モコモコしたギターをイコライザーで処理しよとしても上手くいかないよ
そんなときはDIFIXを使ってみるといいよ。元々はDIエミュレーションプラグインだけれど、音色のフォーカスを調整してクリーン化するのに役立つよ
DIエミュレーションでクリーン化??意味わからんのだけれど
クリーン化だけではなく、サチュレーションサウンドによる音色も使えるよ!
メリット | デメリット |
---|---|
音質の向上 簡単な操作 | MIXIモードではレイテンシーが高い |
DIFIX
2020年12月9日にリリースされたUnited PluginsのDIFIXは、ギターやベースのサウンドを強化するDIボックスエミュレーションプラグインです。
アナログサチュレーションの追加
DIFIXは、マルチバンド・ダイナミック・プロセッサーを使用して、サウンドをレベル調整し、本物のDIボックスのようなアナログ的なサチュレーションを加えます。
リアルな3Dグラフィカルユーザーインターフェース
プラグインのフォトリアルなグラフィカルユーザーインターフェースは、実際のハードウェアを操作しているかのような感覚を提供します。
高品質なオーディオ処理
DIFIXは、64ビットオーディオ処理を使用し、192kHz以上のサンプリングレートを処理できます。
メーカーの話ではDIのないサウンドカードやオーディオインターフェイスであっても、DIFIXを使用することで適切なインピーダンスにマッチしたサウンドにしてくれるという話ですが、2025年現在にDIを搭載していないオーディオインターフェイスは皆無と言っても過言ではありません。
そこから考えると、DIFIXの使い所はDIが非搭載の環境でレコーディングした素材の高音質化または、DIFIXの音質に価値を見出して音色の存在価値を高める。という使い方になります。
前者の使い方もゼロではないですが、あまり現実的ではないと思われるので、後者が主な使われ方になると思います。
DIFIXレビュー
- 音質の向上
- 簡単な操作
- MIXIモードではレイテンシーが高い
MIXモードによる高音質化は想像以上のクオリティ
DIFIXは適切なインピーダンスで録音されたギターおよびベースサウンドの再現が目的です。
ではインピーダンスがあっていないとどうなるのか?という話ですが、詳しくはギターの音がこもる原因はインピーダンスかもしれないというお話というこちらの記事で解説しているので気になる人は参考にしていただければと思いますが、
音質的にはこのような違いになります。
録音方法はオーディオインターフェイスのDIを通さないでマイクプリだけを通した状態です。音がモコモコしているのがわかります。
続いて、オーディオインターフェイスのDIを通してインピーダンスを最適にしたものがこちら
全然違うのがわかりますよね。
それだけインピーダンス(DI)の重要性は大きいというわけです。さて、今回のDIFIXはこのインピーダンスがあっていないギターの音をインピーダンスを合わせたような音になるわけですが、結果は以下のようになりました。
インピーダンスを合わせた音とは違いますが、たしかにこれはこれで使えるレベルまで音質が回復しているのがわかります。
ここまで極端なインピーダンスの違いでもこの結果ですから、ギター録音やベース録音の音質補正用プラグインとしてかなり使えるのではないでしょうか?
設定は以下の画像の通りです。
使い方のポイントとして、RECとMIXではまったく効果が異なる点です。
RECの場合は文字通り、かけどりを想定していますが、MIXのような音質にはならず、ドライブ感のあるサウンドになります。
以下のデモではINPUTを3時くらいで回しています。
MIXとは異なるサウンドですが、メーカーの説明にあるアナログサチュレーションサウンドというのはこの音質のことだと思われますし、これはこれで使い所がある音質です。
中央のIntensityはエフェクトのDRY/WETのことで、右に回しきるとMAXの状態でWETオンリーつまり先程のクリーンな音質になります。
音質変化としては限りなく使いやすい印象ですが、インピーダンスがあっていないことで録音したギターは当然ノイズが多い状態です。DIFIXを使うと当然そのノイズも目立ってしまい、またそこからハイゲインのギターアンプを使えばさらにそのノイズが目立つことになるので、ノイズ除去プラグインに頼ることになります。
CPU負荷はマルチコア分散も効いているのでそこまで大きな問題にはなりませんが、MIXIモード時はレイテンシーが大きくなるところは注意が必要です。
類似製品との比較
DIエミュレーションプラグインで有名なはkush REDDI-tube d.iです。こちらはベース専用になりますが、ドライブ時の音質は多少似ている傾向があります。
DIFIXはベースだけではなくギターでも使用可能であり、さらに高音質化も図れる点においてkush REDDI-tube d.iより使い所は多いでしょう。
また、価格に関してはkush REDDI-tube d.iが$49に対してDIFIXは$53.90が現在セール$22.00で購入可能です。
kush REDDI-tube d.i | DIFIX | |
価格 | $49 | $53.90→$22.00 |
まとめ
メーカー | 各列で最低限維持する幅 30% |
システム | すべてのテーブルタイポグラフィはMサイズにする |
認証方式 | シリアル |
認証数 | 制限なし |
マニュアル | 英語 |
価格 | $53.90→$22.00 |
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Intel Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
DIFIXは最初kush REDDI-tube d.iと同じような製品だと思っている人も多いかもしれませんが、DIFIXの方が使い所が面白いというかユニークなのがわかります。
とくにMIXモードにおけるIntensityの音質変化は驚くべきものでした。ソフト音源によってはあまり効果を感じにくいかもしれませんが、
ギターとベースに特化という点ですが、基本的には素材をえらばずに使ってみると良いです。MIXIモードでのクリーン化は中低域の明瞭度がクリアになるため、エレピやシンセの素材にも使えます。