どうもUGです。
DAWに付属しているマルチ音源の良し悪しで作曲の楽しさは変わります。
では「良し悪し」とは何でしょうか?
答えはいくつかあります。
「クオリティ」
「軽さ」
「量」
になります。
クオリティは「音質」です。本物にしか聞こえないピアノやギターにバイオリンなど
ただ鳴らしただけで存在感がある音源は聞く人の心を捉えます。
次に「軽さ」音質のがよくなればなるほど音源は重くなります。
重いというのは「読み込み」に時間かかりメモリを圧迫するということ
そして最後は「量」です。
最近の音源は量に関してはもう十分すぎるので「これだけしかないの?」と思うことは
少ないですが、「ギター」音源やベース音源の特化した双方「スライドやミュート」などに関しては
入っていることが少ないこともあります。
このあたりの3つの要素のバランスがうまく取れているマルチ音源であれば、
楽しい作曲ライフを過ごせることができます。
これらを踏まえながらDAW付属のマルチ音源について触れてみたいと思います。
Contents
使いやすいとはどういうことか?
先にも書きましたが、もう一度ふれておきます。
マルチ音源の場合
音質(クオリティ)
軽さ(クオリティ)
音色数
これらのバランスが良いマルチ音源が制作するうえで使いやすい音源ということになります。
つまりもし自分で調べる場合「音質がよくて軽くて、音色数のバランスがとれたDAWのマルチ音源は何か?
ということをベースに調べることができれば、何も情報がない段階から調べるより遥かに
密度の濃い情報が集まります・
このブログを読んで「どれか結局わからない」と思っても
上記の「調べるための一つの目安」だけ覚えてもらえるだけでも十分に価値があります。
Cubase Artist9.5 HALion Sonic SE 3
ライブラリー容量3GB
プリセット数1360
E-bassからシンセベース
ストリングスにピアノ
エレキギターやアコースティック・ギター
キャッチーな音色からダークな音色まで
非常にバランスの取れた音源です。
音色の中にはいくつかのアーティキュレーション(奏法)
キーマップでアサインされているものもあります。
エレキギターなどミュートとサスティンが含まれているものもあるので
ギターの打ち込みにソレらしさを加えある程度生っぽさを追い込むことができます。
HALion Sonic SE2はアルペジエーター系の音色はユニークかつ実用的なものも多く
抑えているだけでイマジネーションが刺激される!というような
音色がたくさん見受けられます。
ヨーロッパのサウンドクリエイターに好まれているという話もあるので、
EDM系を気軽に作りたいという人には向いているかもしれません。
注目すべきはHALion Sonic SE3は公式HPより無償DLができます。
バンドなどでDAWを統一できなくてもHALion Sonic SE3を統一しておけば
音色違いによるイメージのずれなどをなくすことができてとても便利です。
評判
見た目だけ最強。実はAbleton Liveはソフト音源画面を並べられなかったから、それだけでも便利なんだよな笑。あとHALion Sonic SE3好き。 pic.twitter.com/HyHEZahbfO
— 太治(たいち) (@taichi_waltz) August 25, 2018
HALion SonicとSampletankがあれば一通りの事はできると思います
生楽器系が好きならKomplete等のKONTAKT系
シンセ系ならOmnisphereとかを揃えればプロです #peing #質問箱 https://t.co/N0SyEAho13 pic.twitter.com/9Ens66XZg4— 鈴木Daichi秀行 (@daichi307) February 14, 2018
HALion Sonic SE、アコーディオンの充実度すごいのよ
— あああああ (@aaaaa_rekku) February 18, 2017
HALionSonicのGM音色のピアノ、[GM]と名前がついていても音はまさしくMOTIF。バカにできないですよ
GM以外コンテンツは異なりますが、LogicとかでもHALionSonic製品版は利用できるので、結構オススメです。 pic.twitter.com/l2JfKrunRI— しお(solt) (@solt_dol) November 26, 2015
などなど、音の薄さを指摘する声もありますが、
総じて使いやすい印象を持たれている人が多い様子。
StudioOne3.5(pro)Presence XT
ライブラリー容量15GB
プリセット数 1000以上
すみません。プリセットの数はおおよそです。
こちらもHALion Sonic SE2同様
シンセから生楽器までバランスよく搭載されています。
Presence XTはギターやベース
そしてストリングスにブラス関係のアーティキュレーションが
豊富ですので打ち込みのクオリティを高めてくれます。
世間では音質の評価があまり高くはありません。
個人的にはそれほどひどいものだとは思いませんが、
音質的に若干暗め(こもっている)の傾向があるので
音抜けの部分でそういう評価になっているかもしれません。
ブラスのアーティキュレーションや、
ギターのノイズ系などはかなり細かく収録されているので、
使い方次第でかなり生っぽく打ち込めると思います。
評判
Presence XTでSoundFontが読めるので、古のProteusシリーズのプリセットが復活したぜ!
