MENU

SSL Fusion Transformer レビュー 類似製品と比較してわかった5つの魅力

<景品表示法に基づく表記>当サイトのコンテンツには、広告を掲載している場合があります。

DTMの中級者として、作曲やミックスのスキルが向上すると、音質に対する要求も高まります。特にデジタルオーディオの冷たさや平坦さを感じることはありませんか?そんな時、SSL Fusion Transformer Plug-inが解決策となるかもしれません。

このプラグインは、アナログトランスフォーマーの特性を高度にエミュレートし、音に深みと独特のキャラクターを加えます。**「Shine」や「Amount」**の調整機能を使えば、高級アナログ機器のような音質を実現できます。さらに、低周波のハーモニクスを増加させ、音に温かみを加える能力も持っています。

SSL Fusion Transformerは、デジタル音源の限界を超えた豊かな音楽表現を可能にします。音質向上を目指すDTM中級者にとって、このプラグインは理想的な選択です。この記事では、その性能、仕様、そして業界プロフェッショナルからのレビュー評価について詳しく解説します。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
タップできる目次

SSL Fusion Transformer 概要

メーカーSSL
製品名Fusion Transformer
特徴アナログトランスフォーマーのエミュレーション:
ShineとAmountコントロール:
優れたDSP設計
Ecoモード
プロフェッショナルエンジニアからのプリセット
14日間の無料試用
システムマック
macOS 11 Big Sur – macOS 13 Ventura  
(64 ビットのみ) (M1 Mac をサポート)
2.4GHz以上で動作するIntelデュアルコアMac
最低 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
AU、VST2、VST3、AAX ネイティブ

ウィンドウズ
Windows 10 – Windows 11 
 (64 ビットのみ)
2.4GHz 以上で動作する Intel Core 2 (または同等の) CPU
最低 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
VST 2、VST3、AAX ネイティブ
バージョンv1.1.8(2023-10-16)
認証方式iLokアカウント認証
認証数2
容量374.6MB
マニュアル英語(Google Chromeにて日本語に翻訳可能)
価格218.90ドル→29.99ドル
備考体験版あり(14日間期間限定)

SSL Fusion Transformer Plug-inは、デジタルオーディオワークステーション(DAW)内でアナログトランスフォーマーの特性をエミュレートするプラグインです。このプラグインは、高周波の位相シフト、追加の高調波歪み、および自然な低周波のロールオフを組み合わせて、音楽プロダクションに独特の「魔法」をもたらします。

アナログトランスフォーマーエミュレートプラグインとは?

アナログトランスフォーマーエミュレートとはサチュレーションプラグインに分類されるプラグインであり、機能として次のような特性と用途があります。

  • 高調波歪みの追加: アナログトランスフォーマーは、音響信号に高調波歪みを加えることが多く、これが音に「温かみ」や「厚み」をもたらします。
  • 位相シフト: 高周波成分に対する位相の変更が行われることがあり、これが音に「艶」や「明瞭度」を加える場合があります。
  • 周波数応答の変更: 低周波や高周波の強調・減衰が行われることがあり、これによって音が「丸みを帯びる」、「鋭くなる」などの特性を持つようになります。

なぜアナログトランスフォーマーエミュレーションが必要か

アナログトランスフォーマーは物理的なハードウェアであり、その特性をデジタル環境で再現するには専門的なエミュレーション技術が必要です。このようなプラグインを使用することで、物理的なトランスフォーマーを持っていなくても、その音響的な特性をDAW内で再現することが可能になります。

このようなプラグインは、ミキシングやマスタリング、さらには個々の楽器やボーカルトラックにも使用され、アナログ機器特有の「魔法」をデジタル環境にもたらします。

SSL Fusion Transformer Plug-inは600-ohm、1:1に巻かれたアンダーダンプされたトランスフォーマーを模倣しており、これによりプロダクションに低域の厚みと高域の艶やかさが追加されます。ボーカルや楽器に微妙な存在感とボディを与えたり、ミックスとマスターにタイトな低音とキラキラとした高音を追加することができます。

このプラグインには、「Shine」と「Amount」という二つの主要なコントロールがあります。Shineは高周波の位相シフトを微調整し、Amountは高調波歪みを増幅します。これらのコントロールは、元のFusionハードウェアの回路を超えた処理効果を駆動するために使用できます。

SSL Fusionプラグインはこれ以外にも以下の4つがああります。

機能名役割・特徴
Fusion Stereo Imageステレオフィールド調整、視覚化ツール、
SSL Fusion Vintage Drive音源に温かみと軽度の歪み(サチュレーション)を提供。アナログ機器の「駆動」特性をデジタルで再現。
SSL Fusion Violet EQ非常に精密な周波数調整が可能なイコライザー。多くのバンドと幅広いQ設定で、微妙から大胆な調整が可能。
SSL Fusion HF Compressor音源の高域に対するダイナミクスの制御。高域が耳障りにならず、明瞭性とプレゼンスを高める。
SSL LMC+SSL 4000E コンソールの Listen Mic Compressor を再現

