DTM(デスクトップミュージック)の世界へようこそ!音楽を作りたい、創造性を形にしたいという想いを抱きながら、「でも難しそう」「機材やソフトにお金がかかるんじゃないか」と不安に感じていませんか?
その気持ち、すごくよくわかります。私も20年前にDTMを始めた時、同じように戸惑いました。専門用語や複雑そうな画面に圧倒され、「自分にできるのかな」と何度も思ったものです。
でも、安心してください。DTMは確かに奥深いですが、初心者でも楽しめる魅力が詰まっています。自分のアイデアが音になり、メロディが形になる瞬間は、何ものにも代えがたい喜びです。
お金だって、賢く始めれば意外と抑えられます。20年の経験を持つ私が、これからDTMを始めるあなたに、わかりやすく、簡単にスタートできる方法をお伝えします。この記事を読めば、不安がワクワクに変わる第一歩が踏み出せますよ。一緒に音楽の世界を楽しみましょう!
DTMとは?基本知識
DTM(デスクトップミュージック)とは、パソコンを使って音楽を作ることを指します。正式には「Desktop Music」の略で、作曲から編曲、録音、ミキシングまで、すべてをデスクの上で完結できるのが特徴です。
昔はスタジオや高価な機材が必要だった音楽制作が、今では自宅で手軽に楽しめるようになった、まさに革命的な方法です。DTMの魅力は、自分のアイデアを自由に音に変えられること。楽器が弾けなくても、プロ並みのサウンドを作り出せる可能性が広がっています。では、DTMを始めるには何が必要なのでしょうか?ここでは、初心者が押さえておくべき基本的な要素をわかりやすく解説します。
まず、DTMの核となるのは「PC」です。パソコンがなければDTMは始まりません。特別な高性能マシンでなくても、普段使っているノートPCでも十分スタートできます。ただし、音楽制作はデータをたくさん処理するので、ある程度のスペックが求められます。例えば、CPUはCore i5以上、メモリは8GB以上が目安。これなら動作が重くならず、スムーズに作業できます。WindowsでもMacでもOKですが、Macは音楽制作ソフトとの相性が良いとされることが多いですね。
次に必要なのが「DAW(Digital Audio Workstation)」です。これはDTMの心臓部とも言えるソフトで、音を録音したり、打ち込んだり、編集したりするツールです。イメージとしては「音楽制作の司令塔」。有名なDAWには「Logic Pro」(Mac専用)や「FL Studio」、「Cubase」などがあります。初心者には無料ソフト「GarageBand」(Macユーザー向け)や「Cakewalk」(Windows無料)もおすすめ。最初は無料版で試して、自分に合うものを見つけるのが賢い始め方です。
そして「オーディオインターフェイス」。これは、マイクや楽器の音をPCに取り込んだり、クリアな音をスピーカーやヘッドホンで聞くための機材です。例えばギターを録音したい場合、直接PCにつなぐとノイズが入りがちですが、オーディオインターフェイスがあれば高音質で取り込めます。予算が限られているなら、1万円前後のエントリーモデル(例: Focusrite Scarlett Solo)でも十分使えます。
さらに「MIDIキーボード」があると便利です。これはピアノの鍵盤のような形をした入力デバイスで、DAWに音符を打ち込むときに使います。楽器が弾けなくても、マウスでポチポチ入力するより直感的で楽しいですよ。25鍵のコンパクトなものから、61鍵の本格的なものまで種類はさまざま。最初は安価なモデルで試してみるのがいいでしょう。
他にも「ヘッドホン」や「モニタースピーカー」があれば、自分の作った音をしっかり確認できます。最初は手持ちのイヤホンでもOKですが、音の細部にこだわりたくなったら、少し良いものを揃えると世界が変わります。
アイテム | 説明 | 予算目安 |
---|---|---|
PC | 音楽制作のベース。Core i5、8GBメモリ推奨 | 5万円~ |
DAW | 音楽制作ソフト。無料版もあり | 0円~2万円 |
オーディオインターフェイス | 音の入出力装置。高音質録音に必要 | 1万円~3万円 |
MIDIキーボード | 音符入力用。25鍵から選べる | 5千円~1万5千円 |
ヘッドホン/スピーカー | 音を確認する用。細かい調整に | 3千円~2万円 |
これらが揃えば、DTMの基本環境は完成です。最初はシンプルに始めて、慣れてきたら少しずつ機材を増やしていくのがおすすめ。DTMは自由度が高い分、自分に合ったスタイルを見つけていく楽しさがあります。次のステップでは、具体的な準備や使い方を掘り下げていくので、ぜひ一緒に進めてみましょう!
DTM初心者が知っておくべき心構えと誤解
ここではDTM初心者がしっておくべき心構えについて解説していきます。とくにDTM初心者検索すると「DTM作曲をなめるな」という言葉について勘違いしている人も多いのでその真相についても解説していきます。
「DTM作曲をなめるな」とは?
DTMを始めるとき、初心者なら誰でも「これさえあれば簡単にプロみたいな曲が作れる!」と期待しがちです。例えば、「高性能なソフトを買えばすぐすごい音楽ができる」「音楽理論なんて知らなくても感覚でなんとかなる」といった誤解。でも、現実はそう甘くありません。
私も20年やってきて、最初は失敗だらけでした。初めて作った曲はリズムがズレまくり、音量バランスもぐちゃぐちゃ。ソフトや機材はあくまで道具で、それを活かすには努力と試行錯誤が欠かせません。プロの曲が簡単に聴こえるのは、彼らが何年もかけて技術を磨いてきたから。DTMは魔法の杖じゃないんです。でも、この現実を知っておけば、無駄な焦りや挫折を避けられます。コツコツ積み重ねる覚悟があれば、必ず成長を実感できますよ。
また、ネットでDTM初心者と検索するとセットになって出てくるので初心者から見るとすごくハードルが高そう!と思ってしまいますが、「DTM作曲をなめるな」はプロの世界における警鐘的なものであって、DTM初心者の考えを否定するわけではありません。

