dtm(DAW)に必要なメモリはどれくらい?32GBは必要?

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DTMをするにあたってメモリがどれくらい必要なのか気になるところだと思います。

結論から言えば多いに越したことはありませんが、メモリをたくさん積めばそれだけお金がかかりますし、多く搭載しても使い切ることがない量なら正直もったいないです。

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32GB必要っていう人もいれば8GBで足りるって聴いたけど…

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使い方によって全然違うからね。そのあたりも詳しく説明するよ

そこでこの記事ではDAWアプリやメモリを多く消費するソフト音源などが実際どれくらいのメモリを消費するのかについてく実例を出しながら解説していきます。

UG
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DTMに推奨されるメモリ容量

音楽制作の過程では、プロジェクトの複雑さと使用するソフト音源の量に応じて、適切なメモリ容量が求められます。ここでは、DTMを始めたばかりの初心者から、プロフェッショナルまでを対象とした推奨メモリ容量を紹介します。

初心者向け

初心者の方は、比較的小規模なプロジェクトから始めることが多いため、8GBのメモリで十分な場合がほとんどです。この容量であれば、基本的な音源やエフェクトを利用した作曲やミキシングが可能です。しかし、より多くのトラックやエフェクトを同時に使用したい場合は、メモリの追加を検討する必要があります。

中級者向け

中級者の方々は、より複雑なプロジェクトを扱い、多様なソフト音源やエフェクトを駆使することが想定されます。そのため、16GBのメモリが推奨されます。16GBあれば、複数のソフト音源を快適に扱いつつ、プロジェクトの読み込み時間を短縮し、作業の効率を大幅に向上させることができます。

上級者/プロフェッショナル向け

上級者やプロフェッショナルの方々は、大規模なプロジェクトを手がけ、高品質なサンプルライブラリや複数の高度なプラグインを頻繁に使用します。このレベルになると、32GB以上のメモリが必要になることがあります。特に、オーケストラサンプルや大規模なシンセサイザーライブラリを使用する場合、メモリの追加は必須です。32GB以上のメモリを搭載することで、大量のデータを素早く処理し、クリエイティブな作業に集中できる環境を実現します。

推奨されるメモリ容量は、使用する音源の種類やプロジェクトの規模、そして個々の作業スタイルによって異なります。しかし、ある程度長くDTMをする場合、やはり最低32GB程度はあったほうがストレスなくDTMができます。その理由は次の音源で使用するメモリで確認できます。

メモリが使用量が大きくなる理由

クオリティの高いサンプリング音源は大量のメモリを消費します。

その理由は次の2点です。

  • 録音時間の長さ
  • ハイビットハイレートによるフォーマット

録音時間が長いとそれだけメモリを多く使用します。

16bitと24bitでは24bitのほうが容量が大きくなります。

CDクオリティの44.1kHzと96kHzでも当然96kHzの方がメモリを多く使うことになります。

では次にメモリ使用量の大きいソフト音源を紹介します。

ドラム音源BFD3

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上の中央の部分を見てもらえればわかると思いますが、5.56GB 8.17GBと書いています。

これは8.17GBのドラムキットを5.56GBメモリで使っているということです。かなり重たいですね…しかしこれはバッファーサイズで変更することで抑えることができます。上記のメモリのバッファーサイズは以下の画像左上の32768 65536です。これを減らせば、HDDから直接読み込めます。SSDを使ってる場合はここを下げても問題ありません。1番下げれる数字は4096なので、両方共4096に」してみると

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374MB 2.84GBまで減らせます。

このような感じで使用メモリは音源によってHDDからストリーミングさせることでメモリの消費量を抑えることができます。この他にもBFD3は同時発音数を制限したり16bitモードにすることでさらに消費量を抑えることができます。

ベース音源TRILIAN

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ベース音源でお馴染みのTRILIANです。

そろそろ10年選手になろうとしている音源です。相変わらず凄まじいリアリティですがその分消費メモリもすごいです。一番メモリを使用するウッドベースは2346MBです。10年前たった今でも2.3GBのメモリを消費するベース音源はTRILIANくらいです。BFD3と同じくよく使う音源なのでSSDに入れています。ロード時間2秒くらいですが、HDDなら数十秒はかかることになります。

アコースティックギター音源Hummingbrid

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日本が世界に誇るギター音源メーカーPromiyのアコギ音源です。

