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Singomakers Faturist レビュー 使える歪み!クリエイティブディストーションがあなたのトラックを本気にさせる

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音楽において「歪み」は非常に重要なエフェクトで、アナログテープやギターのディストーションなど、音色作りに欠かせません。

本気のDTMerにおすすめなのがSingomakers Faturistです。このプラグインは84のプリセットを搭載し、様々な歪みを提供します。太く力強い音から野生的なサウンドまで、楽曲にエネルギーを与えます。使ってみれば、その効果をすぐに実感できます。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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Singomakers Faturist 概要

Singomakers Faturistは太さを求めるサチュレーションレベルの歪からリード楽器を存分に目立たせたいときに使えるディストーションまで幅広い歪みサウンドを作り出せるプラグインです。

CPU不可は低いです。

画像
ギターオーディオトラックに1つ挿した状態
CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Intel Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

操作パネルもそこまで多くないので音作りにはそこまで期待していませんでしたが、使えば使うほど可能性に満ち溢れたプラグインであることがわかり、クリエイティブディストーションという名前は伊達じゃないと思いました。

Singomakers Faturist レビュー

Singomakers Faturistは非常に繊細かつ大胆な歪サウンドを作れます。そのため、任意のトラックをわずかに色付けして存在感を出したい場合や、リード音を全力で目立たしたい場合などに有効です。

またSingomakers Faturistはサチュレーション効果によって音が太くなるだけではなく、搭載されているフィルターがユニークで、かなりアナログ的な効果が得られます。

この手の歪み系のプラグインは設定した周波数帯域をどのようにドライブするかが見極めのポイントです。

ではサウンドデモです。ドラム、ギター、ベースにそれぞれ使ってみます。

Singomakers Faturist mix dry

まずはドラムに挿してみます。設定は次のようになります。

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Singomakers Faturist drum wet

キックのローエンドが気持ちよくなり、ほどよく下がった重心のおかげでドラムに安定感が生まれました。

続いてベースです。

画像
Singomakers Faturist Bass wet

ベースは中低域のイコライザーを調整することで、ドライブ感を強調し、ロックなベースサウンドにしてみました。

触ってみて思ったのは、イコライザーは単なるゲイン調整だけではなく、ドライブと連動しているため派手に音が変わるので音作りを楽しめます。

最後はギターです。

画像
Singomakers Faturist Guitar wet

ギターはかなり歪み感を意識した音作りをしました。アンプっぽい雰囲気も作れそうな歪みですが、ディストーション的な音作りよりはやはりサチュレーションからオーバードライブあたりが得意なように感じました。

ここまで触ってみて思ったのはイコライザーのトーンの変化の度合いが良い意味でストンプ的な部分があり、「割とギタリスト向けのアイテムとして使えるではないか?」という感じがしたので実際のギターに通したの音がこちらになります。

Singomakers Faturist Guitar2 dry

設定は次のようにしました。

画像
Singomakers Faturist Guitar2 wet

歪み方がギターにマッチしている感じがあり、弾いていても気持ちよかったです。さらにこの状態でLogic Proのアンプシミュに通したのが次のサウンドです。

画像
Singomakers Faturist Guitar2 Logic Pro ampsim
wet

Logic Proのアンプシミュはそれなりのクオリティがありますが、Singomakers Faturist で得られた歪みがアンプシミュの良さをさらに1ランクアップさせてくれます。

このようなブースター的な使い方ができるのもSingomakers Faturist の魅力の1つだと思いました。

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機能性および操作性

Singomakers Faturistの音色は最下部にあるカラートーンのMODEによって決まります。感覚として、MODE1がビンテージ的な歪み、MODE2がモダン的なクリーン、MODE3がデジタルディストーション的な印象があり、バーを左右に動かすことでシェイピングできます。

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搭載されているイコライザーはゲイン調整だけではなくドライブ、ゲイン、カラートーンと呼ばれるボタンそれぞれに密接に関わっているので、音作りの幅はかなり広くなります。

画像

とくにLMFのGAINに関してはここだけで歪みが大きく変化するため、まずはLMFから触るとSingomakers Faturist の楽しさがわかります。

また近年では定番となったパラレル設定(原音とエフェクトのミックス)が可能なので、歪みによってアタックが潰れすぎた!という場合もMIXパラメーターで調整し原音のアタック感をしっかりとエフェクトの中に存在させられます。

プリセットは84個、defaultプリセットも搭載

プリセットは全部で84。ドラムやシンセ、ベースなど歪から得られる現代的なサウンドです。しかし、音質面でもお伝えしましたが、とにかくギターとの相性はかなり良い感じです。実際ここから得られるクリーントーンは超がつくほどクリスタルなサウンドになります。

あえて贅沢を言うのならば、音の変化が大きいのでA/B比較ボタンがあれば有り難いように感じました。

まとめ

メーカーSingomakers
製品名Faturist
システムPC: Windows 7以降
MAC10.11以降
Intelベースのコンピュータ、M1ネイティブ/ロゼッタをサポート
認証方式なし
認証数制限なし
マニュアルなし
価格75.90ドル(メーカー価格)セール価格45.10ドル

改めて、触り続けると、Singomakers Faturistはイコライザーの効きが良く、音が次々と変化していきます。個人的にはトーンカラーのMODE1と2がお気に入りです。MODE3は若干暴れ馬的な印象がありますが、こういう音を聴くとなんとかものにしたくなります。

普段なら、このような音色はすぐに諦めてしまうのですが、クリエイティブディストーションという名前からもまだものにできそうな可能性を感じるのでなんとか歪みの癖を見つけてモノにしたいですね。

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