初心者が取るべき姿勢
DTM初心者なら、まず「小さく始める」のが大事です。いきなり大作を目指さず、4小節の簡単なメロディから試してみましょう。
そして、作るのも大切ですが、それ以上に大切なのが「聴く」という力を養うことです。
そして「完璧を目指さない」ことも大切。最初からプロ並みのクオリティを求めると、途中で嫌になります。
私も最初は「音が変だな」と思いつつ、楽しむことを優先しました。失敗してもいいんです。それが上達への近道。少しずつ慣れていくうちに、自然とスキルが上がっていきます。
どんな作曲家であっても最初は初心者です。またSNS等では「はじめて3ヶ月で作曲出来た!」という投稿を見て、自分はできないセンスがない!と思ってしまいがちですが、それぞれで生活スタイルや音楽に対する基礎知識も変わります。なので、そこを比較するのは生産的ではありません。
DTMソフトの選び方とおすすめの製品
DTMを始める上で欠かせないのがDAW(Digital Audio Workstation)、つまり音楽制作ソフトです。
DAWにはいろんな種類があり、それぞれ特徴が異なります。例えば、「Logic Pro」はMac専用で直感的な操作と豊富な音源が魅力。また他のDAWではアップグレード費用がかかるのですが、Logic ProとFL Studioはアップグレード費用がかからないのが大きな魅力です。
「FL Studio」はビート作りやEDMに強く、初心者でも扱いやすい設計が人気です。「Cubase」は多機能でプロにも愛され、幅広いジャンルに対応します。他にも「Ableton Live」はライブパフォーマンス向け、「Studio One」は軽快な動作が特徴です。
初心者におすすめの3選はこれ!まず「GarageBand」(Mac無料)は、シンプルで基本を学ぶのに最適。次に「FL Studio」のエントリー版(約1万円)は、直感的な操作でヒップホップやダンスミュージックを作りたい人にぴったり。そして「Reaper」(約7千円)は軽量かつカスタマイズ性が高く、コスパ抜群です。選び方のポイントは、自分の音楽スタイルや予算、PC環境に合うかどうか。無料版や試用版で試してみるのも賢い方法です。詳しいDAWの比較はこちらでチェックしてください:

DAWには多くのソフトシンセが内蔵されておりそれだけでも使いこなせばプロレベルのクオリティの音楽を作成できますが、やはり定番と呼ばれているソフトシンセを使うとよりイメージした音色を作れますし、そこから刺激されてDTMライフが楽しいものになります。
オーディオインターフェイスの選び方と設定
オーディオインターフェイスは、DTMでマイクや楽器の音をPCに取り込み、高品質で再生するための必須アイテムです。PC内蔵のサウンドカードではノイズや音質劣化が気になる場合、これを使うことでクリアな音が得られ、録音やモニタリングが格段に向上します。選び方のポイントは「用途」と「予算」。例えば、ボーカル録音ならマイク入力が1~2つあれば十分ですが、バンド録音なら多入力モデルが便利です。
予算別のおすすめは、2万円前後なら「Focusrite Scarlett Solo」が初心者に人気。コンパクトで操作が簡単、音質も良好です。2~4万円なら「Motu /M4/M2」がおすすめです。

5万円以上なら「Universal Audio Apollo Twin」など、プロ仕様の高音質モデルも視野に。自分の制作スタイルに合った入出力数や音質をチェックしましょう。
設定は簡単。USBでPCに接続後、付属ドライバーをインストール(必要なら)。DAWでオーディオ設定を開き、入出力デバイスとしてインターフェイスを選択します。マイクをつなぎ、ゲインを調整して音が割れないよう注意。ヘッドホンやスピーカーでモニタリングすればOKです。最初はDAWのバッファサイズを大きめに設定すると安定します。
もっと詳しい選び方や設定のコツや必要性について知りたい方は下記の記事が参考になります。

MIDIキーボードの選び方と導入
結論から言うと、DTM初心者の場合49鍵盤〜61鍵盤タイプであれば、入力機器としてストレスを感じることはありません。
MIDIキーボードはDTMで音を入力する便利なツールで、鍵盤数によって用途や特色が異なります。ここでは25鍵、49鍵、61鍵、88鍵の特徴と初心者向けのおすすめ、接続方法を解説します。
25鍵はコンパクトで持ち運びやすく、幅30cm程度。メロディや簡単なフレーズの打ち込み、音色確認に適しています。両手演奏は難しいですが、省スペースで5千円前後の低価格が魅力。初心者なら「Korg microKEY-25」が軽量で扱いやすくおすすめです。
49鍵は4オクターブ弱をカバーし、コードとメロディを両手で打ち込めるサイズ。卓上に置きやすく、演奏性と携帯性のバランスが良いです。1万円前後の「M-Audio Keystation 49」はコスパが良く、初心者に人気。DTMを本格的に始めたい人に最適です。
61鍵は5オクターブあり、両手でストレスなく演奏可能。作曲やリアルタイム録音に適し、ピアノ経験者にも対応。サイズは1m近くで2万円前後。「M-Audio Keystation 61」は初心者から中級者におすすめです。
88鍵はピアノと同じ鍵盤数で、幅1.3m以上。幅広い音域が必要な場合に最適ですが、大きくて高価(5万円~)。「Roland A-88」は本格的なピアノタッチで、上達を目指す初心者に良い選択です。
接続方法は主にUSBとBluetooth。USBはPCにケーブルでつなぐ有線型で安定性が高く、ほとんどのモデルが対応。BluetoothはワイヤレスでiPadやスマホとも連携でき、「Korg microKEY Air」など一部モデルで可能。初心者はUSBから始めるのが簡単です。
鍵盤数 | 用途 | メリット | デメリット | 初心者向け度 | 横幅(平均) | 縦の長さ(平均) |
---|---|---|---|---|---|---|
25鍵 | メロディ入力、音色確認 | コンパクト、低価格、省スペース | 両手演奏が難しい、音域が狭い | ★★★★☆(手軽に始めたい人向け) | 約30~35cm | 約15~20cm |
49鍵 | コード+メロディ、両手演奏 | 4オクターブでバランス良い、卓上OK | 61鍵より音域がやや狭い、場所を取る | ★★★★★(DTM入門に最適) | 約70~80cm | 約20~25cm |
61鍵 | 本格作曲、リアルタイム演奏 | 5オクターブで演奏性高い、ピアノ経験者にも | サイズ大、やや高価 | ★★★★☆(少し本格派向け) | 約90~100cm | 約25~30cm |
88鍵 | プロ並み演奏、広い音域が必要な場合 | ピアノ同等の鍵盤数、リアルなタッチ | 大きい、高価 | ★★★☆☆(上級志向向け) | 約130~140cm | 約30~35cm |
選ぶ際に重要なのはどのような場所においてDTMをするのかという所です。机が狭いのに88鍵盤置くと不安定でなにかの拍子にぶつけ、落としてしまう可能性もあります。
また、ピアノ演奏の経験があるからと言って88鍵盤タイプを選んでも、鍵盤の種類によってはおもちゃのようで意図して弾けないものも多いので注意が必要です。
私が使っている88鍵盤はまさに説明の通りのおもちゃのような88鍵盤タイプですが、演奏する目的ではなく楽譜の入力装置的な意味合いで割り切って使っているのでストレスには感じません。

