MusicLab RealStrat5レビュー DTM初心者におすすめその理由

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DTMをはじめてギターの打ち込みに挑戦するものの「想像していたギターの音じゃない」と戸惑いませんか?

これDTMギター打ち込みあるあるです。「これも私のスキルのせいなのかなー」と思いますよね?違います。それギターの音色が悪いんです。DTM初心者が打ち込みでもっとも雰囲気が出てくれなくて困るのはおそらくギター音源でしょう。

どのDAWにもギター音源は入っていますが使えるレベルまで打ち込もうとすると相当な知識と技術が必要です。

なのでギターを打ち込みで再現するときはどうしても専用音源が必要になります。

そこでオススメしたいのがMusicLabのRealStrat5です。ギター音源としてすでに老舗クラスになっていますが、バージョンアップを繰り返して音質も操作性も向上しています。

正直「今一番リアルで最強のギター音源か?」と聞かれたら「No」もっとリアルな音源はたくさん出ています。しかし、「扱いやすく初心者がギターの打ち込みについてもっとも勉強しやすいギター音源であるかと聞かれたら間違いなく「Yes」です。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
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Realstrat5とは?

MusicLabが開発したストラトキャスターサウンドに特化したギター音源です。ギター音源の中では10年以上前からあり、その個性的な音と操作性でプロ・アマとわずファンが多いギター音源です。今回バージョン5になったことで今までのStandardタイプに加えEliteというタイプが追加されました。

RealStratの良さについて

GUIがとても良くできていて操作に迷いがなく打ち込めるギター音源です。独自エンジンなのでKONTAKTプレイヤーは必要ありません。

奏法の種類も豊富でとりあえずこれ一台あればギターの打ち込みは完成できます。さきほど少しお話したしたEliteとStandardの違いは、StandardがVer1〜4と下位互換のあるもので、Eliteは新音源によるサンプリングであるのとローチューニングB0〜B4に対応しpickupが「NECK」「MID」「 BRG」の切替可能になり、扱えるサウンドの幅が大きく広がりました。この辺りは往年のRealStart5ファンも新しい音色が増えたことに喜んでいます。

また、Standardはダブルトラックかシングルトラックを選べるようになりました。

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このダブルトラックの使い方は2つあり、1つはRealStrat5からステレオを出力してしまう方法と、もう一つはモノラルトラックを個別に2本出す方法です。アンプシミュレーターを別々に使ってダブリングをしたい場合は、マルチ出力のRealStratを選びます。

Eliteにはダブルトラックをはじめ、エレキギターではちょっとめずらしい12弦ギターが搭載されています。

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アコースティックの12弦のようなきらびやかさはありませんが、少し雰囲気の違う明るいサウンドが特徴的です。

あと地味な機能ですが、

SETUPかのEnable Colorsからギターの色を変更できます。

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RealStrat5が簡単で初心者にオススメしたい理由

ギター打ち込み初心者が一番壁に感じるのは「ストローク」による音のばらつきとタイミングです。しかしRealstratはコードストロークのタイミングや速度も簡単に調整できます。

またコードストロークでジャカジャカとかき鳴らす場合もキースイッチ2つでUPとDOWNを切り替え可能です。そして音を発音させないミュートサウンドのUPとDOWNも切り替えが可能なのでよりリアルなストロークを簡単に打ち込むことが可能になります。

数あるRealStratの中で私が気にっているのはコード機能のフレットポジションをキーボード任意に決められること。鍵盤でソシレと弾くとギター用ボイシングに自動で直してくれます。

こうすることでよりギターのニュアンスに近いギターの打ち込みが可能になりますし、ギターのデモとしてギタリストにお願いするときも演奏が破綻するのを防げます。

ヒューマナイズでさりげないリアル感

ヒューマナイズの機能自体はVer4から搭載されていたように思いますが、このヒューマナイズが結構いい感じに使えます。色々と機能ありますが、オススメは赤枠の3つになります。

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上から、pickupポジションのランダム変更です。ギターを適当にガシャガシャ弾くと「NECK」「MID」「 BRG」の間を若干移動しながら弾いてしまうことになります。そのためサウンドが変化してしまう人間味を再現しているものです。正確無比な演奏をするならばそんなに音が変わるのは好ましくないのですが、そこをずらすことで得られる人間味は割とソレらしさがでてくれます。

Resonanceは弾いていない弦などがフレーズによって共鳴して出てしまうものです。わかりやすく言えば「しっかりミュートできていない」というギターの「よろしくない演奏」を再現しています。

