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JP-ME-1レビュー 80’Sリバーブサウンドを簡単に再現!

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キレイなリバーブは聴いていて気持ちよいけれど、聴き続けていると飽きてきたりしませんか?クオリティが高くなるにつれて一番進化したのはリバーブプラグインかもしれません。しかし、それが逆にキレイすぎることで音の存在感が弱くなったりしています。

そこで今日はそういう残響に喝を入れるられるプラグインJP-ME-1の使い方と他のプラグインの組み合わせで出来る80’Sリバーブサウンドの再現方法についてお話します。

この方法を使えば、きれいなリバーブサウンドの中で異彩を放つリバーブになるので、音の差別化を図ることが可能になります。

リバーブについてもう少しかんたんに理解を深めたいという人はこちらの記事が参考になります。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
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  • DTM記事執筆500以上
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JP-ME-1プラグインとは

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JP-ME-1とはBEN SHULZが開発した80年代のリバーブサウンドを再現するリバーブプラグインです。JPとついていることから日本のリバーブのような気もしますが、詳しい機種まではわかりません、GUIの印象からYAMAHAらしさを感じます。

使い方は簡単で、INPUT REVERB OUTPUTのMIN〜MAXまでの調整、ホールX2 ルーム プレート ゲート リバース ディレイX2 エコーX2 コズミック、パンエコーという構成になっています。

DAW付属のリバーブにRX950等を使って変化させてそれらしく聴こえるさせるのも楽しいですが、JP-ME-1を使うといかにも派手だけど少し暗い感じのする80’Sのリバーブサウンドが簡単に手に入ります。

ちなみに最近ハードウェアでも80’Sリバーブを再現したリバーブが注目されています。

OTO MACHINESが開発した「BAM」は1980年初期のデジタル・リバーブサウンドを余すこと無く再現したリバーブエフェクターです。

どうしてリバーブを汚すのか?

リバーブといえば綺麗に響かせてナンボ!みたいなイメージがあると思いますが、そうではありません。リバーブを少しだけ歪ませることで響きに厚みとコンプ感がでることで奥行きに色が付くようになり、その結果、ボーカルなどのクリーンを売りにするパートに個性を出すことができます。

もし色々とリバーブを試して残響にしっくりこないのであればそれはリバーブがキレイすぎるのが原因かもしれません。

また、最近流行りの80年代サウンドはまさにこの「汚れたリバーブ」サウンドの代名詞といえるサウンドです。ArtruiaのDX7 VやCZ Vなどのデジタルビンテージシンセのモデリングを使う場合とくに内蔵のリバーブはキレイすぎる傾向があるので、そういうときこそ、リバーブを少し汚すことでさらにらしさが出てきます。

リバーブにビックラッシャー

では具体的にどのように汚すのか?という話ですが、基本的には次の2つの歪を使います。

  • サチュレーション
  • ビットクラッシャー

サチュレーションは、アナログデバイスの過大入力における歪を再現したものですが、これをリバーブにかけることによってよい感じに歪んでくれます。

またビットクラッシャーで12bit的な質感を与えることで、80年代ならではのデジタルリバーブサウンドを再現できます。サチュレーションもいいですが、個人的にはビットクラッシャーの方が古き良きデジタルリバーブ感を感じられるのでオススメです。

余談ですが、SPX90というリバーブはサンプリングレートが31.25Hzだったので、その辺りを再現できるサンプルレートプラグインがあるとより80’Sらしくなります。

というわけでLogicProXの付属のリバーブと先日も紹介したRX-950を組み合わせたリバーブサウンドを作ってみました。

効果を分かりやすくするために大げさに書けてきます。本来であればもっと分かるかわからないかくらいでRX-950を使った方が自然になります。

まとめ

80’Sリバーブサウンドの再現にビットクラッシャー系を使うのも面白い効果があります。しかし、JP-ME-1を使うことでもっとシンプルな形でらしさを出すことができます。最近のソフトシンセのリバーブはどれもキレイに整いすぎていてそこに個性がなくなりつつあります。

80’Sサウンドの再現ではなくてもリバーブを少し汚すことで特定のトラックを良い意味で埋もれさせない効果があるので、JP-ME-1の使い方は色々と応用がきくと思います。

現在JP-ME-1はベータ版ということで無料でダウンロードできるようになっています。今の所触っている限りベータ版だからといって大きなバグがあるようには思えませんので、普通に使うには十分なクオリティに仕上がっています。

リバーブは好みによって使える使えないが多きく別れてしまいますので、このようなリバーブを一つもっておくだけでもいざというきに役に立つでしょう。

schulz.audio

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