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Cherry audio Memorymodeレビュー実機に迫る強烈なサウンド!

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CherryaudioのMemorymodeがリリースされ「どんなソフトシンセなんだろう?」と思っている人「TKのあの音はでるのか?」と実機のmemorymoogにどれほど迫っているのかを気にしている人は多いでしょう。

そこでこの記事では音の良さ、操作性、実機との違いについて解説していきます。結論から言うと音質やインターフェイスの完成度も高く実機を持っているユーザーも「これはいい!」と絶賛しています。

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Memorymodeとはどんなソフトシンセなのか?どんなアーティストが使っているのか?どんな音が出せるの?

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そのあたりを詳しくと解説していくね

評価まとめ

音質
操作性
価格(セール価格)
購入のしやすさ
安定性
96bit-musicDTMプラグインの評価方法について
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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Memorymodeとは

1982年作られたmemory moogを高いクオリティで再現しているシンセそれがmemorymodeです。

  • トータル18オシレーターを使用可能モノフォニックモードでそれらを一斉に鳴らすこともできる
  • (1音18VCOという鬼サウンドが可能)
  • ロバート・モーグは携わっていない、Rich Walborn(Prodigy等の開発者)とRay Casterが開発を担当
  • VCOチップはプロフェット5と同じタイプ(Curtis3340)

moogであってmoogではないそれがminimoogなわけですが、音の太さやmoogとしてできることはすべてやりつくした感があるシンセサイザーです。

使われ方がモジュレーションソースを生かした音色が多かったために楽器店の詳細には「SEに最高なシンセ」と書かれてしまっていますが、実際は極太のアナログシンセであり、リード、パッド、シンセブラス、ストリングス、ベルと守備範囲はトップクラスといえます。

ちなみに価格は1,200,000円、現在も中古で70万以上で取引されています。

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定価120万で中古でも75万!!

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高いよねでもそれだけ良いアナログシンセとして評価されている証拠とも言えるよ

Cherryaudioの他のソフトシンセについて

memorymodeを制作したCherryaudioはこれいがにもDCO-106(juno-106)やEight Voiceなどをエミュレーションし高い評価を得ています。

DCO-106の音の立ち上がりはプロの間でも評価が高いです。

Memorymodeの特徴(Memory mooogとの違い)

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音の違いはいーえるPさんの実機比較テストが一番参考になります。↑↑

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Memorymodeの機能は次の通りです

  • 12dBおよび24dB /オクターブのスロープを備えた正確に再現されたラダーフィルター
  • 本格的にモデル化された3オシレーター音声アーキテクチャ
  • 最大16ボイスのポリフォニー
  • 業界のベテランによってプログラムされた600以上のプリセット
  • 最大6つの同時宛先を備えた拡張音声変調セクション
  • テンポ同期付きのアルペジオセクションの改善
  • アナログリアリズムを向上させるドリフトコントロール
  • テンポ同期可能なLFO
  • キーごとに最大48個のオシレーターを備えたデチューン可能なユニゾンモード
  • 改善されたシングルキーコードメモリモード
  • 力強い低音とクリスタルの高音のためのモダンなボタン
  • 超低CPU負荷で高性能を実現する高度に最適化されたコーディング
  • 高度なワンクリックUI倍率
  • 包括的なMPEサポート
  • スタジオ品質のフェイザー、アンサンブル、テンポ同期によるディレイ、リバーブエフェクト
  • すべてのコントロールの完全なMIDIコントロールとDAWオートメーション

音の太さを除いてMemory Moogでできることはmemorymodeで可能です。

Memorymodeではドリフトという機能を使ってMemory moogのピッチや挙動の不安定さをつくることが可能です。アナログシンセのエミュレーションでよく「太さ」だけが注目されますが実際はピッチの不安定さや発音のタイミング等すべてがアナログシンセの音の存在感として重要なファクターです。

ドリフト機能はデフォルトでは10%程度に設定されていますが、オシレーターの使用数で多少大げさに設定しても独特のうねりが得られるので思い切って使ってみるのも面白いですし。実際のmemory moogを再現しようとするとメモリ8に設定するくらいでちょうどよいです。

