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Zynaptiq INTENSITY レビュー OZONEと使い分け可能なAIマスタリングプラグイン

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「マスタリングは一プラグインにしてならず」という言葉はありませんが、サクッとできてしまうほど単純な世界ではありません。しかし、できればかんたんにやってしまいたいうというのがDTMerの本音でしょう。

私もできればめんどくさいことはしたくないと思うタイプです。

そんなあなたにおすすめなVSTプラグインがZynaptiq INTENSITY (インテンシティ )です。

Zynaptiq INTENSITYを使うことで今まで経験したことのないミックス・マスタリングの世界が開かれます。

「そんなスゴイVST プラグイン使える自信がないし、そんな夢見たいな世界私には開けない」

と思うかもしれませんが、使ってみると「私にもできそう」と思えるほどシンプルで効果は最高です。

Zynaptiq INTENSITY
総合評価
( 3 )
メリット
  • 高解像度のミックスをかんたんに作れる
  • アウトプットのサチュレーションが地味にすごい
デメリット
  • 負荷はそれなりに高い
  • OZONE10よりコスパの検討が難しい
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Zynaptiq intensity プラグイン 概要

メーカーZynaptiq
製品名intensity
特徴マスタリンググレードコンププラグイン
直感的で高速なワークフロー
出力段に追加の精密ソフトニー飽和リミッター
オプションの周波数依存BIAS機能を備えた独自のINTENSITY回路
システムマック
macOS 10.12 以降
(Rosetta 経由でサポートされる M1 Apple Silicon Mac) (32 / 64 ビット)
少なくとも 2 コアの Intel CPUi7 以上を推奨
Apple Silicon は Rosetta 2 経由でサポート
AU、VST 2.4、VST 3 または RTAS/AAX 互換のホスト ソフトウェア
(オーディオを 32 ビット float として処理)
AAX ネイティブ 32 ビットの場合 (Pro Tools 10.3.6 以降が必要です)
注: 10.8.5 以降の macOS バージョンは動作する可能性がありますが、
社内でテストされておらず、公式にサポートされていません。

ウィンドウズ
Windows 7 以降
(32 / 64 ビット)
少なくとも 2 コアの Intel CPU;i7 以上を推奨、
VST 2.4、VST 3、または RTAS/AAX 互換のホスト ソフトウェア
(オーディオを 32 ビット float として処理)
AAX ネイティブ 32 ビットの場合 (Pro Tools 10.3.6 以降が必要です)
バージョンVersion 1.3 Build 43(2022-09-26)※
認証方式iLok アカウント認証
容量383.5MB
マニュアルユーザー登録者のみ※(日本語)
価格$349(メーカー価格)
備考体験版あり

マスタリングに必要な処理をノブ2つで作りあげてしまうのがINSENSITYです。INSENSITYを使うことですべての楽器にフォーカスをあたり、解像度の高いミックス/マスタリングが可能になります。

とにかくシンプルな使い方でありながら音圧とサウンドを一度に向上させるプラグインなので、今流行りのOZONEでパラメーターの意味がわからず音作り迷子になるようなことはありません。

最新のバージョンは1.3ですがベータ版は1.4となっており、 AU、VST 2、VST 3 が Apple Silicon プロセッサでネイティブに動作するとのことです。公式サイトのダウンロードページで必要情報を入力するとメールアドレスに1.4.0のURLが送られてきます。


INTENSITY日本語版マニュアルは正規品ご購入後にユーザー登録を行った方へダウンロード提供致しております。

Zynaptiq INTENSITY レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4.5
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)4
価格3
総合評価3.2
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

音質

4.5

見えないものまで見えてくる音のフォーカス度合いがすごい!

サウンドとしては言うことなしです。とても解像度が高くなり、見えてはいけないなのは(聞こえてほしくない)ものまで音の解像度が上がります。

いうなれば、INSENSITYを使うまでのミックスがフルハイビジョンならINSENSITYを使ったあとは4Kになっているそんな印象です。

ではどのくらい違うのかをドラム音源を使って比較してみます。

INTENSITY Dry
INTENSITY Wet

音に対してのフォーカスがあっている!という印象です。

次に、ミックスに使ってみるとどうなるのかを比較します。

エフェクト無し

Mix INTENSITY Dry

エフェクト有り

Mix INTENSITY Wet

めちゃめちゃ音像が広がって、すべての音にフォーカスがあたっている印象です。リバーブ掛け過ぎなのがよくわかりますw

右上のoutput-Gainと書かれた部分をクリックするとSaturateに変更できます。この状態になるとINTENSITYはマキシマイザーになります。

左側のINTENSITYノブを回していけば音圧だけをあげていくことができますが、このときに「LVL COMP」がONになっているとすでにここでボリュームを抑えられているのでマキシマイザーとして使う時は「LVLCOMP」はオフにしておきましょう。

