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SSL Guitarstrip レビュー 最高品質のギター音作り専用プラグイン!

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楽曲の中でギターにはコンプやイコライザー、アンプシミュレーター等、多くのエフェクトプラグインで音を作り込むことでよりリアルになり説得力を増していきます。

そしてそれらをまとめたギターアンプシミュも各メーカーからリリースされています

多機能なのは時として諸刃の剣であり、イメージしている音を素早く作り上げるのに邪魔になる場合があります。

この問題を解決すべく作られたのがSSL Guitarstripです。Guitarstripを使えばかんたんな操作性で芯があるギターサウンドを作れます。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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SSL Guitarstrip 概要

SSL Guitarstripはエレクトリック、アコースティック、ベースギター向けのオーディオプラグインで、4つの特別に調整されたギター処理モジュールを提供します。

このプラグインには、オーバードライブやグリットを追加するためのギターアンプとベースアンプのエミュレーションが含まれるドライブモジュール、ギタートラックのダイナミクスを高速で調整するための5つのプリセット応答特性を持つコンプレッサーセクション、複数の録音間でのフェーズ問題を特定して修正するフェーズ補正モジュールがあります。

CPU負荷は低く、ソフトシンセ等と併用しても大丈夫なレベルです。

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ターのオーディオトラックに1つだけSSL Guitarstripを使った状態のCPU負荷

SSL Guitarstrip サウンドレビュー

SSL Native Channel strip2は原音を忠実にブーストカットするのに対して、Guitarstripのドライブセクションは積極的に音が変化していくタイプでです。

音質的にはチューブ特有の粘り気のある図太い音でブルース、ロック、メタルと広いジャンルで使えます。

Guitarstrip Dry
TYPE1
TYPE2
TYPE3

プリセットをベースに適当に音を作ってみた状態ですが、個人的にもちっとした質感が好みヒュースアンドケトナーのTUBUMANを彷彿とさせる印象があります。

ベースモデルのデモがこちらになります。

Bassモデル Guitarstrip Dry
Bassモデル Guitarstrip WET

使えるパラメーターはGuitarモデル選択時とはことなりますが、十分な存在感を提供してくれているように想います。

ギター以外でも使える(Lo-fi系にもオススメ)

ドラム等に入れてドライブを調整すると程よい劣化感があり、Lo-fi系のサウンドともマッチします。

Drum Dry
Drum wet

ドラムにかけると80年代独特の音の太さを持ったLo-fiサウンドを作れます。

機能性および操作性

画像

SSL GuitarstripのコンプはSSL定番のFASTEST〜SLOWESTまで5種類用意されています。FASTにするとパッツン系にサウンドでスローにするとアタックに余裕がある印象です。

このコンプは通常装備されているアタックやリリース、レシオ等のパラメーターがなく、スレッショルドとMIXノブ(原音とのパラレル処理)しかありません。

以前こちらの記事でも紹介しましたが、コンプで一番重要なのはスレッショルドです。

設定したスレッショルドを超えて初めてコンプが作動するわけですから、アタックやリリースよりも重要なのはそういうことです。

SSL Guitarstripでは5つのコンプモードから1つを選択し、あとはスレッショルドで動作するポイントを探すだけ、これだけでギターに最適なコンプサウンドに仕上げられるのは本当に便利です。

イコライザーのカーブ特性です。

LFとHFは周波数ポイントがありません。

実際ブーストすると。LFに関してはかなり高域からブーストされるので、音作りの時には少し注意が必要かもしれません。

MFのみ0.5kHz〜7kHの範囲で周波数を設定できます。

コンプ/ドライブにあるマスターにあるMIXモードが便利

最近はコンプに原音の音を混ぜて使う手法が一般的ですが、SSL Guitarstripにも当然搭載されていてるので絶妙なギターのプレイニュアンスを残したコンプサウンドを作れます。