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また内蔵されているクオリティの高いフェイザー、コーラス(アンサンブル)ディレイ、リバーブ、を使うことでmemorymodeだけで音作りが可能です。

Memory moogを使っているアーティスト

国内で有名なのはTKこと小室哲哉が愛用したアナログシンセとしても有名です。TMNのアルバム「RHYTHM RED」ではモジュレーション系のリードシンセはだいたいmemory moogと言われています。また、Love Trainのイントロノイズや、Still Love HerのブラスなどもMmoery moogで作ったと言われています。その他にも以下のアーティストに使われていました。

David Bowie、ABBA、Wendy Carlos、Depeche Mode、Devo、Vangelis、Stevie Wonder、Hans Zimmer

引用元:ABOUT THE ORIGINAL INSTRUMENTSより

Memorymodeのメリット

音が太いだけじゃなく出音(発音の速さ)が良い!

DCO-106のときも書きましたが、Cherryaudioのソフトシンセは他のメーカーのソフトシンセと比べても発音までのタイムラグ(レイテンシー)が少ないです。

そのため鍵盤を押せばすぐに発音する感覚は実機に近いフィーリングです。

使えるプリセットが豊富!

ただ単に数を増やしただけのプリセットではなく1つ1つの音が作り込まれていてなおかつそれがキャッチーな音色のため使える音色が多いです。

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Memorymodeのプリセットネームに書かれた(DP)(J3PO)(HUS)というのは制作エンジニアの略称です。

JULIAN WATERFALL POLLACK(プリセット名J3PO)

熟練したピアニスト兼キーボード奏者、プロデューサー、オーディオエンジニア。J3POは、ジャズの作曲家および演奏家としてのキャリアに加えて、クラビア、ソフチューブ、デイブスミスインストゥルメントのサウンドバンクとプリセットを作成

J3POは今話題のエレクトロ・ジャズ・デュオユニット「エヴァン・マリエン x ダナ・ホーキンス」にゲストキーボードとして参加しています。ジャズ、ファンク、エレクトロ、このキーワードでピンと来た人には強烈にオススメです。

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davepolich(プリセット名DP)

ヤマハ、コルグ、ローランド、デイブスミスインスツルメンツなど様々なシンセのプリセットを手掛けてきた「シンセ音色のスペシャリスト

HustonSingletary(プリセット名HUS)

Toontrack、Izotope、Synthogy、Kilohearts、Roland、Alesis、Spectrasonics、Abletonによる無数の人気製品にサウンドを提供

このように音のスペシャリストが作り上げたプリセットは数が多いだけではなく本当に使える音が満載です。

またMPEにも対応しているので専用のデバイスを使うことで通常のMIDIキーボードにはない音の変化も楽しめます。

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イニシャライズボタンが前面に設置!

音色をゼロから作りたいとなったとき、まっさらな状態にしてくれるのがイニシャライズボタンですが、memorymodeは画面の左上にある「NEW」を押すと一発でデフォルト設定を呼び出せます。

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この設置場所はCherryaudioのすべてのソフトシンセで同じです。音作りへのこだわりもさることなが、新しい音へのアプローチにストレスがないのでお気に入りの地味な機能です。

使いやすい画面の拡大機能

最近のソフトシンセは画面の大きさを変更できるものが多いですが、CherryaudioのソフトシンセはFOCUS機能により画面サイズを変えることなく拡大化できます。

VCOおよびVCAにエンベローブを対応

実機にはない機能としてVCFとVCAにベロシティがアサインすることができるようになりました。ベロシティの強弱でフィルターの開閉、ボリュームの調整が可能になっています。

鍵盤で弾きながらリフを考えるときにベロシティが対応しているかそうでないかでリフの生々しさが変わってきます。

個人的にかなりありがたい(嬉しい)機能です。

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Memorymodeのデメリット

ハイレゾに対応していない

アナログシンセはデジタルではないので高域はどこまでも伸びる傾向にあります。アナログシンセをエミュレーションするとこの高周波帯域(ハイレゾ)の出方が音の善し悪しの1つと認識されています。