基本的な使い方はマスタリング用のプラグインとして使うのがベターだと思います。気をつけたいのはエンハンサーなみの音の変化があるのでかなり中毒性が高い音になります。

あくまでさり気なく使うのがよさそうです。あと、古い音源、ミックスがごちゃごちゃしているような曲に使うことでクリアな音源に生まれ変わらせることができそうです。

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機能性

4.5

シンプルでわかりやすい2つのノブ

OZONE等比べると機能はシンプルで操作出来るパラメーターは少ないのがINTENSITYのウリです。

解像度の高いミックス/マスタリングをするために必要な機能はINTENSITY(左オレンジ)とBIAS(右青)のノブの操作がメインになります。

画像

INTENSITYノブはLVL COMPと連動させられ、LVL COMPがオン(点灯)している状態だとマキシマイザーとして動作します。一方BIASは中央にあるBIAS CURVEと書かれたイコライザーカーブと連動し、どれくらい設定したカーブに近づけるのかを調整します。

画像

カーブはプリセットが用意されていますが、自分でお好みのカーブを作れます。

画像

INTENSITYとBIASがメインの機能に変わりはありませんが、大事なのはINPUT GAINです。ここでどのくらい入力するのかによってINTENSITY等のパラメーターのかかり方が異なります。

そして最後にOUTPUTですが、ここにはGAINとは別にSATURATE が用意されており、アナログな肉厚なトーンを得られます。

使ってみて思ったのはこのSATURATEはかなり精度が高い音なので、SATURATE機能だけ単体化して販売してほしいと思えるほどです。

画像

音にフォーカスが当たりすぎて楽曲の粗さが浮き彫りになる

INTENSITYのメリットはすべての音色にフォーカスを当てることで音が全面で出て認識しやすくなることです。そのため今まで埋もれていた音色も出てきます。

これは逆を言ってしまえいば「適当に処理したトラック」さえも前に出すということになります。なんとなく、音圧がほしいからパッドを足したベースは聞こえにくいからこれくらいの処理でもいいだろうと片手間で処理したトラックの粗さもINENSITYは見逃してくれませんw

音が派手になったことで「かっこよくなった」という印象を受けるかもしれませんが、実は、音のカッコ悪さも全面に出てきます。これに気が付けないと駄目な曲が単に派手になっただけという最悪な状態にもなる可能性を常に意識しておく必要があります。

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操作性

4

intensityの使い方はシンプルだけれどパラメーターの名前の意味がわかりくい

主に使うことになるのはINTENSITYとBIASの2つの丸い部分基本はこの2つだけで十分と言えます。EQカーブなどは必要におじて調整するだけでも大丈夫です。

EQで任意の設定を決め、それに対してどこまでそのカーブのマックスに近づけるか(ブースト)または、そのカーブの反対(削ってていくか)という感覚で捉えてもらって大丈夫です。

しかしINTENCITYをあげていくとボリュームも上がっていくので、ボリュームをあげずにサウンドの質感だけを整えたい場合は中央上の「LVL COMP」をONにしておけばボリュームは上がりません。

個人的にですがこのコンプのかかり方が恐ろしくナチュラルです。というのもこれだけ大きくサウンドが変化させている状態でコンプをかければ普通ならほぼサウンドが破綻しますが、INTENSITYのLVL COMPは破綻させずに音質の変化のみを維持させることができます。

これだけでもすごいことです。

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安定性

4

それなりに負荷は高いが動作安定は確保!マスターに使うのがオススメ!

ドラムトラック1つに使った場合の負荷です。

画像

バージョンアップする毎に負荷は軽くなっててきている印象もありますが、トラックに使うには負荷が高いですし、レイテンシーも大きいので作曲段階ではないミックス段階で使うのがベストです。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.4 Monterey

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.4

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

3

価格面ではやや割高な印象

$349(メーカー価格)

INTENSITYOZONE10(無印0
$349$249.00

OZONE10と比べると$100高いです。OZONE10では多機能であり自分このみの音にピンポイントで寄せていく使い方ですが、INTENSITYはざっくりとした操作性で自分の求めている音に寄せていく印象です。

使い方はそれぞれですがINTENSITYで音のフォーカスをある程度合わせてから必要に応じてマスタリングツールなどで整えていくのも良いのではと考えています。

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画像
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PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!

