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ISOVOX2使ってみた、音漏れ具合と簡易防音性能をチェック

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部屋で思い切り歌いたいけど防音室は高くて買えないしそもそも場所がない。頭からかぶる防音ヘルメットがあるって効いたけど効果あるの?

そんな悩みはISOVOX2(アイソボックス)を使えば解決します。

手軽で持ち運べるミニ防音ブースの性能や、使い方、値段について過去に防音室を購入した作曲家の立場からお話します。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
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ISOVOX2とは

ISOVOX2を一言で言えば「頭からかぶる防音ブース」です。完全な防音になるわけではありませんが、ボーカルやナレーションの録音ではデッドなサウンドで録音できるのが強みです。

ISOVOX2のメリット

0.5畳あれば完成するサイズ。

  • サイズ:幅49cm/奥行き80cm/高さ47cm(本体のみ)
  • 1畳(団地間/集合住宅などの畳のサイズ)=85×170cm。スタンドの脚の広がりを考慮しても、タタミ半分ほどのスペースがあれば設置が可能
  • 重さも11kg

私も入ってみた事があるのですが、程よい大きさで圧迫感は感じません。またライトもつけられるので、中がまっくらになることはありません。

夏でも使用できる

防音ブースは防音のために密閉度が高く夏は熱くて入ってられなくなります。

私も過去に1.2畳の防音室をもっていましたが、冬場であっても30分も歌えば汗だくになります。夏は定期的に開閉しないと冗談抜きでサウナになります

(私が過去に使っていた防音ブース)

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とにかく夏は地獄です。換気扇があっても酸欠になって意識が飛びます。

リフレクションフィルターがいらない

部屋で音を出すといろいろな反射音がマイクに入ってしまいます。いわゆる部屋鳴りというやつです。これがあるとクオリティの高いレコーディングはできなくなります。最近はこれらのノイズ的な成分を取り除くアプリもあるのですが、音質が変わってしまうことを懸念する人もいます。

そこでリフレクションフィルターというものをマイクの後ろに立てかけることで部屋の残響ノイズを抑えることができます。

しかし、これらも完全に部屋鳴りを抑えられるわけではありません。しかし、ISOVOX2であれば部屋の響きはほぼ抑えることができるので、不要な部屋鳴りに悩まされることはありません。

YOUTUBERがよりクオリティの高い音声を届けようと思ったら部屋鳴りは大敵になるので、そういうアナウンサー的な要素にも使える商品です。

とにかくコンパクトなのがいい。頭だけかぶるっていうのがコロンブスの卵じゃないけど、ナイスアイディア!って感じがしますね。

ISOVOX2のデメリット

完全防音ではない

簡易であるがゆえに、当然音は漏れます。使用する時間帯によっては苦情が出る可能性もあるので注意が必要です。もしもっと防音性能の高いものが求めるならば、VeryQという簡易防音ブースを使うことを健闘する必要があります。

衛生面で気になる人はいるかも

大きな声で歌うということは当然、唾液が飛び散ります。自分ひとりで使う分にはよいですが、人によってその部分に不衛生を感じるかもしれません。なので、使い終わったらパーツを開閉して換気して清潔を保つようにするのがよいでしょう。

ISOVOX2の値段

¥153,990 (2024/04/19 12:19時点 | 楽天市場調べ)

値段は132,000円です。正直安いものではありません。しかし部屋を防音にしようと思ったら何百万もかかりますし、1畳ほどの簡易防音室でも50万くらいです。(中古で安くても20万くらいはかかります)さきほどお伝えしたVeryQという0.5畳ほどの簡易防音ブースでも264,000円ほどします。それを考えると半額ほどです。

楽天ではポイントバックが大きくうまくすれば10倍以上のポイント戻ってくるので楽天で買うのがおすすめです(実際アマゾンでは売ってませんが)

画像

当初は二色だけだったISOVOXもカラーバリエーションが豊富になりました。

(写真では148,000円になっていますが、132,000円

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VERY-Qとの比較

Very-Qには吸音と防音の2つのタイプがあります。

性能差は-18dB(吸音版)/-30dB(防音版)となっていますが、防音測定の方法が通常500Hzで計測するのに対してVery-Qは1kHzで計測しているため、使ってみると公表数値ほどの実感はないかもしれません。

]頭だけすっぽりかぶせるだけの値段としてはちょっと微妙かもしれません。ブースの部屋感がほしい人にとってはちょっと割高に感じるかも、でも、やっぱり手軽でコンパクトなんだったらコスパがよい録音ブースだと思います。

ISOVOX2を使った人の声

ホリエモンがTwitterで「オンラインレコーディングができる」とつぶやいた後ろに写っているのがISOVOX2(アイソボックス)です。

ISOVOX2、宅録でコンデンサーマイクを使う方には本当おすすめです。
防音効果もありますが、そんなことより『部屋鳴り(反響)』や『環境ノイズ』が驚くほど消えます。

iPhone11Proで撮ったら意識高い歌い手みたいになりました。DTMerなんですけどね。 pic.twitter.com/VA6VKeNrih

— HIRO (@It_is_lively) June 18, 2020

アイソボックスの防音性能について

特許取得済みの360XYというZ音響技術で吸音することで、音を外にもれないようにするものです。防音ではないので完全に音を防ぐことを目的としたものではありませんがその吸音力から音を外に出さないようにすることができます。

