- かっこいいキックってどうやったら作れるのかな?
- シンプルだけどしっかりと低音が出て存在感があるキックを簡単に作れるプラグインが欲しい
そういう人はキックに特化しドラム音源プラグインBIG KICKがオススメです。
BIG KICKを使うことで
- 時間を忘れて何度も音楽を聞き続けられるほどの楽曲を作ることができる
- 驚くほど安い金額で!
BIG KICKは音色の良さだけではなく、使い方もシンプルで、誰でも扱うことができるプラグインです。
BIG KICKとは
BigKickは世界中のVSTエフェクトや音源デベロッパーの販売を手掛けるPlugin Boutiqueが作ったキック専用プラグインです。
キックプラグインと言えばSonic AcademyのKick2やD16のPUNCH BOXが有名ですが、BIG KICKはシンプルな操作性とクリーンで太いサウンドを得意とします。
LOGICのEXSのキックと比較してみるとこんなに違います!
EXS24のキックはすでに作り込まれた状態ですが、BIG KICKは少しだけ歪ませた程度のクリーンな設定です。それでもこの低音感は見事です。
(動画はヘッドホンでの確認を推奨します)
BIG KICKの特徴
太く存在感がある音色がプリセットが厳選されている
- 64 kick drum presets
- 32 attack hits
- 32 attack presets
BIG KICKは他のキック専用プラグイン音源と比べると音色は多くありません(もちろんエクスパンションキットを購入すれば増やすことも可能です)しかし多ければよい!というわけではないのはDTMerの多くは痛感していると思います。その理由は「探すのに時間がかかる」からですよね。
DTMerののぞみは「それなりの音源が100個あるより、使える音源が30個ある」ことを望みます。湧き上がるイマジネーションを一分一秒でも速く形にしたいわけですから、ダラダラと大量の音色からこれだ!というものを探すのは本当に骨がおれます。
BIG KICKはトップサウンドクリエイターによって使える音色を徹底厳選されているために他より音色数が少ないわけです。
2sample+1オシレーター(BODY)で作るキックサウンド!
BIG KICKのBODYは40Hz〜70Hzの間で調整できるシンセサイザーによるオシレーターです。40Hzを再生できる環境はあまりないかもしれませんがヘッドホンで確認するとものすごい超低音を感じることができます。
それらに2つのアタック要素として2つのSampleをかけ合わせて太く重く。そして攻撃的なキックサウンドを作り上げます。
ちょっとだけ比較
キック専用音源のKick2も2Sample+1オシレーターというBIGKICKと同じ構成ですが、Kick2のアタック(サンプル)は本当に高域のアタック音のみです。BODYはオシレーターで作ります。BIG KICKはサンプルも十分にBODYの役目を果たせるふくよかな低音があるのがポイントです。
BIGKICKでアタックを作るときはSAMPLEにHigh PASSフィルターを通すだけででとても簡単にアタック要素を抽出します。
クオリティを重視した膨大なプリセット!!!
BIG KICKは300のサンプルキックとBODYと組み合わせてできた110のプリセットがあります。「キックはいくらでも欲しい!」と思う人もBIGKICKのプリセットを一通り聞き終わるころには「これで十分かもしれない」と思わせてくれる数とクオリティです。
インポート・エクスポートはドラッグアンドドロップ
BIGKICKに音色を読み込む方法はドラッグアンドロップかロードサンプルから可能、DAWに書き出すときはサンプルまどからドラッグアンドロップするかで簡単使用です。
使用環境
Mac
- OS X10.6以降
- AAX for Protools10.3.6以降
- AU-オーディオユニット(32ビットおよび64ビット)
- VST 2.4(32ビットおよび64ビット)
ウィンドウズ
- Windows XP SP3、Windows7以降
- AAX for Protools10.3.6以降
- VST 2.4(32ビットおよび64ビット)
BIG KICKの使い方ポイント3つ
基本的な使い方は説明するよりも触った方が圧倒的に早いです。
毎回伝えていることですが大切なのは「どのパラメーターにはどんな役割があるか?」これさえ意識していればすぐに自分で思う通りの音を作ることができるようになります。
インポートするときのちょっとしたコツ
動画をインポートするときはBIGKICKのウィドウ的な場所にするのではなく少し上のこの部分にドラッグしないとBIG KICKに読み込まれないので注意が必要です。
しかしエクスポート時は
このウィンドウからDAWにドラッグアンドロップします。
音の長さを意識して打ち込む
BIG KICKのBODYにHOLDとDECAYをしっかりと調整できるため、音の長さをしっかりと意識した打ち込みをしないと魅力が半減してしまう可能性があります。
SAMPLEのピッチを変更したい!そんなときはどうすればいい?
