DAWソフト比較5選!付属のギター音源が使いやすいのはどれ?

<景品表示法に基づく表記>当サイトのコンテンツには、広告を掲載している場合があります。

DAW付属の音源には色々な音色が用意されています。この付属音源のクオリティはDAW選びのポイントになると私は考えています。

今回は付属音源の中でクオリティが問われる音色「ギター」を中心に調べてみました。

ギターは打ち込みが難しいジャンルです。それなりのクオリティを求めるなら有償のギター音源を買う必要がありますが、付属ギター音色のクオリティがどれくらいのものかをわかっておけば、自分のやりたいことが明確になり、なおかつ、ギター音源の購入の必要性を判断できると思っています。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール

タップできる目次

CubasePro HALion Sonic SE 3

それでは早速見ていきましょう。まずはCubaseProに付属しているHALion Sonic SE3です

画像
  • ライブラリー容量3GB
  • プリセット数1360
  • マルチティンバータイプ

HALion Sonic SE2は、YAMAHAのMOTIFを元にしたバランスの取れた音源です。Eベースやシンセベース、ストリングス、ピアノなど、多様な楽器音色を提供し、キャッチーからダークまで幅広いジャンルに対応します。

特にアルペジエーター系音色は独創的で、簡単にテンションを高めることが可能です。16スロットに音色をロードし、MIDIチャンネルを統一すれば、16レイヤーサウンドも構築可能で、分厚いストリングスやSuperSawサウンドが作れます。ただし、音色編集のパラメーターは限られており、気軽な音作りには向いていません。EDM制作やヨーロッパのサウンドクリエイターに特におすすめです。

HALion SonicSE3打ち込みギター音源のクオリティ

HALion SoniceSE3には次のアーティキュレーションがあるため、一般的な奏法の打ち込みが可能です。

  • 音を短くするミュート(主にロックではパームミュート)
  • 音を伸ばすサスティン

クオリティとしてはレイヤーではありませんが、ベロシティの強弱にも若干対応気味のオーソドックスなギター音源です。

HALion Sonic SE3は公式HPより無償DLができます。

steinbergバンドなどでDAWを統一できなくてもHALion Sonic SE3を統一しておけば音色違いによるイメージのずれなどをなくすことができてとても便利です。

評判

音の薄さを指摘する声もありますが、総じて使いやすい印象を持たれている人が多い様子です。

またHALionは上位バージョンであるHALion6があります。こちらは音色数や音色エンジンの数も多数揃えていてマルチ音源として完成度の高い音源です。特にヨーロッパのDJの間では多用されている音源もあり、EDM系のサウンドもこなせる音源です。CubaseユーザーでHALion SonicSEが好きだけどもっとクオリティが欲しい!と思っている人はHALion6はおすすめです。

StudioOne5 Presence XT

画像
  • ライブラリー容量15GB
  • プリセット数 1000以上(プリセットの数はおおよその数です)
  • シングルタイプ

Presence XTは、シンセから生楽器まで幅広く対応するバランスの取れた音源です。ギターやベース、ストリングス、ブラスには豊富なアーティキュレーションが搭載されており、特にギターのピッキング音は有償音源並みの充実度で、Wahエフェクトを使えばファンキーなカッティングも簡単に再現できます。

音質はやや暗めで抜けに課題があるとの評価もありますが、ブラスやギターの細かい表現力は高く、リアルな打ち込みが可能です。音色エディットはすべて前面に配置されており、フィルターやDrive、Punchを活用して効率的に音作りができます。ただし、レイヤーサウンドには非対応で、必要な場合はDAWで複数のインスタンスを立ち上げる必要があります。

StudioOne4.6打ち込みギター音源のクオリティ

後発の音源だけあって付属のギター音源がもっとも充実しています。またキースイッチによる切り替えも可能ですし、ギター本来の音色の良さにアンプシミュレーターのクオリティもあるので付属音源だけでも頑張ればかなり聞かせられるかもしれません。

こちらは付属音源のテレキャスター系の音です。歪ませ過ぎには注意ですね。

あと、ギター音源同様に重要なアンプシミュレーターですが、StudioOneはDAWの中で唯一 IRキャビネット(インパルスレスポンス)に対応したアンプシミュレーターを搭載しています。

画像


IRキャビネット方式とは本物のキャビネット音をサンプリングすることで、生々しいギターアンプサウンドを実現します。

さらに、ネット上に多数のIRが有償・無償で存在し、自分好みの音作りが可能です。そのクオリティはプロも認めるほどで、特にアンプシミュレーターにコストをかけたくないギタリストに最適な選択肢です。

評判

実は、Presence XTはEXS、Kontakt、Giga、SoundFontフォーマットファイルが読み込める音源でもあります。soundfontを音源ライブラリとして使っている人はいままでsoundfontの読み込みプレイヤーを使っていたりしていましたが、Presence XTがあればその手間を省けるのは大きいです。

音質について好みの差がはっきりしそうです。ただ悪い音源ではないと思います。Presence XTの拡張音源の一つオーケストラは作曲家田辺さんが大絶賛しているので気になる人はチェックしてみるといいですね。

