作曲時にドラムのループを素材を使うことに抵抗があるという人は少なからず存在します。このページを見ているあなたはそんな抵抗の部分で葛藤しているのかもしれません。
私も以前はそのような素材を使うことに抵抗がありましたが、今ではまっく抵抗がありません。そのおかげで楽曲のクオリティは上がり、より多くの楽曲を形にすることに役立っています。
ループ素材(有り物)の使用について正しい認識をもつことで使用することのストレスから解放できるきっかけになれればと思いこのテーマを執筆しました。
ドラムループを使うことに罪悪感を覚える理由
まず最初にドラムループを使うことに対して罪悪感を覚える理由から考えてみましょう。
オリジナリティへの強いこだわり
自己表現への欲求
作曲や音楽制作において、「完全に自分だけのオリジナル作品を作りたい」という意識が強い人ほど、既存の素材を使用することに抵抗を感じることがあります。ループ素材を使うと「他人のアイデアを借りている」と感じるため、罪悪感が生まれやすいです。
他と似てしまう不安
「多くの人が同じループを使っている可能性がある」という認識が、「自分の楽曲が他の作品と似てしまうのではないか」という恐れにつながり、それが罪悪感の一因となります。
2. 業界や文化的なステレオタイプ
「打ち込み=本物、ループ=手抜き」という偏見
音楽制作の一部では、「一つひとつ打ち込むことこそが真のクリエイティビティ」という固定観念が存在します。この影響で、ループ素材を使うことが「手を抜いている」と見なされるのではないかと心配する人もいます。
プロフェッショナルとしてのプレッシャー
プロデューサーや作曲家として活動している場合、「ループを使っていると評価が下がるのではないか」というプレッシャーが罪悪感につながることもあります。
3. 権利や倫理に関する不安
著作権やライセンスの問題
ループ素材を使用する際、ライセンス条件や権利関係が不明瞭だと、「本当に合法なのか?」という不安が罪悪感を助長します。
4. 学習過程の未熟さ
技術不足の自覚
ドラムループを使うことで、打ち込みのスキルが不足していると感じ、「自分には技術が足りない」と自己評価が下がりやすい人もいます。この技術不足の意識が「ループを使うのは逃げ道だ」という感情を引き起こす場合があります。
罪悪感を解消するための考え方
では、次に感じた罪悪感を解消する方法について考えみます。
基本使用することによって自分の中にあるクリエイティブな一面を見える化するというのがループ素材の使い方だと私は考えています。
それはドラム音源による打ち込み、ループ素材を使用のどちらでも差はないと考えています。
大事なのはそれによって得られる結果が自分がクリエイティブであったと言えるかどうか、つまりその結果に納得できるのかどうかという点が重要です。
それらを踏まえたうえで以下の内容も考えてみましょう。
ループ素材はツールの一つという考え方
ループ素材は音楽制作の効率を高め、他のクリエイティブな部分に時間を割ける重要なツールです。多くのプロも積極的に使用しています。
使用方法次第でオリジナリティを発揮できる
ループ素材をそのまま使うのではなく、カット、エフェクト、加工を加えることで、自分らしい音に変えることが可能です。
ループ使用はプロも一般的
世界的なヒット曲でもループ素材を活用している例は多く、それは「アイデアの一部を借りている」だけであり、全体のクリエイティビティが損なわれるわけではありません。
ドラムループサンプルと打ち込みのハイブリッド
もしゼロからすべてドラムを打ち込まなければいけない!と思っているひとはStylusのようなドラム音源は使うことができなくなります。

STYLUSではループを組み合わせてこんな感じのドラムループを簡単につくれます。
これをイチからやろと思ったらどんだけ時間かかるかわかりませんwこういう便利な音源を柔軟に使えるようになるのもDTMerの能力として必要なものと言えます。

まとめ
ループ素材は決して使ってはいけないものではなく、そこから得られる結果が自分の求めたものかどうかという点が重要であると紹介しました。
ドラムを打ち込むのにドラムループサンプルを使うのは有り無し?ドラムループサンプルを使うことを迷っていた人?どうです?ドラムループ使ってみようと思えるようになりました?
私も昔は「全部自分でやなければいけない、手抜き、邪道だ!」と思いドラムサンプルループを使うのにすごい抵抗があった時代があります。でも、使ってかっこよくなるなら、何をしてもいいはず!それに自分の好きな曲のドラムがかっこよくてどうやっているんだろ?と調べたらStylusにたどり着いたという話でもあります。
ドラムサンプルを使おうが、打ち込もうが究極は自分でかっこいいな!と思ったらそれが正解です。そしてそれが聴いてくれる人に伝わったら感無量!くらいの気持ちでOKと思っておきましょう。
それでもこだわり始めるとドラム打ち込みをより極めたくなってきます。ドラム打ち込みのクオリティを求めたい人は以下の記事が参考になるので是非読んでください。

やりたいこのかっこよさを追いかけたら、きっと今自分が考えている方法だけが正解じゃないと思える日がきます。一つの考えにとらわれず純粋にかっこよさを追い求めましょう。