DTM機材の中でマイクはデリケートな機材です。とくにコンデンサーマイクは湿度に弱いです。湿度から守るには防湿庫が一番ですが価格を見ると二の足を踏んでしまいますよね。「ただマイクを保管するのにそんなのいらなくない?」と思うかもしれませんが、今回紹介する防湿庫はコスパがよくおまけに国産品です。
防湿庫はただマイクを管理するだけではなく、あなたの創作マインドも管理してくれます。
つまり「マイクを正しく保管すると作曲能力も上がる」ということです。
買ってしばらく使っていますが、コンデンサーマイクを使って録音する人にはぜひ持っておいた方がよいと思い、今回購入したRe:CLEAN RC-50Lのメリット・デメリットについてお話したいと思います。
性能 | |
使いやすさ | |
価格 | |
アフターケア |
防湿庫(デシケーター)とは
防湿庫とは湿度を一定に保存する装置のこと、日本は湿度が多く湿度による機器の故障等を守ってくれます。
Re:CLEANの特徴
最大の特徴は完全メイドインジャパンであるということ、多くの防湿庫はコストダウンをはかるため中国製が多いですが、Re:CLEANは日本製に拘りながらもコスト抑えた放湿庫として人気があります。
Re:CLEANの種類と価格
Re:CLEANはサイズによって価格とスペックが異なります。何本ものマイクを所持しているのであれば大きいサイズの購入をおすすめしますが、複数であるならば一番小さいサイズまたはその1ランク上のサイズがおすすめです。
品名 | Re:CLEAN RC-21L | Re:CLEAN RC-25L-WH | Re:CLEAN RC-30L | Re:CLEAN RC-50L ☆おすすめ☆ |
価格 | ¥7,980 | ¥9,800 | ¥10,800 | ¥14,800 |
容量 | 21L | 25L | 30L | 50L |
電源 | 100V(50/60Hz) | 100V(50/60Hz) | 100V(50/60Hz | 100V(50/60Hz |
消費電力 | 3.5W | 3.5W | 3.5W | 3.5W |
対応湿度範囲 | 25%~75%RH | 25%~75%RH | 25%~75%RH | 25%~60%RH |
材質 | スチール(本体)強化ガラス(扉) | スチール(本体)強化ガラス(扉) | スチール(本体)強化ガラス(扉) | 本体)強化ガラス(扉) |
本体サイズ(外寸) | H:25.2cm(脚含む) W:35cm D:27.5cm(湿度パーツ含む) | H:30cm(脚含む) W:39.9cm D:27.5cm(ハンドル、湿度パーツ含む) | H:41.5cm(脚含む) W:29cm D:36cm(ハンドル、湿度パーツ含む) | H:58cm(脚含む) W:29cm D:36.5cm(ハンドル、湿度パーツ含む) |
本体サイズ(内寸) | H:18cm W:34cm D:21cm | H:23cm W:39m D:21cm | H:30.5cm W:26cm D:28cm | H:47cm W:26cm D:27.5cm |
合計収納面積 | 724.5㎠ | 809.75㎠ | 1284.89㎠ | 1836.25㎠ |
本体重量 | 4.6kg | 4.9kg | 6.2kg | 9.1kg |
付属品 | 平型スポンジマット x 1 セキュリティ鍵 x 2 高精度湿度計 x 1 ACアダプター x 1 | 平型スポンジマット x 1 セキュリティ鍵 x 2 高精度湿度計 x 1 ACアダプター x 1 | レール付きスライドトレー x 1 平型スポンジマット x 2 セキュリティ鍵 x 2 高精度湿度計 x 1 ACアダプター x 1 | レール付きスライドトレー x 2 平型スポンジマット x 3 セキュリティ鍵 x 2 高精度湿度計 x 1 ACアダプター x 1 |
この他にも容量が80L、120L、180とあり自宅で使う分には50Lもあれば十分です。消費電力はは基本変わりませんが、50Lは以上になると湿度の範囲が60%RHになります。これは容量の大きさに比例します。
箱の大きさは細長いというのが第一印象です。
しっかりとした発泡スチロールで保護されています。かなり太いので安心感があります。
片方に設置微調整用のアジャスタがついているので、どんな環境でも常に水平を維持できます。
岩手県の職人と共同開発によって誤差3%以内を達成した純国産120%の高精度湿度計、しっかりとした箱と布の巾着袋に収納されています。
高精度湿度計はアナログタイプ、ひと目で湿度状態が確認できるので何も問題はありません。
高さ調整可能でスライド可能なトレイ
奥の部分に湿度コントロールがあり、右に回すと湿度が高く、左に回すと湿度を低く維持できます。
マイク収納状態、あとノイマンタイプで4本くらい、SHARE57タイプ6本くらい入りそうです。
防湿庫のサイズあるあるとして「届いてみたら思っていたより小さかった」ということがあります。私も50Lを買ってみたら「横幅が思っていたよりも小さかった」という印象です。実際サウンドアンドレコーディングと比較すると大きさがわかりやすくなります。
Re:CLEANのメリットデメリット
純国産の安心感は大きい
中国産の防湿庫がすべて壊れるわけではありませんし、国産だから壊れないというわけではありませんが、アマゾンのレビューを見る限り不具合の報告が多いのは中国製です。Re:CLEANの防湿庫は不具合等のレビューが見られないのは多くの人が安心して使っている証拠です。
5年保証!
防湿庫はそうそう壊れるものではないと思いますが、Re:CLEANの保証はなんと5年!しっかりとマイクを湿度から守ってくれる防湿庫にしっかりとした保証期間は大きなメリットです。私が購入したRe:CLEAN RC-50Lは14,800円ですから1年あたり2,960円。月平均は246円程度、安いです!
他の防湿庫より安い
国産品の中でも容量の割にコスパがよいです。
デメリットとしてはまだ感じていません、「LEDライトが欲しかった」という声も聞きますが、私の場合はその必要性もなく、むしろそのライトを付けて価格が上がるならば今の状態でよいと思っています。
まとめ
複数のマイクを所持ている、またはこれからマイクが増えてくる人にはRe:CLEAN RC-50Lはオススメです。ですが、「マイクは1本か2本あれば問題ないという人は一番小さいサイズがオススメです。
8,000円の投資でマイクを湿度から守ってくれる。常にマイクのコンディションを保ってくれるのは決して高くない賢い投資です。何より防湿庫は地味にテンション上がりますし、創作の道具であるマイクに対して正しく扱う、保管するという姿勢は楽曲にも反映します。
これからどんどん湿度が上がってきます。マイクはこわれてからでは遅いので今のうちから準備することをオススメします。
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