Apogeeのオーディオインターフェイスに欠かせないとまで言われるSoft Limiterが無料配布されています。
気になるのは音質と操作性、そして無料の価値はあるのか?
結論から言うと、無料の価値はありますが、これを定番リミッターにするかはジャンル次第というところです。
それらを踏まえたうえでもう少しだけ詳しくSoft Limiterの音質とApogee Ensemble TBについているソフトリミッターと音質比較をしてみます。
APOGEE Soft Limitとは
AD-8000からSymphony I / O、最新のDuet 3まで、ほぼすべてのApogeeADコンバーターの機能として搭載されているリミッターです。
それらをプラグイン化し、なおかつ、音を作り込むレベルまでブラッシュアップしたのがAPOGEE Soft Limitとなります。
オーディオインターフェイスに搭載されているSoft LimtはオーディオインターフェイスではなくAPOGEE Controlというソフトで使用します。
使い方としてはONかOFFの二択で、細かくパラメーターを設定できるわけではありません。
また、レベルオーバーに関してのマージンは0.5dB程度と本当に気持ち程度のリミッターになります。ただ、他の機種や過去のコンバーターによっては変わる可能性もあります。
APOGEE Soft Limitのレビュー
扱えるパラメーターは次の6つです。
IN | LimiterのON/OFF |
OVR-SMPLE | 4〜16の3つのオーバーサンプリングの切り替え(OFFも可能) |
DRIVE | オーバードライブ ±18dB |
SOFT THRESHOLD | しきい値 |
OUTPUT | 出力ノブは±18 dBのレベルトリムを提供 |
AUTO MAKEUP | ソフト制限しきい値を下げるとレベルが追加 |
音質的には近年で使われているような印象はなく、一昔前のサウンドをイメージさせます。
アナログテープの暖かさとキャラクターをトラックに追加できるということだけあって、スレッショルドやドライブを調整するとパッツン系ではなく、よくも悪くもテープに突っ込みすぎた音色になります。
派手にしても派手すぎないのはAPOGEEサウンドといったところでしょうか?どことなくジェントルさが出ています。
ドラムに使う場合はスネアやOH、個人的にベースとの相性も良いように感じます。
ですが、もう少し派手で時代にあったリミッターがほしい場合はSonible smart:limitやSignum Audio BUTE Limiter2の方がおすすめです。
まとめ
APOGEE Soft Limitですが、個人的には時代を感じるサウンドです。そのため無理をしてまで使う必要はないという印象です。ですが音のバリエーションとして持っておくと役に立つときは出てきそうな予感があります。
ダウンロードはこちらから