティになるとパームミュートになり、モジュレーションホイールにすると、その数値以上でパームミュートになります。モジュレーションホイールの場合はホイールを回し切ると、パームミュートではなく、普通のミュートになります。

使い方のコツとしては、ベロシティがおすすめです。というのもDAWで打ち込む場合、モジュレーションホイールのデータはオンとオフの2つのポイントを打ち込む必要がありますが、ベロシティだと数値だけでOKなので作業効率が良いです。

モノモードとポリモードの切替

コード的なアプローチがしたい場合はポリモードに切り替えます。ただし、V-METALは押さえた音が基本ギターのコードポジションになりやすいのでMIDIキーボードでピアノコードのように鍵盤を弾いてもうまく構成音がなってくれない場合があります。

例えば、DM7というコードがあったとします。

転回等でボイシングは変わりますが、基本的なボイシングは(D,F#、A、C#)です。しかし、ギターの場合は一つ一つの音の感覚が4度ないし5度の関係にすると自然なボイシング(演奏可能)になります。

これはV-METALに限らずフレットと弦を正確に再現しているギター音源にとっては基本的なところでもあるのでボイシングの形をしっかりと覚えてしまいましょう。

Rushコードの正体

V-METALにはわかりやすいコード的なものがありませんが、Rushコードと呼ばれるものが9つ搭載されています。通常ギターは何も抑えていない開放弦で低い弦(太い弦)からE.A.D.G.B.Eという順番になっています。しかしRushコードは様々なドロップチューニング時のコードになっていると思われます。

例えば、Chord1は「D」=「A6 sus4(omit5)という表記になっています。これは6弦から「D,G、C、F、A、D」というチューニングで押さえた場合のコードです。(Dのコードの一番下の音は一見するとGのようにも見えますが、おそらく線の書き忘れによる誤植だと思います。)

画像
開放弦のチューニングは「D,G、C、F、A、D」

スケールDのときにChord1のDを鳴らせば、普通のDなわけですが、スケールがAのときに同じコードを鳴らせば意味が変わっってきます。その場合コードはA6 sus4(omit5)になるわけです。

コードの幅は1オクターブほどです。決して使い勝手がよいわけではないのですが、ハマればディストーション時にも負けないコードサウンドを得ることができます。

V-METALのCPU負荷について

V-METALはモードによってCPU負荷が異なります。ギター1本を想定した使い方をするならば V-METRAL nkmを選択しステレオを想定したダブルトラックモードを使いたい場合はV_METAL _dobule_track_nkmを選択します。

これらに対して、liteと書かれたモードはメモリを抑えたバージョンになります。

CPU負荷は以下の環境で測定しています。

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.14.6 Mojave

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.2

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD/サンプル保存ストレージSSD

シングルモード時のCPU負荷について

は左、CPU負荷を軽減させる「CPU負荷逃し」を行ったのが右の画像です。

画像
画像

シングルモードでは瞬間的に25%を超える場合がありますが、平均としては20%~25%くらいです。

CPU負荷逃しとは?

音源が刺さっていないトラックを選択することでCPUの負荷が分散されることを「CPU負荷逃し」と私が勝手に命名しています。

画像

ダブルトラックモード時のCPU負荷について

ダブルモードなので単純計算でCPU負荷は倍になります。

画像
画像

しかし、それでもCPU負荷逃しの効果は大きいので、再生時には音源が刺さっていないトラックを選択してCPUを逃してやるのがオススメです。

これらの負荷はアンプシミュレーター等をまったく使っていない状態です。負荷の高いアンプシミュを使った場合さらに高負荷になることが予想されます。

v-metalのメリット

マニュアル内蔵で使いやすい

画像

日本で作られたギター音源なので当然マニュアルも日本語です。そしてそれはすぐに呼び出すことが可能です。このマニュアルはかなり簡潔にかかれているので非常に読みやすく理解しやすいです。

呼び出し方法はV-METALの「Multi」と書かれた下矢印マークからJapanseをクリックすると出てきます。「わからないからネットで調べよう」と思う前にこのマニュアルを読めばおそらくだいたいの問題は解決すると思います。

どのギター音源にもないリアルなコードサウンド

多くのギター音源のコードはサンプリングされた1音をコードの構成音に並べて発音しています。この方法でもそれなりにリアルには聞こえますが、音の干渉(倍音の発生)は本物と比べるとまったく違います。

V-METALのすごいところはコード(和音)はすべて和音のままサンプリングしているので鳴り方が本物です。メタルなどで多用されるパワーコードをしっかり鳴らしたい!という人には必要不可欠な機能と言えます。

パームミュート(ブリッジミュートが太い!)

