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SSL Native Channel strip 2レビュー プロが求めるサウンドと操作性が簡単に手に入る!

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SSL Native Channel Strip2は、複数のプラグインを使い分ける手間を省き、効率的な音作りを実現するための強力なツールです。このプラグインは、イコライザー、コンプレッサー、マイクプリを1つの画面に集約し、SSL 9000Kコンソールチャンネルストリップの特徴を忠実に再現しています。

CPU負荷も低くストレスフリーな操作性を得られます。

この記事では、SSL Native Channel Strip2の魅力を徹底レビューし、WavesからリリースされたSSLプラグインとの音質比較を通して、その実力を詳しくご紹介します。プロ品質のサウンドを追求する方にとって、見逃せないプラグインです。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
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SSL NativeChannel strip2 サウンドレビュー

SSL Native Channel strip2は、どのような設定を使用しても信号が非常にクリーンなのが特徴です。

シンセピアノで比較してみます。

piano dry
waves EV2 channel
SSL Native channel strip2

設定は両者とも同じにしています。

8kHzを3dB

フィルターでLPを6kHz

コンプはスレッショルド-10dB

RATIO 1:4

Release0.1

画像

両者を同じ設定にしても、SSL Native Channel strip2の方がコンプのかかり方が深いために圧縮感が強くなります。またイコライザーに関しても、広域の伸びみたいなものがSSL Native Channel strip2の方が少しハイがきつめの印象があります。

wavesの方は良い意味で落ち着いている感じがあります。

両者とも同じものを比較しているわけではないので、比較の結果にはそれほど意味はないのかもしれませんが、そもそも同じモデルであっても音が必ず変わってきます。(まったく一緒というのはありえませんし、あればそれはそれですごいことですw)

個人的にはwavesの落ち着き感は好みです。しっとりとしたバラードなどにはwavesの方が出番が多くなるのかもしれません。しかしSSL Nativeのバージョン1から使い続けているヘビーユーザーの私にとってはバージョンアップの度に音質の改善が進み。V2になった今、今まで以上に使いやすい印象を受けました。

次にベースを比較してみます。

こちらも設定は両者とも同じにしています。

コンプはスレッショルド-10dB

RATIO 1:5

Release0.1

100Hz 3dBブースト

画像
bass dry
waves EV2 channel
SSL NativeChannel strip2

wavesの方が低音が下に気持ちよく潜っていく印象があり、SSLの方はwavesに比べると低音感が多少少なくなっている感じがあります。

単体にして聞くと、ボリュームの減衰カーブが違うのがわかります。

waves bass only
SSL Bass only

スピード感のあるドラムやロック系のベースにはSSLが向いていて、EDM系などのベースはwavesの方が相性が良いように感じます。

最後にキックを比較してみます。

設定は同じです。ポイントは50Hz付近のブースト感です。

画像
kick dry
waves EV2 channel
SSL Native channel strip2

これもwavesの方が低音の質感が好みです。ただ、低ければいいということでもなく全体的なバランスなので、適材適所の使用方法が求められると思います。

低音にスピード感を求めるならばSSL NativeChannel strip2の方が適しているように私は感じます。

次の設定でどのような違いがでるかを計測してみました。

LPを6.3kHz

LFで50Hzを6dBブースト

上側(ピンク)がSSL NativeChannel strip2で下側(紫)waves EV2 channelです。

画像

聞いた感じでは、wavesの方が低音が出ていたように感じますが、計測結果ではSSL Native channel strip2の方が1dB程度ですが、大きく出ています。

LPの方では6.3kHzにしていますが、SSL NativeChannel strip2の方が高域の沈み込みが早く、ガッツリとハイカットしている印象があります。

バスコンプについて

SSLには有名なBus Compressorがあり、それもwavesに限らず多くのメーカーが再現しています。ここではwavesとSSLのバスコンプのかかり方を少しだけ見てみたいと思います。

画像
dry
waves G-Master Buss Compressor
SSL Bus Compressor 2

ここでも同じ数値にしていますが、同じリダクションにしようとするとSSLは13.4dB wavesは11.5dBとなります。チャンネルストリップでもあったようにバスコンプでも低音のスピード感がSSLにはあるように気がします。

ローの出方に両者それぞれの個性があるので自分が求めるサウンド感を明確であればあるほど両者の特性を活かせいた音作りができるように思います。

操作性および機能性

SSLの機能性については、他のSSLモデリングプラグインと大きく変わるのは外部専用のコントローラーを使えるということです。

これによってミックスの操作性から音作りまで手元のコントローラーでできてしまうので非常に便利です。

この機能のためだけにSSLを購入する価値はあると言えます(UC-1にはSSL Native channel strip2とBus Compressor2は付属しています)

wavesは大量のプリセットがあるのに対してはSSL Native Channel Strip2のプリセットはかなり少ないです。そのため

プリセットを多様する人にはSSL Native Channel Strip2は少し不便に感じる部分もあるかもしれません。

ただバージョン1から使い続けている立場からするとこれでもプリセットは増えましたw最初はプリセットすらなくて「臨機応変にするのがイコライザーだろ?」と言われているような気分だったので、SSLにプリセットの多さはあまり求めなくなっていました。

DAW付属のイコライザーに慣れている人にとっては自由度が少ないように感じる人もいるかもしれませんが、逆に迷いがないため音作りの速度やミックス速度が速くなります。

両者の違いといえば、

SSLではフィルターやイコライザーの順番を切り替えることができますがwavesはできない。

wavesではインターフェイスのサイズを変更できるが、SSLはできない。

などの細かい違いはありますが、それが両者を「使用/不使用」の理由はあまりならないような気がしています。

CPU負荷について

CPU負荷は低くほとんどない状態なので、ソフトシンセと併用しても問題ないレベルです。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS11.6.5Big sur

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.3

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

まとめ

メーカー名SSL
製品名SSL Native Channel Strip 2
システム要求マック
macOS 10.12 Sierra-macOS 11 Big Sur 
(M1 Macはまだサポートされていません)(64ビットのみ)
2.4GHz以上で動作するIntelデュアルコアMac
最小4GBのRAM(8 GBのRAMを推奨)
AU、VST2、VST3、AAXネイティブ

ウィンドウズ
Windows 7-Windows 10 
(Windows 11はまだサポートされていません)(64ビットのみ)
2.4GHz以上で動作するIntelCore2(または同等の)CPU
最小4GBのRAM(8 GBのRAMを推奨)
VST 2、VST3、AAXネイティブ
認証方式iLoKアカウント認証
マニュアルV6.5MANUAL
価格$526.90
SSL Native Channel strip2

非常に優秀でどのジャンルもそつなくハイクオリティにこなすちゃんねるストリッププラグインです。さすが本家といったところです。

クリーンな音質で楽曲に品格を与えたい!そんな人はSSL Native Essentialsおすすめです!

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