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Cinesamples Musio 1 レビュー定番の総合オーケストラ音源を凝縮しお手軽に使えるようになった!

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壮大な世界観のあるゲームや映画のサウンドトラック風を作りたいけれどどんな音源を選べばよいかわからない。という人は多いです。壮大な映画やゲームのサウンドトラックといえば総合オーケストラ音源を使うのが一般的ですが、

購入したはいいけれど、イメージとは違う音質だった。

音色はいっぱいあるけれど、使えない音も多かった。

などなど、その質に関して正しく評価するためにはある程度の知識が必要です。

私もいくつかのオーケストラ音源を渡り歩いてきましたが、最近はCinesamples Musio 1に落ち着きました。Cinesamples Musio 1は、世界中のプロから評価されている老舗のオーケストラ総合音源であり、価格と音色数、そして安定の音質、それらが非常によいバランスになっています。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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Cinesamples Musio 1 基本情報

メーカーCinesamples
製品名Musio 1
特徴Musio 1はCinesamples製で、70種類以上、1,500以上のプレミアムなバーチャルインストゥルメントを収録。
映画音楽から現代音楽制作まで幅広く対応。
世界トップのミュージシャンと著名なスタジオでの収録が特徴。
インストゥルメントの検索からロードまでワークフローが途切れることなく、
DAWやOSを問わず共同作業が可能。2023年内の新製品へも永続的にアクセス可能。
システムMac : macOS 10.14以上
PC : Windows 10以上(Intel i5 7000シリーズ以降
またはAMD Ryzen R5シリーズ以上のプロセッサを推奨)
バージョンv1.1.04.21
認証方式オンライン認証
認証数表記なし
容量多くのライブラリをローカルで利用する場合は、最低250GB以上のディスクスペース、8GB以上のメモリを推奨
マニュアルなし
価格プランによって異なる(プランと特徴の違い参照)
備考メールアドレスと名前の登録のみで、即座にMusioの全機能を試せる14日間のMusioお試し版あり、

Cinesamples Musio 1はCinesamplesによって開発された新しいサンプルプレーヤーです。このセクションでは、Musio 1の主要な機能、Kontaktとの主な違い、そして対応する楽器やサンプルについて詳しく解説します。

Musio 1の主な機能

Musio 1は、ミュージシャンや作曲家が求める多様なニーズに対応するための多くの機能を備えています。例えば、リアルタイムでのキーショートカット切り替え、多層サンプリング、そして高度なエフェクト処理が可能です。また、ユーザーインターフェースは直感的で、初心者でも短時間で使いこなせるように設計されています。

Kontaktとの違い

Kontaktは業界標準とも言えるサンプルプレーヤーですが、Musio 1はいくつかの点で異なります。最も顕著な違いは、Musio 1がCinesamplesのサンプルライブラリに特化している点です。これにより、Cinesamplesのサンプルを最も効率的に使用できます。また、Musio 1はサブスクリプションモデルと永続ライセンスの両方を提供しており、ユーザーが自分に合った形で利用できる柔軟性があります。

対応する楽器やサンプル

Musio 1は、Cinesamplesが提供する多くの楽器とサンプルライブラリに対応しています。これには、オーケストラ楽器から現代的なシンセサイザー、パーカッションまで幅広いラインアップが含まれます。特に、CineStringsやCineBrassなどの人気ライブラリも網羅しています。

このように、Musio 1は多機能かつ柔軟性が高く、Cinesamplesのサンプルライブラリを最大限に活用したいユーザーにとっては非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

価格と購入オプション

Cinesamples Musio 1の購入に際しては、いくつかの選択肢があります。このセクションでは、サブスクリプションと永続ライセンスの違い、価格と支払いプラン、そして隠れたコストについて詳しく解説します。

サブスクリプション vs 永続ライセンス

Musio 1は、サブスクリプションモデルと永続ライセンスの2つの購入オプションを提供しています。サブスクリプションは月額または年額での支払いが必要ですが、最新の機能に常にアクセスできる利点があります。一方で、永続ライセンスは一度の支払いで永久に使用できますが、将来の大きなアップデートには追加費用がかかる場合があります。

価格と支払いプラン

プランと特徴の違い

以下は、Musio 1の異なるプランの特徴を表にまとめたものです。

項目Musio 1 (永続ライセンス版)プリペイドプラン (1年間)プリペイドプラン (1ヶ月)
価格¥63,700 (税込)→¥49,499¥15,800 (税込)¥1,580 (税込)
期間永続1年1ヶ月
特典既発製品と年内発売製品を永続的に利用1年間の製品利用と無償アップデート1ヶ月間の製品利用と無償アップデート
追加情報2024年からは、これまでの全Musioインストゥルメントを入手できるカタログ・アップグレードを提供予定新しいタイトルがリリースされるたびにすぐに利用可能新しいタイトルがリリースされるたびにすぐに利用可能

