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Kiive Audio TAPE FACE レビュー 音の重心が気持ちよく下がる!

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テープエミュレータープラグインなんでどれを使っても同じだと思う。そんな人はアイルランド製のテープマシンをエミュレートしたKiive Audio TAPE FACEを試してみることをオススメします。

Kiive Audio TAPE FACEは3つの切り替え可能なテープとサチュレーション、そしてバイアス機能で他のテープエミュレーターにはない質感をもたらします。

ドラムバスやボーカル、ミックスどこに使ってもテープマシン特有のアナログ感あふれるサウンドをかんたんに得らるので、トラックに物足りなさを感じている人にオススメです。

本記事では3つのテープタイプのサウンドの比較や使ってみてわかった魅力などを解説しています。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
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Kiive Audio TAPE FACE 概要

メーカーKiive Audio
製品名TAPE FACE
特徴3つのテープタイプ&速度を切り替えて音質を調整
インプットノブとサチュレーションノブで
ナチュラル〜アグレッシブなコンプレッション感を再現
低CPU負荷
システムMac 64ビット:VST、VST3、AU、AAX
Windows 64ビット:VST、VST3、AAX

1GHz Intelデュアルコアプロセッサ
またはAMD同等品(PC)
1GBのRAM
Mac OS X 10.7以降、10.14以降を推奨
Windows7以降
画面解像度:1024×768以上
64ビットDAWサポートのみ
認証方式シリアル認証
認証数2つ※
マニュアル英語
価格$79
備考トライアル版あり
機能
プラグインの出力は30秒ごとに短時間ミュート期限なし

Kiive Audio TAPE FACEはアイルランドのテープマシンを再現した珍しいテープエミュレータープラグインです。

テープマシンエミュとはテープに録音した際のコンプレッション感を再現したエフェクトプラグインで音に暖かみや迫力のあるサウンドを作り出すことができるものです。

Tape Face is an analog emulation of a classic Irish tape machine with a few added features to give you versatility in every mix!

引用:Kiive Audio 公式サイトより

公式サイトではアイルランド製のテープマシンを再現しているとのこと、そこで調べてみても出てこない。そこでこの96bit-musicのご意見番というか副管理者であるTACが調べ上げました。

Scully 280Bシリーズレコーダーというのが元になっているらしく、ジミヘンやローリング・ストーンズ、ミック・ジャガーも使っていたテープマシンだそうです。

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往年のロックサウンドを再現したい人にうってつけのテープマシンエミュといえますね。

Kiive Audio TAPE FACE レビュー

音質
機能性(オリジナル性)
操作性(使いやすさ)
安定性(CPU負荷)
価格(セールバリュー)
総合評価
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

音質

この記事ではsoftubeのtapeと比較しながらお話します。tapeを選んだ理由はテープの種類が同じ3種類であり、私が個人的に好んで使っていたという理由もあります。

TAPE FACEは音の密度が高く重心も低いです。そのためドラムとの相性はかなりよく、非常にパワフルなドラムサウンド作ることができます。

(Kiive AudioはドラムのミックスにRedテープを推奨しています)

またサチュレーションの音質変化の幅が広く、トランジェントをしっかりと保ったままのサウンドから、野太く荒々しいサウンドまで作り込めるのもポイントが高いです。

テープはエミュは立体感の乏しい(奥行きが感じにくい)ものが多いのですが、TAPE FACEは奥行きも感じられるので音像の大きいミックスサウンドにも向いているように思います。

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機能性

3種類のテープエミュレーション

Red歪みを最小限に抑えながら、パンプなテープサウンドを得るのに最適です。
この設定は、調教が必要なトランジェントが重いミックスバスまたはドラムに最適
Blue絹のような滑らかなハイエンド、ローエンドのバンプ、
および非常に使いやすいテープ圧縮を備えた、
ほぼ完全に調整されたテープマシンをエミュレートミックスバスや仕上げに最適
GlayすべてのloFiプロデューサーを念頭に置いて作成。
暗くてザラザラしたスタイルのテープサチュレーションで、
プッシュするとゲインリダクションとハーモニクスが大きくなります。
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画像
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DAWの再生とともにテープが回り、回転速度を変えればアニメーションの速度も変化するこだわりがあります。

テープエミュレーションの主な機能として求められるのはサチュレーションの幅です。品質の高い歪みから使えないギリギリのところまでの歪みまでどのように管理するかがテープエミュに求められます。

TAPE FACEについて、インプット、アウトプット、3つのテープの種類、テープ速度、サチュレーション、BIASなど必要最低限のパラメーターは装備しています。

これはどのプラグインを見てもほぼ同じ機能が搭載されているため、このTAPE FACEを見てもオリジナリティのある機能というはありません。

また、このあとのデモでも確認できますが、サチュレーションの差は設定によっては微々たる差でしかないように感じる人も多いと思います(深く歪ませればわかりやすい部分もありますが)

