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汚し系で終わらないTone Empire Reelight PROレビュー

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正直テープエミュって有りすぎて何がいいかさっぱりわからない。

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Tone Empire Reelight PROって?汚し系として持っておいたほうがいい?

テープエミュの使い方の1つとしてよくあるのが「汚し系」テープサチュレーションを使うことで得られる独特の飽和感。これが音楽に暖かみを与えると言われています。Reelight PROは「単なる汚し系テープエミュ」で終わらせるのはもったないプラグインです。

その理由はReelight PROには他のテープエミュにはないジェントルな響きがあるからです。サウンドに暖かさだけではなく落ち着きをも与えてくれる。もちろん使い方はシンプル!初心者から上級者まで幅広く使えます。

テープエミュなんてどれも一緒!と思っているけれど「ちょっといいのがあれば試してみたい!」という人にReelight PROはオススメです。

この記事では実際触りながら感じたメリット・デメリットについて解説しています。

総合評価
音質
操作性
価格 
購入のしやすさ
安定度(CPU負荷)
話題性
評価の根拠について
目次
UG
作編曲家(DTMブロガー)
作編曲家/DTMブロガー&講師 /
日本シンセサイザー協会準会員/
テレビ番組/CM、映画、よさこい、
ゲーム、などのBGM及び効果音を作成

Tone Empire Reelight PROとは

Tone Empireは新しい技術で往年のハードウェアサウンドを再現するメーカーとして注目されています。Reelight PROはテープサウンドから得られる音の暖かさを従来のテクノロジーと新しいIRテクノロジーのハイブリッド形式で再現しています。

Tone Empire Reelight PROを一言で表すならば「次世代式ハイブリッドテープエミュレーション」となりその効果は「ジェントルな立ち振舞をするテープエミュレーションプラグイン」です。

Reelight PROの特徴

Reelight PROは6つのテープサウンドを従来のDSPモデリングとIRレスポンスを使って再現しています。

IRレスポンスとは?

機材、音響環境、再生システムそれぞれが持つ音の特性を記録したオーディオファイルであり、これらを使用することでアルゴリズムによる音質の再現とは根本的に違う生の音の再現を得ることが可能になります。

アンプのキャビネットエミュや、リバーブ、最近ではサンプラーのAD/DAを再現したプラグインにも使用され始めています。

Reelight PROは6つのテープエミュを再現しています。

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Tape Models
  • A – AMPEX ATR 700
  • B – STUDER A 812
  • C – STUDER A 80
  • D – TEAC A2300 SD
  • E – AEG TELEFUNKEN M20
  • F – REVOX B77 mk2
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まぁそんなことは知らなくても何も問題ない!
音が好みかどうかが一番大事!

またヒステリシス処理や優れたサウンドのレゾルバによりリアルなテープの質感を再現しているとのこと、

ではヒステリシスとは何か?

ヒステリシスとは?

変化を与えるものの変化状態がもとに戻っても、変化を与えられるものは同じ状態にもどらずに別の変化を示すような特性

引用:自動車部品と制御を学ぶ】制御とヒステリシスの考え方/ヒステリシス設定のポイン

このヒステリシスが原因で録音・再生時に音の歪や雑音の発生原因となります。テープサウンドが劣化する原因の1つと思ってもらればわかりやすいと思います。

Reelight PROではこのヒステリシスが極力起こらないように調整します。レゾルバは解決/分解という意味があり、ヒステリシスで起こる問題とそれを音楽的な意味で解決するための方法が模索されて作られています。

Reelight PROの価格

価格は$99.00です。似たようなコンセプトで作られているテープエミュレーションプラグイン等の価格と比較してみました。

メーカープラグイン名機能面価格
Tone EmpireReelight PRO6つのテープデッキををDSPとIRによって再現99ドル
SLATE DIGITALVTM(VIRTUAL TAPE MACHINE2種類のテープデッキと2種類のテープをエミュレート182.91ドル
SoftubeTAPE3台のテープデッキをエミュレーション99ドル
wavesJ37 Tape1台のテープデッキと3つのテープをエミュレーション43.65ドル
Ik multimediaTape Collection4台のテープデッキと4つのテープをエミュレーション231.51ドル
Nomad factoryMagnetic210代のテープデッキをエミュレート132.80ドル
Baby Audio TAIPTAIPAIによるテープフレーバーの再現69ドル

価格的な対抗馬となるのはSoftubeのTAPEでしょうか。DSPモデリングとIRレスポンスを使って作られた6つのテープエミュレーションが99ドルなわけですから、TAPEよりもコスパはよさそうです。そうなるとあとはインターフェイスの画面や音質の好みとなりそうです。

  • A – AMPEX ATR 700
  • B – STUDER A 812
  • C – STUDER A 80
  • D – TEAC A2300 SD
  • E – AEG TELEFUNKEN M20
  • F – REVOX B77 mk2
  • スイス製ハイエンド・オープンリール・マシン
  • トランス・ベース・マシン
  • イギリス製テープ・マシン

それでも「購入するのはちょっと勇気がいるなー」と思う人は以下のサイトからデモを試すことが可能です。

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でもトライアル版って機能制限あったりするよね??

