CPUスペックでDTMパソコンを選ぶと失敗するその理由とは

どうもUGです。

DTM用のパソコンを選びたい!

でもパソコンの種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない人が8割以上いるという話です。

そこで買う買わない別で「とりあえずいちばんええやつ」と思って、

調べてみその値段にびっくりすることでしょうw

 

DTMをはじめようとパソコンを選ぶポイントは

パソコンの処理能力か値段のどちらかだと思います。

このパソコンの処理能力はCPUスペックの高さによって決まります。

 

できれば処理能力(スペック)が高いパソコンを選びたい人が多いとは思います。

なぜなら、処理能力が高ければDTMをストレスフリーにできるからです。

よく「DTMオススメパソコン選び」という記事にも必ずスペックのことについて書かれています。

それ故に「スペックばかり」を重視しがちですが、

 

しかし、処理能力が高い=値段が高いので思い切るかどうかで悩んでいる人は多いかもしれません

 

実はDTM初心者の場合この処理能力の高さが実はDTMパソコンを選ぶときの落とし穴です。

この記事を読めば「えっ?そんなに高スペックなパソコンっていらないの?」というのが

わかってもらえると思います。

 

それでは「CPUスペックでDTMパソコンを選ぶと失敗するその理由とは」ことについて

これから詳しくお伝えしていきたいと思います。

この記事でまなべること

DTMを始めるのに高機能なマシンスペック(CPU)絶対に必要ではない

高機能ではないマシンであってもフリーズ機能や負荷分散ソフトを使えばストレスなく使える

 

高処理スペックDTMパソコン(MAC)とは?

高処理スペックDTMパソコンとはCPUのクロック数値が高くマルチコアCPUパソコンのことを意味します。

クロック数値が高い方が(たくさん)処理できます。

3.6Ghzと2.6Ghzでは3.6Ghzの方が速く答え出せると思ってください。

 

一昔前はこの数値をいかに高くするかというのが企業の命題的な位置づけになっていましたが、

テクノロジー的な問題で数値は頭打ちになってしまいました。

そこで数値をあげられないならコア数を増やしていけばよい

と考え2コア 4コア 6コア 8コアと増えて

多いものでは12コアなんてものもあります。

 

1コアに3.6Ghzの頭の良い人が入っていてその部屋がいくつもある。

というイメージでいいですよ。

 

このコア数は同時に処理できる数です。

 

このコア数が多ければ多いほどパソコンの値段が高くなります。

 

こちらはcorei5とcorei7の違いで値段は22,000円の差です。

数値的な意味でいうと400Mhzだけ上がった状態になります。

 

今のパソコン事情で400Mhzクロックが上がったところで

動作処理がどれくらい変わるかと言われたらほとんど変わりません。

初心者に限らずDTMでこの400Mhzの恩恵を感じられることはないです。

 

しかし、両方共4コアなのですが、corei7は仮想スレッドという機能が使えます。

これはコアをバーチャル的につく出すことで8コアとして動きます。

 

当然、CPUの処理能力はコアが多いほうが同時に処理できるので

このコアが多いほうが良い!というのが一般的な認識ですが、

DTM業界はそう単純な話ではありません。

 

最新のimac2019ですが、

値段は同じですが、CPUが4コアから6コアへ

CPUも第7世代から第9世代へアップしています。

しかし、オプションのCPUの値段が22,000円以上から倍の44,000円になっています。

数値だけ見ると旧バージョンは4.2GHz

2019imacは3.6GHzと下がっているように思いますが、

ターボブーストというCPUをめっちゃ頑張らせたときの能力はimac2019の方が高速です。

 

しかしそれでも800MHzの差でしかありません。

最近はCPUの分散処理が上がってきているとはいえ、

DTMパソコンで迷っている人が

最新のいっちゃんええやつCPUにするメリットはあまりありません。

というか差を比較できるパソコンを持っていないと

厳密な意味でのCPUの速度の恩恵を感じることはできません。

 

そう考えるともしImac2019を買うならば最低限のCPUモデルでも十分にストレスなく使えるでしょう。

かりに2017imacを安く手に入れるならばかなりコストパフォーマンスのよいマシン選びが出来

浮いたお金で音源を買い足すという選択肢も増えると思います。

DTMは思った以上にマルチコアの恩恵を受けられない

私のパソコンは一昔前のパソコンではありますが、

Macpro2009

OS Sierra

CPU3.46ghz6コアX2

メモリ64GB

使用DAW dp9.5

48khz 32bitF

バッファ1024

オーディオインターフェイス Motu896HD

 

CPUは6コアX2というスペックで12コアのハイパースレッディングという技術で事実上24コアで動いています。

CPUクロックは3.46Ghzなので今のマシンとCPU速度だけで言えば引けを取りません。

 

そこで次のようなテストします。

これは以前

DAWの中で1番軽いのは?