リアルコードサンプリングによってとてもリアルなコードストロークを可能にします。もちろん単音も美しすぎる音色ですが、消費メモリは2.88GBとこちらも桁違いメモリを消費します。この音源もSSDに入れていますが、ロードに10秒くらいかかっています。

エレキギター音源 V-metal

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Humming Birldと同じProminyのギター音源

こちらは名前からもわかるようにメタル音源に特化したものコードストローク等はありませんが、パワーコード、3rd 4th #5th ♭5th 6th 7th ユニゾンといった奏法を選ぶことができます。ダブル使用の音源でメモリは1.35GBこちらはSSDに入れていますが、HummingBirdsと違いSSDの恩恵を受けているような速さで読み込んでくれます。

ストリングス音源 EmbertoneFriedlander

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美しいレガートなバイオリンの音色が特徴的なバイオリン音源Friedlanderです。

細部まで詰めれば生のバイオリン音源と聞き間違えられるレベルの音源ですが、こちらも2.17GBとすごいメモリを消費します。このメーカーは他にもヴィオラ、チェロ、コントラバスといった音源もありそれらも基本2GBクラスのメモリを消費します。

オーケストラストリングス EWQL Symphonic Orchestra  Platinum Plus Complete

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紹介音源のデモではありませんが、EWQL Symphonic Orchestraのクオリティはわかると思います。

これもちょっと前のオーケストラ音源ですが、ホールの響きを重視したハリウッドらしいオーケストラの音色を得意とする音源です。

そのなかで18人編成で様々なアーティキュレーションを収録したストリグスの音源は1720MBという消費メモリです。

ストリングス音源 TOKYO SCORING STRINGS

2021年12月の上旬にリリースされたストリングス音源です。日本のゲームやアニソン等に最適と言われている音源ですが、かなりメモリを使用します。

詳細についてはこちらのブログでも説明していますが、ヴァイオリン1つにつきおよそ1.8GB、マイクポジションモードを利用すると、最大で6GB近くになります。マイクモードでヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、すべてを使うと30GBを超えてきます。

有名ソフト音源 合計使用メモリ

  • ドラム音源BFD3 2.840MB
  • ベース音源TRILIAN 2346MB
  • アコースティックギター音源Hummingbrid 2880MB
  • エレキギター音源 V-metal 1350MB
  • ストリングス音源 EmbertoneFriedlander 2170MB
  • オーケストラストリングス EWQL Symphonic Orchestra  Platinum Plus Complete 1720MB
  • ストリングス音源 TOKYO SCORING STRINGS 1800MB〜

全部で10GB超えのメモリを使うことになります。

おそらくこの他にもピアノ音源を読みこせたりシンセを読み込ませたりすることを考えると音源だけでも最低16GBは必要になってくるケースもあるでしょう。

追加音源なしということであればLogicProX、CUBASE Pro、Studio One やLiveといったDAWでデフォルトの音源を使うだけならば16GBあれば十分です。シンセ系に関してはモデリング系なのでサンプル容量を必要としません、DAW付属のマルチ音源であれば一つの容量は多くても数百MB単位です。そしてほとんどは数十MBくらいです。なので、追加音源は今のところ必要とせずDAWの音源だけでDTMをするということであれば16GBでも足りないことはないです。

DAW自体もメモリを使う

音色読み込むとDAWのメモリ使用量も増えていきます。これらを読み込ませたStudio Oneは15.29GBになります。

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これ以外にもOSの使用メモリや他のアプリを立ち上げていたりすると

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DAWはプラグインを立ち上げる受け皿のようなイメージです。

当然多くのプラグインを受け入れ問題なく動かすために多くのメモリを必要とします。さきほど音源だけの使用メモリは9076MBでしたが、それらを問題なく動かすためにDAWが必要としているメモリがおよそ6GBちかくあります。

DTMにおけるメモリの重要性

DTM(デジタル音楽制作)を始める際、多くのクリエイターが最初に直面するのは、適切なハードウェアを選択することです。

その中心となるのが、パソコンのメモリです。メモリ、またはRAM(Random Access Memory)は、パソコンが現在処理している情報を一時的に保持する場所です。DTM作業においては、このメモリの容量が直接作業の効率に影響を与えます。