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最大15日間完全に機能するタイプのプラグインだから安心して使えるよ!

\ デモだけでも試してみる価値はあるよ! /

Reelight PROの使い方のコツ

テープの選択方法をしっかり理解しよう!

Reelight PROには6種類のテープが用意されていると先程説明ました。

  • A – AMPEX ATR 700
  • B – STUDER A 812
  • C – STUDER A 80
  • D – TEAC A2300 SD
  • E – AEG TELEFUNKEN M20
  • F – REVOX B77 mk2

テープを選択できるテープエミュプラグインを使うときはそれぞれがどんな音の特徴を持っているのかを知っておくことが大切です。

またReelight PROではテープ速度(FAST SLOW)によっても音質や音量が変化します。下記の画像ではピンクノイズをReelight PROに入れテープ速度を変化させたものとそうでないものをスペクトラム・アナライザーで表示してみました。

この画像を見ながらデモを試せば音の傾向をよりはっきりと理解することができ、トラック(音色)に適したテープTYPEを選択することが可能になります。

パラメーターは立ち上げ時の設定になります。

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A – AMPEX ATR 700
B –STUDER A 812
C –STUDER A 80
D – TEAC A2300 SD
E – AEG TELEFUNKEN M20
F – REVOX B77 mk2

テープ速度をSLOWにすると低域〜中域の周波数のゲインが上がり、高域のゲインが下がります。この中で音質変化がさほどなくテープサウンドエミュレーションとして使いやすいのは次の2つです。

  • C –STUDER A 80
  • E – AEG TELEFUNKEN M20

もちろん使用する楽器の帯域によっても質感は異なるので、上記の画像を参考にしながら選んでみるとよいでしょう。

VUメーターをしっかりと見て突っ込む量を調整しよう!

目立った効果がないからと言ってどんどん突っ込むと歪み大切な音楽を台無しにします。Reelight PROはツッコミすぎた場合のオーバーサチュレーションはあまり音楽的とは言えないかもしれません。

中央のVUメーターがゼロないし+1〜2に瞬間的に振れるくらいの使い方をすると無理に飽和することなくほどよいサチュレーションを得られます。

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インプットには-24dBと+24dBの切り替えスイッチがあるので、入力ゲインが今ひとつの場合は試してみるのもいいですが、音量差がかなり発生するので注意したほうがよいです。

コンプを使うときは少し入力過多気味で!

最初触ったときに「ん?コンプ動いている?」と思うほどコンプ感がありませんでした。公式の説明でも以下のように効果は微妙と説明しています。

コンプ

これにより、コンプレッサーのようにサウンドのエンベロープが制御され、ユーザーはテープの「圧縮」特性をエミュレートできます。効果は微妙ですが、目立ちます。

引用:Tone Empire Reelight Pro の和訳より

しかし、あるからには使ってみたいというのがDTMerです。Reelight PROのコンプを使う場合は入力ゲインを高めにします。Reelight PROのINPUTを上げるのではなく、外部プラグインでゲインを稼ぐなどをしてコンプを作動させてやる感じです。ただやはり音の傾向はバキバキににはならず、ボリュームを抑えるような印象なので、コンプによる積極的な音作りは向かないように思います。

Reelight PROのメリット

IRによるテープサウンドの再現は他と一味違う!

今までのテープエミュはプログラムによるものでしたが、Reelight PROはIRとモデリングによって実機の挙動を再現しているため、よりらしい音質を再現することに力を入れているように思いました。

  • A – AMPEX ATR 700
  • B – STUDER A 812
  • C – STUDER A 80
  • D – TEAC A2300 SD
  • E – AEG TELEFUNKEN M20
  • F – REVOX B77 mk2
  • スイス製ハイエンド・オープンリール・マシン
  • トランス・ベース・マシン
  • イギリス製テープ・マシン

IR技術によるテープサウンドの再現は他のテープエミュよりナチュラルでありながらもコシのあるサウンドにしてくれます。

今後はテープエミュ等もIR技術がベースとなってくるような予感がします。

シンプルな操作性で迷わず欲しい音にたどり着ける!

