dtm(DAW)に必要なメモリはどれくらい?32GBは必要?

DTMパソコンにメモリはいくつあればいい?

噂では32GB必要っていうけどなんで?

dtmはメモリ8gbで足りるって聴いたけど…

 

DTMをするにあたってメモリがいくらアレばよいのか迷いますよね?

メモリが多い方がいいのがわかるけど結構お金かかるし…という人でも私は「32GB」は積んだほうが良いと思っています。

その理由についてDTM以外のアプリとソフト音源の使用メモリを用いて説明しています。

メモリとは?

メモリは正式にはRAM(Random Access Memory)といいます。

メモリは机の大きさです。例えば、机が大きければ、ノートやペン、時計、本、色々なものが置けますよね?

この「色々なもの」がパソコンでいうところのアプリになります。

つまりメモリがたくさんあれば同時に色々なアプリが立ち上げられるということにもなります。

ストレージとの違いは?

ストレージとは机でいうところの引き出しにあたります。たくさんのものを収納しようとすると当然

大きな引き出しが必要になりますよね。その大きさがHDDやSSDの容量の大きさと同じと思ってください。

ちなみに、HDDと比べるとSSDは読み込み/書き込み速度が速いですが、これは引き出しがものすごくスムーズに

引き出せるものと思ってください。引き出しをすっと引き出せれば中にあるものを素早く取り出せる

そういう感覚です。

DTMでメモリはどんなときに使ってる?

DTMでメモリを使うのは次の2点です。

ソフトシンセを多く立ち上げる場合

DAW自体がメモリを消費する場合

VAソフトシンセの場合

ソフトシンセはアナログシンセをエミュレーションしたものから、デジタルウェーブソフトシンセまで様々なタイプがあります。

これらのタイプは多くのメモリを消費することはありませんが、数を立ち上げれば当然メモリも消費します。

サンプリング音源の場合

録音されたストリングスやギターにベースを使うPCM音源タイプはVAソフトシンセタイプと比べると数倍以上のメモリを使います。

詳しくは後述しています。

DAW別のメモリ推奨例について

Logic Pro X8 GB 以上 (最低 4 GB 以上)
Cubase Pro8 GB 以上 (最低 4 GB 以上)
Ableton Live8 GB 以上 (最低 4 GB 以上)
Protools16GB RAM (32GB以上を推奨)

Protoolsを除くほとんどのDAWが8GB以上であることを条件としています。

ここを見た人は「dtmはメモリ8GBで足りるんだ!」と思うかもしれませんが、メモリはDTMだけに使っているわけではありません。

OSや他のアプリを含め常にメモリを使います。

なので最低でも16GB以上、96bit-music.comではDTMパソコンに推奨するメモリは32GBとお伝えしています。

その理由については後ほど詳しくお話します。

多くのユーザーを持つCubase Proのメモリ使用量も8GBは少なく最低でも16GB以上で考える方がストレスがないDTM環境になります。

DAW必要(推奨)PCスペック一覧表

DAW必要(推奨)PCスペック一覧表

メモリを多く乗せるメリット

メモリを多く乗せることで以下の恩恵が受けられます。

DAWが落ちにくくなる

多くのソフトを同時に動かせる

スワップを回避できる

パソコンはDAWだけをするものではありません。ブラウザソフトも立ち上げますし、OS自体もかなりのメモリを消費します。

ちょっとクオリティが高い音源を使おうと思うとデフォルトの8GB程度だとあっというまにメモリを使い切ってしまいます。

メモリを使い切ってしまうと、DAWが不安定で落ちやすくなったりします。ご飯を食べ忘れるくらい集中して作曲していた時間が無駄になる

そんな経験したくないならばメモリは32GBのせましょう。

スワップに関してはこちらの記事が参考になりますが一言で説明すると、ストレージの一部をメモリとして使うというものです。つまり内部ストレージに不要なアクセセスをすることでSSDなどの場合、寿命を縮める原因にもなります。

DAW落ちるのとフリーズ(止まる)は違う?原因と対処の仕方

メモリが使用量が大きくなる理由

クオリティの高いサンプリング音源は大量のメモリを消費します。

その理由は次の2点です。

録音時間の長さ

ハイビットハイレートによるフォーマット

録音時間が長いとそれだけメモリを多く使用します。

16bitと24bitでは24bitのほうが容量が大きくなります。

CDクオリティの44.1kHzと96KHzでも当然96KHzの方がメモリを多く使うことになります。

では次にメモリ使用量の大きいソフト音源を紹介します。

ドラム音源BFD3

上の中央の部分を見てもらえればわかると思いますが、5.56GB 8.17GBと書いています。

これは8.17GBのドラムキットを5.56GBメモリで使っているということです。かなり重たいですね…しかしこれはバッファーサイズで変更することで抑えることができます。上記のメモリのバッファーサイズは以下の画像左上の32768 65536です。これを減らせば、HDDから直接読み込めます。SSDを使ってる場合はここを下げても問題ありません。1番下げれる数字は4096なので、両方共4096に」してみると