……でも、実際これからの曲作りで使うかなあ(^_^;)。
— kotaro@10/27 M3 第一展示場 G-12z (@kotaronline) December 8, 2017
実は、Presence XTはEXS、Kontakt、Giga、SoundFontフォーマットファイルが読み込める音源でもあります。
soundfontを音源ライブラリとして使っている人はいままでsoundfontの読み込みプレイヤーを
使っていたりしていましたが、Presence XTがあればその手間を省けるのは大きいです。
Studio one 一年以上使ってきて、安定してるし音もいいしFat channelとpro EQ軽いのに性能いいし最高なんだけどPresence XT、アイツだけはダメだ。音がペラいとかは別にいい。使い道あるし。
それ以前にエンジンから設計ミスってるもんアレ。デフォルトで歪む— TATSUYA@9/29 TRIP6デイイベ! (@sitositoameo) August 24, 2017
StudioOne付属のPresenceXT、ストリングスやピアノの音が抜群に良くってびっくりした。いつも生音系はあれこれ悩むのだけど、しばらくはこれでいけるんじゃないかと思う。
— EasyPop/BETTI (@easypop_betti) October 28, 2015
音質について好みの差がはっきりしそうです。
ただ悪い音源ではないと思います。
Presence XTの拡張音源の一つオーケストラは作曲家田辺さんが大絶賛しているので
気になる人はチェックしてみるといいですね。
StudioOneのプリセットサンプラー『PresenceXT』の音色HALion3に似たストレートな太さがあるってそれを確信したのはアドオンのライブラリーのクオリティの高さ、オーケストラ音源のモックアップ作りには最適なのあってこれ本当にいい!!しかも1万だと・・・https://t.co/eUmAaqE0Dd pic.twitter.com/IXJzBhi92L
— 田辺恵二 (@KG_Tanabe) January 5, 2018
Protools11 Xpand!2
全容量1.4GB
プリセット数 約2000種類
1ドル音源で有名になったXpand!2はProtoolsに搭載されているマルチ音源です。
容量は今回比較した音源で一番軽いです。
音質の傾向としては一昔前の感じがあります。
音抜けもそれほど良いものではありません。
しかし音源は非常に軽くパッド系など使いやすい音色が人気です。
何よりオケヒットの数がすごいです。
おそらくいま発売されているソフト音源のなかで一番オケヒットが搭載されています。
正直オケヒット専用音源として使っている人もいます。
そしてエスニック系も充実していて
三味線マルチ音源のなかではかなり使えます。
評判
xpand2面白い音源いっぱいあるな
— muyu (@muyyyyu) August 24, 2018
xpand2に三味線の結構リアルな音源入っててワロタ
今度使おう— てんみ (@oftnski) August 19, 2018
Xpand!2のハードピックベース、アタック強いしちゃんと低音効いてるし使い勝手が良い
— なかし (@2d_m_t) August 19, 2018
100円音源wというカテゴリは正確ではありませんが、
音質クオリティは一昔前ですが、数と万能性において非常に使いやすい
音源で好感を持っている人も多いです。
Logic10.4 EXS mk2
ライブラリ容量およそ12GB
プリセット数1500以上
こちらも多少時代を感じてしまう音質ですが、
使いやすい音源ではあります。
なんと言ってもロードの速さが売りで、はじめて触ったときは
ハード音源かと思うレベルでした。
Apple loopsとの親和性もよく優れたソフト音源でありソフトサンプラーでもあります。
評判
さすがに今EXS24を話題に上げる人はいませんw
使っている人もそれほど多くないのかもしれませんが、個人的にベース系はほどよい太さを持っていて好感があります。
個人的にはLogicの次期バージョンくらいでそろそろEXS24mkⅢになってもおかしくないと思っていますが、
みなさんはどのように思いますか?
digital performer9 ???
えっと知っている人は知っていますが、digital performerにはマルチ音源は入っていませんw
DPにマルチ音源があれば、もっと使用者が増えるように思いますが、DPを選ぶ時点でそのあたりは覚悟のうえと思え!
ということなのでしょうw
追記2019/02/27
最新のdigital performer10にて初めてマルチ音源が搭載されました。
エンジンはUVI
MOTU INSTRUMENTS SOUNDBANK
数百のバーチャルインストゥルメンツとループ素材を収録
DP 10には、アコースティック&エレクトリックドラムキット、ピアノ、ギターやベース、そしてチャーチオルガン、エレクトリックオルガン、弦楽器、木管&金管楽器、シンセサイザー、民族楽器、ボイスサンプルやコーラス、パーカッション、SE(サウンドエフェクト)などが5GBに及び収録されており、300種以上の楽器、1,100もの音色と500種類のループから構成されいるサンドバンクが付属。この多彩なコレクションは、様々な音楽ジャンル、時代、地理地域、そして文化的スタイルにわたり活用できるものとなっています。
その昔machfiveというソフトサンプラーから厳選されたマルチ音源です。
私も以前使っていましたが、音のクオリティは中々のものでした。
さいごに
DAWに内蔵されているマルチ音源で一番使いやすいのはどれ?
いかがでしたか?
サンプル音源が少なくてイマイチわかりにくいかもしれませんが、音のきらびやかさとしてはHALion SE2が一番最近のサウンドにアプローチ
しやすいような気もします。
このあたりの守備範囲の広さはさすがYAMAHAのサウンドクオリティといったところかもしれません。
ただ生楽器系に関しては付属のマルチ音源だけで打ち込むには無理があるのでそのあたりは好みの音源を追加購入する形がよいと思われます。
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