作曲の流れとテクニック
ここから作曲の具体的な流れについて解説していきます。作曲の流れは人によって異なりますが、音楽経験のなかった私がゲームミュージックの作家になれるようになれた方法でもあるので参考にしてください。
作曲初心者は何から始めるべきなのか?
DTMで作曲するにあたって最初の疑問は「作曲初心者、何から始める?」ということです。ここは人によって耳コピや理論を勉強するべきなど様々な考え方があります。
しかし、私が提唱したいのは「聴く力」を養って欲しいということです。
我々は意識しなくても音が聞こえます。しかし優れた作曲家は聴く力が高いです。そして聴く力は意識することで音楽知識のない人でも十分に育てることが可能です。

作曲の基本は2小節〜4小節のひとかたまりのメロディを作る。ということになります。
「えっ?ドラムやベース、シンセは?」と思った人もいるでしょう。しかし、作曲とは本来メロディを作ることです。それ以外の作業はコードやサウンド作成などは編曲になります。

メロディを作る流れとしてメロディ単体で作るかコードに合わせながら作るかどちらかのパターンになります。どちらから作るのが正解なのか?については自分にあった方を選ぶのがよいと思いますが、コードに合わせたメロディの方がやりたい世界観に近づきやすいので、まずは好きな曲のコード進行を覚えていくのがよいと思います。
コード進行をそれなりに理解できはじめたら、いよいよ打ち込みです。ドラム、ピアノ、ギターなどはそれぞれの楽器あった打ち込み方法があるため、その楽器の特色をある程度理解しておくとクオリティの高い音楽になります。



音楽理論の基礎
音楽理論がなくても作曲はできますが、やはり理論を学習することでより自分のイメージが明確に相手に伝わりやすい楽曲制作が可能になっていくのは間違いありません。
作曲理論の基礎となるのはスケール&コードです。自分の作ったメロディがなぜ明るい(or暗いのか)これらを理論で理解すると、作曲の幅は大きく広がります。