下記の画像ではデフォルトの音をC1で発音させたスペクトラムアナライザーの結果です。

memorymodeはアナログシンセのエミュレーションではありますが、あまり高周波はありません。

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ちなみに他のソフトシンセのハイレゾの出方が気になる方はこちらの記事が参考になります。

memorymodeのCPU負荷について

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CPU負荷計環境は以下の通りです。

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.14.6 Mojave

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.2

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD

CPU負荷テスト内容について

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5和音程度のコードを4小節弾いてCPU負荷をチェックします。下記のCPU負荷は平均ではなくピーク等です。また使うDAWや使用状態によっても負荷などは変化します。

memorymodeのCPU負荷が変化するのは主に次の4つ

使っているオシレーターの数

リバーブの使用の有無

ユニゾンの数

DAWの再生フォーマット

DAWの再生フォーマットが48kHzの場合96kHzではおよそ倍の負荷がかかります。

次の画像はデフォルト時のCPU負荷の結果です。

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Logic Proをはじめ他のDAWではソフトシンセ(memorymode)が刺さっているトラックを選択しているとシングルCPUの数値が跳ね上がる傾向にあります。

それを回避するためにオーディオトラックや何も刺さっていないインスツルメントトラックを選択することでマルチコアが動きCPU負荷が分散します。これを私は「CPU負荷逃し」と言っています。

画像左が負荷逃しなし、右が負荷逃しありです。

シングルもマルチもおよそ20%程度の負荷です。

すべてのオシレーターをONにした状態で負荷をチェックした画像が次になります。

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シングル/マルチコアも負荷は最大で25%程度、かなり軽い印象です。

次にmemorymodeのリバーブをオンにした状態でのCPU負荷です。

シングル負荷では最大で50%に到達するときもありましたが平均で30%程度です。

マルチコアは25%〜27%になりまいた。リバーブの処理にはマルチコアが有効に働いているのがわかります。

Memorymodeと一緒に使うと面白いプラグイン

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音はいいけれどなんか元気ない音もある感じがする

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そういうときはこのプラグインを使ってみるのも面白いよ

Memorymodeは音が良いプラグインですが、実機と比べるとやはり倍音の出方が当然違いそこに「アナログらしさが出ない」という評価に繋がります。

そういう人はwavesfactoryのSpectreを一緒に使うことをオススメします。

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画面はイコライザーのように見えますが音量ではなく倍音を調整するのがSpecreの役目です。このプラグインで少しだけ高域を持ち上げることでアナログらしいサチュレーションを得ることができるのでより実機の雰囲気に近づけることが可能です。

\ Spectre購入サイト /

Spectreについての詳しい内容はこちらの記事が参考になります。

またmaag EQ4という40kHzの帯域をプッシュできるイコライザーを使うとさらに高域を強調しアナログらしいサチュレーションを感じられます。

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とは言っても実際はこのあたりは耳で聞こえるところではないですし、いわば無理やり持ち上げているだけでもあるのであくまで雰囲気を楽しむ程度の僅かな味付け程度に考えるのがベストです。

memorymode
memorymode+spectre
memorymode+spectre+maagEQ4
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システム要求環境

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システム環境は次の通りです。

Mac

  • macOS 10.9 or above (M1 processor compatible via Rosetta 2)
  • Quad-core processor recommended
  • 8 GB RAM recommended
  • AU, VST, VST3, AAX & standalone application (plus MPE support)
  • 64-bit

Windows

  • Windows 7 or above
  • Quad-core processor recommended
  • 8 GB RAM recommended
  • VST, VST3, AAX & standalone application (plus MPE support)
  • 64-bit

一番気になるところで言えばMacの M1に対応しているのかどうかというところですが、Rosetta 2でしっかりと対応しているので安心して使うことができます。

まとめ

Cherryaudioのソフトシンセはクオリティが高い上にCPU負荷が低くいのでガシガシと使えてしまいます。memorymodeも同じく非常に負荷が軽く音のクオリティも文句なしです。

そのまま使ってSynthwaveを楽しむもよし、がっつりとユニゾンを使ってEDM的なサウンドにするのもよし、とにかく音作りのワクワクスイッチをどこまで押し続けてくれるそんなソフトシンセがmemorymodeです。

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