Musio 1のサブスクリプションは、月額プランと年額プランがあります。月額プランは短期間のプロジェクトに適していますが、年額プランは長期間の使用にコスト効率が良いです。永続ライセンスの価格は一定で、一度の支払いで完了します。

Musio 1とlifetimeプランとの違い

以前、Musioはlifetimeライセンス という形のプランを販売していました。これは¥146,199(税込)で今後Musioのアップグレードをすべて無償で引き受けるプランでしたが、それが販売終了する形でMusio 1がリリースされました。

Cinesamples Musio 1はライセンス版と同じ買い切りと永続使用可能という点においてはlifetimeと同じですが、「既発製品と年内発売製品を永続的に利用」この文言をみる限り次年度以降のカタログアップデートは有料なのではないかと推測しています。(でないとlifetimeライセンスとの差別化ができていないことになります)

この次年度のカタログのアップデートがいくらなのかがMusio 1の価値として問われる部分ではないでしょうか?ットです。この情報を参考に、Musio 1が自分のニーズに合っているかどうかを判断してください。

レビュー

音質4
機能性(オリジナル性)2.5
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)3.5
価格4
総合評価3.4

それでは具体的なレビューをしていきたいと思います。レビュー内ででの帯の色には次のような意味合いがあるので参考にしてください。

  • 青帯はメリット
  • 赤帯はデメリット
  • 黒はどちらでもない

音質

4

プロが認める安定した音質クオリティ

Cinesamples Musio 1はプロがスケッチの定番として使うオーケストラ音源それがCinemasamplesです。

今までEaset westのオーケストラ音源や、Kontaktのオーケストラ音源など色々と使ってきましたが、そのどれとも違いながら最もオーソドックスな響きでオーケストラサウンドを奏でられるあたりにプロからの信頼を得られているような気がします。

使ってみて感じたはのは当たり前ながらどの音色を選んでもどの音色と組み合わせても音の馴染みがよくCinesamplesクオリティを堪能できました。また、リバーブもそこまで深くないので、ドライな音も使いやすく、ストリングスのアタックも心地よいので刻み系も問題ありません。

さらに、パーカッションの質感が良く、BDなどは非常に多くのローエンドを含んでいるためインパクトのある打撃音を作り出せます。

これらの要素から、ファンタジックなゲームや映画のサウンドトラック系には強いのが理解できました。

デモでは、次のような構成で曲を書いてみました。

使用音源使用パッチ
CINESTRINGS COREViolin /KeySwitch
Violin Ⅱ/KeySwitch
Viola/KeySwitch
Celli/KeySwitch
Contrabass/KeySwitch
CINREBRASS CORE2 Horns/KeySwitch
2 Trumpets/KeySwitch
Solo Trombone /KeySwitch
CINEWINDS COREFlute/KeySwitch
Oboe Ⅰ/KeySwitch
Clarinet/KeySwitch
Basson/KeySwitch
Timpani
CINEPERCHits Hard Mallet
Rolls Medium Mallet

アーティキュレーションとしては、SustainとStaccatoくらしか使っていませんが、雰囲気は良い感じです。エクスプレッションとダイナミクスが割りと自然なのか、オートメーションを書き込めば割りと良い演奏感も出してくれそうです。

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機能性

2.5

好きな音色だけを読み込むため、膨大なストレージ容量を確保しなくていい

Cinesamples Musio 1で一番便利だと思ったのは音色がダウンロード方式のため必要に応じて音色を調整できるのがメリットです。例えば、400GB単位のオーケストラ音源の場合、使う使わないに関わらずインストール時にストレージの空きが必要になります。しかしCinesamples Musio 1はそのような形でのストレージ圧迫はありません。

好きな音色のみを用意できるのは強みですが、例えば

アンビエンス機能についてはリバーブのみ

Cinesamples Musio 1の機能はKontakt版と比べて限定的です。例えばKontakt版ではアンビエンスのバランスを細かく調整可能でしたが、Cinesamples Musio 1ではリバーブの量を調整すだけにとどまります。

リバーブサウンドは非常にウェットでありながら、楽器の芯がぼやけるようなことはないタイプなので、多少深めにかけても問題はありません。また、リバーブを切ってしまえば、Close的(ドライな音質)にもなるので、ストリングスなどはポップスでも十分に使えるように感じました。

