- 作曲初心者!コード進行や作曲理論はわからない!でもかっこいい曲を作りたい
- ぶっちゃけScaler 2ってどうなの?簡単なの?
作曲初心者が悩む「スケールとコード」これらを簡単扱えるようになれば作曲はもっと身近になります。
そうは言ってもスケールやコードは覚えるのも大変。
そんな人におすすめしたいのがコード進行アシストツールPlugin Boutique Scaler2です。
このツールを使うことで作曲初心者でも煩わしいコードやスケールを覚える手間を軽減でき、自分の作曲スイッチをONにできます。
今日は便利なPlugin Boutique Scaler2の使い方についてお話します。
「そんなツールなんか使うなよ!」という人もいますが、私は賛成派です。その理由についても詳しく後でお話します。
Plugin Boutique Scaler2とは?
Scaler2は世界中のプラグインを販売しているPlugin Boutiqueが開発したコード進行作曲支援ツールです。
スケールやコードの理論等がわからなくても、複数のジャンルからコード進行を選ぶことができます。例えば「メロディは作れるけどコードがわからない」という人にはありがたい作曲支援ツールと言えます。
実際、スケールやコードについて悩んでいるのは作曲初心者だけではなく、クラシックを専攻している人も「スケールとコード進行」については悩みのタネだったりもするので、幅広い人に使えるツールとも言えます。
前作であるScaler1も多くのユーザーに使われ「手軽で簡単、そして結果がでる作曲支援ツール」と言われています。今回は2にアップデートによるさらに多くの支援機能が追加されました。
コード進行とは?
コードとは2つ以上の音を重ねてできる和音のことで、それをどう進行させるかで見える景色が変わってきます。
ひとことで言えば「展開」です。映画で同じ1シーンだけでは話の展開を感じられません。音楽も同じで一つのコードだけでは展開しません。このお話の展開を作ってくれるのがコード進行です。
ちなみに世界の音楽では1つのコードを淡々と繰り返す音楽もありますが、今回はDTM初心者が求める「コード進行」についてお話します。
日本の曲の多くはA、B、サビ「起承転結」で作られてます。それゆにコードもそれに沿った内容で展開していくことになります。
作曲初心者はコードが苦手な人が多いです。なぜならどんな音が重ねればどんなコードになるのか?というコードとスケールの関係が理解できていないからです。
これらを時間をかけて覚えるのもまた音楽制作の楽しみですが、これらの問題を解決してくれるのがScaler2です。
Plugin Boutique Scaler1から進化した2の機能
- 200を超える新しいコードセット、数百の新しいスケール、
- 30の新しい楽器 プロのミュージシャンによる200以上のフレーズ、パフォーマンス、
- リズム オーディオ検出とMIDI検出でスケールを確立する キーロックは、コードをキーにロックすることで感情的なメロディーを作成するのに役立ちます
- MIDIキャプチャにより、Scaler 2内で実行し、結果をMIDIとしてエクスポートできます
- パターン内のコードごとに長さ、反転、オクターブなどを調整するための編集モード DAW Syncの再生に合わせて新しい進行を試聴
- コードの編集および移動ツールには、なげなわ、ドラッグアンドドロップ、置換、挿入が可能
といった感じで新機能が挙げられるわけですが、読む限り「これって簡単ないの?」って思う人もいるかもしれませんが、全部使う必要はなく、後で紹介する一つの機能を使うだけでも十分すぎるほどの作曲支援ツールとして役立ちます。
Scaler 2 の使い方(パラメーターの説明)
ここではScaler2の多くの機能の中からサクッと曲を作っていく流れを紹介します。シンプルな使い方ですが、これだけでも十分すぎるほどの作曲支援ツールです。
まず、Scaler2を立ち上げたあと、songからジャンルを選びます。
その中から任意のジャンルを選びます。今回はEDM2を選びました。
するとピアノの下あたりにコードがズラッと並びます。
この状態で左にある再生ボタンを押すとコード進行が演奏されます。
キーを変えたい場合は、「<ST 0>」をクリックすることで変更できます。
デフォルトでは、Scaler2は立ち上げた当初音色が「Felt PIano」になっていますが。この音はあまり汎用性がないので、Grandピアノ、またはEDMに特化したSuperSawを選択するといいでしょう。
音色選びは鍵盤の左隣にある「FELT PIANO」をクリックすると音色の一覧が表示されます。
DAWにエクスポートしたいぶんだけコードをドラッグし、そのままDAWの任意のトラックにドロップします。
さて、この進行を作曲支援として使うのもありですが、Scaler2のEXSPRESSIONS機能を使うことでさらに曲のイメージを膨らますことができます。方法は右上のセッティングからEXSPRESSIONSを選択、その中にある、Performance、Phaser、Rhythmから任意のものを選びます。
ここではRhythmから「Volante」→「Vigoroso」を選び、音色もギターに切り替え再生すると次のよう演奏になります。
しかし、先程DAWにはEXSPRESSIONS指定ではない白玉のコードがドラッグされています。再生だけであれば、とくに良いのですが、このリズムパターンもDAWにエクスポートしたい場合はEXSPRESSIONSを指定したコードを再度DAWにドラッグアンドドロップします。
ここで書いたのは全機能の1/5程度です。しかし今回書いた内容だけでも作曲支援ツールとしての十分に使える機能であることは間違い有りません。
Scaler 2の公式動画や日本語マニュアルは?
