バンドが下手なのは誰が悪い?上手くなる練習方法はたった一つ

バンドで演奏したら「下手!」と言われたら誰でもショックです。ときには怒りを覚えるでしょう。「お前らにはわからねーよ!」みたいな開き直ってしまうかもしれませんが、「もっと盛り上がってくれたら嬉しいのに」と思っているバンドは多いはずです。だからこそ、お客さんの前で演奏する以上「下手」の原因を考え改善することは重要です。

「でも、うまくなるためには何が必要なのかわからねー」と思う人も多いです。「あれこれ指図されるのはまっぴらごめん!」「教室とか通うのもかっこ悪い」人から不器用と言われながら音楽に何かを見出して自分たちのメッセージを発信する。私はこれくらいの不器用さをもっているバンドは大好きです。

でも同じやるなら少しでも多くの人にメッセージが届く方がよいと思いませんか?「だからそのやり方がわかんねーだよ」と思うかもしれませんが、実は「下手」を上手いに変える方法はそんなに難しくはありません。結論から言えば「歌詞がはっきり聞こえるボーカルを目立たせる」これが下手から上手いに変えるもっともシンプルで簡単な方法です。

ギターやドラムに速弾きや高速フィルをさせる必要もありません。ただ「しっかりとボーカルを聞かせる」これを意識するだけです。

では具体的にどうすればよいかを見ていきましょう。

ボーカルが聞こえないバンドが下手な理由

お客さんは何を見に来ているか?

  • ギターの速弾き?
  • ドラムの高速プレイ?

いいえ違います。普通のお客さんはギターを速く弾いて、ドラムをドカドカ叩きまくてってもただ「よくわからんけどすごいねー」なんです。「そんなはずはない!ギターの凄さは誰でもわかる」と思う人いるかもしれませんが、それはギターをやっている人の理屈なんです。

たしかに、ギタープレイにかっこよさを見出してくれるかもしれませんが、ギター・プレイよりもドラムよりも「ボーカルが一番わかりやすい」存在です。なぜならば生まれてこのかたカラオケやお風呂も含めて歌える状況であれば誰しも一度は歌ったことがあるはずです。一度経験したものを誰かがやっているとそこに共感が生まれます。それゆえ、ギターやベース、ドラムに比べるとボーカルの上手い下手は素人でもわかります。

そのボーカルがはっきり聞こえないと聞きに来た人は楽しみ方がいまいち腑に落ちません。またボーカルは言葉を使える唯一の存在です。「あなたが好き」と歌えば「あなたが好きなんだ」と上手い下手は除いても伝わります。ところがギターで「あなたが好き」を伝えようと思うとおそらく世界中の超一流ギタリストであれ相当苦労するでしょう。

つまりボーカルは言葉があるために簡単に思いを具体化できるのに対して

それ以外は抽象化すらままならないレベルのメッセージしか出せないのです。

ここまで説明すると気づいている人は多いでしょう。「上手いバンドはメッセージが伝わる=ボーカルがはっきり聞こえる」という結論になります。

なぜボーカルが聞こえない?

音量としても音圧としてもボーカルは他の楽器と比べるとひ弱です。だから、どうすればボーカルを聞こえるか?という視点を常に持ち続けることが重要です。そこから考えてまずひとつ目の原因は次のとおりになります。

リズムギターとサイドギターの区別がない

まずはギターやサイドギターによるコードをかき鳴らすことでボーカルが埋もれてしまうからです。なぜリードギターとサイドギターという名前があるのか?リードギターの役目は主にフレーズやオブリなどのメロディ的な役割を担うギターに対してサイドギターはコードや伴奏的なポジションです。この2つの役割が明確になっていないということはギターササウンドには一貫性がなくなります。気分が赴くまま好き勝手に弾いてしまうことになります。その結果、不必要なコードを鳴らしボーカルの存在をかき消してしまう原因になります。

ボーカルが小さい

これはボーカル自体に問題があるケースですが、ボーカルは声を張り上げて歌っていけません。パフォーマンス的にそのスタイルが求められるかもしれませんが、もっと重要なのは口を大きく開けて歌えるかどうかです。ボーカルの武器は言葉です。その言葉を伝える歌唱方法をとっていない場合はいくらアレンジが良くても伝わりません。

音程が取れることは上手い下手以前の問題になるのでそこは練習によって克服すべきところですが、とにかく言葉の使い方や発音方法には注意が必要です。そしてそこを意識すると歌詞の見直しも必要になってくるケースが出てきます。

リズムがバラバラ

バンドのリズムがバラバラだとボーカルは聞こえません。これはテンポ通りの演奏ができているかどうかではなくアクセントの位置と思ってください。下手なバンドはアクセントの位置がかなり適当です。もちろんそれに意図があってその上でボーカルが聞こえているならば問題はありませんが、ギターやベースのアクセントの位置があっていないうえに、キックやスネアなどのアクセントも安定していないと、お客さんはアクセントに振り回されることになります。

