自分の曲をとりあえず一度は音をぶつ切りにし歪ませ逆再生して遊んで見るUGです。
こういう効果は Glitch(グリッヂ)プラグインが得意とするところで有名なのはiZotopeのStutter Edit 2です。
しかし、Stutter Edit 2は複雑な処理できるとても優秀なプラグインです。しかし、ちょっと画面の暗さやエディット方法がもっとシンプルであればいいのにと思います。
私も含めて同じ悩みを持っている人は今回紹介するSUGAR BYTESのLooperatorがオススメです。
SUGAR BYTES の使い方はシンプルながらにユニークでかっこいいグリッヂ系の処理を行うことが可能なエフェクトプラグインです。
この記事ではStutter Edit 2の簡単な比較と触ってみてわかったことなどを解説しています。
音質 | |
操作性 | |
価格 | |
購入のしやすさ | |
安定度(CPU負荷) |
Looperatorとは(概要)
メーカー/製品名 | Sugar-Bytes/Looperator |
エフェクト・タイプ | マルチフェクト(ルーパー) |
プリセット数 | 300以上 |
エフェクトユニット | 6(変化パターン116) それぞれにリバーブやモジュレーション、歪み系などを多数搭載 |
機能 | MIDIノートでプリセットをリコール 無制限のUndo/Redo インテリジェントランダム機能 |
システム要求 | マック macOS 10.12以降 (Apple Silicon M1をサポート)(64ビットのみ) VST2、VST3、AU、AAX、スタンドアロンアプリケーション ウィンドウズ Windows 7以降 (64ビットのみ) VST2、VST3、AAXおよびスタンドアロンアプリケーション |
バージョン | v1.09 2022-04-09 |
認証方式 | インストール時のシリアル入力方式 1つのライセンスで最大2台のマシンにインストール可能 |
インストール容量 | 980MB |
マニュアル | 英語のみ |
価格 | 16,272円 |
備考 | 体験版 機能 30分/30日でタイムアウト (2) “Buy me” メッセージ (3) 保存とエクスポートができない デモインストーラーと古インストーラーは別 |
Looperatorは21個のフィルタータイプをを搭載したWOW2や革新的なドラムエディット能力を搭載したドラムマシンプラグインのDrumComputerなど、音そのものに強烈な個性を与えるエフェクトプラグインを数多く作り出しているSugar-BytesがリリースしたGlitch系マルチエフェクトプラグインです。
Looperatorを使うことで作った曲に様々なギミック的な演出を簡単に施すことができます。
iZotope Stutter Edit 2と比較
グリッチマルチエフェクトの先駆者的な存在はStutter Editです(現在はバージョン2になっています)これとLooperatorは何が違うのかを簡単に解説していきます。
機能面やエフェクトの搭載量などそれぞれに違いはありますが、基本的に両者に共通しているのはMIDIノートナンバーを使ってリアルタイムにエフェクト効果を切り替えが可能です。
ただ、Stutter Edit 2の場合はMIDIノートナンバーに割り当てられたプリセットが用意されているのに対してLooperatorはノートナンバーで切り替えることができるプリセットはありません、あくまで自分でそのプリセットを作るところから始める必要があります。
あくまでMIDIノートナンバーがアサインされたプリセットがないだけで、トータルに作り込まれたプリセットは300以上あります。
なぜこの仕様なのかというのは私の推測ですが、Loopratorはリアルタイムによるエフェクトの切り替えではなくプラグインのグリッドにエフェクトを切り替えるアイコンを設置することに重きをおいているように思います。
そのため、見栄えもよく、非常にカラフルで見やすいGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)になっています。
音作りの幅について
Stutter Edit 2とLoopratorは搭載されているエフェクトの違いがあります。
BUFFER | LO-FI | Stutter Edit 2 | Looprator |
CHORUS | COMB | REVERB | SLICE |
DISTORT | FLANGER | PHASER | LOOP |
LOWPASS | TAPESTOP | HIGHPASS | ENV |
DELAY | FILTER | FX1 | FX2 |
一見するとLoopratorはできることは少ないように見えますが、Loopratorの場合、上記の1つ1つの中に4つずつ異なる効果のエフェクトを搭載しています。
FILTERブロックはフィルタータイプを選択も可能、FXでも空間系、歪み系、モジュレーション系と基本的なエフェクトを選択可能です。
これらのエフェクト効果をプラグイン上のグリッドに置くことで、エフェクト効果を任意のタイミングで発生させることが可能ですが、
さらに、Loopratorではその効果のかかり方等も右クリックで以下のウィンドウを呼び出しコントロール可能です。
1つのブロックに付き選べるのは1つの効果だけとなりますが、音作りに困る印象はありません。また便利だと思ったのは
例えばエフェクトのLOOPを選択すると他のエフェクト効果はミュートされLOOPのエフェクトだけを確認することができます。
CPU負荷について
CPU負荷は皆無と言っていいほど軽いです。
解説動画
まとめ
MIDIノートナンバーでエフェクトを切り替えるプリセットは自分で組み立てる必要があるのが少しめんどくさいと感じる人もいるかもしれません。
しかし、結局のところカスタマイズしてしまう方が効率的でありイメージする音になるので私の場合はそこまでデメリットには感じません。
Stutter Edit 2より見やすいGUIとわかりやすい効果と操作性は使っていてワクワクさせてくれる感じがありますし、実際使ってみそのとおりでした。
わかりやすいGUIとかっこいい Glitch効果を悩まずほしい!という人はぜひ使ってみてください。