374MB 2.84GBまで減らせます。

このような感じで使用メモリは音源によってHDDからストリーミングさせることでメモリの消費量を抑えることができます。この他にもBFD3は同時発音数を制限したり16bitモードにすることでさらに消費量を抑えることができます。

ベース音源TRILIAN

ベース音源でお馴染みのTRILIANです。

そろそろ10年選手になろうとしている音源です。相変わらず凄まじいリアリティですがその分消費メモリもすごいです。一番メモリを使用するウッドベースは2346MBです。10年前たった今でも2.3GBのメモリを消費するベース音源はTRILIANくらいです。BFD3と同じくよく使う音源なのでSSDに入れています。ロード時間2秒くらいですが、HDDなら数十秒はかかることになります。

アコースティックギター音源Hummingbrid

日本が世界に誇るギター音源メーカーPromiyのアコギ音源です。

リアルコードサンプリングによってとてもリアルなコードストロークを可能にします。もちろん単音も美しすぎる音色ですが、消費メモリは2.88GBとこちらも桁違いメモリを消費します。この音源もSSDに入れていますが、ロードに10秒くらいかかっています。

エレキギター音源 V-metal

Humming Birldと同じProminyのギター音源

こちらは名前からもわかるようにメタル音源に特化したものコードストローク等はありませんが、パワーコード、3rd 4th #5th ♭5th 6th 7th ユニゾンといった奏法を選ぶことができます。ダブル使用の音源でメモリは1.35GBこちらはSSDに入れていますが、HummingBirdsと違いSSDの恩恵を受けているような速さで読み込んでくれます。

ストリングス音源 EmbertoneFriedlander

美しいレガートなバイオリンの音色が特徴的なバイオリン音源Friedlanderです。

細部まで詰めれば生のバイオリン音源と聞き間違えられるレベルの音源ですが、こちらも2.17GBとすごいメモリを消費します。このメーカーは他にもヴィオラ、チェロ、コントラバスといった音源もありそれらも基本2GBクラスのメモリを消費します。

オーケストラストリングス EWQL Symphonic Orchestra  Platinum Plus Complete

紹介音源のデモではありませんが、EWQL Symphonic Orchestraのクオリティはわかると思います。

これもちょっと前のオーケストラ音源ですが、ホールの響きを重視したハリウッドらしいオーケストラの音色を得意とする音源です。

そのなかで18人編成で様々なアーティキュレーションを収録したストリグスの音源は1720MBという消費メモリです。

有名ソフト音源 合計使用メモリ

  • ドラム音源BFD3 2.840MB
  • ベース音源TRILIAN 2346MB
  • アコースティックギター音源Hummingbrid 2880MB
  • エレキギター音源 V-metal 1350MB
  • ストリングス音源 EmbertoneFriedlander 2170MB
  • オーケストラストリングス EWQL Symphonic Orchestra  Platinum Plus Complete 1720MB

全部で9076MBおよそ9Gのメモリを使うことになりますおそらくこの他にもピアノ音源を読みこせたりシンセを読み込ませたりすることを考えると音源だけでも最低16GBは必要になってくるケースもあるでしょう。

追加音源なしということであればLogicProX、CUBASE Pro、Studio One やLiveといったDAWでデフォルトの音源を使うだけならば16GBあれば十分です。シンセ系に関してはモデリング系なのでサンプル容量を必要としません、DAW付属のマルチ音源であれば一つの容量は多くても数百MB単位です。そしてほとんどは数十MBくらいです。なので、追加音源は今のところ必要とせずDAWの音源だけでDTMをするということであれば16GBでも足りないことはないです。

DAW自体もメモリを使う

音色読み込むとDAWのメモリ使用量も増えていきます。これらを読み込ませたStudio Oneは15.29GBになります。

これ以外にもOSの使用メモリや他のアプリを立ち上げていたりすると

DAWはプラグインを立ち上げる受け皿のようなイメージです。

当然多くのプラグインを受け入れ問題なく動かすために多くのメモリを必要とします。さきほど音源だけの使用メモリは9076MBでしたが、それらを問題なく動かすためにDAWが必要としているメモリがおよそ6GBちかくあります。

ブラウザが思った以上にメモリを消費する

DTM中にsafariやブラウザソフトを立ち上げているアンケートをとった結果6割近い人が使っていました。

Youtubeを見て、動画編集をやりながらブラウザを立ち上げ、SNSを見て…こういう使い方をしている人案外多いです。 

DTMに関係ソフトを使わないほうがいいとわかっていても、併用してしまう人は多いようです。また、safariに限らず、他のソフトでも常駐するととうぜんメモリの使用量は上がっていきます。その結果はやはり最初から32GBあった方が絶対良いと思います。

私の使っているMacminiはデフォルトが8GBで32GBにするには44000円プラスになります。取り付けも自分では可能ですが、自信のない人はやはり最初から取り付けた方がこの先5年はメモリによるストレスが少なくなると思います。

MACOSはメモリを多く消費している

MacOSはWindowsに比べるとOS自体で多くのメモリを消費すると言われています。OS10.4のMojaveはOSに使う最低メモリ環境は2GB、推奨環境は4GBとなっていますが多くのユーザーでは8GBは必要という意見が多いです。ちなみにこれは私の環境ですが、

