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Sampleson Stage 54レビュー

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エレピ音源の購入を迷っている!という人はおそらく少ないと思いますが、そこにこだわりを持っている玄人やプロはたくさんいます。エレピの音色の違いは微妙なところですが、

その微妙な違いが曲のクオリティに大きく関わるほど繊細かつダイナミックな音色です。

今回紹介するSampleson Stage 54は伝説級と言われたエレピを再現している音源をレビューします。

Sampleson Stage 54
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 音が肉厚であり混ざりが良い
  • 使用メモリが少ない(軽い)
デメリット
  • 54鍵盤以外の音はでない。
  • 音作りの幅は小さい
Sampleson
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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Sampleson Stage 54 概要

メーカーSampleson
製品名Stage 54
特徴スペクトラルモデルの54鍵エレクトリック・タイン・ピアノ
容量45MB。
低CPU負荷
6つのエフェクト
システムOS X 10.7以降
(Catalina Big Sur Monterey対応)
VSTiまたはAUプラグイン
70 MB HDD
4GBのRAM
64ビットプラグインとスタンドアロン

Windows7以降
VSTiプラグイン
70 MB HDD
4GBのRAM
64ビットプラグインとスタンドアロン
認証方式シリアル認証
容量153.9MB
価格$53.90

Stage 54 はサンプリングされた音源ではなくモデリング音源です。そのため軽く使いやすいのが特徴です。

Stage 54のモデリング元になったRHODES 54

Sampleson Stage 54は1980年にリリースされたRhodes Mark II Stage 54がもとになっています。

多くのミュージシャンは73鍵盤や88鍵盤を持ち歩くことができない!というところから持ち運び可能なローズとして作られたのがRhodes Mark II Stage 54と言われています。

そのサイズから「ニューヨーク市のアパートに最適」というコピーもあるとかないとか、かわいいルックスから個人的には部屋に置きたくなるなります。

Sampleson

ローズを使った曲

上げればキリがないのですが、このあたりは割と有名なところです。

音色的にローズは「コロコロとしている」「クリスタルな」「都会的」と言われ。それゆえ「メロウな曲」と形容される曲に使われることが多いです。

Sampleson Stage 54 レビュー

音質4
機能性(オリジナル性)3.5
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.6
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音質

4

抜けがよく音の芯がはっきりしているサウンド

音の良さとは主観によるところが大きいですが、Logic Proに付属しているエレピと比較しても、Stage 54の方が肉厚でありながらほどよく混ざる傾向にあると感じます。

実際エレピはミックスが非常に難しい楽器の一つでもあります。なので混ざりがよいエレピは使いやすくて便利です。

Logic EP
Stage 54

音の傾向は似ているように思いますが、Logic EPの方が味気ないように私は感じます。もちろんこれらは使うエフェクト等で変わってくるかもしれませんが、手に吸い付き、コロンとしたかわいいローズ特有の音色感はStage 54の方が心地よいです。

スケールとベロシティによって音色が変わる

音域やベロシティによって音質が変わってしまうところがあります。サンプリング音源ではたまに見られるものがありますがstage 54はモデリングなのでサンプリング音源のような帯域別で音色が異なるようなことにはならないと思っているのですが…少しこの仕様に疑問が残ります。

実機レベルでこのような音質の違いがでるのか…?私にはわかりかねます。どちらにしてもその部分が気になる人はいるかもしれません。

ではどのような違いなのかを確認してみます。

以下のサウンドデモでは最初の2小節をベロシティMAX(127)にしてC1〜F5までCスケールを弾いたもの、

次の2小節では和音をベロシティ50程度から127まで連続変化させたものになります。

これらをLogic Pro EPとstage 54で比較してみます。

Logic Pro EP
stage 54

Stage 54ではScaleによって音色がわりと変化します。変化するポイントはだいたい次のような感じです。

画像

A4からはかなりアタックがない音色になります。

このテストはベロシティを127にした状態でのテストになります。それゆえこの情報だけを見て「使いくいかどうかの判断」はユーザーに委ねられると思います。

Sampleson

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機能性

3.5

王道のエフェクト機能

画像

ドライブ、コンプ、リバーブ、トレモロ、トーン、フェイザーこれらはエレピの音を作る上でとても重要なパラメーターといえます。それぞれのエフェクトのかかり方はそれほど特化したものではなく、非常にナチュラルで素朴な音質です。

プレイヤーはこれらの機能を使って演奏に集中、または作曲に最高のエレピサウンドを与えられます。

個人的には、DRIVEの上がり方は好みです。

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操作性

3

54鍵盤以外の音域の音はでない

54とは鍵盤の数です。その54鍵盤の音をモデリングしているため、それ以外の音域の音は発音されません。

このあたりは開発者によっては「別にいいんでないの?」という気持ちですべての鍵盤で発音させるメーカーもありますが、一つのこだわりとして54鍵盤の音域にこだわったのだと思います。

人によっては気持ちよく弾いていてそれ以外の音域になった瞬間に音がでなくてちょっとがっかり…みたいな気持ちになるかもしれません。

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安定性

4

メモリ使用量が少ない

メモリ使用量45MBというのは近年の音源では激軽い部類に入ります。ストリングスやブラス、ドラムなど大量のメモリを使用する中で45MBという軽さは非常に安心して使えるレベルだと言えます。

エフェクトを切り替えたプリセット等は用意されていますが、それ以外の音作りに関する機能はありません。非常にシンプルです。

CPU負荷はLogic 純正のエレピと比べると多少高いです。高いときは25%を超えてくることもあります。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.4

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

3.5

メーカー価格$53.90

音のクオリティ面では価格帯に見合ったものだと感じます。しかし、エレピにこだわりのないDTMerからするといくらクオリティが高いと言っても安く感じるかは微妙なラインです。

このエレピを使うポイントとして、ファンクやヒップホップ系などでエレピが圧倒的な存在感を持つ、そのような楽曲を作りたい、または作っている問人にとっては求めていたサウンドだと思います。

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Sampleson Stage 54レビューまとめ

音質4
機能性(オリジナル性)3.5
操作性(使いやすさ)3
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.6
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Sampleson Stage 54を使ってみて思ったは、とにかく軽く、そして音が程よく肉厚的ということです。

エフェクトで音作りはできませんが、とくに問題はないと思います。

ベロシティとスケールで起こる音色変化に癖がありますが、通の人にはかなりしびれるエレピ音源だと思います。

Sampleson
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