Protools Xpand!2

Xpand!2の画像
  • 全容量1.4GB
  • プリセット数 約2000種類
  • シングルタイプ

1ドル音源で有名になったXpand!2はProtoolsに搭載されているマルチ音源です。容量は今回比較した音源で一番軽いです。音質の傾向としては一昔前の感じがあります。音抜けもそれほど良いものではありません。

しかし音源は非常に軽くパッド系など使いやすい音色が人気です。何よりオケヒットの数がすごいです。おそらくいま発売されているソフト音源のなかで一番オケヒットが搭載されています。正直オケヒット専用音源として使っている人もいます。

そしてエスニック系も充実していて三味線マルチ音源のなかではかなり使えます。和風BGMで三味線が欲しい人にはおすすめです。

Protoolsギター打ち込み音源のクオリティ

残念ながらXpand!2のギターではらしさを作るのも難しいです。その理由としてミュートとサスティンのギターの音色が一緒ではなく別々になっています。これでも出来る場合もありますが、Xpand!!2の場合、音質がかなり違うので、初心者がCubaseやLogicProX,StudioOneのようにざっくりと打ち込むには手間がかかりすぎます。しかし、Xpnad!!2はクリーン的なシンセギターの音がきれいなので割り切った使い方がよいように思います。

画像

評判

100円音源wというカテゴリは正確ではありませんが、音質クオリティは一昔前ですが、数と万能性において非常に使いやすい音源で好感を持っている人も多いです。

Logic10.4.8 EXS24mk2

画像
  • ライブラリ容量12GB
  • プリセット数1500以上
  • シングルタイプ

こちらも多少時代を感じてしまう音質ですが、使いやすい音源ではあります。個人的にはピアノの質感が良いのでラフスケッチを書くときはこれをよく多用していました。音色エディットが一番しやすいマルチソフト音源ともいえるほどパラメーターが多く、その配置もユーザービリティと言えます。マトリクス形式で変化させたいパラメーターを扱えるのでマルチソフトシンセと言いながらも独立したシンセサイザーとも言えます。

音色に関してユニークなのは公式からちょくちょくと追加音色が出てきます。気づかないうちに「あ!音色増えている」という驚きがあります。mk2が出てからもう何十年と立ち「いつになったらmk3が出るのか?」と思っている人も多いですが、AlchemyというソフトがEXS24の代わりになるのでは私は思ったりしています。

LogicProXギター打ち込み音源のクオリティ

LogicProXにもキースイッチに切り替えによるギターの音色があります。ただ他と異なるのはLogicProXの場合、鍵盤によるキースイッチではなくモジュレーションホイールを使った切り替えになります。

個人的には付属のアンプシミュとしてはかなり頑張っているように思います。

また最近でこそ使われなくなりましたが、その昔クオリティの面で一世風靡した「Gigaサンプラー」のフォーマットを読み込ますことができます。Gigaサンプラーのクオリティは最近の音源と比べても見劣りするものではないものもあるので、中古ショップなどでGigaサンプラーフォーマットのソフトを見つけたらこっそりと買ってしまうのもよいでしょう。

Apple loopsとの親和性もよく優れたソフト音源でありソフトサンプラーでもあります。

最新のLogicProXではEXS24から「Sampler」という名前に変更され、機能も使い勝手も大きく変更されましたが、EXS4の音色はそのまま使うことができます。

digital performer10  MOTU INSTRUMENTS SOUNDBANK

MOTU INSTRUMENTS SOUNDBANKの画像

MOTU INSTRUMENTS SOUNDBANK(以下MIS)

  • 容量5GB
  • 1100のプリセット500種類以上のループサウンド
  • マルチティンバータイプ

いままで唯一マルチ音源をもたないDAWとして君臨してきたdigital performerにもついにマルチ音源が入りましたw マルチソフト音源を立ち上げるプレイヤー独自のものではなくUVI Workstationを使用しています。

500種類のループサウンドを扱えるのが強みでそのループはおそらくDAW付属の中で一番キャッチーループが入っています。これもHALion SEと同じように16のマルチトラック式なのでレイヤーサウンドにも強いです。音色エディットに関しては若干階層を潜る必要があるので、簡単とは言えないですが、追加の音源として膨大なUVIサウンドを購入することで「究極の音色選びのマルチソフトシンセ」として使うこともできます。

まとめ

ギター音源だけを比較してみましたが、専用音源と比較すると当然クオリティの差があり、できることにも限界があります。しかし、だからこそ。よりリアルな打ち込み技術を磨くことにもつならり、結果として有償のギター音源をよりリアルに鳴らすことができる側面があるので、学習という点におちて付属の音源はギター打ち込む必要最低限のクオリティであることは間違いありません。

またギターの打ち込みは音色だけではなくアンプシミュレーターも重要な要素です。アンプシミュレーターがよくてもギターの音色と相性が悪ければやはりリアルな質感にはならないので、どのギターにどんなアンプシミュレーターを使うのかも重要です。

以下の記事ではDAW付属のアンプシミュの比較も行っているので参考にしてください。

ギターの音色やアンプシミュレーター、アーティキュレーションなどいろいろな要素を組み合わせてギターの打ち込みをするわけですが、それでもやはりよりリアルさを求めるのであれば専用のギター音源購入を強くおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次