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Pianoverse Max レビュー 最先端ピアノ音源の実力チェック!

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IK MultimediaのPianoverseは最先端技術で作られた8つのピアノ音源を一つにまとめたバンドルセットです。

最先端技術というのは以下の通りです。

従来のサンプリングでは、ばらつきのあるタッチにて収録されたサンプルを、プログラミングにてならすことが必要となりますが、Pianoverseでは、各ピアノ、各鍵盤にとって最適なヴェロシティ段階にて打鍵を行うロボットを使うことで、高精細で、一貫性のあるサンプルを収録することを目指しました

しかし、使用者からすれば、これらの情報はさほど重要ではありません。大切なのは使えるのか使えないのか?という結果です。

結論から言えば、プロの演奏家がオーディエンスを説得させるに十分なクオリティであり、作編曲家がバンドのアンサンブル楽器として違和感なく全体のクオリティを賄えるレベルのピアノ音源を求めている人にもPianoverseは使えるレベルにあると感じます。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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IK Multimedia Pianoverse MAX 概要

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メーカーIK Multimedia
システム共通項目
ピアノ タイトルごとに 30 GB のハード ディスク容量。
メモリ8GB以上32GB推奨
OpenGL 2 互換のグラフィック アダプターが必要
サポートプラグイン:AU(Mac) VST 2、VST 3、AAX。

Mac® (64ビット)
Intel® Core™ 2 Duo (Intel Core i5 推奨)、
macOS 10.13 以降。

Apple の M1 プロセッサ上でネイティブに実行されます。

Windows® (64 ビット)
Intel® Core™ 2 Duo または AMD Athlon™ 64 X2
(Intel Core i5 を推奨)、

Windows® 7 以降。
ASIO 互換のサウンド カードが必要です
認証方式シリアル
認証数5
マニュアル英語
価格$329.99
備考月/年払いのサブスクリプション可能

収録されているピアノの種類は全部で8種類ありますが現在リリースされているのは7種類までになります。MAXを所持していれば追加のピアノ音源がリリースされた時点でダウンロードが可能になります。

名前価格
Pianoverse – Concert Grand YF3€99.99
Pianoverse – Royal Upright Y5€99.99
Pianoverse – NY Grand S274€99.99
Pianoverse – Black Diamond B280€99.99
Pianoverse – Gran Concerto 278€99.99
Pianoverse – Hamburg Grand S274€99.99
Pianoverse – Liberty Upright(NEW)€99.99

主な機能

  • ベロシティ測定: 鍵盤のタッチに応じて細かく音の強弱を表現。
  • 8種類のピアノ音源: クラシックから現代的な音色までカバー。
  • カスタマイズ可能な設定: マイクポジションやピアノの蓋の開閉具合を調整可能。
  • 多彩なエフェクト: 12種類のクリエイティブエフェクトを搭載。
  • スタンドアローンモード: ライブパフォーマンスでも利用可能。

Pianoverse MAXは、ピアノのニュアンスや表現力を最大限に引き出すことができるため、作曲や編曲、演奏に幅広く対応します。

IK Multimedia

レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)3
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)2.5
価格3
総合評価3.2

音質:クリアで重みがありジャンルを選ばないサウンド

弾いてみた印象はベロシティ100以上では割と音が硬い印象があります。個人的にはこの帯域は歌ものでギャンギャンならすと耳障りになりやすいですが、Pianoverseはほどよいサウンドとも言えます。一方70〜80付近はどっしりとした印象があるのでバラードなどでしっかりと聞かせたいときに使えます。

Pianoverse – Concert Grand YF3
Pianoverse – Royal Upright Y5

(Royal Upright Y5だけなぜか若干ノイズがのってしまいます。さらに検証します。)

Pianoverse – NY Grand S274
Pianoverse – Black Diamond B280
Pianoverse – Gran Concerto 278
Pianoverse – Hamburg Grand S274

Pianoverseではダンパーペダルによる共鳴をさせる項目はあってもピアノレゾナンス機能の非搭載のため若干クリアすぎると感じる人もいるかもしれませんが、それを補うだけの説得力のある音はしています。

ピアノレゾナンス機能

Pianoteq等に搭載されている。弦同士の共鳴によって、なっていないピアノの音が聞こえる機能

通常のサンプリングのように1音、1音を個別にサンプリングしているとどうしても、音と音が独立して聞こることがあります。ピアノレゾナンスは弦と弦が共鳴する機能であり、よりリアルな音に近づけるものです。

ちなみにPianoteq8はこのような音です。

Pianoteq8

年々リアリティが増していますが、サンプリングと比べるとどこかでピエゾ感のある音質が耳につきます。

Pianoteqと比較するのはあまり意味がありませんが、PianoverseMaxの音質はそのどれもピアノ全体のボディ感からタッチに至るまで思わずもっと弾いていたい。もっと曲の中でアピールしたい!と思わせる音質です。

