DTMerが知っておきたいキャビネットのサウンドの特徴と選び方

アンプシミュによるギターサウンドは

キャビネットの出来で「よりそれらしさ」が決まります。

なぜならば、私達がかっこいいと思っている「歪」はキャビネットから発した音が

空気に伝わって届いた音だからです。

 

だから各アンシミュはそのキャビネットの音作りに

力を入れそれがメーカーのカラーとなっていたりもします。

 

ギターリストはスタジオなどでいろいろなキャビネットを使い

その空気感を体で感じることができますが、

DTMerはそれがわかりません。

 

なのでアンプシミュで音を作るときには

「どれがいいかよくわからない」ということになり、

プリセットからなんとなく選ぶことが多いです。

 

好みの音がすぐに選ぶことができるのがプリセットの強みなので

それが問題とはいいませんが、

選んだキャビネットがどういうサウンドを作ってくれるのかを

わかっていればよりクオリティの高いギターサウンドを作れるようになります。

 

「でもなんかいっぱいあるし、わからない」という人もいると思います。

そういうときはメーカーとキャビネットの大きさを基準にしてくとよいでしょう。

 

キャビネットでは音を作っていない

キャビネットに詳しくないDTMerからすればキャビネットで

歪を作っているように思うかもしれないけど、

キャビネットはあくまでスピーカーです。

アンプで作った音を出力するためのものということを覚えておきましょう。

 

アンプで作った音をどうつ伝えるか?という部分がキャビネットの仕事です。

 

キャビネットの大きさとスピーカーの数

 

キャビネットが大きいということは多くのスピーカーを内蔵しているというケースが多いです。

スピーカーが多いほど音圧がまし、

スピーカーが大きいほど低音が豊かになります。

スピーカーの大きさは

8インチ・10インチ・12インチ・15インチ

コンサートで多く使われているのがだいたい10インチと12インチです。

 

つまりDTMerが迫力のあるギターサウンドを作りたい場合は

12インチと書かれてあるものを選べぶとよいでしょう。

また、キャビネットの数は音圧に比例するので、

よくアンプシミュに見る

4X12というのは(12インチのスピーカーが4発)

2X12の場合は(12インチのスピーカーが2発)

ということになるので、音圧的な迫力を求めるならば前者になります。

 

ただ、曲のジャンルによってはそれほどギターに音圧が必要がない場合もあります。

そういう場合は2X12などを使うとハマることがあります。

 

そのギターサウンドは楽曲に求められているのかどうかを

見極めるためにも自分がどういう音を作りたいかしっかりとイメージしておくとよいでしょう。

 

そうすれば「とりあえず4X12」という「とりあえず選択」がなくなり

楽曲レベルが向上します。

メーカーのキャビネットの音の傾向

似たような大きさのキャビネットとスピーカーの数でも

音の傾向は大きく変わります。

この場合スピーカーの性能が一番音に影響するので、

どのスピーカーを使っているのかを知っておけばそのサウンドの傾向を

深く理解できるのですが、

 

DTMerの場合はあくまでメーカーと

音の傾向を覚えておくのが一番てっとり早いと思います。

マーシャル1960

ライブの定番的なキャビネット

俗に「マーシャルの壁」と言われています。

音の特徴は歪にめっぽう強い構造で全体的にダイナミックな音を作ることが可能

標準的な歪がほしいときは「これ」を選択すると大きくハズレない。

Mesa/Boogie

ローエンドのブースト感が特徴的なキャビネット

より強く歪ませたいけど高域も欲しいときには重宝する可能性たかい

またクリーンサウンドにも定評がある。

どちらにしても使えばMesaBoogieと解るサウンドなので癖が強い

FENDER USA

ギターアンプの性能をあますことなく伝えることを目的としたキャビネット

俗にビンテージトーンと呼ばれる

低音に物足りなさを感じる人もいるが、それ以上に「甘いトーン」としての評価が高い

Engl

キャビの重さで有名なEngl

中域に独特の特徴を持ち音のスピード感や特徴的な抜けがあるものの

荒々しさはなく、クリーンも歪みも優等生的なイメージ

アメリカなハイゲインサウンドもそつなくこなすので、

MesaBoogieほど暑苦しくもなくでもハイゲインなサウンドもほしい」というときに向いている

 

コレ以外にも無数にキャビネットはありますが、

音の傾向としてはまずはこのあたりから覚えてみるのもよいと思っています。

 

モデリングとIRインパルスレスポンス

モデリングコンピューターの中で作り上げたもの

それに対してIRインパルスレスポンスは本物のキャビネットの音を録音しています。

どちらが生々しいか?という点においては、IRの方がモデリングより上ですが、

「生々しい=優れたギターサウンド」というわけでもありません。

その曲に合わなければたとえどんなにリアルなキャビネットシミュを使っても

意味はありません。

デジタル的なロックであればモデリングによるキャビネット感の方がはまることがあります。

どちらが上で考えるのではなく、「どちらがハマるか?」という視点をもつことが

最良の音を選ぶもっとも有効な方法です。

キャビネットをカスタマイズできるプラグイン

普通のアンプシミュでは

「自分の作りたい音が作れない」

「もっと細かいところまで音を作りたい」

「なんならキャビネットのスピーカーを好みのものに選びたい」

というDTMerも中にはいるかもしれません。

 

そういう人は

IK MultimediaのAmplitube4がよいでしょう。

31種類のスピーカーと50を超えるキャビネット

5種類のマイクを使って自由なマイクポジションを選択し音を作ることができます。

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ただ、あまりにも作り込みの幅が広いため、

音を作っていたら1日が終わってしまったということにもなりかねないので注意が必要です。

さいごに

ギターサウンドに迫力がない。

思うような音にならないというときはアンプシミュのキャビネットを見直すことで

イメージに近いサウンドをつくることができるかもしれません。

 

しかし、歪ばかり追いかけるとダイナミクスがない平坦な曲になってしまうので

注意が必要です。

 

もともと歪はダイナミクスがなくなってしまうので

音の作り方も非常に繊細な調整が求められます。

そこを失敗すると「音抜けが悪いギターサウンド」になってしまいます。

 

キャビネットサウンドを求める前に必ず

出音のイメージを明確にしてから音を作ることをおすすめします。

 

ギターの音つくりに関してはこちらも一緒に読むことで

より音作りの可能性を広げてくれます。

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