すべてを揃えると、ハードウェアのFUSIONと同等の機能を手に入れたことになります。

上記で4つ書いたのは、機能的には4つなのですが、ハードウェアのFusionでは、HF コンプレッサーセクションの “IN” ボタンを 5秒間押し続けることでLMCコンプモードに変化させられます。”X OVER” は Wet と Dry のミックスコントロールとなります。 

このLMCコンププラグインまで揃えると、ソフトウェアFUSIONとして使い切ることができます。

SSL Fusion Transformer レビュー

音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格4
総合評価3.9

それでは具体的なレビューをしていきたいと思います。レビュー内ででの帯の色には次のような意味合いがあるので参考にしてください。

  • 青帯はメリット
  • 赤帯はデメリット
  • 黒はどちらでもない

音質

4

英国気品あふれる音質

SSL Fusion Transformerではユーザーがトランスフォーマーの特性を微調整できるのが特徴的です。トランスの種類は一種類だけですが、音に気品を与えるに十分な音質を誇っています。

ただドラムバスに対して過度に使用すると、音が過度に前面に出過ぎる可能性があるという話があります。これはアマウントによる倍音の付加の量が原因の一つだと考えられます。

例えば60Hz付近のサイン波形に対してアマウント量を増やしすぎると強烈な倍音が発生します。このことから、ドラムのバス・トラックなどでは意図しない倍音による音色への影響が考えられます。

また設定次第では超高域がかなり持ち上がってしまうため、このあたりの影響も大きいように感じます。

画像

7.5dB近く上がっていますが実際のところそこまでのブースト感は感じないので、設定には注意が必要だと思います。

では、実際どのような音質になるのかをチェックしてみましょう。以下の2mixにSSL Fusion Transformerを使ってみます。

SSL Fusion Transformer dry
SSL Fusion Transformer wet

設定は以下の画像のようにしています。

画像

この画像では上にある画像の結果に繋がりますが、そこまで耳に痛いようなブーストにはなりません(もちろん超高域に敏感な人はそうでないのかもしれませんが)このあたりの音質の変化が魔法と言われる部分なのかもしれません。

実際はここまで派手にかけることはありません。個人的には高域に関してはこれの半分くらいが私にとってベターな質感だと感じます。

使い方として、トランスエミュレターによるほどよい歪感はボカロやsynthsizerVなどに使用することでほどよいエッセンスになるように感じました。

では他のトランスフォーマーエミュレタープラグインも試してみます。まずはXln Audio RC-20 Retro ColorのディストーションカテゴリにあるIRON(トランス)で試してみます。

画像
Xln Audio RC-20 Retro Color

Xln Audio RC-20 Retro Colorは汚し系で使うことを前提としているので音質面ではSSL Fusion Transformerと正反対な質感です。

音を汚すという目的で使うのには効果的ですが、実機特有の品格のある音を目指すには不向きです。

次に私が好んでよく使うKazrogのTrue Ironです。

画像

kazrog True Ironは6つのトランスフォーマーを選択が可能で、アマウント量やパラレル設定などを調整できるトランスフォーマーエミュレータープラグインです。

トランスによって音質は異なりますが、私が好きなのはフラットな特性をもつ4001Bです。

画像
True Iron

ただ、SSL Fusion Transformerの方が音が伸び全体的な透明感が高いように感じたので、今後はSSL Fusion Transformerを使うことが多くなりそうです。

以上のことから音質面では次のような問題を解決できる可能性があるように感じました。

  1. 低周波のハーモニクスを増加させることで、音に温かみや厚みを加える
  2. デジタル音源にもアナログ特有の質感を与える
  3. ユーザーが音の特性を微調整できるため意図した音質を作り込める
  4. 低周波がトランスフォーマーを通過する際にロールオフする問題に対処するための特別な機能がある(LF EXTNDボタン)
  5. ドラムやボーカル、楽器トラックに立体的なニュアンスを与えられる

以上のように、SSL Fusion Transformer Plug-inは多くの音質に関する悩みを解決するための高い柔軟性と機能を提供します。ただし、その特性を最大限に活かすためには適切な設定と注意が必要です。

レビューに戻る

機能性

4

SHINE機能とAMOUNT機能によりトランスの質感をコントロール

画像

SSL Fusion Transformerでトランスの質感をコントロールできるSHINEとAMOUNTがあります。

SHINE機能はトランスによってもたらされるハイエンドの光沢と位相シフトを増減します。100% を超える値は元の回路を超えた効果を強調し、100% を下回る値は効果を軽減し、AMOUNT機能は高調波歪みを増加または減少させます。100% を超える値は回路をより強く駆動し、100% を下回る値はレベルを下げます。