メモリの容量が多ければ多いほど、より多くの音源やエフェクトを同時に使用でき、複雑なプロジェクトや多層的なトラックをスムーズに扱うことが可能になります。

逆に、メモリ容量が不足していると、プロジェクトの読み込み時間が長くなるだけでなく、音切れやシステムのクラッシュが発生するリスクも高まります。これは、DTMにおいて非常に重要な音質や作業の流れに悪影響を及ぼします。

さらに、高品質なソフト音源やサンプルライブラリを使用する場合、これらは大量のメモリを消費します。そのため、メモリ容量が十分にあることで、これらの高品質な音源を最大限に活用し、より豊かでプロフェッショナルなサウンドを制作することができるのです。

DTM作業におけるメモリの重要性は、単に作業のスムーズさを保つことだけではありません。メモリはクリエイティブなプロセスをサポートし、アイデアを形にする上での制約を最小限に抑える役割を果たします。

適切なメモリ容量を備えることで、創造力を最大限に発揮し、音楽制作の可能性を広げることができるのです。 このように、DTMにおけるメモリの役割は単にテクニカルな側面に留まらず、クリエイティブなプロセスの質を高めるためにも極めて重要です。

適切なメモリ容量を選択することで、作業効率を上げ、音楽制作のクオリティを向上させることができます。

DTMで使うメモリの用途について

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メモリは正式にはRAM(Random Access Memory)といいます。メモリは机の大きさです。例えば、机が大きければ、ノートやペン、時計、本、色々なものが置けますよね?この「色々なもの」がパソコンでいうところのアプリになります。つまりメモリがたくさんあれば同時に色々なアプリが立ち上げられるということにもなります。

ストレージとの違いは?

ストレージとは机でいうところの引き出しにあたります。たくさんのものを収納しようとすると当然

大きな引き出しが必要になりますよね。その大きさがHDDやSSDの容量の大きさと同じと思ってください。

ちなみに、HDDと比べるとSSDは読み込み/書き込み速度が速いですが、これは引き出しがものすごくスムーズに

引き出せるものと思ってください。引き出しをすっと引き出せれば中にあるものを素早く取り出せる

そういう感覚です。

最新のM1orM2チップを搭載したMACではパソコン購入後にメモリだけを別途購入して搭載するという方法ができなくなっています。最初に自分が使うであろうメモリを予想する必要があります。

さてメモリの搭載量は各PCによって異なります。私が現在使っているのはMacmini2018。これは64GBまで搭載できます。以前MacPro2009を使っていたきは64GBまで載せていましたが、最近はそこまでメモリを多く消費する音源を使わないので32GBでも十分です。

プロの中に「DTM(DAW)には128GBをメモリを使いたい」という人もいますが、これはソフト音源でオーケストラ等を何百トラック使う人用です。歌ものを作っている作編曲家であってもDTMに128GBもメモリは必要なく、多くても64GB、普通に作ってミックス/マスタリングをするにも32GBもあれば問題はありません。

メモリの種類とそれぞれの特徴

この項目ではメモリの種類について解説します。PCによって使われるメモリが異なるため、増設する場合などに間違って購入しないように注意が必要です。

DDR3

DDR3メモリは、以前から一般的に使用されているメモリのタイプです。DDR3は、消費電力が比較的低く、コストも抑えられるため、予算を重視する音楽制作者に適しています。しかし、その転送速度や処理能力はDDR4に比べて劣るため、複雑なプロジェクトや多くのソフト音源を同時に使用する場合には、パフォーマンスのボトルネックになる可能性があります。

DDR4

DDR4メモリは、DDR3の後継として登場し、より高速なデータ転送速度と効率的な電力消費を実現しています。これにより、DTM作業中のレスポンスの向上や、より多くのトラックやエフェクトの同時処理が可能になります。ただし、DDR4はDDR3に比べて価格が高めに設定されており、また、DDR3との互換性がないため、マザーボードを含めたシステム全体のアップグレードが必要になる場合があります。

速度と互換性

DDR3とDDR4の主な違いは、転送速度と消費電力にあります。DDR4はDDR3よりも高速で、より多くのデータを短時間で処理できますが、これをフルに活用するには、対応するマザーボードが必要です。互換性の面では、DDR3とDDR4は互いに交換できません。したがって、メモリのアップグレードやシステムの構築を計画する際には、使用するマザーボードがどのタイプのメモリに対応しているかを事前に確認する必要があります。

コスト

コストに関しては、DDR4はDDR3に比べて高価ですが、その投資は高速なデータ処理能力と省電力性によるパフォーマンスの向上によって正当化されることが多いです。将来的には、DDR4の価格も下がり、より一般的な選択肢となるでしょう。

メモリの選択は、あなたのDTM作業のニーズ、システムの互換性、そして予算によって左右されます。適切なメモリを選択することで、音楽制作の過程をスムーズにし、創造的な可能性を広げることができます。

MacのユニファイドメモリでDTMはどう変わる?