画像

アーティキュレーションについて

KeySwitchと書かれたパッチはアーティキュレーションが複数搭載された一つの音色であり、アーティキュレーションを鍵盤で変更することが可能です。アーティキュレーションの数は、楽器によって異なりますが。レガートやビブラート、スタッカートなど一般的なアーティキュレーションは弦楽器、木管楽器、金管楽器のKeySwitchと書かれたパッチに収録されているので、打ち込みで困ることはそこまでないと思います。

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操作性

3

フェイバリット機能が欲しかった

Cinesamples Musio 1では1500を超える音色にアクセスできる反面、音色選びには少し苦労しました。個人的にフェイバリット機能をつけて、優先順位の高い音源を並び替えできると音源の操作性は格段によくなると感じます。

ロード方法を改善してほしい

Cinesamples Musio 1では音色をロードする場合、画面右側にあるロードというボタンをクリックします。

画像

ただ、個人的には、パッチ名をクリックしてもロードできるようにして欲しいところ、というのもパッチの中にはその音色がどんな音なのかを確認できるプレビューモードを搭載しているものがあります。そのプレビューボタンが画面左はしのパッチネームの左隣のアイコン上に再生ボタンが表示されるため、マウスポイントを大きく動かす頻度が増えます。

もちろん覚えてしまえば問題はありませんが、このあたりの操作性はもっとシンプルは方向に改善する方がユーザーもより扱いやすいものになるように感じました。

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安定性

4.5

専用のプレイヤーエンジンということもあり、CPU負荷は低い

上記のデモ(15トラック)でどのくらいのCPU負荷になるのかを確認したところかなり余裕を感じます。

画像

使い方として、一つのエンジンの中にブラスや、ストリングスなどをアップロードするとCPU負荷が大きくなる傾向なのでそのあたりは注意したいところです。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

4.5

項目Musio 1 (永続ライセンス版)プリペイドプラン (1年間)プリペイドプラン (1ヶ月)
価格¥63,700 (税込)→¥49,499¥15,800 (税込)¥1,580 (税込)
期間永続1年1ヶ月
特典既発製品と年内発売製品を永続的に利用1年間の製品利用と無償アップデート1ヶ月間の製品利用と無償アップデート
追加情報2024年からは、これまでの全Musioインストゥルメントを入手できるカタログ・アップグレードを提供予定新しいタイトルがリリースされるたびにすぐに利用可能新しいタイトルがリリースされるたびにすぐに利用可能

リリースセールでの購入はコストパフォーマンスは良い

永続ライセンスの場合、¥63,700 (税込)、多くのオーケストラ総合音源もだいたいこの価格帯が多いですね。今だとリリース価格で¥49,499で購入ができるので、Cinesamplesで一通り揃えたいという人には手が届きやすい価格です。

また、試しに使ってみたいという人の場合、トライアル版も用意されているのが嬉しいです。

ただ一つ気になるのは、「2024年からは、これまでの全Musioインストゥルメントを入手できるカタログ・アップグレードを提供予定」とのことですが、このアップグレード費用がいくらになるかというところです。このあたりの価格によってMusio 1の評価が変わる気がします。

PluginBoutiqueで購入すると月替りプラグインが無料でもらえます。無料と行っても100ドル相当に売っているプラグインがもらえるのでかなりお得です。

4月の無料特典は

Audiified U78 Saturator または Excite Audio VISION 4X Lit

画像
注意点
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PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!

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日本語解説動画

まとめ

音質4
機能性(オリジナル性)2.5
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)3.5
価格4
総合評価3.4

Musio 1についての詳細な解説を行ってきましたが、最後にその要点をまとめます。

Musio 1を使うべきか?

Musio 1はCinesamplesのサンプルライブラリを頻繁に使用するユーザーにとっては非常に価値のある製品です。しかし、多様なサンプルライブラリを使用したい場合は、Kontaktなどの代替製品も検討する価値があります。Music 1がすべてを解決できるものではなく、必要に応じて音源の取捨選択をするのがベストな考え方です。

しかし、Musio 1があれば統一された音質とクオリティから一体感のあるオーケストラサウンドを作り出せるため、オーケストラサウンドの入門機としてオススメできます。

Musio 1はCinesamplesのサンプルを頻繁に使用するユーザーにとっては非常に価値のある製品です。キーショートカットを駆使して効率的に作業することがおすすめです。今後も定期的なアップデートが予定されており、新機能や改善が期待されます。

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