ミックスに不慣れな人の場合、あまりこれらのパラメーターの変化幅はわからないかもしれません。その場合、スペクトラム・アナライザーとテストトーンオシレーターでサイン波に使うと音の変化がわかりやすくなるため、併用することをオススメします。

レビューに戻る

操作性

3.5

少数精鋭のプリセットにA/B比較機能

SSL Fusion Transformerでは任意の設定を同時に二つ保存してそれらを比較できるA/B比較機能や、少数精鋭のプリセットに設定した状態を一つ前に戻したり進めるUNDO/REDO機能が搭載されています。

個人的には工場出荷時の状態にすぐに戻せるデフォルトプリセットの存在があるので安心して音作りが行えるのが良いですね。

あまり必要ないのかもしれませんが、近年では割りと搭載されているGUIのサイズ変更機能は搭載されていません。とはいっても必要最低限のパラメーターしかないので、そこまで大きさの変更が必要とも思えないので、なくても問題はないと思います。

レビューに戻る

安定性

4

CPU負荷はほぼないレベル

オーディオファイルにSSL Fusion Transformerを1つだけ挿した状態のCPU負荷です。

画像

ほぼ負荷はないレベルと言えます。またECOモードではCPU負荷さらに軽減できます。

画像

ECOモードはオーバーサンプリングを停止する機能になります。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

レビューに戻る

価格

4

通常セール
価格$218.90$29.99
評価24

ミックス初心者より中級者〜上級者向け

SSL Fusion Transformerの通常価格は218.90ドルです。SSLブランドの価値を見いだせるとしても安い価格ではありません。ただ音質面ではトランスエミュレータプラグインとして非常に高品質であり、使用意図を間違えない限りミックスクオリティは1ランクから2ランクアップできる印象です。

音質面んでは変化幅がわかりにくいかもしれませんが、その変化幅についてはこのブログを読み返すことでどのような意図があるのか理解できますし、その僅かな変化幅に耳を傾けることで耳が鍛えられより多くのプラグインを自由に扱えるきっかけになりうるプラグインだとも言えます。

そのような学習的な意味でも価値のある高品質なアナログトランスエミュレーションプラグインがセールによって29.99ドルというのはお買い得感もあります。

PluginBoutiqueで購入すると月替りプラグインが無料でもらえます。無料と行っても100ドル相当に売っているプラグインがもらえるのでかなりお得です。

5月の無料特典は

Ozone 11 Elements

画像
注意点
  • Rent To Own プランは、無料トランザクション ギフトの対象外
  • Plugin Boutique アカウントが登録されていることを確認してください。アカウントをお持ちでない場合は、 こちらから作成できます。
  • 有料製品をバスケットに追加します (この特典は 無料製品には適用されません )。
  • 無料ギフトを選択し、チェックアウトを完了してください。
  •  取引の全額 に対してバーチャル キャッシュやクーポンを使用し ないでください。 (ただし、100% 未満の量でも問題ありません。)
  • このオファーの製品をすでに所有している場合、代替製品を提供することはできません。
  • この製品のコピーを別の製品と交換することはできません。
  •  この製品のコピーを再販することはできません。 
  • このプロモーションでは、製品の 1 コピーを請求する資格があります。
  • 1 回の取引につき 1 つの無料製品のみを請求できますが、複数の無料ギフトの場合は、すべての無料ギフトを取得するまで個別のトランザクションでこのオファーを引き換えることができます。

PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!

レビューに戻る

まとめ

音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格4
総合評価3.9

SSL Fusion Transformerのトランエミュレーションは私が今まで使ってきた中で一番ハイファイな印象でした。

このあたりの品質はさすがSSLと言ったところでしょう。さらにSHINE機能やAMOUNT機能により音質の作り込み度も自由があり、ITBミックスにアナログ的な質感を取り入れたいユーザーにはこの製品はオススメです。

音質:高品質、グレードの高いハードウェアの質感が再現されている

機能性:SHINE機能とAMOUNT機能によりトランスエミュレーターのかかり具合を細かく調整可能

操作性:少数精鋭のプリセットにA/B比較ボタン、デフォルトプリセットもあり

安定性:CPU負荷は低い、ECOモードではさらにCPU負荷を低くできる

価格:通常218.90ドルがセールで29.99ドル、お買い得な価格!

SSL Fusion Transformerはミックス中級者〜上級者の人ほどその価値と意味を見いだせるプラグインですが、ボカロやsynthsizerVなどのAIボーカリストに使うことでSSL Fusion Transformerの価値を見いだすこともできます。

バス・トラックなどでは設定次第によって意図しない音質になる可能性もあるので、かんたんなパラメーターであっても設定はシビアにしていきたい印象です。

関連記事を読んでみる

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次