コア数のCPUで共通のメモリ領域にアクセスできる作りを「ユニファイドメモリアーキテクチャ(UMA)」といいます。

M1CPUは16GBのメインメモリがひとつのチップに纏められています。このおかげでインテルCPUのMacより速く処理できるようになったわけです。

しかし、実装が16GBで何ができる?と疑問に思う人も多いと思います。実はここで注目すべきなのが「共有メモリ」です。

共有メモリとは

一つのメモリを多くのタスクで使用できる。というものです。DTMで言えば、ソフト音源を立ち上げるにはメモリの容量が音源の立ち上がる数と比例していました。これに対して共有メモリは16GBという僅かなメモリであってもソフト音源がその容量を共有しあえるわけです。

しかし、共有メモリは16GBですから、それを超えてしまった分は当然「仮想メモリ」を使って超えてしまった分を補うことになります。このため、DAWの再生ボタンを押したけどすぐに再生できない。ということが起きるわけですが、M1が共有メモリと仮想メモリについて理解(処理)したあとは問題なく再生できるようになります。

仮想メモリとは

実装されたメモリとは関係がなく、コンピューター上で作り上げた仮想のメモリ領域のこと

使用するのはHDDやSSDの一部を仮想メモリ領域として使うことになる。

HDDで仮想メモリを使うととにかく動作が遅く使いものにならない、SSDではメモリ構造と近いので速度的にはメモリと近いが、不必要に書き込みを行うためストレージに負荷を掛ける

実際共通メモリのアイデアは十数年前から存在していましたが、実用レベルで搭載できるCPUがありませんでした。インテルCPUは共有メモリに向いた設計ではないため、コア数を増やし続けていたという見方もできます。

結論から言えば、ユニファイドメモリが16GBが今までのDTMの使い方をすべて包括できるかと言われたら答えはNOです。しかし、さらにチップの改良がすすめば将来的には16GB程度でもメモリ64GB相当クラスの動作ができるようになる可能性が高いです。

DTMでメモリはどんなときに使ってる?

DTMでメモリを使うのは次の2点です。

  • ソフトシンセを多く立ち上げる場合
  • DAW自体がメモリを消費する場合

VAソフトシンセの場合

ソフトシンセはアナログシンセをエミュレーションしたものから、デジタルウェーブソフトシンセまで様々なタイプがあります。これらのタイプは多くのメモリを消費することはありませんが音源によってCPUを多く消費するものもあります。数を立ち上げれば当然メモリも消費します。

サンプリング音源の場合

録音されたストリングスやギターにベースを使うPCM音源タイプはVAソフトシンセタイプと比べると数倍以上のメモリを使います。詳しくは後述しています。

DAW別のメモリ推奨例について

Logic Pro X8 GB 以上 (最低 4 GB 以上)
Cubase Pro8 GB 以上 (最低 4 GB 以上)
Ableton Live8 GB 以上 (最低 4 GB 以上)
Protools16GB RAM (32GB以上を推奨)