IK Multimedia

鍵盤のクオリティに依存する音色

Pianoverseは強弱にこだわった音源であるためグレードの高いピアノ鍵盤があったほうがPianoverseのポテンシャルを最大限に発揮できます。

私が使っているのは、柔らかいおもちゃ的な88鍵盤なので、イメージする強弱が出しにくいため、弾いていてあまり気持ちよくなれません。

では、ピアノ鍵盤を所持していない人はPianoverseは無駄になるのか?というとそうではありません。Pianoverseには鍵盤に合わせたベロシティカーブを最適化する機能があるので、そこで設定すれば、クオリティがそこまで高くないMIDI鍵盤的なものであってもジェントルで味わい深いピアノ音色を聞かせてくれます。

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とにかく、クオリティがそこまで高くない鍵盤で演奏および演奏しながら録音する人は、ここでのキャリブレーションはかなり重要です。

ベロシティの分解能について

気になったのはベロシティの分解数。ベロシティの分解数とはタッチの強さによって音色が変化する幅を決めるもので、例えばPP(ピアニッシモ)ならば40、FF(フォルテッシモ)なら110くらい。といった感じです。多くのピアノ音源は、PPP〜FFFを細かく分けて繊細なタッチの差による音の違いを再現します。

Pianoverseではそのベロシティの差がどれほど細かく設定されているかは非公開になっています。

しかし、音源のそれぞれの容量が17GB〜35GBなので、127段階でサンプリングしているとは思えません。おそらく10〜20くらいの間でPPP〜FFFもサンプリングしているように思います。

名前容量
Black Diamond B28033.22 GB
Concert Grand YF331.61 GB
Gran Concerto 27822.31GB
Hamburg Grand S27417.24GB
NY Grand S27427.88GB
Royal Upright Y535.02GB
インストール後の実質容量

ちなみに、高級ピアノ音源で有名なIvory Grand Pianos IIは88キー各鍵盤を、最大18段階のダイナミックレベルで収録次の3つのモデルを用意されており、その合計は77GBになります。

  • Bösendorfer 290 Imperial Grand
  • German Steinway D 9′ Concert Grand
  • Yamaha C7 Grand

このことから、PianoverseもIvory Grand Pianos IIと似たスペックとベロシティ段階で収録していると考えられます。

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機能性:ユニークな音響感を得られるスペースエフェクトだが…

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Pianoverseのユニークな特徴として用意されている数十のスペースエフェクト、これは現実的なスタジオから砂漠や古い森での反響音が得られるものです。

ホールやスタジオなどの使いやすいアンビエンスもありますが、その大半は特殊な響きのするものが多いです。そのためアンビエンスミュージックや、特殊な音響感であれば使えるかもしれませんが、歌もの等のバンドやボカロ等で使うのに奇をてらいすぎた結果になるため、個人的にはこの機能に関しては不必要であると感じました。

スペースエフェクトの概要
名称説明
Academy教育機関内の広いホールや講堂を模した音響。
Ballet Studioバレエの練習場特有の反響音。
CATHEDRAL大聖堂の広大でエコーが長い音響。
CLUBナイトクラブやライブクラブのような環境音。
COLOSSEUM古代ローマの円形闘技場を思わせる広大な音響。
DESERT砂漠の広がりを表現する広がりのある音響。
GARAGEガレージ特有の反響。
ICEBERG氷山や極地の冷たく硬い反響音。
Live Venueライブハウスやコンサートホールの音響。
Monastery1修道院の静謐な空間の音響(バリエーション1)。
Monastery2修道院の静謐な空間の音響(バリエーション2)。
Old Forest古い森の自然の反響音。
Opera Houseオペラハウスの豊かで広がりのある音響。
Palace宮殿の豪華で広大な音響。
Piano Boothピアノブース特有の音響。
Presbytery教会の聖職者がいる場所の音響。
Red Planet惑星火星をイメージした独特の反響音。
Sanctuary聖域の荘厳な音響。
Sea Floor海底の音響、低音が強調された音響。
Stone Chapel石造りの礼拝堂の硬い反響音。
Studio Aプロフェッショナルな録音スタジオAの音響。
Studio Bプロフェッショナルな録音スタジオBの音響。
Studio Cプロフェッショナルな録音スタジオCの音響。
The Mansion大邸宅の豪華な音響。
Theater劇場の音響。
UnderGround地下の閉鎖的な音響。
Vault金庫室や地下貯蔵室の密閉された音響。
Vintage Studio1古典的なスタジオ1の音響。
Vintage Studio2古典的なスタジオ2の音響。
Warehouse倉庫の広くて空いた音響。

