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Aberrant DSP SketchCassette 2 レビュー 見た目に反してにやばいサウンド

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テープサウンドの質感を再現したVST プラグインは多いですが、その劣化具合に拘り抜いたプラグインとなるとい数は絞られます。

今回紹介するAberrant DSP SketchCassette II はカセットテープの劣化を細かく調整できるプラグインです。

Lo-fi CHILLやシンセウェイブ、HIP-HOPを作っているトラックメーカーには激推しです。

この記事ではSketchCassette IIのレビューをしながら音質や使い方などについてサクッと解説していきます。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
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SketchCassette II 概要

メーカーaberrantdsp
製品名SketchCassette II
特徴12のユニークなテープタイプ
2テープ飽和モデル:A(穏やか)、B(過酷)
ステレオ幅コントロール
ワウフラッターセクション。
DAWへのテンポ同期

Wowコントロールでフラッターレートをモジュレートできる「FMモード」フランジング
ノイズリダクションエンコーディング圧縮
テープのフィルタリングと圧縮のためのミックスコントロール
61のファクトリープリセット
システムマック
macOS 10.10 Yosemite-macOS 11 Big Sur 
(Intel / M1 Appleシリコンをサポート)(64ビットのみ)
AU、VST3、AAX
ウィンドウズ
Windows 7以降 
(64ビットのみ)
VST3、AAX
バージョンv2.1(2022-06-11)
認証方式シリアル認証
容量55.7MB
マニュアル英語版のみ
価格$30
備考デモ版あり
45秒ごとに短い(<1秒)サウンドドロップアウトがあり、
カスタムユーザープリセットを保存不可

4トラックカセットレコーダーに触発されたSketchCassetteIIは、さまざまなLo-Fiエフェクトをミックスに導入するように設計されたSketchCassette IIは今まで触ってきたどのカセットテープエミュレーションよりも良い意味でLo-Fiになります。

しかしただLo-Fiになるだけではなくしっかりとテープ感特有のコシのある音と、太さが得られるので、近年のEDMの中で使っても十分なまでに存在感を発揮します。

正直なところ今までwaves FactoryのCASSETTE が一番のお気に入りでしたが、その座を明け渡すレベルなのがSketchCassetteIIです。

Lo-Fi系好きプラグインを探している人はとにかくチェックしてほしいプラグインです。

SketchCassette II レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)3.5
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格(購入のしやすさ)4
総合評価3.9
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音質

4.5

音に関しては本当に良い意味でハイが削れ、中低域にガッツを与えてくれます。このほどよい劣化感はLo-Fi系サウンドにストライクな音質ですが、レイヤーサウンドの隠し味に使うことでサウンドに立体感を与えられます。

SketchCassette II Dry
SketchCassette II WET

インパルスレスポンス等を使っているわけではなく、おそらくフィルターとコンプ等による設定でテープサウンドを再現していると思われますが、今まで使ってきたwaves factoryのCassette より好みな劣化具合です。

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機能性

3.5

機能性としてはテープの種類、状態、サチュレーション、等を含めてかなり細かく音作りが可能です。

私のお気に入りは、AGEというパラメーターです。これはテープの種類の経年劣化具合を再現できる機能です。

SketchCassette II AGEをWORN

NR COMPというパラメーターでは、かなり音に厚みと迫力を出してくれるコンプレッションがかかりますが、ハムノイズが一緒に乗ってしまう使用なのが残念です。このハムノイズを消せるパラメーターがほしかったところです。

プリセットは60個程度でWowやフラッターを使ったモジュレーション的なものから、オーソドックスなサチュレーションベースの音まで幅広くバランス良く取り揃っている印象です。

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操作性

3.5

パラメーターは一つの画面内で収まっているのでシンプルでわかりやすいです。

プリセットの切り替えも左右ボタンを押すことで変更できるのも便利です。

画像

個人的に、この手のGUI(操作画面)は好みが分かれるところだと思います。私はどちらかというとリアル派なのでこの手のポップなGUIには少し苦手な部分もありますが、音が良いので使ってしまいます。

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安定性

4

オーディオトラックに1つだけ使った状態です。

画像

瞬間的なCPUスパイクも起こりませんし、安定しているように思います。

システム要求ではmacOS 10.10 Yosemite-macOS 11 Big Sur とありますが、Montereyでも問題なく動きます!

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.4

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

4

価格は公式サイトで30ドルです。pluginBoutiqueで購入すると33ドルになります。

pluginBoutiqueで購入すると月替りのプラグインがもらえるのでお得感があります。

この金額でカセットの質感(ローファイ感)を得られるのはメリットだと思います。

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一緒に使いたいおすすめプラグイン

SketchCassette II はカセット的な劣化感をかんたんにえられる素晴らしいプラグインです。ジャンルとしてやはりLo-Fi系にマッチします。そこでおすすめなのがSample X V3というサンプラーエミュレーションプラグインです。

これはSP1200やMPC60などの往年のビンテージサンプラーの質感を再現したもので、HIP-HOPやLo-Fi CHILL系のサウンドにうってつけです。

このSample X V3とSketchCassette II だけあれば、とりえずかっこよくてユーザーを魅了するLo-Fiサウンドを手にすることができます。

まとめ

音質4.5
機能性(オリジナル性)3.5
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格(購入のしやすさ)4
総合評価3.9
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

テープサウンド特有の劣化具合は一つのエフェクトとして使えるほど人々の心を魅了します。

Lo-Fi な質感を求めている人や音が綺麗すぎて少しだけ汚れてほしい、という人におすすめです。

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