音楽制作の基本と最初の音出し
初心者がDTMで音を出すために必要なソフトシンセやミックス/マスタリングについて
ソフトシンセの選び方
DAWの中には多くのソフトシンセが内蔵されています。使い方次第ではプロレベルの音色を出すこともできますが、生楽器系のソフトシンセはやはり別途購入するものの方がクオリティが高いのと、多くのユーザーが使う定番のソフトシンセを使うことで得られる安心感と内蔵音源にはないクオリティが得られます。
ピアノ、ギターやベース、ドラムからシンセサイザー系ソフトシンセのクオリティアップを考えている人は以下の記事が参考になります。

ミキシングとマスタリングの基本
DTMで曲を仕上げるにはミキシングが大事。最初に試すべきは「音量バランス」と「EQ」の調整です。
音量バランスは、各トラック(ボーカル、ドラム、ベースなど)の音量を調整して、どれも埋もれず聴こえるようにするもの。例えば、ドラムが大きすぎるとメロディが聞こえなくなるので、少し下げて全体を整えます。
次にEQ(イコライザー)は、音の周波数を調整してクリアにする技術。低音がモコモコなら100Hz以下をカット、高音がキンキンなら5kHz辺りを抑えるとgood。初心者はまず、ボーカルをメインに他の音を少し小さくし、EQで低音を軽く削ってみましょう。

音圧調整の意味合いで使われることが多いマスタリングはマキシマイザーを使うと解決みたいなこを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、マスタリングは正しいミックスの上で成り立つ話です。
まずはミキシングをしっかりと学習してから、マスタリングを行うのがよいでしょう。でないとわりと音割れや音が息苦しい感じになってしまいます。それらを解消するための方法は以下の記事で学習できます。


トラブルシューティング
DTMをやっていると音が出ないなどのトラブルに遭遇することも出てきます。その場合は見直すのはオーディオインターフェイスの設定および状態です。
なにかの拍子にパソコンとの接続しているケーブル類が抜けてしまっている可能性もあります。次に見直すのがDAW/パソコンの設定です。こちらも何かの原因でオーディオインターフェイスが認識しなくなることがあります。
その場合、まずパソコンの再起動が最も有効な解決手段となります。
また、オーディオインターフェイスでマイクを使って録音しているときにマイクが反応しない場合も考えられます。その場合の解決策は以下の記事でまとめているので気になる方は参考にしてください。

また、DAWを再生すると「バリバリ」と音が割れた!(ノイズが出ている!)というケースもよく発生します。この場合考えられるのは、録音レベルが高すぎるのかDAWのオーディオバッファサイズが原因となっていることが多いです。
下記の2つのページではDTMノイズの原因とオーディオバッファサイズの最適な設定方法について解説しています。


機材トラブルとしては電源のON/OFFによっても起こる場合があります。正しい順序で電源管理をするのが大切になる場合があります。

DTM初心者がよくある疑問に答えます
騒音トラブルを防ぐには?
DTMをするうえで大切なのは音量による騒音トラブルです。どのくらいの音量が適切なのかは時間帯や住んでいる環境等によって気になる度合いが異なるのでこのあたりはトライ&エラーで決めていくしかありません。
しかし、音量以上にやっかいな騒音問題があります。それがMIDIキーボード等の打鍵音です。これは思っている以上に振動が他の部屋に響いてしまうため、聞こえている方はかなりのストレスになります。
防音マットやゴムパッドをキーボードの下に敷く、スピーカースタンドを使う、ヘッドフォンで制作するなどの対策が有効です。詳しい防音対策は

