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Moog Marianaレビュー デュアルエンジンを搭載した次世代ベースシンセの全貌

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伝説のアナログシンセメーカーMoog Musigが出したベースシンセサイザー Marianaは最新の音楽ジャンルに対応できるサウンドが満載のデュアルシンセサイザーシステムを採用したソフトシンセです。

今までMini Moogソフトシンセのサウンドはどことなく時代にそぐわないと感じていた人であってもMarianaのサウンドを聞けばその評価は一変するほど存在感です。

この記事ではMoog Marianaの音質や機能性、実際Moog Marianaを使って曲を作ってみた感想などを分かりやすく丁寧に解説していきます。

Moog Music
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
タップできる目次

Moog Mariana 概要

メーカーMoog Music
製品名Mariana
特徴モダンかつモーグ のベースサウンド
デュアル レイヤーオシレーター
ディープ モジュレーション機能
直感的なインターフェース
メータリングとコンプレッション
Moogerfoogerと相互接続性
スタンドアロンで使用可能
幅広いプリセット ライブラリ
システムmacOS 11.7 Intel Core i7 2.5GHz または Apple Silicon 以降、
スタンドアロンおよびプラグイン形式
VST3、AudioUnits、および Pro Tools AAX

Windows 10 64 ビット Intel Core i7 2.5GHz システム以降、
スタンドアロンおよびプラグイン フォーマット
VST3、および Pro Tools AAX
認証方式シリアル認証
認証数記載なし
マニュアル英語
価格$108.90→$53.90

Moog Marianaは、Moog Musicからの革新的なベースシンセサイザーです。伝統的なMoogサウンドを継承しつつ、現代的な機能と操作性を融合させています。

特徴的なのは、その豊かで深みのあるベーストーンと、多彩なモジュレーションオプションです。直感的なインターフェースと高い柔軟性により、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広いユーザーに適しており、音楽制作の可能性を広げる一台と言えるでしょう。

Moog Mariana レビュー

音質4.5
機能性(オリジナル性)4.5
操作性(使いやすさ)2.5
安定性(CPU負荷)2.5
価格4.5
総合評価3.7

音質4.5

圧倒的な低音の深み

Moog Marianaの最も印象的な特徴の一つは、その深く、力強い低音です。このシンセサイザーは、豊かで温かみのあるベーストーンを生み出し、聴く者を魅了します。特に、低域のレスポンスは非常に良好で、音の細部までクリアに表現されています。これは、ジャズからエレクトロニカ、ロックまで、幅広いジャンルの音楽制作において重要な要素となるでしょう。

かんたんなデモを作ってみました。左右で聞こえるシンセベースとそのリードと同じフレーズをなぞるシンセ音、曲が展開してから聞こえるサブベース的な音色がMoog Marianaです。

使っていて思ったのは、プリセットが今までのMini moogらしからぬ割と攻めた音色が多い印象です。

全体的にモジュレーションソースが割り当てられたプリセットが多く、音が常に何かしら変化しているタイプの音が多いです。

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また今回の曲のベースでも思ったのはデュアシンセのポテンシャルを発揮したステレオベースの音が使いやすい印象を受けました。ベースシンセと名乗っていますが、シンセリードやFXサウンドのプリセットもあります。

多彩な音色の表現力

Moog Marianaは、豊富な波形とモジュレーションオプションを備えており、幅広い音色を生成することができます。アナログシンセサイザーの温かみとデジタルの精密さを兼ね備えたこの機器は、繊細な音色から力強い音まで、多様な表現が可能です。ユーザーは、独自の音楽的アイデンティティを見つけるための無限の可能性を探求することができます。

細部にわたる音の調整と制御

Moog Marianaのもう一つの魅力は、細かい音の調整が可能な点です。各オシレーター、フィルター、エンベロープの設定を微調整することで、細かなニュアンスの違いを生み出すことができます。これにより、ユーザーは自分だけのユニークなサウンドを作り出すことが可能になります。

