リードシンセとして更に進化したULTRA ANALOG VA-3レビュー

ULTRA ANALOG VA-2はリードシンセ専用機でよいと思っていると以前このブログでお伝えしました。そのVA-2がVA-3にアップグレードしたので、アップグレードを考えている人やこれを期にULTRA ANALOG VA-3を使ってみようかと考えている人もいると思います。

ULTRA ANALOG VA-2はシンセリード専用機でいいと思っている

結論から言うとVA-2同様の高域に癖がありそこに絶対の価値を置いている人はアップグレードをするのは待った方がよいかもしれません。逆に、一つもVAソフトシンセを所持していないうえで気持ちよく演奏できる良質なVAソフトシンセを探しているならば購入はありです。

なぜアップグレードをまった方がいいのか?VA-3はどのようなVAソフトシンセで使い勝手はどうなのか?その辺りをみていきたいと思います。

VA-2とVA-3の最大の違い

2レイヤーになったことやギターアンプシミュレーターが内蔵されたこと、目で見た違いはいくつかありますが、個人的にはオシレーターサウンドの変化が大きいと思いました。

VA-2は95kHz付近に独特のピークをもっていました。もちろんその辺りの周波数は人が直接聴くことができる周波数ではありませんが。ハイレゾにこだわりがあり,肌でその違いを感じることができる人からするとそれがVA-2のカラーとなっていたでしょう。

C1を押してスペクトラムアナライザーで計測した画像です。独特のピークが見てわかります。他のVAソフトシンセを見てもこのようなピークはVA-2だけでした。

おすすめソフトシンセは192khz環境で本領発揮する 前編

VA-3の場合はピークが削れ、96kHz付近までキレイに伸びています。私としてはVA-3のほうが「音が伸びてきれいな印象」を受けていたのはこの変化によるものだったと思いました。オシレーターの癖を修正した結果、好む人とそうでない人は出てくると思いますが、私は嫌いではないです。

以上の結果がVA-2のアップグレードを待った方がよいかもしれない理由です。

SuperSawオシレーターは似て非なるもの

VAソフトシンセの購入を考えるときに「SuperSawサウンド」のクオリティを意識するDTMerもいます。SuperSawオシレーターとは一つのSaw波形を7つ集めて少しずつデチューンでずらしたものです。

VA-3は一つのオシレーターをユニゾンモードで4つにできます。それをもう一つのレイヤーに適用することで8オシレーターサウンドになりますが、ローランド的なSuperSawサウンドとは何か違います。もちろんこのサウンドを「求めていたSuperSawだ!」と思う人もいるかもしれませんが、好みの分かれる音であることは間違いないです。

4ユニゾンX2のSuperSawはこんな感じになります。エフェクトでもう少しらしくはなりますが、やはりSerumやLuSH-101とは雰囲気が違います。

負荷について

Mac mini2018

Core i7 3.2GHz 6コア

メモリ32GB

LogicProX

バッファ128の環境で4レイヤーX2サウンドの場合はかなり高負荷になります。

イニシャライズパッチを作って軽装してもやはり負荷は高めのVAソフトシンセです

音の作りやすさについて

2レイヤーになったことで音色の幅は倍以上に広がりました。またレイヤーAのパラメーターをそのままレイヤーBにコピーできるので、音作りの効率化も図られています。

エフェクトにもアンプシミュレーターとディストーションが追加されたことでJD-800のディストーションリードに近い雰囲気の音も出せるようになりました。

音色の切り替えたは矢印キーで簡単に変えられるので音色選びの時短になるのは嬉しい限りです。ただ、私がソフトシンセに求めるイニシャライズプリセットがないので自分でそのパッチを作る必要があるのは少し残念です。(個人で作ってしまいましたがw)

値段について

ホリデーセールにて¥21,788が50%オフの10,839円になっています。トライアルバージョンもあるので試してみてから購入するのがよいです。

また地味に嬉しいのはインストーラーと一緒にアンインストーラーもついているので「デモをするのが嫌いのはアンインストールの手間が嫌いだから」という人にも安心して試せるのは嬉しい機能だと言えます。

Audio Plugins from Pluginboutique.com

誰が買いなのか?

最初にもお伝えしましたが、良質なVAソフトを持っていないのであれば買いとお伝えしましたが、バリバリのEDMやダンス・ミュージックをしたいのであればSerumやSylenth1などがよいと思います。

個人的にVA-3の良さは「弾いてわかる気持ちよさ」にあります。つまりアナログシンセライクな音色を求めているが、Arturia製品を買うまでもない…でも演奏で気持ちよくアナログシンセサウンドを堪能できるVAソフトシンセがほしい場合はVA-3は50%のセールで買っても損はしないと思います。

しかし、このサイトでも何度もお伝えしていることですが「DTMerとして誰も聞いたことのない音色を使う」このおかげで一目おかれるDTMerになれる可能性もあります。

VA-3はSerumなどと比べるとそれほど多様されているシンセではありませんので、VAソフトシンセ使いとしてVA-3を使いこむのは間違いではありません。

流行りの道を行くか、自分で道を切り開くか? どちらがあなたのDTMライフに適したものでしょうか?

さいごに

多少癖が抜けたように思えるVA-3ですが正当なVAソフトシンセとして進化しているように思います。必要以上にゴテゴテと新機能をつけてこないのもサウンドに自信がある証拠だと思います。どうしてもコレでなければいけない!という理由にたどり着いた人はよほど音にこだわりがある人だと思います。こだわりが強い人ほどこのオシレーターサウンドの制度の良さは受け入れられると思います。

また公式サイトには有名なアーティストによる大量の追加プリセットの販売されていますので、プリセットにあきた人は追加音源の購入を検討するのもいいかもしれません。

AAS

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください