DTMをやっていると集中力が落ちて気が散ったりしていませんか?それひょっとするとモニター・ディスプレイが原因かもしれません。
この記事では、目の疲労を感じずに長時間作業できる最適なモニター選択の秘訣を紹介します。サイズから解像度、パネルタイプまで、あなたのニーズに合ったディスプレイの選び方を徹底解説。さらに、ウルトラワイドモニターの驚くべきメリットや、デュアルディスプレイ設定の利点と欠点も把握できます。
作業効率と快適性を同時に追求するあなたに、最適なモニター設置方法を提案。読み進めることで、音楽制作における生産性と満足度を高めるための知識が手に入ります。今すぐチェックして、理想のDTM環境を実現しましょう!
DTMが捗るオススメのモニターディスプレイはこれ!
ウルトラワイドモニタはDTM作業に非常に適していると思います。以下はその理由と考えられる利点を簡潔にまとめました。
ウルトラワイドモニタの利点は。次の3点です。
- 横幅が広い: DTMではトラック数が多くなることが一般的で、横幅が広い画面は多くのトラックを一度に表示できるため、作業効率が向上します。
- 高さが低い: ウルトラワイドモニタは高さが低めで、視線を大きく動かす必要がないため、首や目への負担が少ないです。
- 作業領域の拡大: 34インチのウルトラワイドモニタは、27インチの通常のディスプレイに比べて横幅が大きく、広い作業領域を提供します。
以下に具体例を表にまとめました。
モニタ名 | サイズ (W x H x D) | 高さ (mm) | 解像度 | 備考 |
---|---|---|---|---|
LG 29UM58-P | 703 x 414 x 213 mm | 414 mm | 2560 x 1080 | 29インチウルトラワイド |
シネマディスプレイ 27インチ | – | 491 mm | – | 通常の27インチモニタ |
34インチウルトラワイド (スタンド付き) | 831 x 450-570 x 280 mm | 450-570 mm | 2560 x 1080 | 高さ調整可能 |
34インチウルトラワイド (スタンドなし) | 831 x 370 x 76 mm | 370 mm | 2560 x 1080 |
高さ: 27インチのシネマディスプレイ (高さ491mm) と比べると、ウルトラワイドモニタは約8cm低くなります。これは首や目への負担を軽減します。
解像度: 2560×1080とやや低いですが、作業には大きな支障はありません。
ウルトラワイドモニタは、特にDTMのような横幅を多く使用する作業に適しており、効率的かつ快適な作業環境を提供します。
ちなみに27インチの横幅は59.66cmになり、ウルトラワイド34インチの場合79.7cmになります。34インチウルトラディスプレイのとなりにモニタースピーカーなどの設置を考えている人は机の大きさも考慮する必要があります。
ちなみに私が使っているのが180cmクラスのかなり大型のデスクですが、大型のデスクを買う時は中央が重みの影響で沿ってしまう可能性があるので、あまり重量のあるものを置くのはやめた方がいいでしょう。
大きい木製DTMデスクを購入するときに気をつけたい 2つのポイント
ディスプレイの大きさは27インチ〜34インチがベスト
横幅が問題ないのなら34インチウルトラワイドはおすすめ
理由は目の高さより高すぎるものは首や肩の凝りにつながる
DTMおすすめ液晶モニターの設置場所について
DTMが捗るとはいわば完全に集中できている状態のことではないかと思います。ではDTMに没頭するレベルの集中力はどうやって作るのか?
色々とありますが、私はモニター画面の大きさと位置だと思っています。
ノートパソコンの画面でできないこともありませんが、やはり一度見渡せる大きなDTMモニターディスプレイは集中力維持に役立ちます。
小さい画面ほど目の疲労は溜まりやすいですし、DAWの画面自体も小さくなります。解像度を調整することで見やすくすることも可能ですが、それだとディスプレイの性能を十分に活かしきれないことになります。では画面が大きければよいのか?という話になりますが、そうとも言い切れない理由があります。それはディスプレイの高さが目の高さを超えると肩こりにつながるリスクがあります。
富士通によると推奨するディスプレイの高さは次の図のように言われています。
なのでディスプレイの高さのてっぺんが目の高さより高すぎると首を上げ続けるような状態になってしまい肩こりの原因になります。それを考えると肩がこらない大きさでかつそれなりの画面の大きさを確保したい最適の大きさは27インチ〜32インチの間くらいが使いやすい大きさと言えます。
DTMモニター画面の高さ調節について
ディスプレイに最初から付属しているスタンド(ディスプレイを立てかけるためのもの)はあまり高さ調節ができないものもあります。そういうときは別のスタンドに買い換えることでより低い位置にディスプレイを設置できるのでそれらも検討するのがよいかもしれません。
私が使っているのはNeo-Flexワイドスクリーンスタンドというものですが、かなり高価です。しかしこのスタンドのおかげで数年前の大阪北部の地震でもディスプレは机の上から落下することはありませんでした。
