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Cherry Audio miniverseレビュー Mini VとThe Legendと比較してみた!

正直なところ「またmoogかよ」」という印象でした。moogエミュレーションはある意味食べ飽きた感がある音源です。

しかし、音を聴いて「まだこんな音を出せるmoogエミュレーションがあるのか!」と驚きました。

音の太さや粗さなどどれをとっても良く、気がつけば3時間くらいCherry Audio miniverseで遊んでいました。

結論から言えばこの価格帯であればmoogサウンドバリエーションを増やす目的でもっておくのはアリです。個人的にGUIのリアリティがもう一歩感がありますが、それは音質が帳消しにしてれるレベルのソフトシンセです。

この記事では、ArturiaのMini VとSynapse Audio The Legendの音質を比較しながらCherry Audio miniverseのメリットデメリットを解説していきます。

minimoodeからminiverseに名前が変更されていますが機能は同じです。

メリット
デメリット
  • 最新テクノロジーでのMoogサウンドエミュレーション
  • 価格が安い
  • オーバードライブの太さが良い
  • GUIのリアリティがない
タップできる目次
UG
作編曲家(DTMブロガー)
作編曲家/DTMブロガー&講師 /テレビ番組/CM、映画、よさこい、ゲーム、などのBGM及び効果音を作成

Cherry Audio miniverseとは

メーカー/製品名(テキストリンク)Cherry Audio/miniverse
特徴伝説のモデルDの忠実なバーチャルアナログエミュレーション
オリジナルとまったく同じリアルなインターフェイスでの
オリジナルのすべての機能

クラシック4極、24dB/オクターブラダーフィルター
フィードバックとサイドチェーン、
正確に複製されたオーバードライブ

元の楽器の外部入力機能を複製
プロのサウンドデザイナーによって作成された
200以上のファクトリープリセットパッチで完全にプログラム可能
モノフォニックおよびポリフォニックモード:
1、2、4、8、または16ボイス

MIDIポリフォニックエクスプレッション(MPE)のサポート

CherryAudioの評価の高いフォーカスズームイン機能
超低CPU負荷で最適なパフォーマンス
ユーザーが調整可能なオーバーサンプリング制御
システム要求マック
macOS 10.9-macOS 12モントレー 
(Intel / M1 Appleシリコンをサポート)(64ビットのみ)
Intel/ネイティブAppleM1プロセッサのサポート
8GBのRAMを搭載したクアッドコアコンピューターを推奨
AU、VST、VST3、AAX、およびスタンドアロン形式で利用可能
ウィンドウズ
Windows 7-Windows 11  
(64ビットのみ)
8GBのRAMを搭載したクアッドコアコンピューターを推奨
VST、VST3、AAX、およびスタンドアロン形式で利用可能
バージョン1.0.9
認証方式サイトにてシリアル認証方式
インストール容量10.2.7MB
マニュアルの有無なし(公式サイトにてユーザーガイドと言うなのページあり)
価格(メーカー価格)$59→$39
備考
体験版あり
30日間の無料デモが利用可能
定期的にホワイトノイズを再生)

もはや、今更感が強いキングオブシンセであるMinimoogのエミュレーションです。どうせ「それっぽい感じなんでしょ?」と思うかもしれませんが、ハイクオリティローコストのCherry AudioのMinimoogエミュレーション。音の粘り気太さ、どれをとっても「この価格ならば買い!」と思わせてくれるレベルのクオリティです。

Cherry Audio miniverseレビュー

音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)3.5
価格(購入のしやすさ)5
総合評価4
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今回は、Moogのエミュレーションの定番とも言われているArturiaのMini V3と Moog最強エミュレーションと名高い Synapse AudioのThe Legentと比較してみたいと思います。

最強と定番の間でCherry Audioのminiverseがどれだけ存在感をアピールできるのかがポイントです。

音質

4

まずはロングトーンとスタッカートの音を聴いてみてください。基本すべてのパラメーターは同じにしてあります。

ここでのポイントは音のうねりです。音がどれだけうねっているかでリードやパッドの使い所が変わってきます。

Arturia Mini V Long+stac
Synapse Audio The Legend Long+stac
Cherry Audio miniverse Long+stack