楽器が弾けなくても大丈夫?
「楽器が弾けないけどDTMできる?」と心配する初心者も多いですが、答えは「全然大丈夫!」です。DTMの強みは「打ち込み」にあります。MIDIキーボードやマウスで音符を一つずつ入力できるので、ピアノやギターが弾けなくても音楽を作れます。
例えば、メロディを「ドレミ」とゆっくり打ち込めば、それだけで曲の形に。ソフト内の音源を使えば、プロ並みのサウンドもすぐ出せます。楽器を弾くスキルは後から学べばいいし、弾けなくてもアイデア次第で十分楽しめます。打ち込みのおかげで、誰でもクリエイティブになれるのがDTMの魅力ですよ。
DTMを始めるのに年齢は関係ある?
「DTMを始めるのに年齢って関係ある?」と気になる人もいるかもしれませんが、結論から言うと、全く関係ありません!
10代の学生から50代の大人まで、幅広い世代がDTMを楽しんでいます。例えば、10代なら学校の課題や趣味で気軽に始められ、20~30代は仕事の合間に創作を楽しむ人が多いです。
40~50代でも、「昔から音楽が好きだった」とDTMに挑戦する人が増えています。私が見てきた中でも、50代でゼロから始めて素敵な曲を作った人も。年齢よりも「やってみたい」という気持ちが大事。DTMはPCとソフトがあれば誰でもスタートでき、年齢に関係なく自分のペースで学べます。新しい趣味として、今からでも遅くないですよ!

費用はどのくらいかかる?
DTMを始める初期費用は、だいたい5万円からが目安です。内訳は、PC(既にあるなら0円)、DAW(無料ソフトなら0円、有料なら1~2万円)、オーディオインターフェイス(1万円前後)、MIDIキーボード(5千円~)。これで基本環境が整います。
節約Tipsとしては、まず無料DAW(GarageBandやCakewalk)で試し、手持ちのイヤホンを使うこと。PCスペックが足りなければ、中古やメモリ増設で対応もアリ。高額な機材は後で必要に応じて買い足せばOK。賢く始めれば、お金をかけずに楽しめますよ。
楽曲が似てしまう(パクリ問題)
作曲をしていると好きな曲に楽曲が似てしまうことがあります。パクったつもりはないもののなぜ似てしまうのか?どうすれば独自性を打ち出せるのか?結論として、私達が無意識に蓄えた音楽ストックに頼ってしまうのが原因です。
DTM初心者であれば蓄えなんてないと思うかもしれませんが、「好き」を形にする以上自分の中の好きがどうしても根底に存在していまいます。そのために、目的と、変化、より多くの音楽のインプットによって作曲の幅を広げていくのが大切です。
以下の記事では作曲初心者のパクリ問題についてさらに深堀りしています。

どのくらいで上達する?
DTMの上達速度は個人差がありますが、毎日30分練習すれば、3か月で簡単な曲を作れる目安です。例えば、最初は打ち込みに慣れ、1か月でメロディとリズムを組み合わせ、2か月目でコードを足し、3か月目でミキシングの基本を覚える感じですが、大切なのは人と比較しないこと。
DTMで成功している人の大半は自分のペースを守っている人です。
私の経験でも、最初は音がバラバラでしたが、毎日触るうちにコツがつかめました。焦らず小さな目標(4小節のループ作りなど)を積み重ねれば、気づけば1曲完成に。楽しみながら続けると、自然と上達しますよ。


曲のクオリティが低くて悩んでいる
初心者である場合どうしても曲のクオリティが思い通りにならないことが多いです。これは時間と経験によって解決していく話でもありますが、「思い通りにならない」とは逆をいえば現状に満足していない!という裏返しでもあり、それだけ熱量が高いという話でもあります。
曲のクオリティがしょぼいという印象を持っている場合、何が原因なのかを知ることで悩みを解決できる可能性があります。

おすすめのDTM本は?
近年はDTM初心者にもわかりやすい書籍が数多く販売されています。おすすめ本はその人の目的によって異なります。そのため、まず自分がやりたいことを明確にすることが大切です。
それらを踏まえたうえで下記のページで紹介しているDTM本はどれもおすすめなので参考にしてください。

DTM初心者から次のレベルへ
初心者や中級者という定義が明確にあるわけではありませんが、DTM初心者としては次へのステップは楽曲を完成させることにあります。最初は2〜4小節しか作れなかったものが、時間とともに作れる長さやミックスやマスタリングのクオリティもアップしていきます。


目標を決めて〇〇までにうまくなりたい!という人も、自分らしく少しずつうまくなりたい!という人も応援しています。