Muteはいわゆるミスタッチで音が途切れてしまうのを再現しています。あまり大げさに設定すると単にミュートだらけの音になるので、10%くらいから調整するのが良いです。

他のところもいい仕事でしますが、まずはこのあたりから「人間味って何?」「ギターらしさって何?」というものを覚えていくと良いと思います。

鍵盤ボイシングをギターボイシングに変更

ギターのコードはキーボードとのコードと同じポジションではありません。ギター打ち込み初心者がやってしまいがちなのがギターでCM7を打ち込む時に(ドミソシ)と打ち込んでしまうこと。これではギターらしさはでません。RealStrat5はピアノボイシングでもギターのボイシングに自動で変更してくれる便利な機能があります。それはそれで便利なのですが、F-G-Amというコード進行があった場合フレットの移動は普通に並行移動するのが一般的というか弾きやすさにつながりますが、RealStrat5は「なぜそっちにいくの?」みたいなフレットに移動になる場合があります。そのポジションが意図するものであればよいのですが、もしそうでないのであればポジションを意識することも「リアルなギター打ち込みの第一歩」なのでできるだけ「ギタリストが引きやすいポジション移動」をこころがけるとよいです。

F-G-Amの場合で簡単に説明するとこのようになります。

鍵盤を見ながら確認してほしいのですが、(ファラド、ソシレ)と移動すると平行移動になってくれません。なので(ファラド、レソシ)と鍵盤で弾くとRealStrat5は平行移動してくれます。なぜこのようなポジション移動になるのかはわかりません。なんでしょう開発側のギターリストはこのようにFとGを移動するのが一般的ということなのかもしれません。

オリジナルコード機能が便利

さらに複雑なコード進行になってくると、もっとフレットポジションがあちこちに飛ぶ可能性があります。「もっと近いところで移動してほしい」ときはそのコードを自分で作りだしてまえるのが、USERCHORDS機能です。

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これ実はDTMギター打ち込み初心者が一番使ってほしい機能でもあります。フレットのどの位置がどの音なのかを鳴らして確認できるので、ギターのコードポジションが理解しやすいです。

このようにギターで一番らしさが難しいコード弾きがそれらしく簡単に打ち込めるのはギター打ち込みの大きなアドバンテージです。

他のストラト音源をベタ打ち比較記事も書いてあるのでよければ一緒に読んでいただければと思います。

簡単打ち込みでクリーンストラト音源聴き比べ [Realstrat][SC] [AGF]

音源サンプル

曲の古さはお許しを…w なんとなーくこのギターの音色がその時代っぽい感じの雰囲気だったのでこうなりました。

ドラムはLogicProXのDrumKit,ベースはSR5 Rock Bass2 ギターを左がコード右がオクターブ奏法でそれらにAmplitube4で歪ませて軽くプレートリバーブかけただけのトラックですが、なんとなくそれっぽさはあると思います。打ち込み方法もそれほど凝ったことはしておらずギターのDOWNとUPを繰り返しアクセント的にミュート入れている程度です。おそらくこの程度のストラムの打ち込みであればRealStartを購入して数時間も遊べが可能になります。

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データを見てもらえればわかりますが基本ベタ打ちです。

使い方の注意

RealStratを立ち上げたときのデフォルトの状態ではTimingのタブの中にあるAttack Timeが20%という値になっています。このままするとモタった打ち込みしかできなくなるので、AttackTimeは0%〜5%程度にするのがいいでしょう。

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打ち込みの音を知ったなら…

おそらくRealStrat5はもっとも簡単にそれらしくギターを打ち込める音源です。もっと複雑なことも可能ですが、歌もののバッキングやストロークにソロならばギターのスキルがなくてもある程度の感覚でもなんとかなってしまう可能性があるほどです。

「これなら私でも簡単にできそうだ!」って思いましたよね?こういう言い方をすると「やっぱり何か難しい問題点があるのか!!」と思っていまいますよね。安心してください。本当に簡単です。

でも打ち込みギターの簡単さをリアルさを知ったら一度でもいいので本物のギターをあなたの曲の中に取り入れてほしいです。なぜなら打ち込みギターにないパワーと存在感があなたの曲に投入されるからです。おそらくそこで「やっぱり本物は違うわ」と思うことでしょう。毎回本当のギタリストさんにギターを頼むわけにはいかないと思います。そこでRealStart5に戻ってさらに本物のらしさを追求してほしいんです。そうすることで打ち込みギター音源だけを触って曲を作っている曲よりはるかにギターサウンドに説得力が生まれます。

なんだったら2万くらいの初心者用ギターを買うのもありだと思います。そうやって自分の音楽を洗練していくのもDTMの楽しさの1つです。

でも最初からそんなハードをあげられたら困りますよね。だから最初は思いきりRealStratを楽しのが良いと思います。私も10年触って他にもいろいろなギター音源を使っていますが、さっと手が手が伸びるのはRealStrat5です。それくらい使いやすくて便利です。

お値段は?