テープはアニメーションしません。特にカラーを変えられるわけではない割とシンプルなテープエミュですが、必要最低限のパラメーターでテープの質感を追い込めるので必要以上にこりたくない!作曲に集中したいけどサクッとそういう音質が欲しい!というときにはReelight PROは頼もしい相棒になってくれると思います。

軽いのトラック単位で使える!(Reelight PROのCPU負荷)

CPU負荷はそれほどではありません。

ドラム音源(AD2)、ベース音源(MODO BASS) アコースティックギター音源(Hammingbird)エレキギター音源(IRON2) ストリングス音源(Kontakt)トランペット(WIVI)ビブラフォン(Pianoteq7)

Reelight PRO OFF
Reelight PRO ON

ほど良いまとまり感が出ているのがお分かりいただけると思います。

諸々のソフト音源立ち上げながらReelight PROを11トラックに使用した結果が以下の画像になります。まだまだ余裕ですね。軽いのでガシガシと使えます!

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Reelight PROのデメリット

パラメーターを触ってからプリセットを変更すると最初に戻ってしまう

これはバグだと思われますが、Reelight PROでプリセットを選び、そのあとパラメーターを動かしてプリセットを矢印ボタンでによって次に進めるとプリセットが1番に戻ってしまいます。

これは結構手間なので早急になおしてほしいところです。

HIGH PASSとLOW PASSの周波数が表示されない

Reelight PROにはHIGH PASSとLOW PASSの二種類のフィルターが搭載されています。しかし、搭載されているフィルターのどちらもパラメーターを動かしても周波数表示がされません。

「耳で確認してね!よろしく!」みたいな感じなのかもしれませんが、このあたりは周波数が表示してくれるようにしてもいいのでは?と思ってしまいます。

想定していない使い方では不安定な場合がある。

計測時にピンクノイズを過剰に入力させレッドゾーンを振りきららせてていると、突然バリバリとノイズを立てて落ちるときがありました。また落ちない場合でも、パラメーターを動かしても効果はありません。

ただTYPEタイプを変更すると正しく音がでるTYPEタイプとそうでないものがありました。TYPE Cは特に一度バリバリが出ると元に戻らなくなるので、一度プラグインを立ち上げ直した方がよいように思います。

おそらくこのような使われ方は想定しないために起こるバグだと思われます。

普通に使う分には特に落ちる等のトラブルは触っていてありませんでした。

Reelight PROユーザーや気になっている人の声

Tone Empire確かにそのとおりでまだまだ知られていないデベロッパーですが、作っているものはいいので、どこかで大きく花開いてほしいと思うばかりです。

しかし、やはりまだ無名に近いのか、使っているユーザーの声はあまりなく、盛り上がりにはかける印象があります。ただ音の効果は他のテープエミュと比較しても劣っているわけではないので、評判の声以上に使ってみないとその真意は測りかねる実力を持っています。

Reelight PROのシステム要求環境

Mac

  • OSX:10.13ORLATER(CATALINA,BIGSUR,M1SUPPORTED)
  • VST3 / AU / AAX (64-bit host required)
  • AMD Ryzen or equivalent
  • 2 GB RAM / 300 MB HD Required
  • Screen resolution: 1024×76

Windows

  • Windows 10 (64-bit only)
  • VST3 / AAX (64-bit host required)
  • AMD Ryzen or equivalent
  • 2 GB RAM / 300 MB HD
  • Screen resolution: 1024×768

こちらもMACの最新のOS及びM1チップに対応しているので安心して使えます。オーソライズ方法はシリアルナンバー方式なので、iLokは必要ありません。

そもそも論!テープエミュは絶対必要なのか?

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テープエミュは作曲にとって必ずしも必要ではありません。テープエミュがなくても曲はかけます。ではなぜこれほどテープエミュというものが次から次に出てくるのか?

歪のないクリーンなデジタルの世界はどこか物足りないものです。その物足りなさを補うように、多くの人がテープエミュやサチュレーションという歪みに心を奪われているわけです。

なので、もしDAWを作曲のツールとして使いながらも「どこか物足りない」という漠然としたものがあるのであれば、テープエミュを使うことでその何かを埋められる可能性はあります。

しかし、大切なのは、プラグインに踊らされるのではなく、自分がプラグインを使いこなそうとする気持ちだと思います。やはり作曲の主人は自分で有りたいものですよね。

さいごに

テープエミュはデベロッパーによって機能も音質も違います。それゆえに「どれが一番いいのか?」という疑問が出てくるわけですが、正直なところ、「自分が好きなものを選ぶ」しかありません。

本物と比べればどれも異なる。ということであって大切なのはそのプラグインが持つ雰囲気とそこから出てくる音にどれだけモチベーションが維持できる要素があるか?ということです。

Reelight PROかかり方は非常にジェントルです。大人なテープエミュと言っても過言ではありません。落ち着いたテープサチュレーションから得られる音の暖かさはReelight PROでしか得られない美学があるサウンドです。

「とりあえず一度使わないとわからん!」という人はデモを試し見ることをオススメします。

\ デモだけでも試してみる価値はあるよ! /

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