音がうねる理由は色々とありますが、一番分かり易い理由はオシレーターのチューニングです。Mini Vはオシレーターのチューニングがデジタルレベルで一致しているかのような印象をうけるため、音に面白みがないと感じる人がいるかもしれません。

それに対してThe Legendやminiverseは音のうねりがあるため、音が少し分厚く感じます。

「音がうなっていないから駄目」という話ではなく、このうなりが自分のイメージしている音色の要素に必要かどうかを意識することが大切です。

画像

使い所が大切ってことですね

画像

そういうこと!

続いてベースフレーズの比較です。

こちらもすべてのパラメーターをほぼほぼ同じにして、音量も±1.5dB範囲に抑えてたうえでシンセベースの比較をしてみたいと思います。

画像
Arturia Mini V

モデリング界の大御所といえばArturiaです。そのArturiaのminimoogは現在バージョン3になっています。バージョンが上がるたびに音質が変わりました。個人的にはバージョン2.5の時代のmoogが好きでしたが、良く悪くも使いやすく優等生的なmoogサウンドです。

画像
Synaps Audio Legend

Synaps AudioのmoogエミュレーションLegendは音の太さと音質のカスタマイズの点で最強と言われています。

ArturiaのMini VやCherry Audioとはパラメーターが多少違う部分(特に背面のカスタマイズ)も多々見られますが、基本的には他のMoogエミュレーションと同じにしています。

ローエンドのふくらみはさすがLegendと言ったところです。しっかりとボトムを支えきれる安心感があります。

画像
Cherry Audio miniverse

安い音良いでおなじみとなったCherry Audioのmoogエミュレーションです。Mini VとLegendと比べても太さや粘り気感など非常にクオリティが高いです。また音量を同じにしていても音圧があるので音を前に出てきます。

音質は最終的に好みが大きいところになりますが、個人的にminiverseがここまで検討するとは思っていなかったです

またmoogにはオーバードライブ機能があります。これも音声で比較してみたいと思います。

Driveのメモリは6に合わせてあります。

Arturia Mini V Drive
Synaps Audio Legend Drive
Cherry Audio miniverse Drive

Mini VのDriveは正直なところ使い勝手があまりよくなく、思い描いた音に近づけるのに苦労しますが、Legendやminiverseはいかにも程よいアナログサチュレーションといった感じで使いやすい感じがあります。

miniverseのDriveは荒々しさが目立ち設定によっては太さも加わる感じなのでかなり使いやすいDriveと言えます。

またminiverseのドライブはサイドチェインとFeedbackの2つがありサイドチェインにすると外部から入力された音声をminiverseのフィルターに通すことが可能です。

レゾナンスの挙動について

Moogの特徴としてレゾナンス(Emphasis)を0まで下げると音が一段回太くなります。この部分に関してはThe Legendはあまり重きをおいていないのか、そこまでの変化はありませんが、Mini Vとminiverseは下げきったときとそうでないときの音の太さの違いがよく出ています。

画像

機能性

4

機能としては以下の3つがminiverseの特徴的な機能になります。

オーバーサンプリングが16倍まで対応したこと

オーバードライブがサイドチェインに対応

同時発音数は最大16ボイス

MPEに対応

MIDIマッピング機能

Cherry Audioのすべての製品はMPEに対応しています。MPEとはMIDI Polyphonic Expressionの略で同時に「複数のノートなど多次元の演奏情報を同時にコントロール」できる新しいMIDI規格のことです。

専用のキーボードを使うことで動画のような複雑な音色変化が可能になります。

SEABORD RISEは一時期販売および開発をストップしていましたが2が発表されました。まだ日本には入ってきていないので一刻も早い日本での販売を望むばかりです。

MPE以外はさほど他のmoogエミュレーションと変わった機能はありません。ただ個人的にユニークだと思ったのがMIDIマッピング機能です。これは任意のパラメーターに外部ハードウェアのつまみを登録させるというものです。

