ストラトタイプのギター音源を持っているけれど、これをプラグインを使ってレスポールタイプの変更したい!
そんなワガママを叶えてくれるのがBiasFX2のGuitar Match機能です。
今回はそのやり方について書いていますが、興味深いサウンド結果になっています。この記事ではその方法について説明させていただきます。ギターに苦手の人でもわかるように詳しく書いてありますのでぜひ参考にしてみてください。
BiasFX2とは?
BiasFX2とはPositiveGridが出している究極のギターエフェクトプラグインです。FX2には3種類のバリエーションがあり、それぞれの値段と機能の違いは以下の通りです。
BiasFX2 Standard | ¥13,800 |
アンプ数 | 30種類 |
エフェクト数 | 45種類 |
ファクトリープリセット数 | 60種類 |
Guitar Match | 2 ギター |
備考 | 大きな改善が施された新しい DSPエンジン 使いやすさを追求した新しいインターフェイス 再設計された ToneCloud®へのアクセス 新しいレコーダー/ルーパー機能 マルチ・スプリッターをそなえたデュアル・シグナル・パス ほかソフトウェア全体に数々の改 |
Professional ¥27,800
アンプ、エフェクトがさらに充実、広がる可能性Standardの全機能に加え、以下の機能を追加:
- 60種類の新しいアンプ
- 100種類の新しいエフェクト
- 120種類の新しいファクトリー・プリセット
- Guitar Match – Professional 機能 (6 ギターまで)
- 新しいHD Rackエフェクト (4種類の新しいラック)
- 刷新されたアーティストによるカスタム・プリセット
- 100種類の”ロックソング”ToneCloud®プリセット
- 新しいMIDI/オートメーション機能
- 専用のIRローダー
Elite ¥38,880
Professionalの全機能に加え、以下の機能を追加:
- 100種類の新しいアンプ
- 100種類の新しいエフェクト
- 200種類の新しいファクトリー・プリセット
- Guitar Match – Elite 機能 (18 ギターまで)
- 新しいHD Rackエフェクト (8種類の新しいラック)
- 新しいFuzzモデラー
- 新しいTimeモデラー
- 新しいHarmonizerモデラー
- BIAS Pedal Distortion, Delay, Modulationを統合
- 多数のカスタム・ペダルをToneCloud®より利用可能
もうとりあえずこれががあればギターサウンド作れないものはない!と言い切れるほどのギターエフェクトプラグインパックです。
さて、このBiasFX2の面白い機能としてGuitar Matchというものがあります。これは手持ちのギターを違うギターにしてしまうという機能です。わかりやすくいえばレスポールをストラトサウンドにストラトにできます。この機能はLine6のモデリングギターVariaxにも同じ機能が付いているのですが、後発であるBiasFX2のクオリティが注目されています。
Guitar Match機能の使い方

Guitar Match機能はとても簡単な操作で行えます。
- ギタータイプを選ぶ
- ピックアップポジションを選ぶ
- ギターを掻き鳴らす
下段にあるGuitarのアイコンボタンをクリックするとGuitar Match機能に入れます。ここでCREATE A NEW PROFILEを選択すると自分が持っているギターのタイプを選択します。このとき必ずNickNameを入力します。これをしないと次の画面に進めません
0 2 4 6 8 10 12のフレットを抑えて認識させます。この工程をピックアップポジション毎に繰り返すとGuitar Matchは完成です。これで、ストラトがレスポールのサウンドになるというわけです。
さて次にこの記事のタイトルにもある「ソフトギター音源」に使ってみるとどうなるのかについて説明したいと思います。
ギター音源でGuitar Match機能を使う方法
方法は自分の持っているギター音源のタイプを選びます。今回はRealStrat5でやってみます。

RealStrat5からはNECK MID BRGとピックアップポジションを変更できるようになりました。

基本的には動画のこのページまで同じ手順で進みます。

ここで適当にかき鳴らすわけですが、とりあえず開放弦であるミラレソシミと適当に引き続けることで認識されます。
そして次からが少しだけややこしいのですが、0.2.4.6.8.10.12フレットを1弦〜6弦まで抑えた状態で発音させます。といってもフレットに慣れていない人はよくわからないと思うのでこちらを参考にしてください
- 0フレット EADGBE(ミ ラ レ ソ シ ミ)
- 2フレット F#BEAC#F#(ファ# シ ミ ラ ド# ファ#)
- 4フレット G#C#F#BD#G#(ソ# ド# ファ# シ レ# ソ#)
- 6フレット A#D#G#C#FA#(ラ# レ# ソ# ド# ファ ラ#)
- 8フレット CFA#D#GC(ド ファ ラ# レ# ソ ド)
- 10フレット DGCFAD(レ ソ ド ファ ラ レ)
- 12フレット EADGBE(0フレより1オクターブ上です)
これらを各ピックアップポジション分繰り返します。(手間ですが頑張ってください)
サウンドデモ
後半のギターサウンドがレスポールらしくなったのがわかると思います。
もう少し作り込むことでよりそれらしいいハムバッカーサウンドになります。ギターマッチの種類はバージョンによって違うのでギターの種類が多い人はEliteがよいかもしれません。
- Standard Guitar Match – Professional 機能 (2ギター)
- Professional Guitar Match – Standard 機能(6 ギター)
- Elite Guitar Match – Elite 機能 (18 ギター)
BiasFX2をソフトギター音源で使う方法
BiasFX2は何も生ギター専用音源ではなくギター音源にも普通に使えます。モダンなギターの歪みから、クリスタルのようなクリーンサウンド、美しく広がるコーラスやリバーブサウンド、これらを手持ちのギター音源に使うことでクオリティの高いギターサウンドを簡単に作ることができます。
使い方は簡単、プリセットから任意のサウンドを呼び出すか、GUIに表示されているアンプやエフェクトを自由に選択するとう使い方です。

ノイズゲート

ドライブ

アンプ

モジュレーション

リバーブ

キャビネット

これを好きに繋ぎ変えたりデュアル構造にもできます。
まとめ
100%の再現度か?と言われたらそんなことはありません。ですが雰囲気はよくデモなどで「とりあえずここはレスポールサウンドかな?」みたいな使い方をするのには便利だと思います。(もちろん拘るならば本物にこしたことはありませんが…)
今後はバージョンアップでギターのクオリティと種類が増えることが予想されているので、セール特価で購入しておくのはよいかもしれません。