立ち上げただけですでに5.6GB消費しています。

5分程度たった状態でとくに何のアプリも立ち上げていなくてもさらに600MB程度増えています。

今後もOSがアップデートするたびに重くなることが予想されます。DAWもアップグレードするたびにメモリを占有率も大きくなります。

DTM以外でも実は多くのメモリを消費しているのです。だからこそ快適なDTMライフには32GBあった方が安心できます。

OSのメモリ使用量を下げるちょっとしたコツ
デスクトップにファイルやフォルダをおいているとOSは「いつでも使うファイルをおいているんだね。だったらすぐに動かせるようにメモリ量割り当てておくよ。という仕様になっていて無駄にメモリを使用するので、デスクトップは常に何もない状態がベストです。

DTMパソコンに32GBに関するTwitter界隈の反応

他にも32GBは合ったほうがいいという話を多数聞きます。中にはCPUよりメモリにお金をかけた方がよい!という話もあります。

DTMでメモリが足りなくなるとどうなるのか?

DAWを使用しているときにメモリが足りなくなると以下のようなことが起きます。

  • 再生中にブツブツと音がとぎれる
  • DAWが落ちる
  • スワップ機能が働いてSSDやHDDの寿命を縮める

昔はメモリを使いすぎると警告画面が出てくれましたが、最近はでずにスワップ機能を使ってでも動かし続けます。

スワップ機能が働くと搭載以上のメモリをSSDから読み書きすることになり、これがSSDの寿命を大きく縮めてしまいます。最近のMacなどはSSDがマザーボードに直接つけられていて交換ができません。知らず識らずにスワップ機能を使い続けることである日突然「Macが立ち上がらなくなった」という最悪の事態になる可能性もあります。

最新のメモリ価格

最初にも書きましたが、2月にmacmini2018に乗り換えました。

それと同時にメモリをそれまでの1/4の16GBにしました。理由はオーケストラ系の音源を多用しなくなったのと、必要であれば今まで使っていたmacproをオケ音源用に使えるからと思ったからです。

ちなみにそのmacmini2018のメモリを32GBにしようとすると

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これくらいの価格になります。

safari等のブラウザを起動しながら使うと、safariだけで下手をするとGBクラスのメモリを消費する可能性があります。詳しくはこちらを参考にしてもらえれば詳しい内容を見ることができます。

macのメモリ使用量が多いのはsafariが原因!改善策を調査

メモリ32GBの値段

Macmini2018で使用できることを前提としますが、おおよその32GBの値段に通じるものがあると想います。現在Mac mini2018に取り付け可能なメモリはこちらになっています。

初期投資費用として23800円をメモリに注ぎ込むのをやすいと見るか高いと見るかは使用環境をどう構築していくかによると思いますが、決して高い金額ではないと思います。

メモリとSSDを増やすメリット

いくらメモリを乗せてもソフト音源がインストールしているのがHDDだと音色を読み込むのに時間がかってしまいそれがストレスになります。たしかにメモリを増やすのと、ソフト音源のストレージをSSDにするのはお金がかかります。

ですが、HDDからSSDにしたときにロード時間の速さは創作時間速度の向上に繋がります。その結果より多くの曲を作れるようになるので、「時間的な投資」の意味も含めてSSDをセットで購入するのがおすすめです。

mac mini 2018外付けSSDの速度はどれくらい? HDDとSSDでオーディオトラックの再生数はどのように変わるのか?

SSDにはいくつかの種類が別れていて、その種類よって値段も変わります。HDDから安くSSDに変更するならば2.5インチのSSDがよいです。

あまり安いところだとケースなどとの相性が合わないことで認識しない場合もあるので、不安であればSamsungかCrucialがよいですよ。

私はCrucialのMX500とSamsung 970を使っていますが、今の所トラブルらしいトラブルは皆無です。

メモリを追加せずにたくさんのソフト音源を使う方法

DAWにはフリーズ機能といってソフト音源を使って打ち込んだMIDIデータをオーディオデータとして認識させるフリーズ機能というものがあります。

これを使えば、例え2GBや5GBのソフト音源であってもメモリを開放することができるので、メモリを追加したいけどできない人にはオススメの機能です。しかし、フリーズ作業はちょっとした手間を必要とします。その作業の分断によってモチベーションが下がってしまうならばやはりメモリは少し多めに搭載しておいた方がいいです。

さいごに

dtmをするの必要なメモリはどれくらい?32gbあれば足りるのか?の答えですが、ちょっとリアルな音源を使い込んでしまうとすぐに32GBを超えてしまいそうですが、アナログモデリング系のソフトシンセではそれほどメモリは使いません。

つまりEDM系などのジャンルによっては16GBでも足りる可能性もありますが、そこからメモリを使うような作業に入るとすぐにDAWが固まってしまうかもしれません。精神的にもメモリは多くとっておくと安心です。

もちろん軽いシンセ音源でもよい音源はたくさんあるので、上手く併用すればメモリ消費量を抑えることはできると思いますが、やはり32GBはあったほうが安心ですし、そしてできればSSDと併用することが望ましい気がします。