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VocAlign Ultraの効果と使い方をステップ形式で解説

ボーカルを分厚くするダブリングという方法があります。これはサビや重要な箇所を複数回歌うことで厚みが出てインパクトをもたせることができる技術です。

しかし、闇雲にダブリングをするとそれぞれのタイミングがバラバラになることでボーカルクオリティが下がってしまいます。ダブリングは常に同じタイミングで歌うことを求められますが、プロでもなかなか難しい技術です。

そこで活躍するのがタイミング調整VSTプラグインであるVocAlign Ultraです。これを使えば複数のダブリングトラックのタイミングを瞬時に一致させることで、クオリティの高いボーカルトラックをつくることが可能です。

今回はVocAlign Ultraの効果や使い方をステップ形式で解説します。

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VocAlign Ultraの効果について

ボーカルトラックのクオリティを底上げできる

VocAlign Ultraの効果はリードボーカルとダブリングやハモリのトラックのタイミングを整えることができるボーカルエディットプラグインです。

ダブルトラックが正しいタイミングでリードボーカルと重なると、歌詞が聞き取りやすくなりダイナミクスプラグインのかかり方も自然になり全体的にボーカルトラックのクオリティを上げることができます。

またダブリングトラックのフォルマントを調整することで違ったボーカルが歌っているようなサウンドにすることが可能です。

リードボーカルとコーラスの入りのタイミングがジャスに近くなっているのがわかると思います。この辺りは意識していない人が多いところだったりもしますが、音のタイミングがあっていると無意識で心地よくなれるので、ボーカルトラック必須のエディットだと言えます。

VocAlign Ultra 使い方について

それでは基本となるダブリングトラックのタイミングをリードボーカルのタイミングに合わせる方法について解説します。

STEP
リードボーカルトラックにVocAlign Ultra を挿してGUIDE CAPTCHAをクリック
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メインとなるリードボーカルを水色のCAPTCHAボタンをクリックしVocAlignで解析します。

ARAが使えるプラグインの場合はほぼ一瞬で取り込むことができますが、ARAに対応していない場合は3分のボーカルならば3分の時間を使って取り込むことになります。

取り込みが終わるとGUIDEに解析済みのデータが表示されます。

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STEP
ダブルトラックにVocAlign Ultra を挿して DUB CAPTCHAをクリック
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オレンジ色のDUB CaputureをクリックしてGUIDEのタイミングに追従したいダブルトラック(ハモリ)を解析します。

解析後はDUBにオレンジで波形が表示されます。この状態でDAWを再生するとVocAlignの波形も追従して動くようになります。

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表示されている波形の大きさや波形の全体表示を調整したい場合は、次の箇所のカーソルを動かすことで変更できます。

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基本的な使い方はこれで終わりです。たったこれだけでガイドボーカルのタイミングにダブルトラックは合わせてくれます。

タイミングや微調整したいと場合は次のステップに進みます。

STEP
プリセットで最適なタイミング&ピッチ修正
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VocAlignにはトラックのタイミングとピッチをより最適化してくれるプリセットが60個ほどあります。プリセットはプリセットによる変更の結果は黄色で表示されたOUTPUTにも反映されるので視覚的に理解ができます。

STEP
BASICとAdvanceの違いについて
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VocAlignは通常ベーシックモードで立ち上がります。ベーシックモードではタイミングとピッチのエディットMATCH TIMINGと MATCH PITCHで調整します。

MATCH TIMINGはタイミングの制度LOOSEにすればほどよくバラけて、TIGHTにすれば文字通りタイミングをきれいに合わせてくれます。MIDIのクオンタイズと同じ考え方です。

MATCH PITCHはピッチのクオンタイズ版と考えて問題ありません、

さらにピッチとタイミングを深堀りできるAdvanceモードがあります。画像の赤色で囲った部分をクリックすると変更が可能です。

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タイミングや修正をより細かくエディットしたい場合はAdvanceモードにするのが良いとは思いますが、正直なとこ最低限のタイミング修正とGUIDEに対するピッチの追従程度であればAdvanceモードはそれほど必要ではないようにも思います。

しかし、MATCH PITCHのTarget ModeでMnotoneを選択すると単音ピッチかされます。ビットクラッシャー系のエフェクトプラグインと混ぜるとボコーダーっぽい効果が得られます。

STEP
オーディオの書き出し方法

タイミングを合わせたダブルトラックをオーディオ化することの意味はいくつかありますが、一番はARAプラグインは一度に1つしか使えないということです。例えばmelodyneのようなピッチ修正ソフトでARAを使いたい場合はVocAlign でARAを使っているとMelodyneは無印(リアルタイム)モードでの起動になります。

オーディオ書き出す場合はLogic Proの場合はリージョンで右クリックバウンスして結合より所定の場所にバウンスを選択することで書き出すことが可能です。

画像

シンプルな使い方としてはこんな感じになります。

VocAlign Ultra の違いについて

VocAlignはUltraの他に、Revoice proとVocAlign Project5があります。

それぞれの機能の違いはこちらの記事にまとめています

個人的にはピッチ編集はMelodyneですることが多いので使い勝手としてはVocAlign Ultraが一番私のシステムにあっています。Revoice proはMelodyneのようなピッチ編集機能もついていているのでいるのですべてを1つのプラグインで完結させてしまいたい場合はRevoice proのほうがよいと思います。

