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SSL LMC+ レビュー 想定外の使われ方で一躍有名になった機材を再現

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どうも!SSLプラグインが大好きUG(@96bit_music )です。

SSLは軽くて音も良くて一番最初に手がのびるVSTプラグインです。その中でも私が一番使うのがSSL Native Channel strip2です。

しかしSSL Native Channel strip2のコンプをドラムに使うと「ちょっと物足りない」感じがあります。

他のコンプを使ってもいいのですが、SSLの雰囲気はほしい!そんなときに役立つのがSSL LMC+です。

SSL LMC+はSSL 4000E コンソールの Listen Mic Compressor でドラムのアンビエントに効果的なコンプレッサーです。もちろんドラム以外でも十分活躍してくれます。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
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SSL LMC+ 概要

メーカーSSL
製品名LMC+
特徴SSL 4000E コンソールの Listen Mic Compressor を再現 
アンビエント ドラム用に調整された固定のアタック カーブとリリース カーブ 
外部サイドチェーンは、外部ソースまたは信号でゲインリダクションをトリガー
可変ハイパスおよびローパスフィルターは、圧縮をトリガーする周波数を調整
スクープボタンでウェット信号を位相反転 
分割ボタンはバンドパス減算モードを有効
パラレル処理可
システムマック
macOS 10.12 Sierra – macOS 11 Big Sur 
(M1 Mac はRosetta互換) (64 ビットのみ)
2.4GHz 以上で動作する Intel デュアルコア Mac
最小 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
AU、VST2、VST3、AAX ネイティブ

ウィンドウズ
Windows 7 – Windows 10 
(Windows 11 は未サポート) (64 ビットのみ)
2.4GHz 以上で動作する Intel Core 2 (または同等の) CPU
最小 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
VST 2、VST3、AAX ネイティブ
バージョンv1.1.9(2023-04-30)
認証方式iLok認証
容量291.5.MB
有無英語版のみ
価格$119(メーカー価格)
備考体験版あり
14日期間限定

以前SSL LMC-1 としてリリースされていたプラグインの復刻版的な位置づけで+となって戻ってきました。スネア等にかければ超ご機嫌になるしる人ぞ知る隠れ名プラグインです。

SSL Japan ( Solid Sate Logic )SSLで最も有名な逸話を持つ ListenMicCompressor (略して #LMC ) 元々はスタジオ側のコミュニケーション用マイク向けに作ったコンプなんですがアクシデントに備えたハードな かかり具合が独特で飛び道具的に色んな音源に使われたのが起源!

実はFUSIONにもついてます!#隠しコマンド で起動!!

引用元:SSL 公式Twitterより

SSL 4000E コンソールの Listen Mic Compressor を再現したのがLMC+ですが、これ現在実機でも販売されています。

この実機をSSL本家が再現しているわけですから、期待大です。

Solid State Logic
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ハードウェアFUSIONを再現したい人に実は必要!

FUSIONとはSSLがハイブリッドスタジオに向けて生み出された 2U サイズの完全アナログアウトボードです。

FUSIONには、5つの機能が搭載されており、それらは現在プラグインとしてもリリースされているため、DAW上でFUSIONを再現できます。

機能名役割・特徴
SSL Fusion Transformer音源に特定の「色」を付け、厚みや温かみを追加。全体的な音質を豊かにする。
SSL Fusion Vintage Drive音源に温かみと軽度の歪み(サチュレーション)を提供。アナログ機器の「駆動」特性をデジタルで再現。
SSL Fusion Violet EQ非常に精密な周波数調整が可能なイコライザー。多くのバンドと幅広いQ設定で、微妙から大胆な調整が可能。
SSL Fusion Stereo Imageステレオフィールド調整、視覚化ツール、
SSL Fusion HF Compressor音源の高域に対するダイナミクスの制御。高域が耳障りにならず、明瞭性とプレゼンスを高める。

