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AIR Music Technology Hybrid3 レビュー EDM系に強いWTシンセ

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EDM系に強くて安いやつがほしいでも有名どころのSerumやSpireは高い…手頃な価格でEDM系のダンスに強くてプリセットも豊富なソフトシンセっってないのかな?

そんな人はWT(ウェーブテーブル)シンセのAIRMusic Technology Hybrid3を使ってみてはいかがでしょうか?

有名どころのSERUMと似たウェーブテーブルシンセですが、プリセットも豊富で、EDM系にめっぽう強いプリセットが大量に収録されています。そしてSERUMにはない機能があり、その機能が実にかっこいい音を鳴らしてくれます。

音作りが苦手DTM初心者であってもその機能のおかげでクールでかっこいいEDM曲をつくることが可能です。

この記事では全プリセットに目と耳を通して、使い勝手の良いところ悪いところ、メリットデメリットなどについて詳しく解説しています。

AIR Music Technology Hybrid3
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • EDM系のジャンルに強い音色多数
  • 最大6オシレーターによる野太いサウンド
  • 創作魂を刺激するアルペジエーター
デメリット
  • セール価格以外では割高に見えてしまう
  • 画面のリサイズができない
メリット
デメリット
  • EDM系のジャンルに強い音色多数
  • 最大6オシレーターによる野太いサウンド
  • 創作魂を刺激するアルペジエーター
  • セール価格以外では割高に見えてしまう
  • 画面のリサイズができない
UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
タップできる目次

AIR Music Technology Hybrid3 概要

メーカーAIR Music Technology
製品名Hybrid3
特徴1200 以上のプリセット
6 オシレーターの減算およびウェーブテーブル仮想シンセサイザー
4 つのエンベロープ エディター
パッチをかんたんに厚くし広げられるダブリング コントロール
リズミカルなバリエーションを奏でるステップ シーケンサー
オシレーターリスタート
デュアルシリーズまたはパラレルフィルター
8 つの LFO
システムマック: 
macOS X 10.10 – 12  
(macOS 12 Monterey をサポート)  ※
Core Duo プロセッサ (Core i5 または i7 を推奨)

PC:
Windows 10、8 または Windows 7 Service Pack 1
最小デュアル コア 2 GHz (Intel Core i5 または i7 を推奨)
認証方式iLok認証
認証数3
マニュアルバージョン1の日本語マニュアル
価格¥24,726

Hybrid3とはマルチ音源のXpand!2やユニークなTUBEソフトシンセのVacuum Pro作ったAIRMusic Technologyのハイブリッド音源です。ウェーブテーブル方式を使ったソフトシンセで透明感あふれるデジタルサウンドからアナログサウンドまで幅広く作ることができるとても優れたソフトシンセです

Hybrid3のエンジンはウェーブテーブルシンセということもあり、EDMからFuture Bass、TechHouseなどのDANCE系のジャンルに強いです。

使ってみてわかったのは同じウェーブテーブルシンセであるSERUMがあればHybrid3はいらないというわけではなく、むしろHybrid3でしかできない機能があり、それがDTM初心者〜上級者までの作曲のサポートに大きく貢献しています。

AIR Music Technology Hybrid3 レビュー

音質[review_stars4/5]4
機能性(オリジナル性)[review_stars3.5/5]3.5
操作性(使いやすさ)[review_stars3.5/5]3.5
安定性(CPU負荷)[review_stars3.5/5]3.5
価格(セールバリュー)[review_stars3/5]3
総合評価[review_stars3.5/5]3.5

音質

[review_stars4/5]4

スピード、質、すべてにおいてコスパが高い!