ただ、インターフェイスの雰囲気やVUメーターの動き方やテープのアニメーションなどは何も動かないテープエミュと比べて楽しい要素があり、そこに価値を見出すことはできます。

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TAPE FACE サウンドデモ

設定はすべて同じで、ドラム、ベース、ギター。をミックスしたものにTAPE FACEを通しています。

画像
Bypass
Red
Blue
Glay

インプットを上げていけばもっとブリティッシュな感じのサウンドを作り上げることも可能です。個人的にRedで作り上げるのが一番野太く、迫力のある音になる印象です。

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操作性

プリセットを選択する場合、多くのプラグインはプリセットウィンドウをクリックして好みの一覧表示されたプリセットを選ぶのが一般的です。

しかしTAPE FACEはプリセット選びが少しめんどくさいです。その理由は

プリセットウィンドウを押す

Factoryプリセットをクリック、

右側に表示されたタブをクリック

そしてやっとプリセットが表示されるという仕様です。

正直効率が悪いのでできればアップデートで一覧表示になってくれることを望みます。

ちょっとしたことが嬉しいKiive Audio TAPE FACEの機能

操作性の面でもTAPE FACEには嬉しい機能があります。それがパラレル処理とA/Bテスト機能です。パラレル処理はドライ音とのバランスです。最近のダイナミクス処理はパラレル処理が一般的になっていることへの配慮かもしれませんが、ありがたい機能です。

画像

また、エフェクト効果をすぐに比較できるA/Bボタンを装備しています。これがあると異なる効果をすぐに比較できるのでクオリティの高いミックスを素早くできるようになります。

画像

その他にもUNDO REDOもあるのもいいです!

もちろん最近では定番となっているGUIのサイズ変更も可能です。

アクティベーションについて

When you purchase your software, you will receive an activation code that is
accessible through both your confirmation email and “My Account” Order history.
This activation code contains two (2) licenses so that you can install the software on
two systems or have a backup. If you use up the two licences and need to reactivate
the plugin in the future (eg: New Computer) Please contact us at
support@kiiveaudio.com or through our contact section on our site and provide us
with your order# and your old activation code and we will reset the license for you
to give you more activations.
To activate your plugin, simply copy and paste your activation code into the
authorization popup on the first launch of your plugin. (See image 1)

引用:ユーザマニュアルより

一度のライセンスで2つまでアクティベートできますが、使い切った場合やパソコンの買い替えなどでさらに認証が必要になった場合support@kiiveaudio.com、または当サイトのお問い合わせセクションから、以下をお知らせください。
ご注文番号と古いアクティベーションコードをお知らせいただければ、ライセンスをリセット

といことです。ちょっと煩わしい感じもしますね。

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安定性

TAPE FACEには最大で16倍のオーバーサンプリングが内蔵されています。どのメーカーであってもオーバーサンプリングは非常にCPUの負荷が高くなる機能です。それが16倍ともなるとかなりの高負荷になります。

しかし、TAPE FACEでは16倍であってもCPU負荷は軽いです。おそらくオーバーサンプリングを搭載しているプラグインの中で一番軽いのではないかと思うくらいです。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS11.6.5Big sur

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.3

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

$79(メーカー価格)今だけ19ドル

セールとなればSlate Digital T-racks以外のテープエミュは60〜70%ほど安くなることもありますが、それをもってもTAPE FACEの価格は安いです。

TAPE FACE $79.00
Reelight PRO$99
Tape$99
Slate Digital VTM$149
T-RackS Tape Machine Collection€199.99
MAGNETIC ll¥17,700

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Kiive Audio TAPE FACEはこんな人におすすめ

TAPE FACEはサウンドもよくCPU負荷ができるだけ低い方が嬉しいというユーザーにおすすめです。

特にロック系のドラムが貧弱でもっとエネルギッシュにしたい!という人は使ってみる価値が大いにあります。

ドラムにガッツがあるとそれだけで音楽がかっこよく聞こえたりするので、気になる人はトライアル版を触ってみることをおすすめします。

参考動画

まとめ

音質
機能性(オリジナル性)
操作性(使いやすさ)
安定性(CPU負荷)
価格(セールバリュー)
総合評価
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

特筆すべきはやはりCPU負荷の低さ、とくにオーバーサンプリング時のCPU負荷の低さは素晴らしいものがあります。

多くの人はテープエミュレーターの実機サウンドをしらないと思います。そうなると購入のポイントは音質の再現だけではなく、使い勝手、自分の求めているサウンドがそこにあるのかどうか?というところだと思います。

このプラグインも実機を知っている人からすれば「大したことがない」という部類に入るかもしれません。ですが、私はこのプラグインが作曲のモチベーションが上がる感じがします。

それはきっと音やGUIも含めて私にあっているからだと思います。

TAPE FACE はマスターからバスまで使えますし、アグレッシブな音作りも可能です。テープマシンエミュに重心の低さガッツそしてモチベーションが上がるGUIを望んでいるならば、TAPE FACEいいですよ!

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