SSL LMC+は、プロフェッショナルなミキシングとマスタリングをサポートする強力なツールです。
優れた音質と精密な操作性を兼ね備え、特にミックスバスでの使用に最適です。直感的なインターフェースとSSLの伝統的なサウンドが融合し、音楽制作におけるクオリティと効率を大幅に向上させます。
CPU負荷はほぼゼロと言っても過言ではないほど低いです。
シンプルながらも豊富な機能を持ち、どんなトラックでも洗練されたサウンドに仕上げることが可能です。
SSL LMC+ サウンドレビュー
SSLの音の印象はわりとジェントルな雰囲気がありますが、LMC+はかなりアグレッシブで攻撃的です。
ドラムの音像感を大きくする使い方は一般的かもしれませんが、スラップ・ベースに使えばアタックをしっかりと保ち、EDM系のキックに使えば隠れていたバチッとしたニュアンスをも引き出しくれます。
すべて素晴らしいのですが、個人的にはインプットノブとアマウントノブ、ほぼこれだけで音を作っていけるのが最高です。
機能性および操作性
LMC+はINPUTとAMOUNT、OUTPUTの3つのセクションで成り立つプロセッサーです。
音作りの要となるのはINPUT GAINとAMOUNTこの設定で8割の方向性は決まります。
HPFとLPFのフィルターカーブは緩やかなの微調整的な使い方に留めるのがよいかもしれません。
特段これといった機能性は見受けられませんが、シンプルな機能でありながら音質面に関してはさすがSSLクオリティです。
音質も機能性も無駄がありません。
作った音色のパターン別に比較できるA/Bボタンはあるのとないのとでは作業時間が変わってきます。また、僅かな音質の差は曲の中で鳴らしてみて初めてわかる部分でもあるので、そういうときにA/Bボタンは役に立ちます。
UNDO/REDOボタンはDAWde作曲時には当たり前のようにつかう機能です。これがプラグインにあるおかげで、すぐに一つ前の状態に戻れるのも作業効率からみて素晴らしい機能ですが、思いの外これらのボタンを付けているプラグインは少ないです。
CPU負荷について
LMC+を一つだけ使った状態のCPU負荷です。
ほぼゼロと行っても過言ではないほどCPU負荷は低いです。
全トラックにガシガシと挿しても問題はなさそうです。
同社からリリースされているSSL Guitarstrip にはECOボタンというCPU負荷を下げる機能がありましたが。LMC+には搭載されていません。
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.4 Monterey
Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.4
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
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まとめ
LMC+のコンプ感はSSL Native Channel strip2にはないサウンドなので、LMCと合わせて使う機会が増えそうな予感です。
プリセットを多用する人からするとプリセットの数はデメリットにうつるかもしれませんが、これを機会にシンプルな操作性から作り出されるSSLクオリティのコンプサウンドを勉強してみるのもよいと思います。