音作りに関しては、MIXタブを選択することでEQ、コンプ、とクローズマイクとスペースの配分を調整できるようになりますが、ここの項目はシンプルでかつわかりやすいので、音作りに不慣れな人でもある程度イメージしている音に近づけると思います。

ただ、ここでガッツリ作りこめるかはユーザー次第ですが、個人的にはDAW上で任意のプラグインを使ったほうがやりやすい印象はあります。エフェクトのクオリティは同社のT-Racksに搭載されているものと同等な印象があります。

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操作性:音色プリセット選択時にバグがある

これは私の環境だけで起こるバグの可能性があります。

動画内でStyleのタグをクリック指定から、タグネームをクリックしてもうまく反応してくれません。どうやら、表示されている以下のタグネームを表示するとその選択されたタグをうまく認識できないのかもしれません、

一度出てしまうと、解決方法としてはDWを一度終了することで戻ることもありますが、それでも頻発することもあります。

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安定性:他のソフト音源との併用は厳しい印象

推奨環境はIntel® Core™ 2 Duo (Intel Core i5 推奨)、です。Pianoverseだけを使うのであれば問題ないかもしれませんが、DAW内で複数の音源と同時に使用するには私のcore i7でも厳しい印象がありました

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Pianoverse1つだけ使ったときのCPU負荷

負荷分散の方法としてCPU負荷逃がしが有効です。

CPU負荷逃しとは?

音源が刺さっていないトラックを選択することでシングルCPUの負荷がマルチコアに分散されることを「CPU負荷逃し」と私が勝手に命名しています。

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CPU負荷を効率化させより多くのプラグインを動作させる方法について詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります。

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また私は音色保存環境に外部SSD(3.5インチ)(転送速度550MB/s程度)を使用していますが、その環境での音色のローディングは容量の大きさもあってか少し時間がかかってる印象があります。

もっと速いストレージを使うことで回避できる可能性もありますが、3.5インチのSSDではローディングの速度はあまり期待しない方がよいかもしれません。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格:バンドルセットであるPianoverseMaxはお得感あり

価格は為替レートに影響します。

Pianoverseの価格は$329.99価格はピアノ音源の中では少しお高めな設定、公式でしか申し込みはできませんが気になる人はサブスクを試してみるのもよいでしょう。

一つの音源が€100と考えると$329.99はかなり破格だと言えます。

製品名価格
Pianoverse – Liberty Upright€99.99
Pianoverse – Gran Concerto 278€99.99
Pianoverse – Concert Grand YF3€99.99
Pianoverse – Royal Upright Y5€99.99
Pianoverse – Black Diamond B280€99.99
Pianoverse – NY Grand S274€99.99

類似品として挙げられるのはSynthogy Ivory II Grand Pianos dでしょう。こちらは、

  • Bösendorfer 290 Imperial Grand
  • German Steinway D 9′ Concert Grand
  • Yamaha C7 Grand

3台のピアノ音源をセットにしたもので、¥59,800になるため、PianoverseMaxの方がお買い得感はあります。

PluginBoutiqueで購入すると月替りプラグインが無料でもらえます。無料と行っても100ドル相当に売っているプラグインがもらえるのでかなりお得です。

7月の購入者特典は

AudioThing Frostbite 2またはNewfangled Audioのどちらかを選択できます!

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注意点
  • Rent To Own プランは、無料トランザクション ギフトの対象外
  • Plugin Boutique アカウントが登録されていることを確認してください。アカウントをお持ちでない場合は、 こちらから作成できます。
  • 有料製品をバスケットに追加します (この特典は 無料製品には適用されません )。
  • 無料ギフトを選択し、チェックアウトを完了してください。
  •  取引の全額 に対してバーチャル キャッシュやクーポンを使用し ないでください。 (ただし、100% 未満の量でも問題ありません。)
  • このオファーの製品をすでに所有している場合、代替製品を提供することはできません。
  • この製品のコピーを別の製品と交換することはできません。
  •  この製品のコピーを再販することはできません。 
  • このプロモーションでは、製品の 1 コピーを請求する資格があります。
  • 1 回の取引につき 1 つの無料製品のみを請求できますが、複数の無料ギフトの場合は、すべての無料ギフトを取得するまで個別のトランザクションでこのオファーを引き換えることができます。

PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!

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まとめ

音質4.5
機能性(オリジナル性)3
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)2.5
価格3
総合評価3.2

普段はPianoteq8を使っていますが、やはりサンプリングピアノの空気感はモデリングでは出せない味を感じます。少し重たいのが難点と感じる部分ですが、やはり楽曲に説得力をもたせたい!というときにはPianoverseを頼ることも出てくるように思います。

公式でしか申し込みはできませんが、サブスクリプションも可能です。

Pianoverse – All Access Monthly Plan€14.99
Pianoverse – All Access Yearly Plan€149.99
IK Multimedia
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タップできる目次