DTMで楽曲のグルーヴを最大化するコンガの打ち込みのコツ

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コンガのチューニングは楽曲のグルーヴに大きな影響を与えます。チューニングがずれたコンガとドラム&ベースによるリズムは楽曲から生命感を奪います。あなたはそんな生命感のない曲を作り人に聞いてもらいたいですか?

DTMerの多くはパーカッションのチューニングをしません。いえ、正確には「やり方がわからない」です。リリースの短いドラムやパーカッションのチューニング難しいですが、安心してください。DTMではスペクトラム・アナライザーを使えば簡単に調べるられます。コンガだけではなく他のリリースの短いパーカッションもアナライザーを使えば簡単にチューニングができるようになります。

今日はコンガのチューニング確認方法と楽曲のグルーヴをよくするためにコンガのチューニングは「どの楽器に合わせればよいのか?」をお伝えします。

UG
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コンガの役割について

コンガは軽快でリズミカルな音色が特徴です。コンガを2台ハイとロー(高音/低音)に分けてドラムのキックとスネアの関係でリズムを作れます。

パーカッションあるある最強の「どっちがボンゴ、コンガ?」でも有名ですが、音が低い方がコンガで高い方がボンゴです。「ボン」という響きが音の低さを連想させるのか、大半の人はボンゴとコンガを反対に覚えています。

ちなみにボンゴの場合は、高い音が特徴です。使用すると曲に彩りを与え軽快な印象になります。

コンガのチューニングの方法

2台使う場合はハイとローは5度の関係が多いです。おそらく、3度の関係では和音感が強くなりすぎてしまい、音程差が弱くなるためでしょう。

ちなみにDTMでコンガの音色はドラムのGMキットのD3 D#3 E3に入っています。奏法的にはD3がハイコンガミュート、D#3がオープン・ハイ・コンガ、E3がロー・コンガしかし、コンガらしさを出したい場合は正直この3つでは足りません。

なので、ローコンガとオープンハイコンガをあわせて使いなんとからしさを作ります。

コンガの音源はあまりよいものがなく個人的にsampletank3に入っていたコンガは使用感がよかったです。

パーカッションのキーがわからない!

リリースが短いパーカッションやドラムのチューニングはスペクトラム・アナライザーを使うのが一番です。今回も毎度おなじみのvoxengoのSPANを使います。

スペアナは読み込まれた音を瞬時に解析できるため音色にどのような周波数特性があるかを見極められます。方法は簡単です。プラグインスロットにSPANを指してあとは任意の音源をスペクトラム・アナライザーに読み込ませるだけです。

そしてここで確認するのは一番左側で大きな山になっている部分ここがドラムやパーカッションの基音となっている音です。

この基音をソフトシンセのチューニングパラメーターで変更します。ただ、シンセのチューニングは4度くらいが音質として限界なので、手持ちのコンガの音色のキーをしっかりと確認して自分がイメージするキーに鳴らない場合は、音源購入を考えた方がクオリティがあがります。

基音以外の山の部分は倍音になっていて、たまに基音以上に倍音が出ている音色もあります。そのような音色は音が濁っていたり変な和音に感じたりします。

なので、そのような場合はEQでQ幅を狭くしてその部分だけカットすることで、スッキリとした音色になります。カットする場合は基音に近いところだけします。全部の山をカットしてしまうと何の音色かわからなくなってしまいます、

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スペアナに関してはこちらの記事も参考になります。

誰でもわかる理解できるアナライザーの使い方

スネアと合わせるのミソ

さてコンガのチューニングを決めるうえで重要なのは「何と合わせるか?」です。

ポップスの場合だと色々な楽器がなっています。私がよく使うのはスネアのチューニングと合わせます。もともとスネアとの帯域が近いのもありますし、曲によって異なるケースはありますが、アクセントの位置が2拍目と4拍目にくるケースが多いので親和性も高いです。

またスネアも曲によってかなりリリースが長いタイプのスネアの音色を使うとよりチューニングの差が顕著になってきます。スネアは楽曲のアクセントとして重要です、そのアクセントがより明確になるためのコンガのチューニングです。コンガの役割はスネアのバリエーションを増やすようなイメージです。ではスネアのチューニングを調べます。今回使用したのはLogicに付属しているスネアの音です。

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コンガはF#に対してスネアはFピアノで短2度と言えば一番わかり易い不協和音です。パーカッションの類はリリースが短いのと倍音が非整数倍音なのでピアノほどシビアにチューニングを意識しない人もいますが、

リズム隊のチューニングが正確であればグルーヴ感がわかりやすくなり、結果的に楽曲のクオリティが上がります。

ではまずチューニングをあわせていない曲を聞いてみます。

続いてチューニングを合わせた曲です。

ピッチ的には117セントになりますが、スネアが明るくなり抜けがよくなりました。ピッチを上げた影響もありますが、コンガが明らかにぶつからなくなっているのでその分、スネアの高域がよりはっきりしました。

下手にイコライザーで高音を上げなくても十分抜ける音になります。またチューニングがあっていない状態でリバーブ処理をすると濁った音が広がり全体に悪影響になります。スネア周辺の帯域はとくに濁りの原因が発生しやすいのでしっかりと意識することでスッキリとしたサウンドになります。

またパーカッションのループを使うときもチューニングをしっかりしていれば、両方のお互いがサウンドを補いあえるので、ループサウンド時もコンガのピッチとスネアのピッチはしっかりと合わせたいものです。

まとめ

コンガとスネアのチューニングが適切であればリズムに彩りを与えられます。グルーヴ感も明確になります。

「そんな細かいところまで気が回らないなー」という人は今日の話をすぐに試せなくてもOKです。「コンガ(パーカッション)もチューニング合わせれば曲のグルーヴがよくなるんだ」これだけ覚えてもらえればOKです。

そして常に「かっこいい曲を作りたい」とう意識があればあるときに「そういえばどこかでドラムやコンガのチューニングに言及した記事を読んだな」と思い出すかもしれません。そのときに今回の記事の内容が役に立ててもらえれば嬉しいです。

スペクトラム・アナライザーを使ったチューニングはハマるといろんな楽器のキーを見つけられるので楽しいですよ。

SPANは無償版と上位版の2タイプがあります。無償版でも全然使えますが、上位版をもっておくのもよいです。

お値段は3,401円

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無償版は↓からDLできます。

voxengo

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