コレ自体も基本的には新しいものではありませんが、miniverseのMIDIマッピングが面白いのは各パラメーターにCCだけではなくMIDIキーをアサインできるということです。

画像

例えばフィルターのカットオフにC3のMIDIナンバーをアサインすることでC3を押すたびに設定したカットオフ周波数に変更させるというもの、各パラメーターのONとOFFを演奏できるというのがとてもユニークです。

操作性

3.5

他のmoogエミュレーション同様、すべてのmoogパラメーターの動きを再現しています。また、Cherry Audioシリーズでは各パラメーターだけをアップできるFocus機能があります。

これを使えば小さい液晶画面を使用するときにパラメーターが見えにくいという問題は起きないので便利だと思います。

ただ残念なのは音の良さに追求し続けた結果、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)のクオリティが少し低いですす。

画像

安定性

3.5

CPU負荷はやはりLegendが一番高いです。そして次にminiverseになっていますが、CPU負荷の分散がしっかりと聴いているので重たい印象はありません。

ただ上記の負荷はあくまで1ボイス時のCPU負荷になります。そこで16ボイスで4和音を弾いた状態と8ボイスで4和音を弾いた状態を比較してみたのが次の画像です。

同じ4和音であっても16ボイスの方がCPU負荷が高いのは、おそらくある程度バッファーを確保しているために負荷が高くなっているものだと思われます。

miniverseはオーバーサンプリングを搭載していますが、基本的に負荷は軽く、最大のオーバーサンプリング×4であってもCPU負荷は単音であれば25%程度です。

画像

価格

Mini VLengendminiverse
¥21,176¥14,006¥8,385→¥5,543

Cherry Audioのソフトシンセは定価も安く、さらにはリリースされた直後は大きなセールもやっています。miniverseも現在期間限定で¥5,543ですからかなりお買い得です。

Moogに限らず似たようソフトなんて1つあれば良い!と思う人もいるかもしれません。しかし、ハード(実機)でも個体差がありその一つ一つが個性であるように、エミュレーションであっても音の鋭さや太さなどは少しずつ異なります。

それらをどう使いこなすのかがクリエイターの腕の見せ所です。

miniverseはまた個性の強いmoogサウンドを手に入れられた感じで、LegendとMini Vの中間的な音色なので使い分けが可能だと感じています。

関連動画

こちら氏家さんがデモ行っているmoog復刻版と当時のmoogのサウンド比較、これと比較するとやはりソフトシンセはもう一歩奥行きというか深みに足りていない印象を受けますが、それでもCherry Audioのモデリングの高さはやはりすごいと思います。

まとめ

minimoodeからminiverseに名前が変更されていますが機能は同じです。

音質4
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)3.5
価格(購入のしやすさ)5
総合評価4
リンククリックで読みたい内容の箇所に飛ぶことができます!
メリット
デメリット
  • 最新テクノロジーでのMoogサウンドエミュレーション
  • 価格が安い
  • オーバードライブの太さが良い
  • GUIのリアリティがない

最初に「またmoogかよ」と思ったと書きましたが、Cherry AudioはPolymodeMemorymodeの2つをリリースしていてその2つも他のメーカーからリリースされてない(モデリング音源として)ので、おそらくMoogエミュレーションを今後も出してくるのではないかと思っています。

価格面では最強です。この価格帯でこの音を出せるのであれば今後moogエミュレーションを開発する企業かなり苦戦を強いられるでしょう。それほど出音の良さと価格帯が素晴らしいです。

EDMで使えるようなSuperSawやウェーブテーブル系のベースが出せるわけではないので、その系の音を望む人は購入しない方がよいです。

どんなウワモノが乗ってきてもびくともしないベースやアクの強いリードなど、自分の楽曲を最高に彩る存在感のある音色がほしいのであればminiverseはおすすめです。

しかし、なぜminimodeからminiverseに名前が変更になったのか疑問です

Cherry Audio miniverse
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