R40青春サウンドが再現されるプラグインCASSETTEは地味にすごい

R40にとって「カセットの音」というだけで、いろんな思い出が蘇ります。そんなカセットの音をクオリティが高いレベルで再現を目指したのがテープエミュレーションプラグインCASSETTEです。

このプラグインを使う心の奥底にくすぶっていた情熱を掘り起こすこtができます。この記事ではCASSETTEの魅力と性能について説明しています。もちろん若い人も使うことで新しい発見が得られるプラグインです。逆に「こんな面白い音を聞いて青春過ごしてたなんていいな!」って思うかもしれません。

テープエミュレーションとは何か?

テープエミュレーションとはアナログ録音時における音のゆらぎや音質を再現したプラグインです。ときに過大入力することでデジタウrでは得られないオーバードライブサウンドが得られ、その歪みが独特の存在になってトラックに彩りを与えてくれます。

テープエミュレーションCASSETTEを使うメリット

決して高音質ではない独特の音質はこのプラグインならでは音です。テープエミュレーションの用途は音にアナログ特有の音の暖かみをくれるものですが、CASSETTEはGUIの雰囲気、変更できるカセットタイプそしてその音質によって、自分がバカみたいに音楽に熱中したあの時代の自分の部屋のあの絨毯の座っていた位置まで思い出させてくれます。

音質の良し悪しではなくただ今の自分にはない「若さゆえのエモさ」を再生してくれるそれがCASSETTEの魅力でありメリットです。

CASSETTEの特徴

GUIは前面と後面によるもの前面は必要最低限の音の作り込むためのもの後面はかなり「カセットテープサウンド」を突き詰めることができるUIとなっています

前面のカセットは回り続けている粋な仕様ですw

複数テープデッキとカセットタイプを選択可

前面のカセットの両隣にある>をクリックすることで4種類のテープサウンドを選ぶことができます。

カセットタイプ4種類

I:1960年代に初めて登場 標準で最も互換性のあるテープ形式 俗に言うノーマルポジション

II:1970年代にノーマルポジションを進化させたテープ 俗に言うハイポジション(サウンドの傾向は高域がよくなった)

III:70年代半ばから80年代前半までの短い期間で使用される 一般的にフェロクロムと呼ばれる

IV:70年代の終わりに金属製の製品が登場しました。今までのテープより低音と高音がよくなる 俗称メタルポジション

 

多くの人が知っているのはtypeⅠのノーマルポジション typeⅡのハイポジション typeⅣのメタルポジションではないでしょうか?(私はtypeⅢに関してはあまり記憶がありません)余談ですが、Sonyのスーパーメタルポジションというテープは1本2000円でめちゃめちゃ重たかったです。

3種類のテープデッキ

テープデッキはPro Home Microの3つ

ProがTascamのMTR Portstudio 414MicroがOmega Reporter-20と言われているポータブルカセットデッキ

Home特定のデッキを再現したものではないらしくProとMicroの中間的な音とのことプラグインフォーマットはAAX / AU / VST / VST3のフォーマット対応に対応こういう遊びココロのものはAAXに対応していないものが多いのですが、Wavesfactoryはしっかりとした製品を作るデベロッパーなのできちんとAAXにも対応しています。

音の質感

テープとデッキの選択で随分音質が変わってきます80年代の洋画テレビドラマのサントラみたいな質感からもこもこした中低域が強調されてしまったサウンドまでとにかくテープサウンドに慣れた人にはとにかく馴染みのある音ですサチュレーションがとか温かみとかそういう次元ではなく「カセットテープの音」ですw

決して「指すだけで音がものすごく良くなるチート系プラグイン」ではありません。指すだけで心地よい音の劣化であの頃を懐かしむことができるプラグインです。

プラグインの負荷

Macmini2018 3.2GHzのCorei7(6コア) 32GBのメモリ でLogic環境の負荷は以下の通りです。

高いわけではないのですが、決して低くもないです。使い方としてサミング的なトラックにまとめて使うのが良いと思います。

価格について

65ドルを出して買いたいかと言われる個人的には微妙ですが、イントロセールでは半額の33ドルでは遊び心をくすぐられます。デモも試せるので飛びつく前にしっかり触り込んでみましょう。おそらくテープコンプレッションやサチュレーション等などの音質変化を期待する人からすると「イマイチ感」があるかもしれません。

もし具体的なサチュレーション効果だけがほしいならばSpectreがおすすめです。サチュレーターSpectreに関しては以下の記事で詳しく書いてありますので参考にしてください。

EQではなくサチュレーターを使うとMIXレベルが上がるかも!