ユーザーレビューの動画もいいけれど、公式動画も見てみたいという人に朗報です。ついにPlugin boutiqueの公式動画できました。公式動画ではscaler 2 tutorialのチュートリアルとして
次の2点が紹介されています。
- インストール方法Win/Mac
- Plugin boutique Scaler2の紹介(1分バージョン/3分バージョン)
などが公開されていて今後はコンテンツが増えてくることが予想されるのでPlugin boutiqueが気になる人はチャンネル登録をおすすめします。
またpluginboutiqueのにてScaler 2のサポートページが日本語に対応しているのでこちらも使用や不具合等の参考になると思います。
日本語マニュアルについては、Plugin Boutiqueで購入後、ダウンロードできるようになっています。
Scaler 2 CPU負荷について
- パソコン Macmini2018
- CPU Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
- メモリ 32GB
- システム OS10.14.6 Mojave
- Audio/IF Motu896HD
- バッファー 256
- DAW LogicProX10.4.8
この環境でScaler 2のCPU負荷は以下の通りです。
もともとがMIDIエフェクトの部類なのでそれほど負荷は高く有りません。また一つのプロジェクトに複数使うようなプラグインでもないので、負荷に関して気にする必要はないと思います。
scaler 2 体験版について
どんな良いプラグインであっても実際試してみて初めて分かることもあります。そういう人にとっては体験版は重要です。scaler 2には30日間の使用の体験版があります。体験版のバージョンは使用時に数秒のノイズが発生するタイプのものです。
Scaler 2 free upgradeについて?
2020年5月1日以降にScaler 1を購入した人は無償で2にアップグレードが可能です。それより以前の人は有償アップグレードになりますが、今回のセールで35%オフのクーポンを使えば安くアップグレードできます。
Scaler 2 を使うメリット
理論習得は後回し!サクッと使える作曲支援ツール
「リディアンスケールとはどんな音階なのか?」「コード進行はどうやってすすめばいいのか?」これらの悩みを解決するために教則本を読んだり、DTMサイトを巡ったりするわけですが、その途中で疲れてしまって作曲をする気がなくなってしまいます。
多くのDTM初心者が作曲するときに難しいと感じるのは「コード」「スケール」です。確かにGメジャー・スケールのサブドミナントマイナーコードとか言われても慣れてなければ「??」ってなるのは当然です。
白い鍵盤だけ追いかけるのも一苦労のときに#が5つもあるようなスケールは楽譜を見るだけで貧血を起こしてもおかしくないでしょう。
そんな状態で適当に打ち込んだメロディに「かっこいいコード進行をつけよう」と思うのは何の準備もなしにハーフマラソン(22km)を今から走りましょうというくらいあるいみ無謀なことです。
でもScaler2を使うことでその問題は一発で解決できます!
