昔のドラムマシンの音源でかっこいいの探してるけれど何かない?
それならBeatSkillz Sequel 2がおすすめだよ。
すでに完成された豊富なサウンドライブラリに自分オリジナルのファイルも読み込ませられる!
自分のオーディオファイルも読み込ませられるの便利!
また、MIDI書き出し可能なシーケンサーやマルチアウト機能も搭載しているよ!
メリット | デメリット |
---|---|
豊富なサウンドライブラリ シーケンサー搭載 柔軟なサンプル管理 | サンプル長の制限 エフェクトの種類が限定的 サンプルロードできる個数が少ない |
BeatSkillz Sequel 2
2022年5月にリリースされた『Sequel 2』は、BeatSkillzが開発したヴィンテージ・ドラムマシンのワークフローを再現するドラム・サンプラー兼シーケンサーです。
有名なドラムマシンやパターンを多数収録し、ユーザー自身のサンプルも簡単に追加可能です。各パッドにはピッチシフト、ローパス/ハイパスフィルター、パン、レベル、リバースサンプルなどのパラメーターが用意され、柔軟な音作りが可能
リアルタイムピッチエンジンの搭載
Sequel 2ではリアルタイムピッチエンジンが搭載され、各トラックごとにシーケンサー機能が強化されました。これにより、演奏中のピッチ調整や複雑なリズムパターンの作成が容易になり、より多彩なビートメイクが可能となっています。
ドラムマシンのサウンドはピッチをさげたときにさらに荒々しく太くなるので、この機能は搭載されているサウンドの魅力をさらに引き立てるものとなります。
ピッチチェンジ以外にも、パンニング、リリース、ローカット、ハイカット、リバーブの量、そして、ボタンひとつでリバースできる機能もあります。
グローバルエフェクトの追加
新たにグローバルコンプレッサー、EQ、リバーブが追加され、全体的なサウンドの質感を調整することができます。これにより、80年代のレコードのような雰囲気を再現することが可能で、楽曲制作の幅が広がります。
豊富なプリセットとパターン
80年代〜90年代を代表するドラムマシン(LinnDrum、TR-808、DMXなど、)のサウンドの魅力をさらに引き立たせるために、Sequel 2には100以上のドラムキットと150以上のパターンが収録されています。
これらのパターンには通常のパターンの他、フィルも用意されており、ビートメイクの即戦力となりアイデアを迅速に形にすることができます。
BeatSkillz Sequel 2レビュー
- 豊富なサウンドライブラリ
- MIDI書き出し可能なシーケンサー搭載
- 柔軟なサンプル管理
- サンプルロードの長さに制限がある
- エフェクトの種類が限定的
- サンプルロードできる個数が少ない
- リバーブのかかり方が特殊
太くて存在感のあるドラムマシン音源
BeatSkillz Sequel 2は他のドラムマシン音源と比較しても引けを取らない太くて存在感のあるドラムマシン音源です。
ドラムサウンドの数もキットの数も豊富で、ビンテージの質感をしっかりと閉じ込めた往年のドラムマシンのサウンドを堪能できます。
項目 | 内容 |
---|---|
パターンとフィル | 150種類以上 |
ドラムサウンド | 600種類以上 |
ドラムキット | 100種類以上 |
また、ドラムマシンの音をそのまま取り込んだというよりはある程度加工されているので、即戦力的な音色が揃っているのも大きな特徴です。
BeatSkillz Sequel 2はDAWに最大で8チャンネルのマルチアウトが可能なので、音量バランスや他のエフェクトプラグインを使いたい場合にも柔軟に対応可能です。
32ステップに対応した専用のシーケンサーも搭載
個別のトラックのソロ&ミュートの切り替え等も可能ですし、ドラムパターンはMIDIデータとしてDAWにドラッグアンドドロップの可能です。
ただ、現状、MIDIで書き出すと最後に謎の1拍分のMIDIデータが書き出されてしまいます。
シャッフル機能及び、変拍子には対応していませんので、シャッフル系のリズムパターンしたい場合はDAW上での編集となります。
オリジナルの音色をロード可能
BeatSkillz Sequel 2では、ドラッグアンドドロップによるオリジナル波形の読み込み、BeatSkillz Sequel 2に搭載されているブラウザからのオリジナルの波形の読み込みが可能です。
方法はPANポッドの上のファイル名をクリックするとブラウザが表示されます。
読み込みフォーマットは、wav、Aiff、またmp3までは確認できています。ただ、往年のサンプラーを意識したのか、ロードできるファイルの長さは最大5000ミリ秒(5秒)までとなっています。5秒を超えるオーディオファイルを読み込みには注意が必要です。
類似製品との比較
ドラムマシン音源として有名なのは、Battery 4、UVIのUVI BEATBOX ANTHOLOGY 2です。
以下に、Native InstrumentsのBattery 4とUVIのBeat Anthology 2の情報をまとめました。
項目 | Battery 4 | UVI BEATBOX ANTHOLOGY 2 |