VocAlign Ultraの豆知識

2つのVocAlign Ultraについて

VocAlign Ultraは無印とARAバージョンの2つが存在します。無印とARAのバージョンではできることは同じですが、ARAはボーカルトラックを瞬時にVocAlign Ultraに取り込むことができますが、無印はそれができません。

無印
ARA
  • 取り込むのに実時間が必要
  • 数秒で取り込める

例えば4分の長さのボーカルトラックをVocAlign Ultraを取り込むためには4分の実時間が必要になります。ボーカルが1トラックだけならばまだよいかもしれませんが、トラック数が増えるとかなりの時間が取られます。

現在ARAに対応しているDAWは以下のようになっています。

2つのVocAlign Ultraについて

VocAlign Ultraは無印とARAバージョンの2つが存在します。無印とARAのバージョンではできることは同じですが、ARAはボーカルトラックを瞬時にVocAlign Ultraに取り込むことができますが、無印はそれができません。

無印
ARA
  • 取り込むのに実時間が必要
  • 数秒で取り込める

例えば4分の長さのボーカルトラックをVocAlign Ultraを取り込むためには4分の実時間が必要になります。ボーカルが1トラックだけならばまだよいかもしれませんが、トラック数が増えるとかなりの時間が取られます。

現在ARAに対応しているDAWは以下のようになっています。

ARA2対応
ARA2非対応
  • studio One
  • Cakewalk
  • Sampltiude Pro
  • Logic Pro
  • Cubase
  • digital performer
  • Protools
  • Live

ただARAに対応していないと使えないということではなく、あくまで取り込み(解析速度)のメリットがあるかないかなので基本的にはすべてのDAWで使用できます。

システム要求

マックOS

  • macOS10.8以降
  • Intelプロセッサ
  • オーディオファイル形式:ホストエディタでサポートされているとおり
  • すべてのProToolsハードウェアで動作します

macOSで互換性のあるDAW:

  • Pro Tools 12.7.1〜2021.6.0
  • Logic Pro X10.5.1から10.6.3
  • Ableton Live 10.1.25〜11.0
  • Studio One Professional4.6.1.55987から5.3.0.6541
  • FL Studio 20.8
  • Cubase Pro10.5.20.VST3から11.0.10.ARA
  • Cubase Artist 10.5.30〜11.0.10
  • 刈り取り6.12から6.36
  • Nuendo 11.0.10

注意:  DigitalPerformerはサポートされていません。

ウィンドウズ

  • ウィンドウズ10
  • オーディオファイル形式:ホストエディタでサポートされているとおり
  • すべてのProToolsハードウェアで動作します

Windowsで互換性のあるDAW:

  • Pro Tools 2019.6〜2021.6.0
  • Ableton Live10.1.15から11.0
  • Studio One Professional4.6.0.55605から5.3.0.6541
  • FL Studio 20.8
  • Cubase Pro10.5.20.VST3から11.0.10.ARA
  • Cubase Artist 10.5.30〜11.0.10
  • 刈り取り5.983から6.36
  • Nuendo 11.0.10
  • BandLab2020.11によるCakewalk

注意:  DigitalPerformerはサポートされていません。

・macOS 11 Big Sur対応(Intelプロセッサを搭載した機種のMacのみ)

・Apple社製シリコンを搭載したMacコンピュータ上ではRosettaで動作します。 (この構成では、限られた数のDAWしかテストされておりません)。AppleシリコンのARMアーキテクチャのネイティブサポートについては現在検討中です。

・Logic Pro Xに関するご注意

Apple社製シリコンを搭載したMacコンピュータでLogic Pro Xを使用している場合、Audio Unitsプラグインとしてリアルタイムモードでのみ動作します。 ARAバージョンのAudio Unitsプラグインを使用したい場合には、Logic Pro XをRosettaモードで実行する必要があります。

VocAlign Ultra セール情報について

VocAlign Ultraはプラグインは$399で販売されています。正直タイミング補正だけの機能にこの価格は必要?と考えている人は多いでしょう。しかし、タイミングを完璧にあわせたボーカルのクオリティは一度耳にすれば、調整していないボーカルトラックにはもう戻れなくなりますし、ピッチとタイミング修正は聞いてくれる人への礼儀レベルと言っても過言ではありません。

さて高額なVocAlignですが、年に数回セールを行うことがあり、その時には50%OFFになることがあります。個人的にはそのタイミングで購入をオススメしますが、少しでも早くよりクオリティの高いボーカルトラックを作りたいのであれば、セールを待たずして購入するというのはアリな選択です。

まとめ

VocAlign Ultraを使うと

簡易なピッチエディット(Melodyneのようなものではない)そしてダブリングやハモリのタイミングを補正する2つの機能を搭載したエフェクトプラグインです。

何度もお伝えしますたが、タイミングがきれいになったボーカルトラックは歌詞の聞こえ方も変わりトラックとしての説得力が格段にあがります。

一度使っただけでもそのクオリティが頭に残り、乱暴なタイミングで歌ったダブルやハモリはもう二度と聴きたくなくなります。

高額ですが、本気でこだわりたい人にはぜひもってもらいたいエフェクトプラグインです。

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