楽天では22,000円で販売しています。

公式サイトMusicLabでは139ドル(2020年1月29日現在15,161円)で販売しているの公式サイトの方が7,000円近く安いです。

他にもレスポールのRealLPC5やアコースティックギターに特化したRealGuitarなどがあります。

太くてロックな音が欲しい場合はRealLPC5の方があうと思います。

Real strat5を買ったけどアクティベートできない!前はアクティベートできていたのに再インストールでできなくなった!

Music Labのギター音源はわかりやすく、使いやすい、音質もそこそこOK!非常に実用性に長けたギター音源ですが、アクティベートの方式で戸惑っている人の話をききました。

この記事ではインストール方法とアクティベートの方法について詳しく説明しています。

Realstrat5のインストール方法

インストール自体は特に難しいものではありません。

Install RealStart 5をダブルクリックして手順に従うだけです。

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インストールされたあとは、VSTやAUといった規格のプラグインとスタンドアローンのReal Strat5がインストールされます。

アクティベートする時はスタンドアローンを立ち上げるか、プラグインとして立ち上げると

Key Licenseの場所を問われますので、そこで購入時にダウンロードしたKey Licenseをソフトに認識させれば

Real Startを使うことができます。

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今までのRealstratの使い勝手はそのままに幾分リアルになり使いやすいギター音源としては申し分ないと思います。

アクティベーションが失敗する理由

本来であれば特に難しいことはないアクティベーションですが、時折このような画面がでてアクティベーションが失敗するケースがあります。

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私が遭遇したのもこれでした。結論から言うと原因はKey Licenseをダウンロードしたときの場所の名前です。私はブラウザからのダウンロードフォルダは外部ストレージに「ダウンロード」という名前作っていました。

しかし海外製品のKey Licenseダウンロード形式の音源はKey Licenseの場所(フォルダ)の名前が英語でないといけません。以前はダウンロードフォルダは「DL」としていのたでこのトラブルには遭遇しなかったのですが、ご丁寧に「ダウンロード」としたためにアクティベーションができなくなってしまいました。

治す方法はフォルダ名を英語にするかシステムディスクの「書類」にコピーします。この場合「書類」は日本語表記になっていますが、Realstratアクティベーション時に「Document」というフォルダとして認識されるので問題なくアクティベーションできます。

Real start5のレビュー

以前に比べるとだいぶリアルにはなりましたが、それでもReal Start5はリアルかどうかと言われるとリアルではありませんwそれでもELITEはかなり頑張っている感は伝わってきます。

個人的にギター音源は歪ませてしまうとギター音源というよりアンプシミュレーターの色が強くなるので、リアルかそうでないかはクリーントーンで私は判断します。

そのことについて詳しくはこちらに書いてあるので参考にしてみてください。

簡単打ち込みでクリーンストラト音源聴き比べ [Realstrat][SC] [AGF]

しかしReal StratというかMusicLabのギター音源はそのまま使ってリアル!というよりサクッと使えてホンモノのギターリストに「こんな感じでよろしく」というデモに渡すレベルとしては最適な音源のように感じます。

なので作り込む音源として考えるより「あくまでDEMOレベル」として割り切るとよいように思います。もし「これはギター音源には聞こえないほどリアルだ!すげー!」というリアルさを貫きたいならば、他の音源の方がよいかもしれません。

ただ初めてギター音源を触る人にとってはキースイッチを含め打ち込みのしやすさはやりやすいのでギター音源デビューとして悪い音源ではないように思います。

MusicLabに限らずアクティベーション時にKey Licenseを必要としている海外メーカーの場合は日本語フォルダ名にはいれると失敗するので注意が必要です。アクティベーションで失敗してしまう時はフォルダ名を確認してみましょう。

まとめ

これくらいの打ち込みがそれほどのスキルを必要としなくてもすぐにできるのならいい感じだと思いませんか?

ギター打ち込みを極めるもいいですが、打ち込み音源である程度できてしまうからこそ打ち込み音源を通して生のギター演奏にしっかりと耳を傾けることでもっとかっこいいギタートラックが作れるようになる。そんな一種の橋渡しのようなギター音源がRealStart5だと思います。

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