「DTMを始めてみたいけれど今の年齢から始めても…」
「そもそも音楽の知識なんてないから無理だよなー」
「楽器なんて小学校のリコーダーが最後だわw」
どんな趣味も始めるのに早い遅いはありません。どんな年齢であっても初めて一生楽しめるそれがDTMの世界です。DTMに年齢や知識は関係ありません。DTMを始めるのに大切なのはちょっとやってみようか…という気軽な気持ちだけです。私はそれでDTMを始め、気がつけば作曲の仕事をするまでに至りました。この記事を読むことでDTMを始める年齢なんて関係ないことを理解できると思います。
勇気をだして「DTM初心者」になってください。はじめれば世界が変わります。
DTMerの平均年齢
DTMerの平均年齢は2018年にDTMステーションが行ったアンケート次のような結果が出ました。
投票人数: 1,662
40代 (23%, 385 Votes)
50代 (22%, 373 Votes)
20代 (21%, 342 Votes)
30代 (16%, 264 Votes)
10代 (12%, 192 Votes)
60代 (5%, 82 Votes)
70代以上 (1%, 24 Votes)
DTMユーザー調査のため年齢を教えてください より
40代〜50代が大半をしめ、その次が20代、そして30代、10代、60〜70代は全体の6%程度になっています。すでに3年前のアンケート結果なので今は少し変わっているかもしれません。
社会人になってから趣味としてDTMを始める人も多いのは経済的にも若干のゆとりがあるためと思われます。
また近年ではYoutubeなど音楽配信で副業として活躍する社会人DTMerや平日は社会人で週末はメジャーの案件をこなす作曲家なる人も多いです。
社会人とプロの作曲家という二足のわらじなはかんたんではありませんが、社会人が音楽を通して何かしらの収益性を出せる可能性が生まれているのは個人的に素晴らしいと思います。
プロの人が「作曲をなめるな!」という一言が話題になり未だにネット界隈ではそのワードが検索に残り続けていますが、決してDTM初心者の「よしやろう!」という気持ちを砕くものではありません。
DTMを始める年齢について
有名な人がこう言っています。
いつやるの?
いまでしょ?
これに付きます。年齢は意味をなしません。その年齢で気づけたことがそのままDTMに反映されます。「40歳から始めても身につかないよ」「50なんてもってのほかだ」「60?何考えてんの?」こんな周りの声を気にする必要はありません。
例えば10代で始めれば若さの特権である時間というリソースをつぎ込むことで成長していくことができますが、お金はあまりないので、ほしい音源もそうそう簡単には買えないかもしれません。
20代〜30代になると、仕事などでまとまったお金も入ってきます。また人生の経験が10代よりも蓄積されているのでその経験を応用してDTMの知識を増やすことができます。40代〜50代になれば、生活環境においてはお金は少し使いにくくなるかもしれませんが、人生経験からやるべきことの明確さを理解しているため、DTMにも反映してきます。
60代以降であれば仕事をやめているケースもあり、家で何もしないという人にとってはDTMは時間をかけて学べる最高の趣味です。残りの人生をかけて一曲を完成させるもいいですし、お孫さんや娘の結婚式に曲をプレゼントするというすばらしいサプライズも可能でしょう
このように、メリットデメリットは必ず付いてきます。しかしそこを天秤にかける時間はもったないです。始めてから悩めばよいのです。
私は16の頃からDTM(当時はDTMという言葉はありませんでした)をはじめました。それまでの音楽の成績は2、歌えば音程は明後日の方向へ飛んていくほどの音痴っぷりです。
それでも高校の頃から毎日少しずつ続けることで気がつけば、小さな一歩を積み重ねて作曲を続けて今に至ります。
詳しくは私のDTM歴を参考にしてもらえたらと思います。これを読めば私がなんら普通の人だったことが理解できると思います。
DTMに音楽理論、基礎知識は必要?
音楽基礎知識がなくてもDTMはできます。少しずつ覚えていく程度で最初から「音楽理論」的なものを必要と思ってしまっているとすぐに行き詰まります。
「これをやったら駄目」「こうしなきゃいけない」DTMには学校で100点を取るためのものではなくあなたを自由にするためのものです。
そのうえで大切にしたいのは「すぐにはできない」という事実です。これは何にでも言えることです。例えば50代の人が営業の難しさを知っていて新入社員が営業を取れなかったとしてもこう言えるはずです
「一日二日でできるようなことじゃない」だから、そしてDTMは自分だけの世界ですからどれくらいの時間をかけて習得しても誰かも文句は言われません。一生かけるくらいの気持ちで一日一つずつの自分だけの音を紡いでいけばいいのです。
その年齢でしか感じ取れないテーマから音楽を作ることで共感を多く得られる曲を作ることができると思います。
DTMに音楽的教養はいらない
音楽知識がないとできない「やっても無駄!」と思っている人は多いと思いますが、DTMで作曲を始めるのに音楽的知識やピアノやバイオリンを習っていたなどの教養はまったく必要ありません。
これは私の話ですが、ゲーム会社でサウンドクリエイターをしていたころ先輩は小さいころからチェロをやって音楽的教養の高い人でしたが、外注のゲーム会社のコンペに通ることが出来ない人でした。また私のあとに入ってきた人は音大作曲学科出身でしたが、ゲーム音楽が作れないということですぐに辞めてしまいました。
私は高校から趣味で音楽を始めた人でした。好きな音楽は小室哲哉や久石譲に坂本龍一などもっともオーソドックスなDTMerでした。それでも好きで続けた結果ゲーム会社のサウンドクリエイターになり社外の外注コンペを受かるともできました。これはセンスや才能という話ではなくその仕事に適したスキルを持っただけです。
ちなみにゲーム会社に入ったのは30歳になるまえでした。好きだけでダラダラとでもやり続けていればプロになれます。慣れないのはセンスや才能ではなくやりか方が間違っているだけです。
DTMに演奏スキルも必要ない
DTMは演奏しながら作曲をするのではなく、楽譜を当てはめるというゲーム感覚で作曲ができます。譜面も読めなくても、OKです。実際プロの作曲家でも譜面が読めない人はたくさんいます。
もちろん読めた方がメリットはありますが、読めなくてもプロになっているという事実がわかっていれば問題はありません。
DTMでつながる世界
今までやったことのない人でもいざ初めて見るととにかくその楽しさと思っていたより簡単だったことに驚くと思います。またSNSで仲間を募り自分たちでCDを作ったりすることも楽しいですし、プロの人とつながるきっかけになることだってあります。
そして何よりインターネットの世界はクリエイターウェルカム!の場所です。60歳のおじさんが作曲してみたというだけで今まで見たこともないような注目されることがあります。
まとめ
Dtmer平均年齢は?はじめるのに知識や楽器演奏スキルはいる?年齢も関係なければ知識やスキルも関係ありません。「ちょっとやってみたかったんだよね」という気軽な気持ちで始めるのが1番いいです。
「こんなこともわからないって」と思う不安が年をとることであると思いますが、そこも気にせずいきましょう。