という記事で書いたテストなのですが、

私が所持している音源のなかで1番CPUを処理する音源をいくつ立ち上げられるかというものです。

appleが開発しているDAWのlogicはCPUのマルチスレッドの数を調整できるのでフルで24コアを動作させている状態と

半分にした状態の12コアでどう変わるか見てみます。

 

24スレッド処理の場合

真ん中のCPU/HDと書いている部分を見てもらえればわかりますが、8本のメーターがしか上がっていません。

ちなみに右端の一本はシングルCPUつまりマルチスレッドを使っていない状態です。

つまり8コアしかスレッドを使い切っていないことを意味します。

12スレッド処理の場合

こちらも見ればわかりますが、4本スレッドがまったく動いていません。

つまり8スレッドしか処理できていないことになります。

使用するDAWや音源によって状態は変わる可能性もありますが、

何倍もかわることはありません

(この処理をいかに効率よく使えるかがDAW開発の要であることは間違いありません)

 

1番CPUを使うwavesのElemetの「CPUkiller」はマルチスレッドの効果はありません。

ちなみにこれを4コアまで落としてみたところ再生はできなくなりました。

つまり現状でLogicは8コア以上を効率的に処理できるものではないことになります。

 

さきほどのimacの選択でいうとcorei5とcorei7で言うとcorei7の方が

扱える音源の数は増えます。

 

ただし、この音源が使えるというのはあくまでバーチャルアナログモデリングと呼ばれている

ソフトシンセのことです。

 

バーチャルアナログシンセはパソコンの中で音自体を作り上げるタイプの音源です。

つまりCPUを使って音を作り出していると思ってください。

 

それに対して、ストリングスやピアノをサンプリングして使う音源を

サンプリング音源と呼びます。

サンプリング音源はピアノやストリングスの録音した波形データを

メモリに読み込んで使うタイプのものです。

 

厳密に言えばどちらもCPUとメモリを消費する部分もありますが、

サンプリング音源がバーチャルアナログモデリング音源よりCPUをつかうことはありません。

逆もまた同じです。

 

つまり一言でいうと

サンプリング音源=メモリを使う

バーチャルアナログモデリング音源=CPUを使う

 

メモリはテーブルの大きさ(引き出しの中から音源をたくさんテーブルの上に並べられる)

CPUは処理能力(頭の中で想像したものを机の上の粘土を使って作り上げていく)

ちなみに引き出しという言葉が出てきたので追加説明すると

引き出しはHDDやSSDなどの入れ物を意味しています。

 

こういう捉え方でOKです。

 

ちなみに多くのDAWに内蔵されている音源は

バーチャルアナログ音源とサンプリング音源の二種類が内蔵されています。

しかし付属のバーチャル音源のCPU負荷はそれほど重くないので、

さほど気にすることはないところでもあります

(studioOneのMaitaiと呼ばれるものは他のDAW内蔵のバーチャルアナログ音源より負荷が高いです)

 

DTM初心者は作曲をするときにどういう音源を使って作曲するのかを考えると

多くはDAWに付属している音源を使うことになるのがほとんどです。

初心者が最初からDAW以外の追加音源を買いまくるケースはかなり稀です。

 

DAW内蔵の音源はどれくらいのメモリを使うの?

DAWに付属しているサンプリング音源はメモリをそれほど多く使いません。

ドラムやベースにギター、ピアノやストリングスなどは

一つの音色で多くても数百メガも行けばかなり大きいほうです。

なので上記の音色数を立ち上げてもおそらく3GBもあれば十分です。

参考記事

CPUとメモリはどちらが重要?

メモリに関してはDTM以外でも使います。

特に最近のSafariはメモリをめちゃめちゃ消費するので、

もしDAWと一緒に立ち上げて使ったりすると驚くほど

メモリ消費量に驚くかもしれません。

DAWにおいてメモリが重要になるのは追加の音源を購入したときになります。

オーケストラ系やリアルなピアノなどは非常に多くのメモリを消費します。

参考記事

DTMパソコンどれくらいのCPUスペックがよいのか?