本来は上記の5つなのですが、FUSIONでは、SSL Fusion HF Compressorをの “IN” ボタンを 5秒間押し続けることでLMC+コンプが起動します。

SSL LMC+ レビュー

音質4
機能性(オリジナル性)3.5
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4.5
価格(セールバリュー)3
総合評価3.7
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音質

3.5

迫力があり音像が大きくなるサウンド

SSLの音の印象はわりとジェントルな雰囲気がありますが、LMC+はかなりアグレッシブで攻撃的です。

ドラムの音像感を大きくする使い方は一般的かもしれませんが、スラップ・ベースに使えばアタックをしっかりと保ち、EDM系のキックに使えば隠れていたバチッとしたニュアンスをも引き出しくれます。

Drum Dry
Dry
Drum Wet
Slap Bass dry
Slap Bass Wet
Guitar Dry
Guitar Wet
Kick&Synth Dry

すべて素晴らしいのですが、個人的にはインプットノブとアマウントノブ、ほぼこれだけで音を作っていけるのが最高です。

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機能性

3.5

音作りの要はインプットとマウント

LMC+はINPUTとAMOUNT、OUTPUTの3つのセクションで成り立つプロセッサーです。

音作りの要となるのはINPUT GAINとAMOUNTこの設定で8割の方向性は決まります。

HPFとLPFのフィルターカーブは緩やかなの微調整的な使い方に留めるのがよいかもしれません。

特段これといった機能性は見受けられませんが、シンプルな機能でありながら音質面に関してはさすがSSLクオリティです。

音質も機能性も無駄がありません。

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操作性

4

A/Bボタン、UNDO/REDOを装備

画像

作った音色のパターン別に比較できるA/Bボタンはあるのとないのとでは作業時間が変わってきます。また、僅かな音質の差は曲の中で鳴らしてみて初めてわかる部分でもあるので、そういうときにA/Bボタンは役に立ちます。

UNDO/REDOボタンはDAWde作曲時には当たり前のようにつかう機能です。これがプラグインにあるおかげで、すぐに一つ前の状態に戻れるのも作業効率からみて素晴らしい機能ですが、思いの外これらのボタンを付けているプラグインは少ないです。

プリセットは少ない

SSLプラグインの特徴とも言えるのがプリセットの少なさです。基本的には必要最低限の数です。しかしSSLブランドを使うもの「プリセットなんかに頼ってくれるなよ?」というメッセージとして私は受け取っています。

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安定性

4.5

負荷はほぼゼロ安定度も抜群

LMC+を一つだけ使った状態のCPU負荷です。

画像

ほぼゼロと行っても過言ではないほどCPU負荷は低いです。

全トラックにガシガシと挿しても問題はなさそうです。

同社からリリースされているSSL Guitarstrip にはECOボタンというCPU負荷を下げる機能がありましたが。LMC+には搭載されていません。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.4

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

3

$119(メーカー価格)

SSLブランド的な価格設定だと思います。個人的にこの価格帯をやすいと見る人は利用価値がすでに決まっている人だと思います。

ただ、他のコンプを比べても使いやすさや音質においても申し分ないクオリティは持っていますし、何よりプロが圧倒的な信頼を置くメーカーなので、使用する価値は十分にあります。

Plugin Boutiqueでの買い方について詳しく知りたい人は

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まとめ

メリット
デメリット
  • SSLブランドの音像感200%のコンプサウンド
  • CPU負荷が低い
  • 初心者でも迷わないシンプルな操作性
  • プリセットが少ない
音質4
機能性(オリジナル性)3.5
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4.5
価格(セールバリュー)3
総合評価3.7
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LMC+のコンプ感はSSL Native Channel strip2にはないサウンドなので、LMCと合わせて使う機会が増えそうな予感です。

プリセットを多用する人からするとプリセットの数はデメリットにうつるかもしれませんが、これを機会にシンプルな操作性から作り出されるSSLクオリティのコンプサウンドを勉強してみるのもよいと思います。

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