また、DRIVEにもMIXモードがあり、歪と原音をブレンドできるため、歪みすぎて音が遅くなった。芯が足りなくなるなどの問題も回避できます。

そして珍しいのはマスターアウトプット自体にもMIXモードが搭載されています。このミックスモードをゼロにするとイコライザーやコンプ、ドライブをパイパスします。

ドライブモデルはあくまでも歪みのエミュレート!キャビネットシミュではない

DRIVEにはギターアンプと、ベース・アンプをシミュレートしたプログラムが1つずつ搭載されています。どのようなアンプがエミュレートされたかは公表されていませんが、音作りの幅が広いため、サウンドバリエーションは豊富といえます。

ただ、これらは最近流行りのIRによるキャビネットシミュレーションではないため、ガチガチな空気感等を求めるものではないような音色です。音色としてオンマイクで収録されたような印象です。

なので、GuitarStripにIRギターアンプシミュのようなサウンドを変化を求めている人には向きません。

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A/Bボタンがあると音を比較しながら作ることができるため自分の意図にあった音色が作りやすいのでA/Bボタンは本当に役立ちます。

また、それ以外にもUNDO/REDOもあるので、一つの前の設定への行き来がかんたんにできます。このあたりの操作性のよさは時短にもなるので個人的に高く評価したいところです。

ノブの数値をテンキー入力可能

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SSL Guitarstripの地味な機能ではありますが、すべてのノブの数値はテンキー入力が可能になっています。また、コマンドを押しながらノブを回すことで、ノブの動きがゆっくりとなるため微調整がかんたんになります。

テンキーでの入力なんて必要?ノブの位置とか適当でもいいんじゃない?と思うかもしれません。

次の引用はマスタリング時の話なので厳密は異なる部分もありますが、プロは数値管理を重要視しています。

マスタリングは必ずリコールが必要なのでAIに頼ることは出来ません!またOzone は小数点以下5桁ぐらいあるので、オペレーションは必ず数値を入力しています。基本的にEQはOzone 7を使っています。以降のバージョンは音がクリア過ぎるので貴重です。 #ARTISANSMASTERING

引用元:森﨑雅人@ARTISANS MASTERING

SSL Guitarstripはプリセットがさほど多くありません。

もともとSSLのプラグインは全体的にプリセットの数が少ないです。その理由は本来であればプリセットはあくまでガイドライン的なものです。アコースティックギターというプリセットがあってもすべてのアコースティックギターに使えるわけではありません。

SSLのプリセットの数からわかるのは必要最低限のプリセットであり、そこから先は「自分たちでよりベストな音を作ってくれ」というメッセージのような気がしています。

まとめ

メーカーSSL
製品名Guitarstrip
システムマック
macOS 10.12 Sierra – macOS 12 Monterey  
(Intel / M1 Apple Silicon 対応) (64 ビットのみ)
2.4GHz 以上で動作する Intel デュアルコア Mac
最小 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
AU、VST2、VST3、AAX ネイティブ

ウィンドウズ
Windows 7 – Windows 10 
(Windows 11 はまだ未サポート) (64 ビットのみ)
2.4GHz 以上で動作する Intel Core 2 (または同等の) CPU
最小 4 GB の RAM (8 GB の RAM を推奨)
VST 2、VST3、AAX ネイティブ
認証方式 iLok
認証数2
有無公式サイトにて英語版のみ

SSL Guitarstripはどのアンプのトーンコントロールを意識して作られたか私にはわかりませんが、音の変化の幅は大きく、クランチからディストーションまで幅広く対応しているので使い勝手は良いです。

アンプシミュやプリセットの少なさをデメリットと捉える人もいるかもしれませんが、ギターアンプシミュとは違う立ち位置を明確にしている点で悪いポイントではないと想います。

位相補正モジュール等についてはその機能を使いこなせる環境ではないため説明は省いていますが、位相調整により音質補佐の役目として大きく貢献できる機能だと想います。

音のクオリティでは文句なしのレベルなのでSSLブランドが好きな人にはオススメできるプラグインです。

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