CPUを消費するのは原因その1エフェクト

まず負荷となる原因を知っておきましょう。

 

コンプやイコライザーなどのエフェクトプラグインのなかでも

昔のビンテージコンプやビンテージEQなどを

モデリングしているものをはそれなりの負荷がかかる場合があります。

 

しかしその中でも特に負荷が多いのは「リバーブ」です。

空間の響きを処理するというのCPUの性能が求められます。

 

リアルなリバーブプラグインを使い倒すような曲を作る場合は

より高いCorei7系のCPUが選ぶ〜またはUADを使うことで

エフェクト関係のCPU負荷を回避する方法もあります。

 

UADとは、

パソコンに負荷をかえずにエフェクト処理をするもの

イメージ的にはエフェクト処理を外部のパソコンにやってもらうイメージです。

しかし、これだけで新しいパソコンを買えてしまうので

DTM初心者がUADを購入するにはちょっとハードルが高いかもしれません。

そういうときはUADが搭載されたオーディオインターフェースを買うという選択肢もあります。

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これで一発OK?と言いたいところですが、実は動作環境がCorei7なので注意が必要です。

 

CPUに負荷をかけたくないために高いCPU能力が求められる

ちょっと本末転倒なところもありますが、それ以上の恩恵があるのも事実です。

CPUを消費するのは原因その2モデリングシンセ

エフェクトのところでも少しお話にでてきましたが、

モデリング技術はCPUのパワーを消費します。

モデリングシンセとは

往年の名機と呼ばれたアナログ・シンセなどを

パソコンの中で音源をゼロからモデリング(作り出す)するタイプの音源です。

これをバーチャルアナログシンセと呼んだりもします。

 

先程も説明したwavesのElementやarturiaのシリーズなどがVA音源とよばれています。

とくにU-heとよいう昔の名機をエミュレーションしたソフトシンセはCPU負荷が高いことでも有名です。

プロの間でも「U-he」は最強のバーチャルアナログ」と呼ばれています

音質に関しては最強レベルと言われていますが、CPU負荷も最強といえます。

こういうシンセは一つ立ち上げるだけでもかなりのCPUを持っていくので作曲時には注意が必要です。

 

みんなが重たいというOmnisphere2はCPU専有率(CPUに負荷をかける)だけでみるとそれほど重くはありません。

 

Omnisphereが重たいのは使っている(サンプル)パッチのメモリが2GBになるので

それを読み込むのに時間がかかっているため「重たい」という印象を受けます。

 

つまり読み込み環境、音源がSSDなどの高速ストレージに保存されている場合

サンプルベースの音源はあまり重たい印象を受けないです。

CPU負荷を分散するソフトを使う

CPUの負荷は一つのアプリの中での数と比例します。

例えばDAWの中でたくさんの音源やエフェクトを立ち上げると

DAW自体の負荷もメモリ消費量も高まります。

 

そこでDメインのAWとは別のアプリを立ち上げそちらで音源やエフェクトプラグインを

扱うことで1ランクや2ランク上のパソコンと同じスペックの動き方をする方法があります。

 

それがVienna Ensemble pro通称(VEP)です。

これは一つのパソコンにかかる負荷を複数の他のDTMパソコンに分担しようとするものです。

しかしこれを1台のマシンの中で使うとDAWから音源部を切り離したもう一つのDAWを立ち上げることができCPUの負荷を大幅に減らすことができます。

最初は慣れないかもしれませんが、慣れてしまえば非常に快適な創作環境を手に入ります。

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値段だけを見ると先程のimacのcorei5とi7の差より高い買い物になってしまうので

今持っているパソコンを28,000円程度でアップグレードできるものと考えるとよいでしょう。

 

また、このソフトは新しいDTMパソコンを買っても使えるので、

持っておいて損はないと思います。

DTMにメモリもCPUにお金をかけたくない場合の解決策

できるだけDTMパソコンへの投資は安く済ませたいという人は

DAWのバウンス機能やフリーズ機能やを使えばCPUやメモリに依存したDAWの使い方から

解放できます。

 

バウンス機能とは?