お客さんは次にくるアクセントの位置を予測できたときに音楽的な気持ちよさを感じることができます。

ボーカルが聞こえる上手いバンドのになるための練習方法

スタジオで練習するときにベースとボーカルだけで練習しますそれが難しいようであればドラムも入ってもOKですが、ギターは弾いてはいけません。普段はギターのコードなどで音程感を求めていると思いますが、これをベースにすることで「音程に対してシビアな意識をもつことができます」またベースもボーカルとのバランスを意識することで、リズムキープにつながります。

リズムキープ

リズムキープというとドラムとの関係性を考える人が多いですが基本はボーカルに合わせます。ドラムとベースが合っていてもボーカルが走ってしまっては意味がありません。当然「バンド」としての一体感を意識する必要はありますが、でかいリズム音に合わせるのではなく繊細なボーカリストと合わせることでボーカルを目立たせることができます。

ここでドラムを入れてみますがポイントはボーカルを聞こえるくらいの意識で叩くことです。リハスタでのドラムは正直ボーカルはあまり聴いていません。だからベースなどのアタック音やギターのプレイを見てそれなりのリズムキープを心がけますが、ボーカルに合わせることで通常の何倍もの集中力を必要とします。

この時点で何か演奏的に違和感があるということはボトムとリズムが安定していないことになるので、ボーカルはすぐに埋もれていくことになります。この三点練習方法やってみるとわかりますが、今まで意識したことがない練習方法ですからとにかく難しいです。しかし、それだけ新しい視点を鍛えていることになるのでやって見る価値はあります。

リードギターについて

コードは最後まで入れる必要はありません。リードギターはボーカルの隙間を狙って入ってくるオイシイポジションです。もし、ここでボーカルが聞こえなくなるようなリードギターになっている場合はアレンジの修正が必要になります。

サイドギター

ポイントは出来る限り小さい音を心かげます。このときボーカルはベースで音程感を意識して、リードギターでも音程感を意識しているのでコードストロークなどにはそれほど頼らなくても歌唱が可能になります。そのうえでコードが入ってくると音が小さくてもボーカリストはしっかりと確認することが可能です。

録音することに勝る練習はない

これらの練習方法の本質は各パートの客観的な視点をもつことですそのためには録音することが大切です。録音するということはお客さんの立場でサウンドを聴くことになります。「このサウンドで感動できるかなー」という視点をもっていればバンド内で「もっとこうした方がいい」という提案もしやすくなります。そこであればよいのが録音機材です。「録音は客観的な視点を鍛えるためにもっともシンプルで効果的な方法」です。

スタジオによっては録音装置があるところもありますが、できれば自前で揃えておくのがよいです。ノートパソコン等があればDTMとソフトとオーディオインターフェースがあればレコーディングができます。マイクはスタジオにあるものでOKです。高音質で録音したいならマイクにもこだわるのがいいですが、まずは「ボーカルを目立たせるために必要なこと」という考えなので、オーディオインターフェースもマイクもそれほどこだわる必要はありませんが、今後のバンド録音を考えているならばそれなりのものを揃える必要もあります。

機材の揃え方についてはこちらを参考にすると良いかもしれません。

DTM初心者はソフトや環境作りにいくらかければいいの?

ノートパソコンはもっていないしDAWも持っていないという人はこちらのハードディスクレコーダーが使いやすいかもしれません。

マイク入力も多く録音トラックも多いので、多用途にも問題ありません。

お客さんの視点がバンドを上達させる

速弾きや高速プレイも「本当にそれって必要?」と思えるかもしれません。そうやってお客さんの視点でものを見てアレンジを組み立ててその結果で正しく「ボーカルが聞こえるか歌詞が伝わっているか」を確認します。多少拙い演奏であっても聞こえるバンドと爆音で好き勝手ならしまくったバンドでは音楽に興味がないファンが聴いたときどちらが上手いと感じるかは一目瞭然です。爆音によるインパクトはあるかもしれませんが、そこにボーカルの存在が聞こえないのであればおそらくすぐに飽きられます。

さいごに

バンドが下手なのは誰が悪い?上手くなる練習方法はたった一つと書いておきなが色々と書いてきましたが、重要なのは「ボーカルの存在を圧倒的レベルでわからせるために試行錯誤」が上手いバンドになるために必要な練習方法であり考え方です。そのために必要なのは各パードがボーカルの存在を意識してメッセージを届けるために必要な具体策をこうじること

決して速弾きや高速プレイに酔いしれるワンマンな演奏スタイルになってはいけません。同じ演奏するならば「聞く人の人生を変えてやろう!」くらい気持ちをもつことが上手いバンドの第一歩になるかもしれません。

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