EDM系に関しては言うことがないほどの音色です。使いやすく、かっこいい音がすぐに出てくる印象です。

アナログとデジタルの中間のような割と使いやすい印象のあるオシレーターサウンドです。しかし、192kHzでの計測では28kHz付近までしか出ていないので、リードシンセなのでハイレゾ付近にシビアな音色として使うのはやめた方がいいかもしれません。

画像

高周波に特徴がある音源について知りたい方はこちらの記事が参考になります。

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機能性

[review_stars3.5/5]3.5

6パートのサウンドエンジン

Hybrid3はAとBのデュアルシンセシステムを搭載していて、その中にオシレーターが3つ(そのうち1つはサブオシレーター)があります。それらを同時に使うと最大で6オシレーターシンセになり、太く強烈なリードから分厚いパッドまでつくることが可能です。

アルペジエーター、シーケンス、ゲート機能が魅力!

Hybrid3の最大のメリットは大量のアルペジエーターやシーケンス系のプリセットの多さにあると思っています。鍵盤を1つおすだけでウェーブテーブル、フィルター、エフェクターを駆使したアルペジオやゲートのサウンドをが手に入ります。

正直なところHybrid3のアルペジオ等のかっこよさをSERUMで再現しようとするとめちゃくちゃ大変です。というのもSERUMにはアルペジオが搭載されていません。LFOを使って自分でアルペジオやゲートを自分で作らなければいけません。

SERUMもHybrid3と同じように大量のプリセットが販売されているので、そこからアルペジオ系で組まれたプリセットを購入すれば良いかもしれませんが、そのようなプリセットを探すのも一苦労です。

しかし、Hybrid3では1200以上の内蔵サウンドのうち、アルペジオやゲート、シーケンス系のプリセットが440以上デフォルトでスタンバイされていて、そのどれもがかっこいいです。

コードを抑えているだけでこんな雰囲気のトラックを秒速でつくることができます。

ベルやKeyなどポップスでも使える音色も豊富

EDM系ばっかりで普通の音はないの?と思うかもしれませんが、PCM系ではないのでストリングスやギターなどはありませんが、エレピやあとポップスに合うシンセベルは入っているのでそのあたりが重宝できます。

SERUMもそうなのですが、ウェーブテーブル系のシンセってちょっとしたときに使える「普通の音」っていうのが実は少なかったりします。「ここは普通のパッドでいいのになんでこんなにグニャグニャと変化するプリセットしかないんだよ」って感じですね。

Hybrid3は普通のポップスでも使えるようなシンプルなパッドも用意されているのは実は地味なメリットです。

拡張プリセットが豊富で安い!

セールということもありますが、一番高いプリセットでも$10弱です。

画像

そしてさらに、Freeの(無償)拡張プリセットも3つ用意されています。

画像

まだ音作りがよくわからないという人でも拡張プリセットが豊富にあるのは便利です。

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操作性

[review_stars3.5/5]3.5

defaultパッチが装備されているのが良い

プリセットをまっさらな状態にしてくれるdefaultパッチが入っているのがいいです。複雑な音もデフォルトのパラメータを比較することでどういう音の変化が起きているのかわかるので非常に便利です。

デフォルトの設定が少し分かりにくい

Hybrid3は立ち上げた時点で発音しているオシレーターが1番右のOSC3になっています。普通に考えればOSC1から音が出てもよさそうですが、なれないとOSC1のボリュームをいじっても音がでないことに戸惑ってしまうこともあります。

あとこれは私だけの環境かもしれませんが、連続で音を切り替えていると「バツっ」と行ってCPUスパイク後音がならなくなることがあります。

これ以外ではHybrid3のインターフェイス画面の大きさを変更できないというのもデメリットと受け取る人もいるかもしれません。

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Hybrid3 かんたんな使い方

基本となる音作りではないですが、やはり派手な音色はDTMerの心をくすぐります。そこでHybrid3のポテンシャルを最大限に活かした6オシレーターSuperSawの作り方を解説します。