まとめ:プロフェッショナルなサウンドクリエーターに最適 Moog Marianaは、その深みのある低音、多彩な音色の表現力、細部にわたる音の調整能力により、プロフェッショナルなサウンドクリエーターに最適なシンセサイザーです。この機器は、音楽制作の幅を広げ、ユーザーに新たなインスピレーションを与えてくれることでしょう。

Moog Music

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機能性4.5

デュアルシンセサイザー構造

Moog Marianaは次の構造を持ったソフトシンセサイザーです。

機能カテゴリ説明
VCO(Voltage-Controlled Oscillator)2VCO
1SUBVCO
ノイズ・ジェネレーター
各VCOは複数の波形選択可能(例:ノコギリ波、矩形波、三角波)
VCF(Voltage-Controlled Filter)・2VCF(ローパス、ハイパス、バンドパスフィルター)<br>・カットオフ、レゾナンスコントロール
LFO(Low Frequency Oscillator)・複数のLFO<br>・波形選択とレートコントロール
VCA(Voltage-Controlled Amplifier)・アタック、ディケイ、サステイン、リリースのコントロール
エフェクトユニット・リバーブ、ディレイ、コーラス、ディストーションなど
モジュレーションマトリックス・複数のモジュレーションソースとデスティネーション
追加機能・MIDIインターフェース<br>・プリセット管理機能<br>・外部入力やCV/Gateコントロール
表記上VCOとしていますが、ソフトシンセなので、あくまで意味合いとしての表記名です。

二つの独立したシンセサイザーを搭載しています。これにより、ユーザーは複雑なレイヤリングや、より豊かなサウンドスケープを作り出すことが可能です。このデュアル構造は、音の厚みと深みを増すことに寄与しています。

Mini Moog(シングルシンセとデュアルシンセ)との違い
  1. シングル対デュアル構造: Mini Moogはシングルシンセサイザー構造を採用しており、一つの音色しか同時に操作できません。対照的に、Marianaは二つのシンセサイザーを同時に操作できるため、より複雑なサウンドスケープの作成が可能です。
  2. 音色の多様性: Mini Moogはそのクラシックなアナログサウンドで知られていますが、Marianaは二つのシンセサイザーを組み合わせることで、より多様な音色とテクスチャを生み出すことができます。
  3. モジュレーションの柔軟性: Marianaのデュアル構造は、より複雑なモジュレーションルーティングとサウンドデザインを可能にします。Mini Moogに比べて、より多くの創造的な可能性を提供します。

総じて、Moog Marianaのデュアルシンセサイザー構造は、Mini Moogにはない柔軟性と多様性を提供し、ユーザーにより広範な音楽制作の選択肢を与えています。

多彩なオシレーターと波形

各シンセサイザーには、Mini moogソフトシンセ同様に複数のオシレーターと多様な波形が備わっており、幅広い音色の生成が可能です。これにより、ユーザーは独自の音色を探求し、創造的な音楽制作を行うことができます。

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オシレーターはWAVESHAPEと書かれた部分で変更します。

一般的なMini moogソフトシンセとの違いとしてオシレーター毎に波形は変更できません。オシレーター1でノコギリ波を使うとオシレーター2もそれに準じることになります。このあたりはMini moogソフトシンセとの大きな違いです。

一見音作りの幅が小さいように感じる人もいるかもしれませんが、サブオシレーターにはVCOとは違う波形が用意されているので、そこまで音作りの幅が小さくなるような要因ではありませんし、それ以上に音作りの機能がMini moogソフトシンセとはまったく異次元のレベルです。

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高度なフィルタリングオプション

Moog Marianaには、高品質なフィルターが搭載されており、音の質感を細かく調整することができます。これにより、より洗練されたサウンドデザインが可能になります。

