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Sugar Bytes Looperator レビュー 素材に劇的な変化をもたらすビートスライスプラグイン

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自分の曲をとりあえず一度は音をぶつ切りにし歪ませ逆再生して遊んで見るUGです。

こういう効果は Glitch(グリッヂ)プラグインが得意とするところで有名なのはiZotopeのStutter Edit 2です。

しかし、Stutter Edit 2は複雑な処理できるとても優秀なプラグインです。しかし、ちょっと画面の暗さやエディット方法がもっとシンプルであればいいのにと思います。

私も含めて同じ悩みを持っている人は今回紹介するSUGAR BYTESのLooperatorがオススメです。

SUGAR BYTES の使い方はシンプルながらにユニークでかっこいいグリッヂ系の処理を行うことが可能なエフェクトプラグインです。

この記事ではStutter Edit 2の簡単な比較と触ってみてわかったことなどを解説しています。

UG
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  • DTM記事執筆500以上
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Sugar Bytes Looperator 概要

メーカーSugar-Bytes
製品名Looperator
特徴16ステップのサンプルスライサー
リバースモード付きルーパー
タイムストレッチ&トークボックスフィルター
MIDIノートでプリセットを呼び出す
左右チャンネル独立制御
無制限の取り消し/やり直し
インテリジェントランダム
エフェクトとステップごとに 5 つのパラメーター
300のプリセット
システムマック
macOS 10.12 以降
(Apple Silicon M1 対応) (64 ビットのみ)
VST2、VST3、AU、AAX、スタンドアロン アプリケーション

ウィンドウズ
Windows 7 以降 
(64 ビットのみ)
VST2、VST3、AAX & スタンドアロン アプリケーション
認証方式シリアル認証
認証数1つのライセンスで最大2台のマシン
マニュアル英語のみ
価格119ドル
備考体験版
機能
30分/30日でタイムアウト
(2) “Buy me” メッセージ
(3) 保存とエクスポートができない
デモインストーラーと古インストーラーは別

Looperatorは21個のフィルタータイプをを搭載したWOW2や革新的なドラムエディット能力を搭載したドラムマシンプラグインのDrumComputerなど、音そのものに強烈な個性を与えるエフェクトプラグインを数多く作り出しているSugar-BytesがリリースしたGlitch系マルチエフェクトプラグインです。

Looperatorを使うことで作った曲に様々なギミック的な演出を簡単に施すことができます。

Sugar Bytes Looperator レビュー

音質3.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.7

音質

3.5

過不足がなく使いやすい音質

一見マイナス面にも捉えられがちですが、複雑な処理を施したスライスビートを十分に楽しめる音質です。

Drum Dry
Drum Wet
Mix Dry
Mix Wet

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機能性

4

6つのエフェクトユニットの汎用性がすごい

一見するとLoopratorはできることは少ないように見えますが、Loopratorは1つのエフェクトユニットに異なる4つエフェクトを搭載しています。

画像

FILTERブロックはフィルタータイプを選択も可能、FXでも空間系、歪み系、モジュレーション系と基本的なエフェクトを選択可能です。

これらのエフェクト効果をプラグイン上のグリッドに置くことで、エフェクト効果を任意のタイミングで発生させることが可能ですが、

画像

さらに、Loopratorではその効果のかかり方等も右クリックで以下のウィンドウを呼び出しコントロール可能です。

1つのブロックに付き選べるのは1つの効果だけとなりますが、音作りに困る印象はありません。また便利だと思ったのは

例えばエフェクトのLOOPを選択すると他のエフェクト効果はミュートされLOOPのエフェクトだけを確認することができます。

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Undo&Redo機能が思いの外便利!

エフェクトブロックを並べていると、一つ前に戻りたいという場合が出てくると思います。そんなときに役立つのがUndo&Redoです。

画像

複雑でトリッキーなことができる反面このような操作性はスルーされがちですが、Looperatorは新ビートの作成と操作性の良さを両立しています。

また、INITボタンではユニット毎のイニシャライズが可能なので、お気に入りのエフェクトユニットは残しながら新しいユニットの配置や設定を試せます。

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本当に使えるランダム機能

このようなエフェクトプラグインの特徴としてランダマイズが上げられますが、正直なところランダマイズをしたところで使えるものが出てくることは稀でした。

しかし、Looperatorのランダマイズはランダマイズに幅を持たせて使えるランダマイズを実現しています。

画像

ランダマイズの機能は以下のようになります。

モード名説明
SMARTバランスの取れたエフェクトシーケンスを作成します。
SPACEReverbとDelayのエフェクトのみを使用してシーケンスを作成します。
SINGLE各トラックを1つのエフェクト設定に限定してシーケンスを作成します。
RANDOLFサイクルごとにシーケンサーをランダムなエフェクトのステップで満たします。
TIELAND複数のステップにまたがるランダムなエフェクトを作成します。
Track Randomトラック・ランダム・コントロールで設定されたエフェクトを使用します。
Monophonic Mode各縦列にはアクティブなステップが1つだけ含まれます。
グローバルランダムグローバルランダムダイアログを開いた状態で、選択されたランダムモードをトリガーします。

これらを使うことで無理がないランダマイズを楽しめます。

操作性

3.5

iZotope Stutter Edit 2と比較してわかりやすい

画像

グリッチマルチエフェクトの先駆者的な存在はStutter Editです(現在はバージョン2になっています)これとLooperatorは何が違うのかを簡単に解説していきます。

機能面やエフェクトの搭載量などそれぞれに違いはありますが、基本的に両者に共通しているのはMIDIノートナンバーを使ってリアルタイムにエフェクト効果を切り替えが可能です。

ただ、Stutter Edit 2の場合はMIDIノートナンバーに割り当てられたプリセットが用意されているのに対してLooperatorはノートナンバーで切り替えることができるプリセットはありません、あくまで自分でそのプリセットを作るところから始める必要があります。

あくまでMIDIノートナンバーがアサインされたプリセットがないだけで、トータルに作り込まれたプリセットは300以上あります。

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MIDIノートナンバーにアサインされたプリセットが用意されている
画像
自分でプリセットを作る

なぜこの仕様なのかというのは私の推測ですが、Loopratorはリアルタイムによるエフェクトの切り替えではなくプラグインのグリッドにエフェクトを切り替えるアイコンを設置することに重きをおいているように思います。

そのため、見栄えもよく、非常にカラフルで見やすいGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)になっています。

画像

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安定性

4

CPU負荷は低く、動作が不安定になるようなこともない

オーディオトラック1つに使った場合の負荷です。ほぼ負荷レベルは気にしなくてよいです。

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CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.15.7 Catalina

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.3

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD

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価格

3.5

価格は為替レートに影響します。

LooperatorStutter Edit 2
価格119ドル199ドル

Stutter Edit 2が$199なのでそれと比べると安いです。エフェクトユニットの数とそれらを自由に並べる操作性の良さなど、新しいビートを作り出すプラグインとして良い投資となるプラグインです。

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解説動画

まとめ

音質3.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格(セールバリュー)3.5
総合評価3.7

MIDIノートナンバーでエフェクトを切り替えるプリセットは自分で組み立てる必要があるのが少しめんどくさいと感じる人もいるかもしれません。

しかし、結局のところカスタマイズしてしまう方が効率的でありイメージする音になるので私の場合はそこまでデメリットには感じません。

Stutter Edit 2より見やすいGUIとわかりやすい効果と操作性は使っていてワクワクさせてくれる感じがありますし、実際使ってみそのとおりでした。

わかりやすいGUIとかっこいい Glitch効果を悩まずほしい!という人はぜひ使ってみてください。

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