カセットテープシミュ

カセットテープエミュはいくつかありますが有名ななのは次の3つです。

Denise “Bad Tape”

Klevgränd “DAW Cassette”

Auditory Lab “Cassette FX”

 

一長一短があるように思いますが、これらの3つと比べて思ったWavesfactoryの魅力は「カセットテープサウンドへの強いこだわり」です。音を良くする目的ではなく、「自分たちの音楽はどこから始まったのか?」たぶんそういう問いかけから開発が始まったのではないでしょうか?

こういう問いかけは一見無意味かもしれませんが、今までとこれからを考えることで得られるのは音楽を哲学することにほかなりません。ルーツサウンドを再現することが今自分達がやるべきことそれは売れる売れないより自分たちの足場をしっかり見直して前に進もうそういう意気込みを感じます。そういう気持ちを大事にしている人はこのプラグインサウンドを共感できると思います。

でもその思い出に共感できない人にとってCASSETTEを使うメリットはないのか?というとそうではありません。本物を使えればそれに越したことはないですが、テープサウンドという音質の中には見え隠れするレトロ感は上手に使うことで音質は優しいながらも強烈なフック的サウンドにもなります。

特定のトラックに上手にまぜるだけでも聞いてもらう人の記憶のスイッチを押せてしまう可能性もあります。もちろん、派手に加工することでエフェクティブなサウンドも作ることができます。懐かしさを再現するための使い方新しいサウンドとしての可能性を見出す使い方どちらもOKだと思います。

ちょっと変わった使い方

青春時代にカセットともに聞いた音楽をこのプラグインを通して聴くと確実に「あの時代のあの音」でしたwまたもっとマニアックな使い方をするならばMicroにしてギターの弾き語りにをしながら犬の鳴き声やおかーちゃんの声を入れたら、確実にカセットデッキの前に座ってギターを録音していたあの時代に戻れますw

テープサウンドドラム音源

こちらも同じwavesfactoryから出ているものです。これはエフェクトプラグインではなく、テープサウンドを意識しすぎたドラム音源です。めちゃめちゃ質感がよく。アナログ感あふれるサウンド50’s〜60’sあたりのサウンドを再現したい人にもピッタリです。

実はこの音源、単なるテープサウンドの再現に特化したものではなく巻き戻しボタン等の「スイッチ音」や再生時のノイズに早送り巻き戻しの「実機音」がすべて鍵盤にアサインされていますwまた、TUNEとSPEEDといったテープエフェクティブな音も作ることができおまけにこれらはMIDIアサイン可能と地味に本格的です。

これと今回紹介するCASSETTEをうまく使えば、究極の「カセットテープサウンド」を再現できると思います。それを使いこなす必要があるのかはユーザー次第だとは思いますが、確実に「真剣に遊ぶ」のに最適なプラグインですw

CASSETTEの値段

7,158円です。今ホンモノのテープデッキを買おうと思ったら中古でこれくらいはしますし、テープデッキはメンテナンスも大変です。音の質感はよいので、カセットエミュレーションとしてもっておくのはありです。何よりカセットテープの種類を選べるのが遊び心をくすぐられますよね

Audio Plugins from Pluginboutique.com

さいごに

使用する率ナンバー1のプラグインになるかどうかは目的次第です。しかし、確実にR40にはささるサウンドです。音楽を作っていて「なんか気分が乗らない」というときに使ってみたらがむしゃらになって作り続けた青春時代を思い出すきっかけになる、そんなプラグインかもしれません。

高音質なEQやコンプレッサーを求めるのもいいと思いますが、こういうプラグインを使って音楽を作ると今の音楽に新しくも懐かしい可能性を見出すことができるかもしれません。

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