STEP
オシレーター1のLEVELをあげMulti Waveを選択

デフォルトではオシレーター3だけが発音する状態になっています。SuperSawはオシレーター1と2がメインで3はサブオシレーターとして使用します。

オシレーター1の中のMulti Waveを選択します。これがSuperSawの元のなります。

画像

少しシンセに詳しい人だと、Commonの中にあるユニゾンの数値を増やしてSuperSawを作ろうとしてしまいますが、そこでするとモノフォニック(単音)しかでなくなりますあ。ポリフォニックでSuperSawを作りたい場合はオシレーター1の中のMulti Waveを選択します。

STEP
オシレーター1のSHAPEを11時〜12時くらいにします。
画像

SHAPEを回すことでユニゾン化されたオシレーターになり、よく聞くSuper Sawになります。

これをオシレーター2でも同じようにします。

これだけでも十分に使えるSuperSawになっています

STEP
AMPLIFIER ENVでReleaseを400ms〜1S(1秒)に設定

リリースタイムは好みですが、1秒くらいにしておくと気持ちの良い余韻になります。

画像

ここまでの設定でしたものをBにも同じように作り、パンをR30くらいにすれば、分厚いSuperSawの出来上がりです

STEP
オシレーターAをBにコピーする
画像

オシレーターAで作った設定を上部のメニューのPART PRESETSを選択しCOPY PART A TO Bをクリックします。するとAで設定したパラメーターがすべてBにコピーされます。あとは、パンを好みの幅で振り分けます。

あとはここから、お好みでフィルター設定やエフェクトを好みで設定するのもよいです。ちなみに今回の設定作ったのはこういう音になります。

SerumよりHybrid3が便利だと思うのは4オシレーター、2サブオシレーターによる音作りです。とくにSuperSaw的な派手音を作るときにはレイヤーでオクターブを重ねる手法が定番なので、このあたりはHybrid3の方が便利と言えます。

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安定性

[review_stars3.5/5]3.5

音色によって負荷は異なる

4オシレーター2サブオシレータでSuperSawを作った負荷ですがかなり軽いです。

画像

しかし、アルペジエーター系の中には以下のよう負荷になる音色もあります。CPU負荷を分散させる「CPU負荷逃し」をすれうばマルチコアを効率よく動かせるので、必要に応じて使った方が良いレベルの負荷です。

CPU負荷逃しについて詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS10.15.7 Catalina

Audio/IF APOGEE Symphony Ensemble

バッファー 256

DAW   LogicPro10.6.3

48kHz/24bit

再生ストレージ HDD

価格

[review_stars3/5]3

¥24,726円(メーカー価格)

ウェーブテーブルソフトシンセの代表格と言われるSerumが$189に対してHybrid3は公式価格でおよそ$170なので$10程度安いです、

Hybrid 3のセールは過去に$39まで下がったこともあります。主にBF時に安くなる傾向があるので、安い時に購入したい人はBF待ちでよいかもしれません

またPlugin Boutiqueで購入するとHybrid3以上の価格のおまけがもらえるのでかなりお得感があります。

「高いものを買っておけ!安物を買うな!」という声を聞くことがあります。もちろん高いものにはそれなりの理由もありますが、大切なのが「今自分が求めている音がそこにあるのかどうか」です。高いのを買っても自分がほしい音がそこにないのであれば、無駄な出費になります。

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まとめ

音質[review_stars4/5]4
機能性(オリジナル性)[review_stars3.5/5]3.5
操作性(使いやすさ)[review_stars3.5/5]3.5
安定性(CPU負荷)[review_stars3.5/5]3.5
価格(セールバリュー)[review_stars3/5]3
総合評価[review_stars3.5/5]3.5

アナログオシレーターサウンドだけでもかなりの音作りが可能です。EDM系に強いSupersawも良い感じですが、やはり私個人的にはwavetable波形を使った音色も使ってほしいと思います。普通のアナログ・シンセに隠し味としていれても実に個性的で不思議な存在感をもっています。

無料プリセットも存在しているとのこと持っていない人は早速買いに行きましょう。

\ 体験版もあるよ! /

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