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まずMini moogソフトシンセはVCFフィルター1つだけですが、Moog Marianaは1つのシンセにローカットフィルターとハイパス・フィルターが搭載されており、さらにSUBオシレーターように独立したローカットフィルターを搭載しているので、フィルタリングの自由度がMini moog格段に高くなっています。

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またそれらのフィルターは当然Moog Musicによってプログラムされているわけなので、他のメーカーにはない純粋なMoogサウンドを堪能できます。

包括的なモジュレーション機能

Moog Marianaの機能として非常に高度でかつ豊富なモジュレーションオプションが用意されており、LFO、エンベロープ、ランダムジェネレーターなどを利用して、音に動きや変化を加えることができます。これにより、ユーザーはよりダイナミックな音楽表現を行うことが可能です。

すべてのパラメーターを任意のモジュレーションソースと連動することで複雑で有機的な音色変化を作り出すことができます。

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直感的なユーザーインターフェース

Moog Marianaは、直感的に操作できるユーザーインターフェースを備えており、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに対応しています。これにより、ユーザーは迅速かつ効率的に音楽制作を行うことができます。

Moogのデザインが優れているのは音の流れが一目でわかる構造(UI)にあります。一度でもMini moogソフトシンセを触ったことがる人ならばその機能は一目で理解できます。

拡張性と互換性

Moog Marianaは、すでにリリースされていエフェクトプラグインMoogerfooger Effects Plugin Bundleシリーズと連動させることができるのも大きな魅力です。

これらを連動させることで、Moogerfooger Effects Plugin Bundleの機能でMoog Marianaを操作しよりアグレッシブな音作りや演出が可能になります。

これらの機能は、Moog Marianaを多様な音楽ジャンルやスタイルに適応させ、ユーザーにとって魅力的な選択肢となっています。高度な機能性と直感的な操作性のバランスが、このシンセサイザーの大きな特長です。

ストアによる拡張プリセットを購入可能

Moog Marianaではプリセットウィンドウの左にあるStoreというタグをクリックすると、拡張プリセットを購入可能です。このあたりの機能はArturiaのAnalog Lab Vと似たようなシステムになっています。

現時点では3つだけで今後どれくらい増えてくるのか楽しみです。

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操作性2.5

物理的なコントロールの応答性

Moog Marianaは、高品質なノブやスライダーを備えており、これらの物理的なコントロールは非常に応答性が高いです。ユーザーは微細な調整を行う際にも、直感的かつ正確なフィードバックを得ることができます。

またこれらノブやスライダーはMIDIキーボードにもアサインできるのでノブやスライダーを搭載しているMIDIキーボードをお持ちの方はぜひアサインすることをオススメします。Moog Marianaが3倍は楽しくなります。

アサイン方法はかんたんでアサインしたいノブをクリックして任意のノブやフェーダーを動かすだけでOKなのですが、どうやら初期設定ではフィルターのカットオフしかMIDIマッピングアサインされていため、他のノブをMIDIキーボードにアサインしても無反応になります。

この問題の解決方法を以下の通りになります。

STEP
システムアイコンをクリックしてMIDI ControlからMap MIDIを選択
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STEP
アサインしたいパラメーターをクリックしてMIDIキーボードのノブ及びパラメーターを動かすか、ダブルクリックしてMIDICCの番号を入力する
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STEP
完成、すべてのパラメーターがMIDIキーボードで動くかどうか確認する
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レイアウトが少しむずかしい

Mini moogを触ったことがある人ならばそれほど違和感なく、操作できると機能性の項目でもお話しましたが。

ただ、デュアルシンセサイザーシステムになったことで、オシレーター調整画面とエンベロープ調整画面が2つに別れてしまったことで若干操作性の良さが失われてしまっているように感じます。

シンセ1から2に変更する場合は上部にあるタグで変更します。

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またそれらを統括するミキサー及びエフェクト画面も別になっており、3つのページをまたぐ形で操作することになります。

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慣れてしまえばまったく問題はありませんが、既存のMini moogソフトシンセを愛用している人にとっては少し面食らうUIにうつるかもしれません。