Scaler2にはMIDIインポート機能があるのでDAWを使って適当に打ち込んだメロディにコードを割り当ててくれます。本来なば自分のメロディが「何のスケールか?」を理解していないとコードを付けるのは難しいですがその理解も不要です。
Scaler2がメロディの音から「何のスケールか?」を解析して最適なコードを進行を割り当ててくれます。作曲をするのにコード理論やスケールを覚える必要はなくなりました
- 基本的な音楽理論を知らなくてもかっこいいコード進行の曲が作れる
- 間違えたスケールの音を使わなくなる。
200のコードパターンと演奏パターンを収録
メロディが作れなくても大丈夫です。Scaler2にストックされている無数のジャンルにあったコードパターンを鳴らすだけでも曲としての雰囲気を感じ取ることができます。
そしてそこに並んでいるコードはありきたりなコードではなく世界の音楽シーンで使われている最先端のコード進行
邦楽の雰囲気とは全く違う新しい響きに今までになかった創作意欲が刺激されます。
またそのコードの雰囲気を知るにはもってこいのフレーズが用意されています。EDM系に使えそうなシンセバッキングパターンもあるのでそれをそのまま使ってもかっこいいトラックが出来上がります。
このあたりは初心者だけではなく中級、上級者にとっても「このコード進行は思いつかなかった」というパターンが多く見つけられると思います。
オリジナルのコード進行の登録とカスタマイズ
気に入ったコードがないのであれば自分で作ってしまうのが一番です。歌本やコード進行が掲載されているサイトを見てコードを登録すれば、いつでも好きなアーティストのあのコード進行をすぐに呼び出すことが可能です。
選んだコードは「ボイシング」や「テンション」などを変更が可能なので「ここはもっとおしゃれにしたいからコードは9thを入れたい」などコードのカスタマイズも柔軟に対応できます。
Scaler 2 のデメリット
JPOP系のコードには不向き
世界最先端の音楽ジャンルのコード進行はあるいみで日本の王道パターンと異なります。それゆえに「もっとシンプルでわかりやすいコードがほしいな」と思うかもしれません。そういうときは自分でコードを登録することで問題は回避できます。
scaler 2 detect audioによるオーディオ解析は発展途上
Scaler2にはオーディオ解析機能がつきました。これによりオーディオデータからコード進行を解析できるようになりました。しかし試しに一般の楽曲をインポートしてみたところ、その解析能力は正直実用レベルとはいいにくく、まだまだ発展段階にあるような気がします。
DTM初心者が作曲支援ツールを使って楽するのはアリ?
音楽を作るのは大変なことです。作曲知識が乏しいDTM初心者では創作のスイッチが簡単に入らないという経験をした人は多いのではないでしょうか。趣味としてDTMを初めても仕事で疲れてやる気でない、覚えることがいっぱい過ぎてしんどい…こんな悩みもありますよね。
私自身も作曲に不慣れな頃「分からない=やる気でない」という問題に悩まされました。
作曲支援ツールScaler2があれば、コードの構成音を覚えるための時間(音楽理論の勉強の時間)をへらすことで、創作スイッチをONにしやすくなります。
ベテランの作曲家の人からすれば「そんなものに頼るな!」という意見を持っている人もいるでしょう。しかし、しかしそういう人の本音は「俺が若いころはそんなもんがなく苦労して理論とか覚えたのに…らくしやがって」という気持ちかもしれません。
苦労という経験は大切ですが、まずは楽しむことこそ創作に重要な要素です。
楽しいからこそ難しいことに挑戦できる。そうやってレベルアップをしていくのだと思っています。
だから、このScaler2に限らず自動ミックスソフトで有名な「nuetron」や自動マスタリングソフトの「OZONE」などテクノロジーに頼れるところはがっつりと頼って自分にしかできない創作に焦点をあてることで本当に身につけるべき知識を選択できるようになると思っています。
テクノロジーを否定すると新しい価値観は手に入りません。作曲ですらDAWというテクノロジーの恩恵を受けているわけですから、
そういった意味でもScaler 2はただの作曲支援ツールではなく「作曲を楽しむツール」でありスケールやコードに「慣れる」ことを目的としたツールという見方が可能です。
まとめ
Scaler 2は次の効果を得られるツールです。
- スケールやコードの理論が知らないDTM初心者を作曲支援してくれるツール
- コードに最適化されたリズム(バッキングパターンやフレーズ)も提供してくれる
- 気に入ったコードをDAWにドラッグアンドドロップで簡単エクスポート
非常に便利で頼もしいツールですが、このツールの一番の目的はScaler 2をきっかけにスケールやコードの奥深さや楽しさを知り探求していくことにあるような気がしています。
そしていつの日かScaler 2を使うことすら忘れて自由に作曲を楽しむそんな日がScaler 2のゴールなのかもしれません。
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