Shreddage 3 Precisionレビュー「リアルの秘訣はノイズ!」

<景品表示法に基づく表記>当サイトのコンテンツには、広告を掲載している場合があります。

ベースがリアルだとそれだけでも楽曲がかっこよく聞こえます。縁の下の力持ちなんていわれますが、ベースの音色で楽曲の8割は決まります。しかしDTM初心者にとってリアルなベースの音色の特徴と言われてもピンとこないかもしれません。リアルなベースを一言で説明すると「質の良い演奏者ノイズがあること」これにつきます。

そもそも打ち込み用のギターやベースはクリアに録音されています。それはそれで使いやすいときもあるのですが、演奏者が見えないくらい個性がない音になってしまっている音色も多いです。これを打ち込みスキルでリアルに聞かせようとするのはかなりたいへんです。

今日紹介するのベース音源「Shreddage 3 Precision Free」はフリーながらその質の良いノイズ感あるので瞬発力のリアルさを得られます。そこから「リアルなベースの定義の1つである質のよい演奏者ノイズ」について覚えてもらえたら嬉しいです。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール

タップできる目次

なぜノイズが重要なのか?

ノイズとは料理の味付けでいう塩です。上手く使えば料理を引き立てられますが、入れ過ぎれば美味しくない料理になってしまいます。ベース音色での塩(ノイズ)とは弦に指があるノイズや強く弾いたときに弦がビビったりする音などがあります。このノイズが多いということは「丁寧ではない(美味しくない)」という印象をもつことにも繋がりますが、Shreddage 3 Precision Freeの塩加減はベースが楽曲を引き立てるのに十分な塩加減を提供してくれます。

JazzBassとPrecisionBassの違い

JazzBassはpickupと呼ばれている弦の音を拾うマイクが2箇所あり、これらはシングルコイルと呼ばれるもので繊細で用途の広い音作りが可能です。PrecisionBassはハムバッキングタイプのpickupが一箇所だけになります。ギターのレスポール同様でハムの音は力強いので、パワフルで甘いトーンの音と形容されます。

PrecisionBassは歌に馴染みやすいという話であったりロックに向いているということもありますが、実際はどちらのベースの音色の特色を活かせるかであって「どちらが〇〇に向いている」という話はあまり意味がないように思います。

JazzBassで良い音を作るには音域が広いのでイコライザーによる音作りでどこを下げるか?という視点をもって音作りをする視点を求められます。PrecisionBassは中低域に特徴があるので中域にぶつかる楽器がいないかどうかを意識するのが大切です。

「Shreddage 3 Precision Free」はどんなベース音源?

Impact SoundworksというデベロッパーのShreddage 3 Precision というベース音源の簡易版になります。Shreddage 3 PrecisionにはPick Slap Fingerとあらゆる奏法とアーティキュレーションが収録されていますが、Shreddage 3 Precision FreeはFingerだけになっています。

音域はB0〜B2の3オクターブと少し少ないので高域で動き回るベースラインで使えないのですが、3オクターブあればある程度のポップスやロックの演奏はできると思います。

サウンド聴き比べ

LogicProXに付属のEXS24mkⅡに収録されているAttitude Bassというベース音色とKONTACTに付属しているScarbee Pre-bass amped-RckyそしてShreddage 3 Precision Freeを聴き比べしてみたいと思います。なおすべてのトラックにはLogicProX付属のBassampというアンプシミュをデフォルトの設定で通しています。

まずはLogicProXから

付属のベースとしてコシがあってしっかりと低音がなっているので悪くはないですがやはり無難な印象があります。

次にKONTACTに付属しているScarbee Pre-bass amped-Rckyです。

系統はLogicProXのベースと似ていますが、こちらの方がより低音が強調されながらも弦が当たるノイズ感が増しています。

続いてShreddage 3 Precision Freeです。

音の輪郭がはっきりしているのと同時に非常にアクが強いです。特に粘り気がすごいです。優しいPOPSなどにはベロシティを調節することでもう少しおとなしい音にもなるので優しい曲から荒々しいロックな曲までかなり幅広いベースサウンドを提供してくれます。

Shreddage 3 Precision Freeのダウンロード方法は?

画像

Shreddage 3 Precision Free

こちらから普通に購入するようにカートに入れて必要項目を記入するとDLできるようになりますが、DLにはpulseという専用のダウンローダーが必要になります。

画像

pulseDLして立ち上げプロダクトコード入力するとShreddage 3 Precision FreeのDLが始まります。

画像

Shreddage 3 Precisionのお値段は?

定価129ドルがセールなのかどうかわかりませんが99ドルで販売しています。

Shreddage 3 PrecisionPickにFingerそしてSlapまで入っているので、それで99ドルはコストパフォーマンスに優れています。

まとめ

Impact Soundworksのベースやギターはとにかく一回聴けば「あっImpact Soundworksのやつだ」といえるくらいアクが強く個性的です。その分使いすぎると逆に個性がなくなる可能性もありますがリアルで荒々しい雰囲気をもつ優れたベース音源あることは間違いありません。

しっかりと存在感のあるベースがあってこそのウワモノなのでDTM初心者はベース音源に拘りを持ってほしいところです。

個人的にはMODOBASSも嫌いじゃないですが、サンプリングされたときの特有の「らしさ」はまだまだモデリングには出せないものがあります。このShreddage 3 Precision FreeはそのらしさがわかりやすいのでDTM初心者などが次のステップアップに進むのには良い音源だと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

タップできる目次