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SSL Fusion HF Compressor レビュー 高域をエレガントに整える

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デジタルオーディオ制作の世界で、ミックス時の高域の痛さは、クリアでプロフェッショナルなサウンドを追求するDTM初心者から中級者にとって、しばしば避けられない課題となります。

この問題は、音楽が耳障りに感じる原因となり、リスナーに不快な印象を与える可能性があります。SSL Fusion HF Compressorは、この具体的な問題に対処するための洗練された解決策を提供します。

このプラグインは、アナログの温かみと丸みをデジタルオーディオワークステーション(DAW)にもたらすことで、高域の痛さを緩和し、音楽制作のプロセスを滑らかに進行させます。

特に、SSL Fusion HF Compressorは高周波のスムージング回路をエミュレートし、厳しい高域を制御しながら、テープのようなロールオフと滑らかな圧縮を提供することで、音楽に豊かなテクスチャとプロフェッショナルな仕上がりをもたらします。このプラグインを使用することで、ミックスの高域の痛さの問題は劇的に改善され、音楽制作の旅はさらにエキサイティングかつ満足のいくものになります。

UG
  • 元ゲーム音楽屋(NintendoDSなど)
  • 作曲歴20年以上
  • DTM記事執筆500以上
  • ショートアニメ、CM、企業PV音楽を制作
  • 詳しいプロフィール
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SSL Fusion HF Compressor 概要

メーカーSSL
製品名Fusion HF Compressor
特徴SL Fusion HF Compressor プロセッサをモデル化
アナログスタイルのHF丸めを実現し、脆い高周波を抑制
ボーカル、エレキギター、ドラムトラックのシンバルなどに有効
シンプルなTHRESHOLDおよびX-OVERコントロール
レシオ、アタック、リリースを内部で最適化し、最大限の透明性を実現
オートゲインは高周波に自動メイクアップゲインを適用
LISTEN を使用して、圧縮され信号から除去されている歯擦音の周波数をソロにします。
追跡と記録の目的で、遅延と CPU 使用率を削減するために「ECO」モード
SSL のクロスプラットフォームのプリセット管理と A/B-ing システム
組み込みのUNDO/REDOサポート
世界クラスのプロデューサーやエンジニア、Adrian Hall、Caesar Edmunds、Sean Divine によるプリセットが付属
システムすべてのテーブルタイポグラフィはMサイズにする
バージョンv1.1.3(2023-10-11)
認証方式iLokアカウント認証
認証数2
容量272.8MB
マニュアル英語(Google Chromeにて日本語に翻訳可能)
価格218.90ドル
備考体験版は14日機能限定なし
購入サイトからDLできます。

SSL Fusion HF Compressorは、高周波を特に滑らかにすることで音質を向上させるプラグインです。アナログテープのような高周波の減衰(ロールオフ)と透明度を模倣し、特定の高周波帯域に対する調整が「X-Over」と「Threshold」で可能です。さらに、「ミックス」機能で処理後の音と元の音を組み合わせ、「自動ゲイン」で音量を一定に保ちます。このプラグインは、音の「きつさ」を和らげつつ、その「質」や「明瞭さ」を維持する高度なツールと言えます。

SSL Fusion HF Compressorはディエッサーなのか?

SSL Fusion HF Compressorは、厳密な意味でのディエッサーではありません。ディエッサーは、主に「s」や「sh」などの破裂音や摩擦音を抑制するために使用される特殊なタイプのコンプレッサーです。これは、特にボーカルトラックでよく使用されます。

一方で、SSL Fusion HF Compressorは高周波成分全体を平滑化し、丸みを帯びた音質を作り出すことに特化しています。このプラグインは、高周波が刺々しいと感じられる場合や、高周波の詳細を維持しながら全体的な音質を向上させたい場合に特に有用です。

両者は高周波に対する処理を行う点で共通していますが、目的と対象となる音源、そして処理の方法が異なります。したがって、SSL Fusion HF Compressorはディエッサーとは異なる特定のニーズに対応したプラグインと言えます。