液晶スタンドを交換することでより高さ調節が効くので大きいディスプレイの場合はスタンド交換もあり
私が工夫したDTMモニター設置方法
地味な環境ですw鍵盤は普通のキーボード・スタンドで奥にルミナスラック等で作ったモニターと液晶用の棚を作っています。
液晶サイズは27インチです。これを鍵盤とモニタースピカーと同じ位置にすると液晶画面を見上げる形になってしまうので、ルミナスラック等を使ってモニタースピカーより液晶の位置を8cmほど低くしています。
液晶画面の一番上の部分が目の高さになるようにしています。
少し覗き込むくらい角度になることで首と肩の負担を少なくしていました。
キーボードと液晶の設置場所を一つのテーブルにすると液晶の高さが最大数十センチ上がってしまいます。そういう場合は液晶ディスプレイのモニターの高さを変更できるスタンドがあるのでそういうものを使うと便利ですよ。
iMacの場合も基本高さを変えることができないので、このようなスタンドに載せ替えることで高さからくる披露を軽減できます。
ただ、液晶の重さと大きさはしっかりと確認しましょう。あとできれば防振マットを液晶ディスプレイの下にひくことを強くおすすめします。地震などで床に落ちて壊れてしまうリスクをへらすことができます。
追記2022年4月7日
数ヶ月前にDTMデスクが壊れてしまったため新しくしました。そのデスクは机の上にラックスペースが3Uあります。当然その上にDTMモニターを置くとすごい高さになってしまうので、アーム型のDTMモニタースタンドを購入しました。
高さも場所も自由に変更できるため今までのどのスタンドより使い勝手がよく重宝しています。
DTMモニターパネルの種類
モニター液晶の種類を知らずに購入すると思っていたのと違うなーという印象があるのでしっかりと理解しましょう!
液晶ディスプレイを選ぶポイントはざっくりわけるとVA方式、IPS方式、の二種類になります。
- VA方式 深い黒が表現できる。コントラスト比が高いため映画などの鑑賞に適している。
- IPS方式 視野角が広いため見る位置や角度による色やコントラストの変化が少なく、どこから見ても映像が鮮明
DTMerが選ぶ基準におすすめなのはVA方式です。理由は深い黒が表現できるという点です、DTMの多くは黒をベースにしたDAWが多いため、できる限り黒がはっきり見えるほうがよいです。IPSの場合もコントラストの変化が少ないのですが、「どこから見ても映像が鮮明」というのは同じ位置でDTMをしつづける場合に関してそれほどメリットにはなりません。
つぎに考えたたいのは「パネルの種類」です。パネルの選択肢は次の二種類
- グレアパネル:光沢があって画面が明るく見える
- ノングレアパネル:光沢がなく画面がすこし暗く見える
グレアパネルは光沢感あるので画面の綺麗さも際立つので多くの人が「グレアパネル」を選ぶ傾向にありますが、光沢感は反射しやすいので、部屋のライトや光が写り込む可能性があります。DAWのソフトは基本黒色をベースとしているものが多いのでその映り込みによってDAWの操作が思い通りにいかない煩わしさを感じてしまうかもしれません。
ノングレアパネルはグレアパネルと反対に反射しにくいので映り込みはかなり軽減されます。しかし画面の明るさはグレアパネルより若干劣るので、それが逆に見にくいと感じる可能性もあります。しかし発光がすくないぶん眼精疲労も抑えられるメリットがあります。
VAとIPSならVAの方がおすすめ理由は黒の発色が強いため
グレアパネルは光沢がありキレイであるが映り込みが気になる
ノングレアは光沢がないマット感じで少し暗く感じるが映り込みがないぶん黒色ベースのDAWの操作にはよいかも
DTMデュアルディスプレイのメリット・デメリット
多くのDTMerはデュアルディスプレイや多い人ではクワッド(4枚)ディスプレイを使っている人もいます。DAWのミキサーを専用のそれ専用のディスプレイにしたり、プラグインだけのディスプレイに使ったりとメリットもあると思います。
しかし液晶ディスプレが多いということはそれだけ視点を大きく動かさないといけなくなるほど目、首、肩に披露が蓄積されやすいです。効率を求めるディスプレイで体に負荷をかけてしまうのはある意味本末転倒とも言えるので、私個人としてはシングルディスプレイが製作時の集中にもっとも適していると思っています。
また、画面の大きさにもよりますが、ディスプレイが多ければ多いほど電気代が高くなります。
テレビは型(インチ)ごとに電気代は大きく変わるの?4Kテレビの電気代は高い!? より引用
2Kと4Kの比較は50インチなのでその環境でデュアルディスプレイを使用している人はいないとは思いますが、デュアルディスプレイ環境にかかる電気代金も数年も立てばそれなりの金額になってきます。
まとめ
小さいより大きいディスプレイの方ががたくさんの情報量を提示できるので便利です。
しかし、目の高さをを大きく超えるものは逆に首から肩にかけてのダメージが蓄積しやすいのでその辺りを考えると27インチから34インチでウルトラワイドを視野に入れるのがもっとも披露効果の高いディスプレイのように思います。
見栄えの配置より効率的な配置を作編曲を披露なく続けることがDTMerにとっては重要です。
音源やパソコンにお金をかけるのも大事ですが、DTMライフが少しでもストレスなく続けられる仕組みを作るのも大切ですよ。