具体的な数値は好評されていませんが、大声で歌った半分くらいの音量になると言われています。

「なんだ聴こえるのかー」と思うかもしれませんが、部屋の中でこの音量まで下がると隣の部屋に漏れる音をさらに小さくなります。

そのため、部屋の隅におくより部屋の真ん中においた方がより近隣への音漏れをふせぐことができます。

サウンドレコーディング2018年9月27日号によると

結果、感覚で大体10~20dB程度、計測アプリを使ってみたところ20~30dB程度の音量差があることが分かりました。

特に大きく変化があったのは中高域だと思います。

「ISOVOX Isovox 2」製品レビュー:不要な室内反射を防ぎ自宅でも録音を可能にするボーカル・ブース

という結果が出ています。

しかし、これに関しては正直どのような計測の仕方をしたのか多少疑問が残ります。というのも、YAMAHAセフィーネなどの簡易防音室の性能が30dB程度に対してこの密閉度が弱いISOVOX2が同じ性能を発揮できるとは思えないからです。

どのような計測をしたのか具体的な情報が無い限り数値はあくまで目安にしかなりません。

下記の動画でカズレーザーに似た人が分かりやすく開発の経緯をおもしろおかしく説明してくれますw

私も試したけど、聴こえるのは聴こえるけど、「おーこんなに小さくなるの??」って驚いた。

でもこのくらい小さくなるなら家の中で使う分には近隣からの苦情は少ないのでは…?って思いました。

防音と遮音と吸音って違うの?

防音室の話になると必ず出てくるこれら3つのキーワードがあります。

一般的な防音という「音が外にもれない状態」を示す言葉です。しかし、防音対策といった抽象的な言葉からもわかるようにあくまで防音とは「概念」的なものであり結果として「防音」になった。というのが正しい考え方です。

この防音をするために必要なのが「遮音」と「吸音」になります。では吸音と遮音の違いについて説明します。

遮音とは

防音対策の手段の1つであり、主に空気中で伝わる音を外に逃さないようにする方法のことです。具体的には

音を跳ね返すだけの分厚く硬い壁などが遮音にたいして有効な手立てとされていま。しかし、壁の材質が硬いと今度は音が反射して、残響が出てしまうなどのデメリットがあります。

遮音の素材としては、鉄板やコンクリートなどが一般的です。

防音をする方法のひとつであり、具体的には空気中で伝わってくる音を遮断して、外へ音が透過しないようにする方法を指す言葉です。遮音は防音対策の中でも、最も簡単に行える手段のひとつだとされています。

吸音とは

音を跳ね返して外に逃さないのが遮音であるならば、その音自体のエネルギーを吸い出して外に漏れる音量を小さくしてしまおうというのが吸音です。

吸音の正体は実は音のエネルギーを熱エネルギーに変えています。熱エネルギーに変換したからといって壁があつくなるわけではないのご安心を…

吸音材料には非常に多くの種類があるが,吸 音機構と しては最終 的には音 のエネルギーを熱エネルギ ーに変換 して減衰させるものになっている.た だ実際には音から 熱への変換に関係す る要素が材料に よって異な り,こ れ が吸音率の周波数特性 などにも関係 して いる.

引用元:日本複合材料学会誌  遮音・吸音材料の理論と複合材料

例えばお布団の中に入って会話すると外で小さく聴こえるというのがまさに吸音している状態です。また音の反射を防ぐということにおいて音楽室のような細かい穴のあいた吸音する役目で使用されます。

吸音の素材としてはグラスウール、ロックウール、ウレタンフォームなどが主に使われます。

反射がない音というのはいわば非常にクリアな状態です。ですが、吸音状態が良すぎると、自分が出した声自体も小さく聞こえてしまいます。そうなるとあまりに音が地味に鳴りすぎて味気ないものになるのである程度は反射音が残っているのが状態が録音ブーストして望ましいとされています。

今回のISOVOX2は遮音、吸音のどちらか?と言われれば吸音になります。なので近くで訊くと普通に音が聞こえますが、エネルギー量が下がっています。その下がったエネルギーが部屋の壁でさらに遮音及び吸音された状態になるので、結果として「防音」効果があるミニブースということになります。

まとめ

一人でレコーディングをするのであればISOVOXは便利でよいと思います。使わないのであれば収納することもできますし、持ち運びも可能です。しかしDTMで使う場合はギターや楽器のレコーディングでつかう場合を考えると、Very-Qの方の吸音バージョンの方が用途に向いているかもしれません。

私自身もISOVOX2を体験しましたが、防音を目的としたものというよりは吸音目的の商品であり、その吸音の結果、防音的な効果を少し見込めるというというのが私の感想です。

ISOVOXは防音ではないので、使う時間帯によっては近所迷惑になる可能性があるのでご注意ください。

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