Protoolsを除くほとんどのDAWが8GB以上であることを条件としています。

ここを見た人は「dtmはメモリ8GBで足りるんだ!」と思うかもしれませんが、メモリはDTMだけに使っているわけではありません。

OSや他のアプリを含め常にメモリを使います。

なので最低でも16GB以上、96bit-music.comではDTMパソコンに推奨するメモリは32GBとお伝えしています。

その理由については後ほど詳しくお話します。

多くのユーザーを持つCubase Proのメモリ使用量も8GBは少なく最低でも16GB以上で考える方がストレスがないDTM環境になります。

メモリを多く乗せるメリット

メモリを多く乗せることで以下の恩恵が受けられます。

  • DAWが落ちにくくなる
  • 多くのソフトを同時に動かせる
  • スワップを回避できる

パソコンはDAWだけをするものではありません。ブラウザソフトも立ち上げますし、OS自体もかなりのメモリを消費します。

ちょっとクオリティが高い音源を使おうと思うとデフォルトの8GB程度だとあっというまにメモリを使い切ってしまいます。

メモリを使い切ってしまうと、DAWが不安定で落ちやすくなったりします。ご飯を食べ忘れるくらい集中して作曲していた時間が無駄になる

そんな経験したくないならばメモリは32GBのせましょう。

スワップに関してはこちらの記事が参考になりますが一言で説明すると、ストレージの一部をメモリとして使うというものです。つまり内部ストレージに不要なアクセセスをすることでSSDなどの場合、寿命を縮める原因にもなります。

ブラウザが思った以上にメモリを消費する

DTM中にsafariやブラウザソフトを立ち上げているアンケートをとった結果6割近い人が使っていました。

Youtubeを見て、動画編集をやりながらブラウザを立ち上げ、SNSを見て…こういう使い方をしている人案外多いです。 

DTMに関係ソフトを使わないほうがいいとわかっていても、併用してしまう人は多いようです。また、safariに限らず、他のソフトでも常駐するととうぜんメモリの使用量は上がっていきます。その結果はやはり最初から32GBあった方が絶対良いと思います。

私の使っているMacminiはデフォルトが8GBで32GBにするには44000円プラスになります。取り付けも自分では可能ですが、自信のない人はやはり最初から取り付けた方がこの先5年はメモリによるストレスが少なくなると思います。

MAC OSはメモリを多く消費している

MacOSはWindowsに比べるとOS自体で多くのメモリを消費すると言われています。OS10.4のMojaveはOSに使う最低メモリ環境は2GB、推奨環境は4GBとなっていますが多くのユーザーでは8GBは必要という意見が多いです。ちなみにこれは私の環境ですが、

立ち上げただけですでに5.6GB消費しています。

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5分程度たった状態でとくに何のアプリも立ち上げていなくてもさらに600MB程度増えています。

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今後もOSがアップデートするたびに重くなることが予想されます。DAWもアップグレードするたびにメモリを占有率も大きくなります。

DTM以外でも実は多くのメモリを消費しているのです。だからこそ快適なDTMライフには32GBあった方が安心できます。

OSのメモリ使用量を下げるちょっとしたコツ
デスクトップにファイルやフォルダをおいているとOSは「いつでも使うファイルをおいているんだね。だったらすぐに動かせるようにメモリ量割り当てておくよ。という仕様になっていて無駄にメモリを使用するので、デスクトップは常に何もない状態がベストです。

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DTMパソコンに32GBに関するX界隈の反応

他にも32GBは合ったほうがいいという話を多数聞きます。中にはCPUよりメモリにお金をかけた方がよい!という話もあります。

DTMでメモリが足りなくなるとどうなるのか?

DAWを使用しているときにメモリが足りなくなると以下のようなことが起きます。

  • 再生中にブツブツと音がとぎれる
  • DAWが落ちる
  • スワップ機能が働いてSSDやHDDの寿命を縮める

昔はメモリを使いすぎると警告画面が出てくれましたが、最近はでずにスワップ機能を使ってでも動かし続けます。

スワップ機能が働くと搭載以上のメモリをSSDから読み書きすることになり、これがSSDの寿命を大きく縮めてしまいます。最近のMacなどはSSDがマザーボードに直接つけられていて交換ができません。知らず識らずにスワップ機能を使い続けることである日突然「Macが立ち上がらなくなった」という最悪の事態になる可能性もあります。

メモリとSSDを増やすメリット

いくらメモリを乗せてもソフト音源がインストールしているのがHDDだと音色を読み込むのに時間がかってしまいそれがストレスになります。たしかにメモリを増やすのと、ソフト音源のストレージをSSDにするのはお金がかかります。

ですが、HDDからSSDにしたときにロード時間の速さは創作時間速度の向上に繋がります。その結果より多くの曲を作れるようになるので、「時間的な投資」の意味も含めてSSDをセットで購入するのがおすすめです。