SSL Fusionプラグインはこれ以外にも以下の4つがああります。

機能名役割・特徴
SSL Fusion Transformer音源に特定の「色」を付け、厚みや温かみを追加。全体的な音質を豊かにする。
SSL Fusion Vintage Drive音源に温かみと軽度の歪み(サチュレーション)を提供。アナログ機器の「駆動」特性をデジタルで再現。
Fusion Stereo Imageステレオフィールド調整、視覚化ツール
SSL Fusion Violet EQ非常に精密な周波数調整が可能なイコライザー。多くのバンドと幅広いQ設定で、微妙から大胆な調整が可能。
SSL LMC+SSL 4000E コンソールの Listen Mic Compressor を再現

すべてを揃えると、ハードウェアのFUSIONと同等の機能を手に入れたことになります。

上記で4つ書いたのは、機能的には4つなのですが、ハードウェアのFusionでは、HF コンプレッサーセクションの “IN” ボタンを 5秒間押し続けることでLMCコンプモードに変化させられます。”X OVER” は Wet と Dry のミックスコントロールとなります。 

このLMCコンププラグインまで揃えると、ソフトウェアFUSIONとして使い切ることができます。

レビュー

音質3.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格4
総合評価3.8

それでは具体的なレビューをしていきたいと思います。レビュー内ででの帯の色には次のような意味合いがあるので参考にしてください。

  • 青帯はメリット
  • 赤帯はデメリット
  • 黒はどちらでもない

音質

3.5

高域にエレガントな質感を与える

多くのコンプレッサーがダイナミックレンジを犠牲にすることがありますが、SSL Fusion HF Compressorは音のダイナミクスを大幅に損なうことなく高周波を平滑化します。

普通のコンプレッサープラグインは周波数に関係なしに動作しますが、SSL Fusion HF Compressorは高域に特化したコンプレッサーであり、イメージ的にはマルチバンドの高域だけを取り出したイメージが近いかもしれません。

では具体的にどのような効果なのか?こちらのデモでシンバルとギターに使ってみます。

続いてギターに使ってみます。

うっすらとですが、高域の抜け感がよくなっているのがわかります。

高域の倍音がどれくらい入っているかによって影響の度合いが異なりますが、エキサイターとは違いとってもナチュラル案サウンドといえます。

そのうえで、ミックスによるパラレル機能を使用すると、原音と処理音を自然に融合させることができます。これは、過度な処理感を避けつつ、高周波の調整を行う際に非常に有用です。

使い方のポイントとしてトラックに使うのもいいですが、ミックス時にOZONE等で持ち上がり過ぎた高域に対して使うのもがわかりやすい効果として実感できるように思います。

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機能性

4

高域の周波数を任意で設定可能にするX-OVER

画像

「X-Over」機能により、特定の高周波帯域だけを選択して処理することができます。帯域幅は3kHz〜20kHzこれにより、例えばボーカルの「シビレ」を抑えつつ、シンバルやストリングスの明瞭性を保つといった微調整が可能です。

下記の画像はダイナミックとリニアアナリティクスによる計測結果です。

赤色3kHz、紫が20kHzでX-Overを設定したものになります。

SSL Fusion HF Compressorは高域に特化したコンプレッサーなので、低域〜中域には作用しません。そのためキックやスネアをコンプでパコパコにしたいという用途では使えないので注意しておきたいところです。

SSL Fusion HF Compressorのコンプのかかり方については中央ウィンドウのLISTENボタンをクリックするとX-OVERで設定した周波数コンプレッションサウンドだけを確認することができるのは便利です。

LISTENボタンでしっかりと確認したうえでSSL Fusion HF Compressorの使用の有無を判断することが重要だと感じます。

画像
SSL Fusion HF Compressor listen off
SSL Fusion HF Compressor listen on

音量の一貫性を保持するAuto Gainが便利

「自動ゲイン」機能は、処理によって音量が下がることを自動的に補正します。これにより、他のトラックやエフェクトとのバランスを崩すことなく、高周波の調整が可能です。

SSL Fusion HF Compressorは高周波の調整に特化しつつ、多様なニーズに対応する柔軟性と高い音質を提供します。それにより、プロフェッショナルなミックスやマスタリングにおいても高い評価を受けています。

ECOモードでは音が変わる

SSL Fusion HF CompressorにはECOモードというCPU負荷軽減モードがあります。これはオーバーサンプリングをOFFにすることでCPU負荷を軽減できる機能ですが、SSL Fusion HF CompressorのECOモードでは音が変化してしまうため扱いに注意が必要だと感じます。

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操作性

3.5

プリセットは少数精鋭

SSL Fusion HF Compressorに限らずSSLのプラグインのプリセットは本当に少数精鋭です。そのためプリセット全体の把握もかんたんなのがメリットです。

他にも、UNDO/REDO機能やA/B比較ボタン、工場出荷時にすぐに戻れるdefaultプリセット、1秒の時間を無駄にしないための操作性の良さは素晴らしいです!