作った曲をCDに焼いたりiTunesで聞いたりするためのファイル

ピアノやギターやドラムなど何十というトラックを2トラックつまりステレオにしたものが

WavファイルやAIFFと言われたオーディオファイルになります。

 

これを各個別のソフト音源で書き出すということをするのが個別トラックのバウンスになります。

各トラックをバウンスする理由は例えばミックスなどを外部にお願いするときなど

すべての音源をオーディオファイルしておく必要があります。

 

同じソフト音源とエフェクトプラグインを持っている環境であれば

開けるのでは?と思うかもしれませんが、

 

CubaseのファイルをLogicで開くことはできませんし、

プロツールで作ったものをLogicで開くことはできません。

 

しかしオーディオファイルはどのDAWでも読み込めるので

オーディオファイルにしておく必要があるのです。

 

 

バウンス時にはソフト音源のままバウンスする方法と

ソフト音源をオーディオファイルにしてからバウンスする方法の二種類があります。

 

このときソフト音源をオーディオファイル化することで、

ソフト音源に使っていたメモリを解放できるので、

「ソフト音源→バウンス(オーディオファイル化)」すれば

ソフト音源で使用していた分のメモリやCPUは使わなくてすみます。

 

フリーズ機能とは?

処理としてはバウンスと似ている部分もあるのですが、

こちらはオーディオファイルに書き出しはしません。

瞬間的にメモリやCPUを解放するのですが、フリーズを解除すれば

再び、ソフト音源のメモリやCPUを消費することになります。

 

どちらが良いかは使ってみて判断するのが一番ですが、

バウンスでオーディオファイル化するのはメモリ解放するための用途もありますが、

それ以上にオーディオファイル化したことでよりエフェクティブな加工を目的に

バウンスを多用するクリエイターもいます。

 

番外編 DAW専用のPCはあるの?

CPUスペックに頼りすぎることは値段の高いマシンを買ってしまうことになる。

最初の間はそこまで高いマシンを買わなくてもよいというのが私の考えですが、

 

では逆にものすごくハイスペックなDAW専用PCは存在するのか気になる人は多いと思います。

 

Macはカスタマイズという概念がないため存在はしていませんが

WindowsにはDAW専用にカスタマイズしたマシンがあります。

OM FACTORYという会社が作っているのがDAW専用パソコンです。

これはCUBASEに150%最適化したマシンであり、

デフォルトのPCなら例えば重たいソフトプラグインとかを50トラックも扱えないのに対して

OM FACTORYのパソコンはその倍近くのプラグインを動かせます。

流石にお値段がそこそこしますw

 

しかし、カスタマイズが可能なゆえに相性問題が起きやすいWindowsでは

そのポテンシャルをフルに発揮できるマシンは少ないとされているなかで

隅々までチューンナップしているマシンは絶対の安心感があります。

その安心感は以下のプロの作曲家が導入していることからも

そのクオリティの高さが納得できます。

―プロデューサー・音楽家 ―

  • 蔦谷好位置様
  • 中田ヤスタカ様
  • 森英治様
  • 多保孝一様
  • 杉山勝彦様
  • 寺島民哉様
  • 青木繁男様
  • 景山将太様

DAW専用パソコン制作SITE omfactory

もし金銭的に余裕があり、Windowsでトラブルを起こさないDAW専用PCを望むのであれば

「おすすめのDTMパソコン(windows)」としてOMFACTROYのパソコンと私は言えると思います。

ただ、高いですけどねw

CPUパワーが高ければDAWは落ちない?

DTMをやっているとDAWが落ちてしまうことがあります。

原因は色々とありますが、

「CPUパワー不足が原因」と言われたりしますが、これは一概に言い切れません。

個人的には不安定な動作環境を作ってしまっている方が「落ちる原因」だと思っています。

「落ちる」原因ついてはこちらの記事で詳しく書いてありますので参考にしてください。

DAW落ちるのとフリーズ(止まる)は違う?原因と対処の仕方

さいごに

CPUスペックでDTMパソコンを選ぶと失敗するその理由とは

お金に困っていないのであれば最高スペックのものを買うのはありですw

良いスペックのマシンであれば次の買い替え時にそれを売って資金にするプロはたくさんいます。

 

しかし、決められた金額でDTMを始めたい人にとっては現実的な話ではありません。

 

失敗とは高い買い物したのにその金額に見合った結果が得られないということです。

 

VEPといったソフトを使うことで上手くCPUを分散できるものもあるので、

そういうものを使って現状のDTMパソコンの能力を上げることもできます。

 

いずれ高処理が必要な音源を買うから最初から

良いものを買っておく!という気持ちもわからなくもないですが、

恩恵を受けられるころにはもっと高い処理のパソコンが安く手に入る可能性もあります。

その部分に投資するのであれば

音源を一つ買ったほうがよいかもしれません。

参考にしてくださいね。

 

大切なのは今の環境で最高のものを作る「創意工夫」です。

パソコンのスペックがクリエイターをうむわけではありません。

クリエイターがパソコンのスペックを必要とするのです。

なのでまずは今の環境を限界まで触り倒して音楽を作りましょう。

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