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Zynaptiq INTENSITY 評判

総じて言えるのは非常にチートプラグインであるということ、この音質を他のプラグインで作り込むには相当熟練した腕と知識が必要。ただ、チートすぎるため、音質の変化の傾向を好まない人も多いです。INTENSITYはやっかみを受けやすいプラグインですw

指してちょっとした動作でチートすぎる音色の変化を味わえる「こんなものを使ったら駄目だ」という人は多いですが、本音のところ「いいよなーこんなプラグインでサクッと音作りできてしまうんだから」と心の中でぼやいている人も多いと思います。

Zynaptiq他製品

Zynaptiq ZAP 2バンドル

Zynaptiqの製品はとにかく個性の塊と新しいテクノロジーによる音作りへの飽くなき挑戦

というスタンスを感じる製品が多いです。

UNVEIL

録音内のリバーブのかかり方を増減できるUNVEIL

UNVEILに関してはこちらの記事が参考になります。

UNVEILはかかりすぎたリバーブの量を調整できるプラグイン

UNFILTER

INSENSITYが音の明瞭度を上げる目的なら、UNFILTERは不明瞭なトラックを

明瞭化できるプラグインです。変にこもってしまったトラックやミックスなどを改善できます。

Zynaptiq UNFILTER 【送料無料】

UNCHIRP

音を圧縮したときに起こるシュワシュワ音を取り除けるプラグイン

圧縮しすぎた音源に有効です。

古いmp3の音源もこれで蘇らすことができます。


PITCHMAP

初めてzynaptiqの製品を知ったプラグイン。

2mixのファイルを鍵盤で抑えたコードに変換してくれるとんでもないプラグイン。

ただ使い方があまりにマニアックで高度すぎたのか

イマイチ盛り上がっていないプラグインですが、画期的すぎる処理をしてくれます。

私はここにzynapiteqは凄いものを作るメーカーであると同時に

唯一無二のメーカーであると思いました。

ZYNAPTIQ PITCHMAP ダウンロード版 安心の日本正規品!

MORPH

モーフィングという技術を極めぬいた風変わりなプラグインです。

とにかく音の変化(モーフィング)がなめらか過ぎてすごいです。

このプラグインを使い込めば確実に新しいサウンドが注目されること間違いなしですが、

こちらもマニアックすぎる製品のため、イマイチ認知度が低いというか

使用頻度が少ないように思います。

UNMIX::DRUMS

2mixからドラムだけを取り除くことが可能なプラグイン。

反対に増やすことも可能。

動画の「たたいてみた」というのには絶好のプラグインかと思います。

ADAPTIVERB

聴いてみるとわかると思いますが、とにかく透明度がすごい。

リバーブ本当にいろいろあって正直「今更どのリバーブだっておんなじでしょ?」という

感覚を覆してくれます。

リバーブで「音が濁る」ことに困っている人にオススメしたいプラグインです。

WORMHOLE

宇宙空間における無機質な低音がなり続けているSF世界を簡単に作れてしまうプラグイン

正直DTMの作曲で使うとかそんな次元ではないような気がしますw

まとめ

音質4.5
機能性(オリジナル性)4.5
操作性(使いやすさ)4
安定性(CPU負荷)
価格(セールバリュー)
総合評価3.2
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!

フォーカスされた音質が手に入るINTENSITYは究極の魔法プラグインかもしれません。気軽に使えるほど軽くはありませんが、一度使うとサウンドの解像度の高さに驚かされます。最近はOZONE等も音の解像度が高くどちらか迷うところもあるかもしれませんが、フォーカスの度合いが違う印象があるので両方もっておくと最強なイメージがあります。

ただこのタイプのプラグインはそうですが、やはり機能と効果をしっかりと理解したうえで本当に必要なのかどうかをしっかりと自問自答したほうがいいでしょう。

セールだからといって必要がない高価なプラグインを購入しても結局ほしい時に本当に欲しい物が手に入らないことになります。

これは余談になりますが、VSTプラグインが使えるオーディオ再生ソフトaudirvanaなどにINTENSITYを使えば、昔の曲でもかなり解像度が高くなるので、オーディオファンの人にとって至極のオーディオライフを送ることができるように思います。

INTENSITYの廉価版ではないですが、似た効果をもつチートプラグインHIKUについてこちらの記事でも書いてあるので参考にしてください。

DTMでミックスに立体感と奥行を出せるプラグインHIKUとは?

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • ありがとうございます。
      昔の曲ですが、頑張って作った曲なのでそう言ってもらえると嬉しいです(*^^*)

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