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安定性

4

CPU負荷は低くソフトシンセの併用も問題なし

オーディオトラックにSSL Fusion HF Compressorを一つだけ挿した状態のCPU負荷です。

画像

ECOモードをONにするとさらにCPU負荷は下がります。

画像

負荷に関してはそこまで気にする必要はないと言えます。

CPU負荷計測環境

パソコン  Macmini2018

CPU  Corei7(i7-8700B)6コア 

HT使用時12コア 3.2GHz/ターボブースト(TB)使用時4.6GHz

メモリ 32GB

システム OS12.6.1 Monterey

Audio/IF Focusrite RED 8PRE

バッファー 256

DAW   LogicPro10.7.7

48kHz/24bit

再生ストレージ SSD

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価格

4.5

通常セール
価格218.90ドル32.99ドル
評価2.54

SSL Fusion HF Compressor通常価格は218.90ドル、SSLブランドらしい強気な価格です。ですが、近年では各メーカーがセール価格競争に突入しているためかSSLもリーズナブルなセール価格を打ち出しています。

さて、価格面から見れば「買い」と判断できそうですが、SSL Fusion HF Compressorは通常のコンプとは違い、高域に特化したコンプレッサープラグインです。

そのため、とりあえずもっておけばいいと思う!というような購入の仕方をしてもあまり即戦力にはならない可能性があります。SSL Fusion HF Compressorを使いこなすためには、高域の質感をエレガントに整えたい人に向いています。そのため、DTM初心者が価格面だけで飛びつくのは個人的にオススメはできません。

ただ、使いこなせるようになると、耳に刺さるような高域〜超高域をうまく整え、よりプロフェッショナルな音質に近づける要素を持っています。

PluginBoutiqueで購入すると月替りプラグインが無料でもらえます。無料と行っても100ドル相当に売っているプラグインがもらえるのでかなりお得です。

5月の無料特典は

Ozone 11 Elements

画像
注意点
  • Rent To Own プランは、無料トランザクション ギフトの対象外
  • Plugin Boutique アカウントが登録されていることを確認してください。アカウントをお持ちでない場合は、 こちらから作成できます。
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  •  取引の全額 に対してバーチャル キャッシュやクーポンを使用し ないでください。 (ただし、100% 未満の量でも問題ありません。)
  • このオファーの製品をすでに所有している場合、代替製品を提供することはできません。
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  •  この製品のコピーを再販することはできません。 
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  • 1 回の取引につき 1 つの無料製品のみを請求できますが、複数の無料ギフトの場合は、すべての無料ギフトを取得するまで個別のトランザクションでこのオファーを引き換えることができます。

PluginBoutiqueでの具体的な購入方法はこちらの記事が参考になります!

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まとめ

音質3.5
機能性(オリジナル性)4
操作性(使いやすさ)3.5
安定性(CPU負荷)4
価格4
総合評価3.8

SSL Fusion HF Compressor使ってみて思ったのは、音質はやはりさすがのSSLです。実機らしい雰囲気を持っているのでその質感にハマる人もいると思います。

しかし、通常のコンプとは違うSSL Fusion HF Compressorはセール価格だけを見てDTM初心者やSSL Fusion HF Compressorに意味を見出しにくいユーザーは購入の検討をより慎重にすることをオススメします。

もちろん、SSL FUSIONのプラグインを全部集めたいんだ!とりあえず持っておきたいんだ!というユーザーもいるでしょう。その購入動機も立派な動機です。

またマスタリンググレードを1ランクあげたい!OZONE等で必要以上に強調された高域を整えるなどの使い方はありだと思います。

音質:実機的なニュアンスをもった高品位な音質、ECOモードで音質が変化する

機能性:3kHz〜20kHzまで自由に設定可能なX-OVER

操作性:プリセットは少数精鋭、defaultプリセットやA/B比較機能も装備

安定性:CPU負荷は低い、ECOモードでさらに負荷は低くなる

価格:セール価格はリーズナブル、SSL Fusion HF Compressorの機能面と音質を理解しているならオススメ!

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