ギターの醍醐味とえいばズンズンと刻むパームミュートです。このズンという音がしっかり鳴ってはじめてメタルギターとしての存在感が出てくるわけです。パームミュートは演奏する場所で音が変わってきますし、しっかりと太い音を出すにはそれなりの技術も必要です。

ディストーションのノリが良い

V-METALのデメリット

リアルな打ち込みには多少のギターの知識が必要

必要最低限のキースイッチ入力でもかなりリアルに打ち込めますが、よりリアルに打ち込もうとするとギターの知識が求められます。

しかし、これは有料のギター音源に限らずギターをリアルに打ち込もうとすると必ず必要になってくる部分でもあります。なのでまったくギターの打ち込みを知らないDTM初心者がV-METALを買うと「ややこしい」という印象を受ける可能性があります。

アンプシミュレーターは必須!

最初にもお伝えしましたが、V-METALはギターからDIで入力されたクリーンな音です。そのためメタルのようなディストーションサウンドを作るためには別途アンプシミュレーターが必要になります。ではどのアンプシミュを使えばよいのか?ということですが。まずはDAW付属のアンプシミュから試してみるのがよいです。

Logic ProはDAW付属のアンプシミュの中ではクオリティが高く、メタルらしいディストーションサウンドを簡単に作ることが可能です。

ここでは私がオススメのメタルサウンドの作り方をお伝えします。

PedalBordsで「candy Fuzz」を選択します。

画像

このときDriveはデフォルトより少しだけ下げておきます。

続いてAmp Designerから「American Stack distortion」選択します。

画像

ここでのポイントはマイクの選択とキャビネットとの距離です。センターにより少し斜め後ろにずらすします。

EQやゲインは画像の通りですが、BASSはもう少し下げてもよいです。

この状態でもそれなりにメタルなサウンドにはなりますが、秘訣はここからです。BUSチャンネルを用意しそちらにもAmp Designerを立ち上げます。

画像

ここはプリセットではなく、下にあるモデルから「Cleanamp」を選択します。これはゲインをあげても歪まない高品質なブースター的なものです。つぎにCabinetから 「Pawnshop 1X8」を選択します。

このPawnshop 1X8が実に情報量が多くメタルらしい低音部分を補ってくれます。マイクはRibbon121を選択します。

これらをまとめた動画次のものになります。

十分すぎるほど歪んでいますが、潰れすぎていないので音の輪郭があり存在感があるメタルサウンドです。

容量が大きい&重たい

CPU負荷のところでもお話しましたが、軽いタイプの音源ではありません。

リアルに追求した結果、サンプル容量は膨大なものになり、それらシンプルにコントロールするためにプログラム自体が膨大になったため他のギター音源と比べるとV-METALは重いです。

コード演奏はできない

メリットと言っていることが違う!と思うかもしれませんが。V-METALに搭載されているコードは次の通りです。

minor 3rd, major 3rd, 4th, flat 5th, 5th, #5th, 6th, octave add9, sus4, major 3rd vibrato (ピッキングハーモニクス付き・無し), power chords (5thコードとは別), その他 (いわゆる ‘Rush コード’)など,

Prominy V-METAL 主な機能より

ジャカジャカとかき鳴らすような一般的なダイアトニックコード(Cであればドミソ)的なコードは収録されていません。(rushコードはそれに近いものでですが、やはりちょっと特殊です)

もしダイアトニックコードを打ち込みたい場合は、ポリモードに変更して自分で任意の和音を入力する必要がありますが、その場合V-METALの魅力であるリアルコードは使えなくなります。

しかし、個人的にV-METALはあくまで「メタルに特化したリフ等を得意とするギター音源」なのでコード系は潔く他のギター音源等に任せるのが良いと思います。

まとめ

V-METALはギター音源の中でもっとも太さとリアル差にこだわった音源だと思います。またメタルに特化したアーティキュレーションも使いやすく、戦力となることは間違いありません。

使っている人の多くは「メタルだけではなくポップスでも使える」という人もいますが、その場合歪ませすぎるとさすがにメタル食が強くなるので程よい歪みと組み合わせることをオススメします。

ProminyはV-METAL以外にもストラトギターに特化したSC Electric Guitar

V-METALと相性の良いゴリゴリベース SR5 BASS2

Prominy
¥11,462 (2024/04/18 12:38時点 | Amazon調べ)

究極のアコギ音源と言われているHammingbirdなどがあります。

とりあえずもっておけと呼べるものではありませんが、どの音源も他では真似できないほどの圧倒的なクオリティを持っています。使い方には慣れが必要ですが、覚えてしまえば当分ギター音源は必要ないと思わせてくれるのがProminyのすごさです。

現在はSC Electric Guitar2を制作しているという話ですが、まだまだ完成までには時間が掛かりそうですが、おそらく今で出ているギター音源を蹴散らすレベルのものが誕生するのは間違いなさそうです。

ギターの打ち込みは良いギター音源を使うことが得策です。しかし、それでもギター特有の打ち込みについてある程度の知識があったほうがいいでしょう。

この記事ではギター打ち込みの基礎技術を徹底的に解説しているので、ギターを打ち込みをしっかりと覚えたい人はぜひ参考にしてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次