プリセットの簡単なアクセスと管理

ユーザーはプリセットを簡単にブラウズし、選択することができます。また、独自のサウンド設定を保存し、後で簡単に呼び出すことが可能です。

個人的に良くできていると思えるのは、プリセットウィンドウの左に隣にあるボタンをクリックすると、プリセットをまっさらにするイニシャライズ機能や、プリセットのセーブや、シンセ1の設定を2にコピペする機能(逆もまた可能)その他にもマニュアルを呼び出せるなど、操作性の良さが際立っています。

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安定性2.5

CPU負荷が高い

Moog Marianaは複雑なモジュレーションマトリクスを備えているせいなのかCPU負荷が高いソフトシンセです。

普段のCPU負荷計測は下記のCPU負荷計測環境にもある通りバッファ256で計測しています。

プリセットにもよりますが、Moog Marianaを1つだけ立ち上げて状態でシングルCPUにかかる負荷はバッファ512であっても50%を超えてきますCPU負荷逃しをすることでマルチコアに分散はされますが、それであってもいくつかのCPUは50%に到達します。

さらに3つのMoog Marianaの立ち上げたCPU負荷が次の画像になります。再生等には影響されませんが、他のソフトシンセと一緒に扱うときはフリーズまたはバウンス機能でオーディオ化することを強くオススメします。

CPU負荷逃しとは?

音源が刺さっていないトラックを選択することでシングルCPUの負荷がマルチコアに分散されることを「CPU負荷逃し」と私が勝手に命名しています。

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CPU負荷を効率化させより多くのプラグインを動作させる方法について詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格4

価格は為替レートに影響するので注意が必要です。

通常セール
価格108.90ドル53.90ドル

最新の音楽ジャンルにも対応できるブランドサウンドが安価で!

Moogのブランド価値: Moogはその独特なアナログサウンドと高品質な製品で知られています。Moog Marianaは、この伝統的なMoogサウンドを提供し、プロフェッショナルな音楽制作に適した選択肢です。ブランドの信頼性と歴史は、製品の価格に反映されています。

独特なサウンドと機能性: Moog Marianaは、独特のアナログサウンドと豊富なモジュレーションオプションを提供します。これらの特徴は、音楽制作において独自性と表現力を高めるのに役立ちます。特に、Moog独自のウォームで豊かなベースサウンドは、他のシンセサイザーでは得られない特徴です。

特に今回のMoog Marianaはデュアルオシレーター使用であり、ソフトシンセ界隈でははじめてのMoogソフトシンセといます。いままでMoogのサウンドは良く言えばビンテージ感ある王道のシンセベースでした。しかし、近年の新しい音楽ジャンルに対応できていたかと言われると疑問に思う人も多いです。

しかし、Moog Marianaは高度なモジュレーション機能を搭載したことで、最新の音楽ジャンルにも十分適応できるソフトシンセになりました。

このことから、Moog Marianaは初心者〜中級者、また上級者であっても「最新のMoogサウンド」として十分に戦力となるソフトシンセといえます。

PluginBoutiqueで購入すると月替りプラグインが無料でもらえます。無料と行っても100ドル相当に売っているプラグインがもらえるのでかなりお得です。

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まとめ

音質4.5
機能性(オリジナル性)4.5
操作性(使いやすさ)2.5
安定性(CPU負荷)2.5
価格4.5
総合評価3.7

さすがMoog musicのソフトシンセです。プリセットのクオリティも良いですし、搭載されたエフェクターもMoogらしい質感を感じます。

デュアルシンセ化したことでページをまたがないと行けないのは往年のMini moogファンからすると少し残念な印象もあるかもしれませんが、それを補ってあまるだけの機能性を搭載した極上なベースソフトシンセです。

ぜひMoog Marianaのアドレナリンを沸騰する勢いのベースサウンドで自分の楽曲に新しい可能性を見出しましょう。私もこれから使っていきます!

Moog Music
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