SSDにはいくつかの種類が別れていて、その種類よって値段も変わります。HDDから安くSSDに変更するならば2.5インチのSSDがよいです。

あまり安いところだとケースなどとの相性が合わないことで認識しない場合もあるので、不安であればSamsungかCrucialがよいですよ。

私はCrucialのMX500とSamsung 970を使っていますが、今の所トラブルらしいトラブルは皆無です。

DTM メモリ節約方法おすすめ4選

DTMでメモリを一番使うのは、打ち込み用の音源です。DTMメモリで大切なのはメモリとは「一度に音源を呼び出せる量」にのことです。

メモリ搭載量が少ない場合はメモリの使用量を節約したいと考えると思います。

ポイントとしては次の3つ

  1. 再起動
  2. バウンス/フリーズ化
  3. 不要なアプリを終了

再起動

長くPCを起動していると、細々とした作業でメモリを使用します。例えばDAWでも音源を立ち上げたり外したりする場合でも、メモリの蓄積が行われます。

これを再起動することで使用していないメモリ領域を確保できます。

DAW内でプラグインや音源を使用する際にメモリを使いますが、使うのをやめたところでいきなりそのメモリが毎回元に戻るわけではありません。それらは再起動することで不要なメモリが解放されるので、メモリ節約の観点からも再起動は重要です。

バウンスフリーズ化について

バウンスはソフト音源をオーディオファイルにしてしまうことです。バウンスさえしてしまえば、2GBのストリングスであってもプロジェクトフォーマットと実時間分の容量しかかかりません。

大切なのはフォーマットと実時間の容量確認です。

下記ではざっくりとプロジェクトフォーマット別に1分のファイルにどれくらいの容量の違いがあるかをまとめてみました。

kHz / bitステレオ/モノラルビットレート16トラック換算
44.1kHz / 16bit (CD音質)10.6MB/5.4MB1,411kbps169.6MB//38.4MB
48kHz / 16bit11.5MB/5.8MB1,536kbps184MB/92.8MB
44.1kHz / 24bit27.1MB/13.5MB2,116kbps433MB/216MB
48kHz / 24bit28.8MB/14.4MB2,304kbps460.8MB/230.4MB
44.1kHz / 32bit ( 88.2kHz / 16bit)35.2MB/17.6MB2,822kbps563.2MB/281.6MB
48kHz / 32bit ( 96kHz / 16bit38.4MB/18.2MB3,072kbps614.4MB/291.2MB
96kHz / 24bit57.6MB/28.8MB4,608kbps921.6MB/460.8MB
96kHz / 32bit ( 192kHz / 16bit)76.8MB/38.4MB6,144kbps1228.8MB/614.4MB
192kHz/24bit115.2MB/57.6MB9,216kbps1843.2MB/921.6MB

2GBのメモリを一つ音源で使用するのは192kHzの24bitで16トラックのオーディオファイルを使うよりまだ大きいのです。

メモリを節約しようと思うならば音源のフリーズ化やオーディオ化(バウンス)することで音源使用ぶんのメモリから解放されます。

これを使えば、例え2GBや5GBのソフト音源であってもメモリを開放することができるので、メモリを追加したいけどできない人にはオススメの機能です。しかし、フリーズ作業はちょっとした手間を必要とします。その作業の分断によってモチベーションが下がってしまうならばやはりメモリは少し多めに搭載しておいた方がいいです。

不要なアプリを終了

不要の定義は難しいところがありますが、どうしてもメモリを節約したいのであればブラウザ系のアプリはPCで使用せずに

スマホ等を使うのがよいでしょう。ブラウザ系はかなりメモリを使うことになるので、いくつもウィンドウを立ち上げていると3GBくらい使ってしまう場合があります。

ソフトのバッファーを調整

例えばKontakt音源にはメモリバッファーの設定が可能です。

通常のは60KBに設定していますが、これを少なくするとメモリの使用量を抑えられます。

まとめ

dtmをするの必要なメモリはどれくらい?32gbあれば足りるのか?の答えですが、ちょっとリアルな音源を使い込んでしまうとすぐに32GBを超えてしまいそうですが、アナログモデリング系のソフトシンセではそれほどメモリは使いません。

つまりEDM系などのジャンルによっては16GBでも足りる可能性もありますが、そこからメモリを使うような作業に入るとすぐにDAWが固まってしまうかもしれません。精神的にもメモリは多くとっておくと安心です。

もちろん軽いシンセ音源でもよい音源はたくさんあるので、上手く併用すればメモリ消費量を抑えることはできると思いますが、やはり32GBはあったほうが安心ですし、そしてできればSSDと併用することが望ましい気がします。

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