SAMPLEにはピッチを変更するパラメーターがありません。サンプルのピッチを変更したい場合はEDITボタンをクリックするとイコライザーページに入れます。
その下部に2つのサンプルのピッチを変更できる項目があります。
BIG KICKはオシレーターのピッチは基本固定ですが、EDITページのPichをMIDIに変更することでオシレーターに音程をもたせることが可能です。
PitchをMIDIにした場合BODYのピッチ表示は赤色に変わり、回しても反応しなくなります。
気になる!Kick2やPunch BOXとの比較
キック音源で有名なのはKick 2やPunch BOXでしょう。
価格 | プリセット | エフェクト | |
BIG KICK | 49ドル | 64 | △ |
Kick2 | 49ドル | 800 | ◯ |
Punch BOX | 85ドル | 230 | ◯ |
BIG KICKにも歪み系のエフェクトはありますが、Kick2やPunch BOXと比べると「ある!」とは言えないため△としています。
BIG KICKのメリット・デメリット(使った感想)
AUTO PLAYですぐに曲作りに活かせる!
お気に入りのキックがあってもDAWに打ち込むのがめんどくさい。そういう場合AUTO PLAYが便利です。AUTO PLAYをONにすればDAWを再生するとメトロノームのように4つ打ちが再生されます。リズムマシン音源ではよくあるドラムパターンを再生するシーケンサー的な役割ですが他のキック専用音源にもこのようなシーケンス機能があることで創作のイマジネーションを広げられる人は多いでしょう。
StudioOne4では頭からループ再生するとループ頭に戻ったときにAUTO PLAYが止まってしまいます。
LogicProX(10.4.8)ではそもそもAUTO PLAYが思い通りに動かない場合もあります。(これはバージョンアップで解決している可能性もあります)
Cubase10.0では問題ありません。
キックをさらに太くできるSplit output mode
Split output modeを使えば、BODYとSAMPLEを分けて出力できます。
メインアウトからはBODY拡張したアウトからはSAMPLEが出力されます。DAW上でBODYのみSUBBASSエフェクトを通してさらに太いキックを作ることが可能です。
キック専用音源でパラアウトは珍しい気もしますね。
エフェクトはない
音を作りをするために歪み系とイコライザーはついてますが、それ以外のダイナミクスをコントロールできるコンプ等はありません。
このあたりはDAWで好みのプラグインを使う方が音作りのイメージがしやすいと思うので、プラグインの中になくても問題はないかなと思っています。
プリセットのロードの順番がおかしい?
プリセットを順番に送るときは
PREVまたはNEXTで選択できます。しかし、これもLogicProX10.4.8だけかもしれませんが、プリセットを順番に送ってもプリセットが並んでいるとおりに切り替わりません。
しかし、これがBIG KICKの命取りになるようなバグなのか?と言われたらそんなことはなく、音色の良さがそれらを補って余ります。
個人的な希望/要望
キック音源はKick2やPUNCHBOXなどはあるのですがスネアやハイハットってないので、スネアやハイハット、タム、シンバル、系などあると面白いような気がします。
まとめ
BIG KICKは
- 2つのサンプルと1つのオシレーターで作るキックサウンドを作るキック専用プラグイン
- 2つのサンプルはハイカットでアタック部分のみを抽出可能
- オシレーターの周波数は40Hz〜70Hz
- ダイナミクス系のエフェクトはない
クリーンで存在感があるキックを簡単に作ることができるのもありますが、SAMPLEに入っているキックの音が割と普通に使えますwこれだけ抜き差して使うこともくらいです。
キックは楽曲の柱!BIG KICKがあればしっかりとした柱を立ち楽曲を野太いものにしてくれます。
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