---|---|---|
音色数 | 143キット、合計で約1,000種類のサウンドを収録。 | 111のドラムマシンから収録されたサウンドを収録。 |
使用メモリ | 約4.6GB | 約3.1GB |
価格 | 約20,000円前後(販売店やプロモーションにより変動) | 約15,000円前後(販売店やプロモーションにより変動) |
特徴 | – 多彩なドラムサンプルを収録し、エレクトロニックからアコースティックまで幅広く対応。 – 直感的なインターフェースで、サウンドの編集やエフェクトの適用が容易。 – 各サンプルに対して詳細なコントロールが可能で、柔軟なサウンドデザインをサポート。 | – 111のビンテージドラムマシンから収録されたサウンドを提供。 – UVIエンジンを使用し、高品質なサウンドと柔軟なエディット機能を備える。 – 多様なジャンルに適したプリセットを多数収録。 |
BeatSkillz Sequel 2は先程もお伝えしていますが、音色としてBeatSkillz が考えた理想の音色として完成しています。Native InstrumentsのBattery 4、UVI BEATBOX ANTHOLOGY 2は、ある程度加工はされているものもありますが、より自分で音色を追い込む形になります。
なので、てっとり早くかっこいい音がほしい!という場合はBeatSkillz Sequel 2が便利です。
一方で音色数はBeatSkillz Sequel 2はBattery 4、UVI BEATBOX ANTHOLOGY 2と比較すると少ないので、音色数を求めるのであれば、BeatSkillz Sequel は選択肢から外すことも考えてよいかもしれません。
価格に関しては、BeatSkillz Sequel 2は$108.90と他の2つより購入がしやすいです。また、現在は$38.50というセール価格でもあるため、即戦力なオールドビンテージドラム音源の音がほしい!というのであれば、このセール価格は魅力的です。
まとめ
メーカー | BeatSkillz |
システム | Mac macOS 10.14 Mojave or later (macOS Big Sur / M1 Mac supported) VST3, AU, AAX (64-bit only) Intel i5 or later / AMD Athlon 64 or equivalent 2 GB RAM / 300 MB HD Required Screen resolution: 1024×768 Windows Windows 10 or later VST3, AAX (64-bit only) Intel i5 or later / AMD Athlon 64 or equivalent 2 GB RAM / 300 MB HD Screen resolution: 1024×768 |
認証方式 | シリアル |
認証数 | HP上でも制限の記載はない |
マニュアル | 無 |
価格 | $108.90→$38.50 |
CPU負荷計測環境
パソコン Macmini2018
CPU Intel Corei7(i7-8700B)6コア
HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz
メモリ 32GB
システム OS12.6.1 Monterey
Audio/IF Focusrite RED 8PRE
バッファー 256
DAW LogicPro10.7.7
48kHz/24bit
再生ストレージ SSD
BeatSkillz Sequel 2は80年代の音楽スタイルを追求するユーザーにとって即戦力タイプのドラムマシン音源です。迅速なビートメイキングやオリジナルの波形読み込みなども大きな魅力です。
CPU負荷はおよそ10〜225%の間なのでそこまで負荷は高くありません。
エフェクトはリバーブとイコライザー、コンプと搭載されていますが、それらは個別に使えるものではなく、BeatSkillz Sequel 2のマスターアウトに使用するものです。
例えば、スネアにリバーブを掛けた場合、そのリバーブサウンドが出力されるのはBeatSkillz Sequel 2のマスターアウトのみで、マルチアウトにはリバーブは反映されません。
機能としてマルチアウトは搭載されていますが、必要以上に作業を複雑にするのではなく、ステレオアウトで使用するのを想定しているように思いました。
このあたりはユーザーによって賛否両論があるかもしれませんが、音質重視でありながら時短効率を求めている人にはBeatSkillz Sequel 2の哲学は十分に受け入れられるように思いました。
BeatSkillz Sequel 2の中で個人的に残念だと思ったのは読み込ませられる音色が8つしかできないこと
次回のバージョンではAKAIのMPCシリーズのような16になっていることを願います。
によるサウンドの質感が好みの人はSampleX V3もおすすめです!これは往年のサンプラーの質感を再現できるエフェクトプラグインであり、最新のハイクオリティの音源をビンテージの質感に変えてくれます。